不用意で懲りない人たち〜厳しい社会でエロと本音はだだ漏れしてる!?

本音か我慢できないからなのかは知らないけれど……王様がロバの耳を自慢する時代!?

「お嬢になる」的な不用意な発言で炎上どころじゃない騒ぎになり、危うく芸能人生命が終わりそうになったお笑い芸人さん。なんとか自身が抱えているファンたちを慰めようとしたのでしょう。また共通の悩みを抱えているファンが多いという認識もあるのでしょうけれど、脊髄反射のように発言する内容ではなかったということですね。

 

あの手の話ですが、実は不況やら雇用格差やら、不正規社員問題が蔓延る昨今では、もうすでに始まっている話題でした。キャバでも風俗嬢でも、「大学を休学中」と語る人は多いのです。直接お客さんだけでなく、写メ日記などでも言ってますから、「私はこういう立場なので、お金が欲しい。そして気持ちいいことも好き。どうせならば優しくて私を愛してくれる人とお相手したい」という感じの内容です。

 

接近アイドル文化とSNSによって作り上げた、「擬似近距離関係」は接触ビジネスに該当するならば、どこにだって成立するわけです。

 

翻って、芸人さんの問題は、いわゆる「関係者目線」で語っているように感じる文脈を切り取られてしまったのがかわいそうでしたね。実はその筋で働いていれば、誰でも知っている話題だし、「言葉じりをとられるとマズい話だから、絶対にしちゃいけない」ことを知っています。「女衒」職業の肯定につながりますから。

 

正義感と知っているから話したい感情とが入り混じってしまった、現在の閉鎖的環境が生んでしまった事件でしょう。

 

人は、内緒にしていることは教えたなくなることが多いようです。しっかりと鍵を閉められるカップルならば、不倫をしたとしてもバレることはない。ところが内緒ごとにできない人にとって、悪いことをしている意識が低くなれば、隠す意味も感じない。1回や2回で治った不倫ならば、隠すのでしょうけれど、それが何年にも関係が続き、バレてない(実は本人たちだけがそう思っている場合も多いけど)ならば、言いたくて言いたくてたまらない。

 

匿名アカウントを作れば、自分だとバレないだろうとSNSに複数アカウントを持って、不倫自慢を発信してしまう。女がバラすと思っている人が多いようですが、それは偏見ですね。自慢したがりがどちらなのかで決まります。SNSから発覚することが多いけれど、InstagramなのかTwitterなのかFacebookなのかで、調べやすいのがInstagramだったとかで、女子からの漏れた案件が多いだけでしょう。

 

「王様の耳はロバの耳」と言ったのも、「王様は裸だ!」と騒いだのも、どちらも男子ですから(笑)。あの当時に女子が出ることはないので、こじつけですけど(笑)。

「自慢したい!」恥ずかしいけれど見せたい矛盾こそSNSを増殖させる!?

人は人より上に立ちたい。マウンティングは、女子だったり会社だったり、学校だったりと、動物を起源としたワードなれど、複数以上の人間が存在する限り、必須要綱です。イケメン、スポーツエリート、学歴エリート、ハイIQ、お金持ち、3代続くお家柄などの存在は、下がいるからこそカーストが成立します。選ばれしものたちが、どう謙虚になったとしても、「上から目線」が外れることはあり得ない。無意識ですから無理です。

 

マンガ「あしたのジョー」の鑑別所編において、白木葉子が劇団を作り慰問に訪れるくだりがあります。彼女自身は「殺伐とした心の持ち主たちに、一滴の潤いを」と無意識の差別を展開している。彼女に憧れている力石は、鼻息を荒くしてうっとりと葉子のお芝居する姿を見る。ジョーはそこにある差別を感じとり、逆らい激昂する。

 

人間の差別意識とは、立場によって見え方が違いますから、過度に怒ってもダメなはずですが、最近は、白人主義的な解決法である、「YerかNoか」で選択するグローバル社会がトレンドですので、「どちらの可能性もありますよ」というのがあまり成立しなくなりました。日本社会がなんかここ数年、歪んでみえるのは、全面的に浸透していないからなのでしょう。

