AVが売れない云々じゃなくて、動いていることが良きことです!『Bambi&Bstar presents〜BBとあなたのセイなる夜にセイセイセイ!!』で見えたAV女優と事務所コラボの魅せるセンス

主催イベント開催する状況を見るとAV事務所の役割の変化を実感します!?

人気AV女優が揃っているAV事務所がありますよね。さてこれ、こんなに昔から事務所云々が語られていたのかというと、そんな感じはありませんでした。芸能界もそうですが、あくまでも業界内での区分けとか、お仕事の関係とか必要性の問題でした。基本的には、AV女優ならば、メーカー単位だったりしている印象がありませんか?

 

昔々の単体やらキカタンが確立する前のAV業界……いやエロ本を含めたエロ業界は、メーカーに話をすることはなく、基本は事務所。そうAV女優さんの基本的な存在位置は事務所なのでした。しかしメーカーが、「専属女優」として契約するように変わり、ビジネスごと転換がかかったのが、ちょい前のAV業界だと思いねぇ、寿司食いねぇ(講談森の石松風笑)

 

そこからでんぐり返りがありまして、現在は専属女優もキカタンもいるところですが、事務所単位がクローズアップされています。そういうことで考えながら女優ちゃんを見てみると……それぞれの事務所によって似ていますよね、雰囲気。調整コントロールしている人がいるのかと思うほどです(笑)

 

そして、それぞれのAV事務所によって、自主的なエンタメをファンに起こしたりして、あらゆる手段でAV女優ちゃんをバックアップサボートしている状況にあると思います。大きいところはもちろん、そこまでの規模ではない事務所でもいろいろと考えているわけです。

 

そのようなところでも、イベント開催に前向きなBambiプロダクションBstarの兄弟プロダクションが、12月25日に池袋LIVE in ROSAにてクリスマスイベント、『Bambi&Bstar presents〜BBとあなたのセイなる夜にセイセイセイ!!』を開催しました。

 

出演メンバーは、共同といいつつも兄弟事務所ですから豪華感ありました。そして、歌では定評ある2トップがおります。まずは、SODをこのたび卒業するまりりんこと白石茉莉奈ちゃんを筆頭に、「天使と書いてあまつか」こと、アーティスト・AMATSUKAこと、天使もえちゃんがおります。

 

イベント中に「鬼才」と呼ばれ、「なんだかなぁ(笑)」と言っていた鬼才(笑)まこりんこと戸田真琴ちゃん。そしてSODstarのアイドルであり、1月23日リリース作品でこちらもSOD卒業の石原めるちゃん。このメンバーが揃うとBstarになります。

そしてBambiプロモーション側として、昨年デビューのふたり、藍芽みずきちゃんと、渚みつきちゃんがおります。めるちゃんはBstarですが、「原宿☆バンビーナ候補生」は名前の通りにBambiプロですね。メンバーは、小夏つむぎちゃんかれんちゃんがおります。

 

以後、それぞれのメンバーをお見し入りおきくださいませ。

「ぜひこのようなイベントを開催したかったんです」というのは、会社代表であるイケメンボス(AMATSUKAのバックでギターを弾くので有名)の言葉でした。そう、イベントをやろうとしても、事務所のメンバーが、歌とか人前がNGだとできませんし、条件が揃わないとイベントというのは無下に行うわけにはいけないわけです。

 

タイトルに関しては、天使ちゃんは、「いろいろなものが乗っかりすぎ(笑)」のようなことをSNSで呟いてましたけど、それはそれ(笑)本人も理解した上でのツッコミtweetでしたね。お笑い要素がありますよの証明タイトルとしては正しいと思います。予想したところじゃない方向にイベントが転がると、人によっては苦痛でしかないですからね(笑)

 

ステージ上に揃った6組8名のメンバーを見ていると本当に華やかです。そして推しメンはいるでしょうけど、ファンはそれぞれじゃあなくて、この「BB」の組み合わせを見にきているだなと。

 

最初に登場したのは、原宿☆バンビーナ候補生です。

 

原宿☆バンビーナ候補生は、本人たちよりもファンのほうが知っている楽曲になっているオリジナルたち。この中でやるのは、相当に上手だとしても大変なもんです。たくさんのバンビーナメンバーがいましたけど、「知られていないことを前提にパフォーマンスする」のではなくて、「知られているもの(別種といえども完成系)」を見たことがある人に、さらに違う物を提示するという、ハードルの高さは厳しいと思いますし、過去一期待値は上昇していると思います。しかしこれが面白い! パフォーマンスとバランスを見れば、過去1番良い形の原宿☆バンビーナがここにいるなと思いました。

