「素人AV」という原点回帰AVが売れている事実を認識すると、「AVの王道」が見えてくるかもしれない!?

AV女優と素人娘は違うモノなのでしょうか!?

AVとはどんな女の子が出ているのか。なんて聞かれたら、もちろん「AV女優」と答えるでしょう。「セクシー女優」とコンプライアンスを気にする人……じゃなくてテレビ系メディアから入った人の場合ならば答える可能性がありますね、昨今。

 

「素人さん」と答える人もいるかもしれない。AVが好きと答える人は実は2つのグループに大別されます。「AV女優派」「素人派」です。内容に大きな違いがあるかと言われると、「無い」ですけど、素人タイトルには「デビュー作」はありませんし、なんか綺麗な背景で白いワンピース着て回転したりするような、「乃木坂あたりがやりそうな清楚系アイドルもどきイメージショット」はありません。

 

導入部からパンツを下ろし、テッシュを準備して、出演している女の子と同じようにジワジワと刺激して、盛り上がってきたら速度をアップさせて、女子と同じタイミングでイクのが、「AV女優単体系でオナニーする人」のパターン。

 

昔は、「男優の射精と同じタイミングで発射する」と答える人がほとんどだったのですが、最近は、女子側に投影して悶えるAVユーザーが多くて、より変態的思考が強まっています。昔も実はそんな人が多かったのかもしれませんが、今の時代は、そういう恥ずかしい性癖をカミングアウトしても許されるようになったということでしょうか。

 

そして、導入部のナンパシーンなどはすっ飛ばして、すぐにハメるシーンやらオモチャ責めしちゃうシーンから見るのが、「素人タイトルでオナニーする人」です。キスすら観ない人が多いのは、レロレロしている卑猥な動きとか、SEXの機微や情緒を感じるよりも、ハメて悶えて発射したいという、映像に映っている男子と同じような感じだから。ヤリチンヤリマンのSEXに似ていますね。どちらも「ヤッたけど顔の記憶はない。まぁすっきりしたのでOK」的なプレイ。

 

AVでも素人タイトルはそんな感じが多いです。それを観て興奮するというよりも、即物的にオナニーするとすれば、シンプルなほうが良いのかもしれません。たまに、騙されて系のタイトルがあるんですが、想像するより人気がないようです。「お金に目が眩んだ女が騙されて陵辱されて、快感で悶えて泣いている」みたいな身も蓋もない内容。それこそ「AVってこういうモノなんじゃないの?」と世間様が思っているようなパターンなのですが、ファンタジー要素が薄いのが問題らしい。

 

あくまでも、「SEX中毒になって、夫やら彼氏やらを裏切っちゃう脳無し腰軽女の痴態」を観るのがAVということなんでしょうね。

 

こうやって単体系AVと素人系AVを比較してみると、やはり視聴ポイントが違っています。目的とするのがオナニーにおける快楽をより刺激的にすることなのは一緒ですが、両者の目線が違うことで、構造が違うわけです。

 

単体系や企画系AVが、「より細部にわたり微細なシチュエーションを構成しないと、観ている側が許してくれなくなる」のに対し、「よりざっくりといい加減かつ良い加減で、スマホで内緒ハメ撮りして、女に怒られたけど内緒でSNSにアップしちゃった」的な内容が好まれる。ナンパの過程にリアリティーが無くとも、「ついてくる女の軽い感じ」が伝わるほうが優先されているわけです。

 

黎明期からAVというのは、タレントっぽいそっくりさんを起用したり、「もしかして有名人が!?」を匂わせるタイトルを使ってきました。「芸能人よりも綺麗」なんてキャッチコピーをつけてもらった女優もいました。

 

その理由は、「出演している女子は素人だから」なわけです。グラドルはもちろん、タレントだった人、子役だった人など、リアル肩書きがある人はたくさん出演しているAVですが、「前職を辞めている段階で、実はプータロー」が圧倒的ですから、素人をどこからともなく引っ張り出してきたのが実情。グラドルのAV出演は、用意周到準備万端で用意しないと、芸能界的にあり得ないことですよと、AV業界にも詳しい芸能関係者が教えてくれました。AV業界にも詳しい芸能関係者って、怪しさ200%な存在ですが、こういう文章によく出没しますよね(笑)

 

アイドル化した昨今のAV女優を見ていくと、別の人種に感じますが、実のところは同義語です。これを別物として捉えるようになったとするならば、それぐらいにAV女優の価値と評価が今の時代に上がっている証拠とも言えます。