 

そして少しでも優位に立てる方法があるのならば、カースト上位に入りたいのが人間の性(さが)。これを可能にしたのがSNSだったというわけです。Instagramは写真を伴い、良い自分をアピールできます。Twitterもまた、「文章を伴う知的エリート」っぽい振る舞いができます。

 

無意識のバトルが展開するマウンティングではありますが、エロが介在するとどんな感じでしょう。SEXほど、「上手くいっているときはペラペラしゃべるけれど、じゃないときはまるで話題にしない話」はありません。Instagramの隠れアカウントで、自分と東出さんのネタを書いてしまった唐田さんとか(笑)。天下の杏に勝っている(と東出さんは言っていたんでしょうね笑)自分をアピールしたいでしょう、そりゃ(笑)

 

だだ漏れになっている話ほど、他人が見ると面白い話はありません。素人娘たちが、自分の彼氏だったり不倫相手の、「性癖」を漏らし、ついでに自分の西壁も漏らして楽しんでいる。自己顕示欲が、SNSアプリで増幅されている今どきの女子の例を上げていきましょう。そして、自分も漏らしてないか再確認してください。無意識に自慢しているタイプが本当に多いんです!

だだ漏れしないから私はあの女優よりも恋愛カーストの上にいます!?

「不倫しているというか、過去にお付き合いした男性は全員、奥様がいました」

 

完璧に旦那持ちの女性を敵にするであろう、OLのSさん(27歳)。自信に満ちた表情と、男をあっという間に籠絡しそうな甘い垂れ目な表情がたまりません。

 

「最初に付き合ったのが15歳のときで、相手は27歳の自分の学校の国語教師でした」

 

「子どもだったので、『この人と結婚する!運命の出会い!』みたいな(笑)昔のドラマのような気持ちだったのは確かですね。でも卒業しちゃうと魔法は解けてちゃって、大学に入ってからは、バイト先の人たちと遊ぶようになりました」

 

「そこで連れていってもらったバーとかの常連たちがカッコよくて。見なりといいお金の使い方といい、学生にはできそうにない感じでした。その後、付き合うのはそういう相手なんですが、『遊ばれたくない』ということもあって、こちらから選ぶのは、40歳超えているぐらいで、奥さんがいる人だったんです」

 

「まず余裕があるし、ガツガツしていない。奥さんがいる負い目もあるのか、とにかく優しい。それでいて2人きりになると急に甘えてくる(笑)。『結婚って、男女の関係を壊すかも?』とか思うようになったのは、この頃ですね」

 

「相手に、子どもがいなかったら、もしくは奥さん側がお金持ちだったら、離婚とかしちゃって揉めていたかもしれないけど、私が原因で離婚されるのは嫌だったし、何よりもそんな夫婦関係を見ていたら、『仮に離婚して私と結婚しても、子どもが生まれたら同じ轍を踏むのでは?』と思うじゃないですか(笑)それならば、不倫という妖しい関係のほうがスリルがあるし、コソコソ具合とかLINEをどうやって隠蔽するかとか(笑)」

 

「会社の部下だとやっぱり怪しまれるか……取引先にしては連絡が頻繁すぎるんじゃないかとか(笑)不倫小説のヒロインになった気分でお付き合いしてましたよ」

 

「別れるのも、相手が疲れてきているところで私から、『もうダメだよね……』と感情を入れまくりで会うんです(笑)不倫役だけならば役者になれるなとか思っちゃったくらいに、悲劇の女の子になり切ってました」

 

「SEXに関して、実は20歳くらいの自分と同じ年くらいの人としたことがないので、比較できないんですよ。私にとってのSEXは、『男の人が、全ての気持ちいいことや、変態っぽいことをリードしてくれるもの』です。抵抗しないことも重要かもしれません。応じるとその後、SEXだけでなく、食事のお店がランクアップするとか、不意打ちのプレゼントをくれるとか。甘え方が酷くなるのだけは閉口しましたけど(笑)それもそれで可愛らしいなと(笑)」

 