AV女優界には新星が必要なのがこの2人でわかる!藍芽みずき&渚みつき

AV女優に限らず、人々は自分がリアルに応援していたときに、同じような状況から登場したアイドルを応援します。「乃木坂のまいやんが卒業したら、誰推しに変える?」ということは愚問です。変えられるわけがありませんから。このあたりが、恋愛とは微妙に違うところでしょう。「無償の愛」がリアルに存在しているかどうかは、その人の認識にかかっていますが、大小の差はあれど、少しぐらいはあるのが、男女間ではないでしょうか。

 

新人AV女優のデビューする人数をカウントしていると、相当猛烈な人数になります。鳴り物入りな人もいれば、人知れずすーっとデビューしているとか、そこはさまざまな人間模様。AV女優に限りませんが、「人類のチャンスは平等」とは言い難いです。今回のイベントに登場した新人美女ふたり。藍芽みずきちゃんと渚みつきちゃん。ムーディーズとアイデアポケットからの専属デビューということから、期待値がわかりますね。

 

藍芽みずきちゃん、実は事前にインタビューでお会いしてて、「歌うのはどうだろう?」と言ってましたけど、上手に可愛く歌ってました。ファンの前で緊張しつつも笑顔でいられることって、とても大事です。そんな感じの楽しそうな歌声でした。

 

渚みつきちゃんは、MCで「アーティスト活動したい」とのこと。セクシー女優だけに限った歌のイベントでもたくさんあるし、それに限らなければライブハウス分、アイドルライブってやっているんじゃないの? ぐらいの勢いなので、場所はたんまりと用意されています。ぜひともAVとはまた違う姿を見せつけてほしいですね。

 

「セクシー女優」というワードに切り替えられそうな時代状況ですが、それはそれとして致し方ないかなと思うわけです。コンプライアンスなんて本当に変わってきます。でも、AV女優がAV女優をする理由はちゃんと存在しているからこそ、みずきちゃんとみつきちゃんのように、可愛らしい女子が新たに登場してくる。華やかな場所もあるし、ファンと一緒になって楽しめる場所が、みんなにはあるんですよ、という提示に見えてくるのが、事務所系イベントの良いところです。

藍芽みずきちゃん

渚みつきちゃん

AVの活躍もAVじゃない活躍もハイレベルを目指す戸田真琴!

本業に対する余芸として語られてしまう「AVじゃない仕事」ですが、これを意外とがんじがらめにしているのは、AVユーザーの側ではないか? そんなことを思うのは、まこりんこと戸田真琴ちゃんの、まさに八面六臂の活躍を見ているから思うことです。

 

「AV女優はAV(=SEX)だけをやっていればよい」と決めてしまったら、そこから先に枝葉は伸びることをなくしてしまうことでしょう。映画監督をやったり、エッセイを書いて書籍化(『あなたの孤独は美しい』竹書房)される。麻雅庵には、「歌をやるので出演お願いします」とミルジェネへの出演決定する。もちろんAVリリースは止まることはない。「鬼才」と言われて苦笑いしてました(笑)

「AV女優は、SEXだけをしなければならない」わけではないし、逆に「AV女優が映画監督をやって何がいけない?」「AV女優が歌を歌って何がいけない?」という当たり前のことを、ちゃんと真正面から当たる姿勢は、たまには厳しい向かい風も吹くかもしれませんが、ステージ上のニコニコふわっとした、パンケーキのような幸せが香るまこりんの笑顔には、全肯定こそAV女優の自由を感じちゃうのです。

年間150回超のイベントを行う最先端AVアイドル・天使もえ

まさに最近のAV女優・最先端をいくひとりである天使もえちゃん。歌になればアーティストネーム【AMATSUKA】として活躍する。メーカー系イベントは未だ大人気を誇る長蛇の列、その理由はイベントを一度見るのが1番わかりやすりのですが、ファンに対して半端なき神対応なのです。「最初は言われるがまま、何となくやっていたんです」とくったくない笑顔で語ってくれたことがあるのですが、とにかくデビューした頃から、ファンとの関係性に関してはまさに神。以前には、「天使前と天使後で、AV女優の資質が変わる」とまで言い切ったことがありまして、そのぐらいに、「天使もえを見た後には、ただAV女優をやっているだけでは、AV業界では、何も起こらないかもしれない」と断言させてもらいます。

 

歌に関して、もともとから上手なのに加え、パフォーマンス回数がAV女優のなかではダントツのライブ数を誇るわけです。でも歌えばよいというわけではなく、「何を聴かせようか」「今日は何を一緒に楽しもうか」などなど、ファンと一体化したプログラムは、毎回毎回、内容が違っているのです。またライブイベントに合わせて変化もしています。歌に関しては、全幅の信頼がありますが、まだまだ伸び代が見えているのがもえちゃん。

 

AV女優を目指したい女子がいるならば、天使もえちゃんの行動をチェックすると、何が必要なのかが見えてくると思います。AVはただの風俗産業にあらざるとするならば、ファンと呼ばれる大勢の人たち、最近は女子すら含むのですが、それら全員とFUCKすることが必要なのではないかなと、もえちゃんの可愛くセクシーなパフォーマンスを見ると理解できると思うのです。

結局のところ、現在のAV女優とは、「白石茉莉奈」が開いた道である!