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やっぱりAVとは「素人さんのSEX」のことなんじゃないのと思う、「素人AVの大ヒット話」

ここ数年、「売れない」と喧しいAV業界なのですが、今までと違ってきているところがあって、さすがに懸念材料になっています。それは、「単体系作品の売上減」です。これは単体キカタン問わず、「AV女優として認知されているAV女優」の作品のこと。ちょっと前ならば、名前である程度の数字を見込んでいたのが、そこからさらに下がったということを示しています。

 

認知されているAV女優とは、そのままズバリ、「AVアイドル」として認知されている人たち。イベントを開催すればそこそこ以上の集客力がある女優たちです。なので、そこでAVを売っていた。それが下がるということは、「同じメンバーを飽きてしまったユーザー層」がある程度いるということ。「同じメンバーの似たようなタイトルを見れない」とも言えるかもしれません。

 

出演している女優ちゃんたちからすれば、1本1本違う作品です。監督が違う、メーカーが違う。何よりも現場が違う。ところが観ている側からすると、コスチュームが似ている、設定が似ている、また(まだ?)制服を着ているなどなど、ツッコミどころがあるわけで、それでも支えていた行為を継続できなくなったということでしょう。

 

これは「飽きた」というだけでなく、ユーザーさん自身の経済活動がままならなくなったこともあるかもしれません。消費税アップから向こう、収入が落ちたという飲み屋さんや食べ物屋さん、クリエイター的お仕事の人などの声が聞こえてきます。サラリーマンは給料こそ落ちなくとも、少なくなったとはいえ多少は出ていた経費などがさらに消えて仕舞えば、遊興費はみずから落ちる。そんな世知辛い背景もあるようです。

 

こういう不況時には、「趣味性の高いオタク」か、「堅実なものならばちゃんと買う女子」が購買層として確実だそうです。最近、都内といわず、地方都市でも減少気味の本屋ですが、女子系とオタク系は廃れないのはそういう理由です。小説なんかを見ると、売れていると評判の作品しか売れていないのがわかります。男子とは実は保守的で、同じ状況ならば同じことを繰り返したい人種。AVを裏切らなかった理由はそこなのですが、そろそろヤバくなってきたと言えるのかもしれません。

 

そんなAVにおいて、人気があるし確実なヒットを飛ばしているAVが、素人系AVです。しかも時間も120分ない作品もあります。絡みも3回くらいという、VHS時代のAVのようなコンパクト感あるAVです。

 

絡みも、評論家のような筋が語るようなプレイではなく、まさに凹凸を埋めるためにしているSEX。69をしている最中も、お互いが気持ちいいのかどうなのかを表情で伺うことはできないくらいのノリ。フェラチオのテンションが低いとAVとしてどうだろうかと考える麻雅庵からすると、「風俗だって最近はもっと激しくて、女子も楽しそうに舐めてくれるだろうが!」とツッコミたくなる淡々としたプレイだったりする。フィニッシュは一応顔射からのお掃除フェラをするので、興奮するツボは押さえているのですが、事後のピロートークやら、女子のテレやら葛藤やらが一切伝わらない。

 

AVというお仕事をしてみた素人娘という感じでしょうか。ところがこれが逆に琴線ならぬ、ち●ぽの感度を刺激したようです。

 

AVは、SNS時代を迎える前くらいから、Amazon的レビュー文化に支えられている傾向が高かった。AV情報誌はコンビニにたくさんあったのですが、そこにあるレビュー原稿よりも、お互いの情報交換的だったり、悪いところはガチに書きます的な義侠心あふれる原稿を書いたりすることが人気がありました。商品を買っている人の意見こそ正しいという、真っ当な指向性です。本当に真っ当かは知りませんが(笑)

 

そしてそれらによって、売上が変わる場合もあることから、意見を汲み上げて作品が作られることになります。意見は聞かなくとも、売上累計なんてPOS管理で、すぐに出せる時代ですから、「これが当たったならばこれと同じものを作れば、そこそこ当たる」という、一番安易だけど一番確実な営業ラインからの提案が意見として通ることになるでしょう。

 

作ってしまって公開したら当たらなかったと揉めたり、往年の映画界を支えていたプログラムピクチャーと違い、「売れる商品=AV」なのです。言ってしまえば、コンビニの棚に並ぶ新製品と同じイメージを持ってもらうとわかりやすい。スイーツ棚に定番となった商品もあれば、すぐに消えてしまった商品もあります。「売れなかったね、これ」は許されない世界と同じシビアな業界なのです。