「AVを一緒に見せられながら、同じようなプレイをするということをしたことがあるんですけど(笑)男性って、『女子が素直に感じたりすることに興奮する』のがよくわかったんです。AV女優の子を真似しているだけで、鼻息も荒いし何より勃起がいつもより強くなっていて、正常位が荒々しかった。射精するタイミングはそんなに変わらないので、私からすると何の変化もないんですが(笑)、彼からすると、相当、興奮するSEXだったようです」

 

「これを知ってからは、相手にタイミングを合わせるとか、『これを言ってほしいのかな』というワードを当てるとか、先手を打って相手のことを知るのを楽しむようになりました。このタイミングを見たりすることは、お仕事でも使えたりするので、恋愛はするべきだなと(笑)」

 

「一番やってはいけないのは、『外向けの自己主張』ですね。SNSとか脅しにしかならないなって。会社とか、友達とかに作っている顔があるので、変に外に吐き出したりするとまずいのでやりませんし、意味のないことです。生活でもSEXでも、不倫で内緒にしている段階で、相手の家庭を不幸にしていることで、悪い自己顕示欲を満足させて、優越感に浸れるし(笑)、SEXでもご飯でも、人より良いものを得られるし」

 

「SEXならばもっと良い人がいるかも? いや自分にとって満足するプレイをしていることがSEXは良いと思います。欲張ると変な道に入りそうな気がする。女子は内緒のうちにリードするのは良いけれど、おねだりすると、AV女優さんや風俗嬢にキャバ嬢のように、『男の欲望のままに動かされる人』になると思います。モテることで保っている優位性が崩れちゃうと、女子は弱いですよ、やっぱり。収入も社会性も」

 

まるで不倫をしていることがビジネスのように冷静なSさん。年齢以上に色気も雰囲気も感じるのはそういう経験値の差が滲み出ているってことなんでしょうか。

 

「ビジネスにしているは失礼だなぁ(笑)ちゃんと相手のことが好きですよ。ただ奥さんがいる方のほうが、SEXにしろデートの約束にしろ、本当に子どもっぽい感じがする。昔からそういう人が好きだったのかもしれません」

 

恋愛カーストの上に君臨するには、欲しがらないことなのでしょうか?

 

「はい。不倫で失敗しているタレントさんや女優さんっていますよね。いっぱい持っていたはずの地位を無くしてしまう人。欲望に忠実すぎて抱えきれないほどの幸せを持ちすぎた結果だと思います。バレてしまうと、自分以外に相手夫婦を確実に不幸にしますから、そんなの人間としてダメだと思う」

 

「恋愛には、賞味期限があるから、引きずるよりも美味しいうちに食べたほうが良いと思いませか(笑)」

 

本人が無自覚にカーストトップに君臨する隠れ女王か雰囲気のSさん。今の社会を見ていると彼女の生き方が一番幸せなのかもとか思ってしまいます。

 

そして何よりも重要なのは、SNSどころか他人に情報共有をしないこと。誰だって信頼していると思うところから漏れています。文春だろうがSNSだろうが、そこでバレるのは、ネタをどこかにアップしているからです。もちろん相手がアップしてしまったらアウトですが、そうならないために、Sさんはカップル関係を男に悟られないように優位な位置に持っていっているのです。

 

だだ漏れしてしまっては、何事も想像以上に脆く壊れてしまう。「秘すれば花なり」とはよくいったものですね。

まとめ〜自分で自分の自慢をしないと伝わらない寂しい時代になっているの!?

不倫がバレるという話や、風俗嬢に可愛くて若い子が増えるという業界裏話的な話題を、公的な場でバラしてしまった結果、見事にその前段階に戻ることができなくなった、有名タレント。ちなみにバレたはずなのに、まったく話題に上がらなくて、無かったことになっているタレントだっていますから、その違いを考えると、「女子側」に注目されてしまうとアウトなのがわかります。

 

今の時代、声高にフェミニズムを語る女子がいますし、社会的な地位を得ているので、そのアンテナに引っ掛かったら最後、徹底的に失墜するまで逃げられない。土佐犬とかピットブルのような闘犬に喉元を噛みつかれた状態と同等です。過剰とも思えるアンテナの張り方ですが、「当たり前のように男性社会を中心としていた時代を変える」のが目的になっているので、そのぐらいは当たり前でしょう。