このメンバーが集まれば、大トリを務めるのはまりりんこと、白石茉莉奈ちゃんしかおりませんね。BB2社の母というレベルではなくて、AV業界の母たる地位を確立したまりりんですが、ストレートにその道が開けられていたなんてことは、AV業界にはありません。

 

まりりんの場合、むしろ「その自分自身が歩きたい道を作っていった」に等しいです。AV女優としてのキャリアはパーフェクトですし、作品もどこが卑猥なのかがいち早くわかるシンプルな作品や、NTRなややこしい作品まで、幅広く網羅しています。

 

そして2020年1月にまりりんのSOD卒業が発表されました。

 

デビューしてすぐに歌っている印象ですが、イベントなどその場所を提供されると、絶対に逃さない貪欲さがありました。1番ギリギリまで練習しているのもまりりんですから。牽引役と書くととても簡単なようですが、まりりんの場合、それをあてがわれていたわけではなく、他のAV女優たちからの信頼もあり、自然にその場所に収まった感じ。レベルもリーダーシップも上ならばということですが、「白石茉莉奈がその時代にデビューして、リードした奇跡」を実感させられるパフォーマンスでしたね。本当にレベルが常にアップしていくまりりん。次なるステージにもまた「AV業界の母」として、咲き誇ってほしいと思うわけです。

AV女優、事務所、ファンが牽引しあうアダルトビデオの時代

AVに関しての批判非難は、止まることはないと思います。世間の視点を考えた場合、良く見える方向性もあれば、悪く見えるしかない方向性もあります。

 

しかし、この『Bambi&Bstar presents〜BBとあなたのセイなる夜にセイセイセイ!!』の会場のなかで起こっているのは、それぞれのファン、それぞれの出演者たちと、それぞれに楽しんでいることです。バラバラという意味ではなく、出演者もファンも、ステージ全体を楽しみたいと思う雰囲気があるわけです。

 

その昔、AV事務所の役割とは、円滑な撮影に対する人材供給でした。面倒を見る的な芸能プロダクションとは根本から違っていたと考えて間違いありません。「Bambiクイズ」を出演女優ちゃんに出題するコーナーがあったのですが、当時の隠れての呼び名が「ゾンビ軍団」だったという話。「人間は確実に揃えます」という姿勢がそんな風潮を呼んでいたようです。麻雅庵はAVではなくてグラビア撮影でBambiさんとお仕事をしておりましたけど、覚えがあります(笑)今のような「単体の可愛い女優がいる事務所」に転換がかかった時期も覚えていますから(笑)

 

もしかすると、その頃がAV事務所の役割転換の時期だったのかもしれませんね。

まとめ〜笑顔が重なるほど幸せなAV女優とAVファンの姿に融合されませんか?

しっかりしたリーダーシップを発揮するまりりんがいて、天使ちゃんがパフォーマンスを締め、まこりんが場内の雰囲気を和やかにする。その結果、新規メンバーであるバンビーナ候補生なども、「自分たちが何をすれば、ファンが楽しんでくれる」こと一目瞭然なわけです。関係性を丁寧に作り上げていった、Bstar&Bambiプロの功績と言えるのではないでしょうか。

 

最初から最後まで盛り上がった今回のイベント。そして、出演者一同とファンに後押しされたボスは、「来年もやりましょう!」とボスが高らかに宣言していました。

 

今後さらに増えるであろう各種イベント。AVメーカー主催、AV事務所主催、まったく違うオーガナイザー主催など、それぞれの思惑の数だけ開催されることでしょう。そのなかで、「ファンが本当に楽しいと思っているイベント」を、どれだけ構築するか。これ、2020年以降、本当にAVに関わる人たちが肝に銘じないとヤバいことでしょう。

 

人気者だけを使うことなく、新人系をちゃんと使って、ファンとの空間を作り出した『Bambi&Bstar presents〜BBとあなたのセイなる夜にセイセイセイ!!』。終演後物販に並ぶ列が会場のデッドラインまで続いていたのは申すまでもないでしょう。

 

AV女優とは、画面のなかだけでなく、リアルに登場する存在。アイドルが多様化した今、さらにリアルが重要視されます。みなさんも、いろいろなイベントがありますので、ひとつ参加してみてはいかがでしょうか。

 

そこには、即物的なだけにならない愛情をたっぷり感じるかもしれませんよ。