 

そして今、手近でわかりやすく、安価なので外れていてもそれなりに許せるAVが人気を博している。安いタイトルの良いところは、「何本も買う」ことがあります。トータルすると、AV1本を購入するよりもお金を払っている場合がある。それが「素人AVの沼にハマった人たち」です。

 

同じ子で何度も何度もオナニーするよりも、目新しい子にすぐに切り替えてオナニーをする。これ、風俗やキャバクラでも一定の周期で変わるポイントです。「ベテランの丁寧な接待を好む」か、「初々しい子のぎこちない接待を好む」かという(笑)。今のAVは後者が人気があるのでしょうか。

 

これがちょっと違っておりまして、麻雅庵は、「ドラマ系AVが人気がある」という原稿も書きました。スタッフ側からユーザーに向けて、アイデアを刺激し、AV女優もそれに応じたお芝居と絡みを見せることで、興奮トランス状態に持っていくドラマ系AVは、AVに飽きたであろう層には好感触を持っているのです。

 

 

ドラマといえば、ピンク映画は、ちょっと前まで劇場のみで全国各地を上映して回るのが通常スキームだったのですが、劇場が減っていることもあり、DVD化されてきています。映画ですから、DVDで観てしまうとAVには申し訳ないですが、比較するべきではない。エロを扱っているけれど、もう別ジャンルです。

 

これに対抗しうる作品が、最近で人気が高く売れているドラマ系AVと言える。そのぐらいに作中に何かが込められ、AV女優も自分を曝け出す何かを感じており、作中に匂うその解放されるエロ感覚が、伝播して売れたのでしょう。

 

そしてこれと真逆といってよい、素人系AVもまた売れている事実。AVユーザーが本当に求めている実態がここに刻まれているのです。

 

「どちらを選んだとしても、AV好きなのは変わりませんが、用途が真逆のベクトルを欲している」

 

これはあなた自身のSEXやオナニーの嗜好を剥き出しにしているわけです。今現在のAVの棚(ストリーミング配信含む)を見ると、性癖とはまた違う、あなたのSEX感が浮き彫りですよ。他人に見られないように注意しましょう。

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まとめ〜多種多様化したAV……未来に必要なモノはスタッフも女優もスキル!?

手軽にオナニーしようと、丁寧に口説いて女子とSEXをしようと、結果的に満足できるかどうかは、自分自身のテンションによるところだと思います。

 

AVを観ようとする際には、「●●ちゃん、エロいなぁ。抜くぞ!たっぷり抜くぞ!」と勃起させたち●こを剥き出しにしながら準備したり、「どれで良いかな、とりあえず一発抜いておいて、出かけよう」というナンパ前に、「冷静になる儀式」的なオナニーに挑む人もいるわけです。

 

この2人のオナニーは、AVというアイテムを使っていることと、その結果、射精すること以外、全くの別物ですよね。脳内での興奮する箇所も脳波などを確認すれば絶対に違っているはずです。

 

AVはあらゆる人たちのアイデアが注ぎ込まれ、それに対応してくれる女子たちの肉体が注ぎ込まれ、世界でも比較できないような進化を遂げました。洋ピン世界から登場する作品とはまったく別物だし、登場する女優や男優たちもまた別。撮影しているアイデアだって別物でしょう。AVというワードで独立しているものであり、他の国では作れない。輸出品として、世界ににちゃんと出すことも検討に入れてよいはずです。もちろん、そこには「出す出さない」における契約など、クリアするべき課題が残されています。そのあたりはまだまだ成長しなければならない余地がある業界ですから。

 

売れている作品がわかるならば、そのままそこを伸ばせばよいはずですが、そう簡単にはいかないのが、世の常です。それでは課題とするところはなにか。

 

まずはドラマ系AVの課題です。

 

圧倒的に作り手側のスキルがドラマに対して高くないと作り出せないのは当たり前ですが、お金かけまくった映画ですら、「駄作」のひと言で一刀両断されちゃうのが、この手のタイプの作品です。もちろん、誰も彼も凌駕するほどの素晴らしい作品が世の中に誕生しているので、作れないわけはないのですが、スタッフだけでなく、女優も男優も反応しなければなりません。

 

さらにいうと、「脚本に感動したからノリノリ」だからといって、ドラマが面白くなるかというとこれが違っています。演出する人間のアイデアと脚本を、撮影する人、編集する人それぞれが理解して撮影して初めてできるものです。映っている人たちだけが最高でもダメというハードルの高さ。これを毎月のように破るタイトルが作れるか。さらには予算もありますから、次回作を捻出するほど売れるタイトルにAVがなるのか。