 

わかりやすい差別らしい差別や、本人は差別と思っていないような振る舞いだけど、本質的には無意識の差別をしているなど、根っこが深いから、パトロールしている側も範囲は広く、見つける能力も高いのです。「サーチアンドデストロイ」ですね。

 

バレたくない話でもバレてしまうように、「人は優位にたった自分を自慢したい」存在です。自己顕示欲とはそういうことを示唆している。ちょっと前まで尊敬の対象だった人でも、自分が上に立ったと意識したら、話し方から態度まで変わってしまう。「優位に立つ」とはそういうことです。

 

しかしこれ、本人はそう思っていても、伝わらないことも多いです。バラしてはいけない話はもちろんですが、本人だけが意識している問題というものあります。仕事や勉強などの成績などがわかりやすいかと思います。点数至上主義ですね。誰から見てもわかる結果至上主義。これを利用して、やる気を高めながら売上を伸ばしたのが「AKBG総選挙」です。

 

そして大半の人間は、「目標5位以内」のような目標設定を数字にして現しますが、これが他人から見ると意外と気付かれない。世の中って、自分のことばかり見ている人が普通でしょう。ライバル設定で他人を見ているのは、実はマンガのなかの人物ばかりということは多いです。昔だと選挙などがそうだったのですが、今の日本の選挙は自分の投票数などをチェックしています。このほうが傷つかないからだそうです。

 

自分の自慢は自分でしないと誰も気づいてくれない時代。その結果、芸能人の不倫に過剰に反応する人間だらけになっている。コロナでも、論外に遅い政権には怒り心頭ではありますが、他人の意見の尻馬にやたらと乗っかって猛抗議をしかける、不特定多数の抗議人になっています。Aに対してB、という対照する話し合いもなくてより強い意見に乗りがち。または、サイレントマジョリティーとして、マスクを買い占める人になってしまったようです。

 

匿名性での行動は現状は抗議がメインになっているように見えますが、実のところ不倫だったり、彼氏彼女とのハメ撮りなんかを流出させちゃうなんて、止まるところを知りません。有名アプリだとエロ検閲がありますが、丸見えでない限りはかなり緩い。丸見えであっても、探せば無限に存在しているのです。

 

正義の名の下に、「AVを無料で違法アップロードする」なんてのも匿名性を使った、「正しい行動」なわけです。

 

自分のことを見てほしいというアピールと、我慢できない顕示欲行動が合致してしまうと、そのような「見えそうで見えない、でも見える」場所への自分自身をアップしてしまう。エロネタを撮影するときって、脳内が覚醒しちゃっていて撮影を許しちゃうことがほとんど。男子は勃起チンが治らなければ無理だし、女子もまた男子との関係を依存型で持っている「いいなり女子」ならば撮られ放題、上げられ放題となりますし、検索が上手な人からすると、「プライバシー丸見え天国」こそ日本の現状なのです。何ならテレビ局の街ロケだって、有名人に合わせてあげる代わりに、あなたのプライバシーを無料で見せてくださいというネタですからね。お忘れなく。

 

そして変態でなくとも、見られる恥ずかしさが快感になるような、変態イズムは、誰もが芸能人になりたがる日本に蔓延しています。

 

「無料を許し無料が好きな意識と開放的変態イズム」

 

世界一、不倫に厳しい国・日本(法律ではなくてモラル的な話としてです)。有名人の不倫を暴き立てる理由は、これが原因です。「有名人なんだから全部見せろ!」という無意識の姿勢です。そこで騒ぐ人たち、実のところ、本人も不倫をしている、もしくは憧れているという場合が多いそうです。

 

自分に正直になって嘘をつかずに生きていたい。そんなストイックで真面目な日本の意識は、「エロい自分を晒したい」「悪いことをしている自分の真実を語りたい」とストリップで自傷型の人だらけになっています。他人の恥ずかしい部分を見たい人にとって、令和とは最高の元号になる可能性があるのです。