 

「ドラマの本質を理解しているのか」というような、映画評論、文学評論のような攻撃を受ける場はないのが幸いですが、スキルというワードが大変に重要視され、面白くなおかつオナニーできるように仕上げられるのかという、ハードルが待ってるわけで、チャレンジしたくない人はチャレンジしたくないはずです。

 

それでは見た目にも「楽に作っているなぁ」と見られがちな素人AVはどうでしょうか。

 

まずスマホのカメラが成長すればするほど、「こっちを使ったほうがリアリティがある映像が撮れつつ、ちゃんと鮮明な映像になる」という、スマホが進化すればするほど簡単かつエロい内容が撮れそう……なのですが、これがまた違っているわけです。

 

スマホで撮影した映像は、一見するとリアルだしその場の空気感が一番出ているのですが、どうやったって平板な映像であるのは変わりありません。光学処理で後から奥行きの立体感をつける(ボカすなど)は可能ですから、MVやCMのような、アーティスティックな作品にはとても向いているのですが、エロとなると、ドキュメントに終始してしまう。なので、最初の1回はエロい内容が撮れるのですが、2度目の絡みに対応しきれない。アイデアがある撮り手やハメ手でなければ、エロくもなんともないSEXが撮れちゃうのです。

 

素人系AVは手軽なオナニー向きなので、詰めて観る人はいないと思うのですが、3回絡みがあったとして、2度目はかなりテンションが落ちます。3度目は典型的なハメ撮りにしているなど、アングルで処理してなんとかしている感じ。ノーアイデアで現場に入って、とりあえずSEXしてみた、的な内容になっちゃう場合も多いにあるのです。

 

ところがAV女優がエロいと、こんな感じでも十二分にエロくなるのが素人AVの凄さ。男女の相性が大事なのが、単体系AVとするならば、素人系AVは相性よりも性器をどう弄るかが重要です。お互いをSEXの相手というよりも、「生きた大人のオモチャ」ぐらいん扱いのほうが興奮できます。

 

素人系AVの課題があるとすれば、「同じタイトルを量産できない」ことにあります。これが同じメンバーで撮影しても同じにならない。「2度目の出演でまたエッチなところを見せてくれました」的な内容って、AVの場合、当たることが多かったのですが、ここ最近だと、そのテンションだとなぜか外れることが多いのは、「2度目の準備」がなされてないからだと思います。

 

素人ナンパ系だから、ノリはもちろん重要としても、撮る側の準備がやはり必要ということ。映像メディアなのだから当たり前のことなのですが、それが簡単にできないのが、「安易な状況で売れてしまい、成長したジャンル」の弱点かもしれません。

 

最終結論とすると、どちらのAVも、「作り手側のスキルが大事」ということでしょうか。「AVは可愛い子が撮影できれば売れる」と言われていた頃からすると、だいぶ作品内容よりになっているのがわかりますね。

 

ちなみに可愛い女優ちゃんでも、「AVというエロを理解している女子」じゃないと、最近は売れていないと思います。名前がすらすらと出てくる女優さんには、ちゃんと売れる理由が明白にあります。

 

そして、そういう子が素人系ナンパAVに出たときの卑猥さったらたまりません。ドキュメントなのか、作られたモノ(ドラマとは違う)なのか、その狭間をいったりきたりしつつ、プレイでも快楽の奴隷に堕ちている的な表情を浮かべて悶える素人娘。

 

そのぐらい、あなたのハートと脳とち●こを夢中にしてしまう素人AVもあります。視聴するSEXとしての相性がありますから、ぜひ探してみてください。あなたのち●こを刺激するタイトルがありますから。

 

こうして考えると、AV女優もまた、2つのスキルを同時に持たないといけない時代になっているのかもしれません。オーラ出しまくりなAVアイドル、AV女優としての存在感。逆にオーラを消しまくり、ただSEX好きな素人さんになる存在のない存在感。

 

AVとは、今の時代になってもなお、「道を歩いていたときにすれ違った印象に残った可愛い子」を、「たまたま観たAVで観た」というのが一番の衝撃なわけです。「AVの王道」をきちんと把握して、2020年以降に継続させるには、ちょっとだけ頭を使い、スキルをあげる作業をする必要があることが、AV業界の課題なのではないでしょうか。