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プロローグ〜世の中には奔放なSEXが似合うおぐゆなという女性がおります
AV業界には、今、どのくらいのセクシー女優さんがいらっしゃるのでしょうね。昔ならばスルッと勘定できたのですが、今だととてもとても数えきれないと思います。しかも可愛いor美人というのが、必須条件になっていますので、容姿に関していえば、観る側の好みにどれか当てはまる感じ。
よく坂道アイドルとか、AKBグループとかが、「人数を多くすることで、ファンの好みに誰かしら当てはまるだろう」なんて理由で人数を増やしているなんて言われますけれど、それって1990年代初頭くらいの理論であって、現在は「アイドルをやりたい」と希望している女性側の主張によって増えていったのです。
なので現在は、人数を調整する段階に入っている。要するにアイドルは淘汰されつつあるということ。しかし! AV大好きなあなた方は心配ありません。アイドルと同じキャラクタービジネスでもありますが、AVのリリースを考えればわかるのですが、いわゆる「プログラムピクチャー」です。毎月毎月、同じようにリリースすることで成立する業界なんですね。1960年代までの映画業界みたいな感じ。
しかしながら、油断してはいけない。なぜならば牽引役となる人気者はそんなに人数がいるわけではないのです。AV業界の中で、ちゃんと認知され、かつリリースが安定して続いていく。この重要課題をちゃんとクリアしているセクシー女優が必要というわけです。
業界を取り巻く環境は常に進化しています。当たり前のように存在していたレンタルビデオショップは、町内から消えていきました。昨今では、都内でも、あらゆる電車の駅の近くにたくさんあった書店がなくなってしまいました。AVだって影響を受けています。DVD販売全盛時には、ショップで購入するのが、web購入よりも多くなっていました。
手にとってパッケージを確認して買いたいという人たちが大勢いました。またビデオショップで開催されるサイン会イベントに毎月顔を出して、いろいろな女優にあって、購買意欲をアップさせていました。こちらは都内の書店のように消滅しているわけではないけれど、確実に減少の一途を辿っています。
1本3,000円近くするDVDをショップで買わずともweb通販で買っているならば、まだAV的には安泰でしたけれど、音楽も映画もテレビも、配信系が主流となりつつあるのと同様に、フィジカルよりも割引されているダウンロード&ストリーミングがメインに変わろうとしているわけです。
AVが変わらなかった理由は、好きなセクシー女優が消えてほしくないからリアルなDVDを購入することを守っていた。それも幻想になりそう……。サイン会が最後の砦なのですが、それこそ「人気者」でなければ開催されないのです。
そう、2024年のセクシー女優に必要なものは、「人気者であること」です。「SEXが好きです」とか、「お金が好きです」とか、「自己承認欲求を満たすため」でもダメ。というか、これら全てを内包していないと、セクシー女優ではないと断言しちゃうかも。
そんな2024年のAV業界を支えていく人気者として、今回はおぐゆなこと小倉由菜ちゃんをクローズアップしていきます。
おぐゆなの人気者たりうるところ・パート1「作品内の変態女になりきり激しく悶えるところ」
おぐゆなは、デビュー時は黒髪美少女系でしたけれど、昨今は、K-POP風のカラーリングがちょいちょい変わる髪の毛とともに、どんなプレイ内容でも、「ドンと来い!」的に作品内の変態女性になりきり、作品世界をきちんと構築してくれます。
まずは12月リリーズの現在最新作である作品をご紹介しましょう。このタイトルを見ると、なんか古き良き「なんでも有り」だった頃のAVを思い出しますねぇ。
湯〇原温泉連続〇人事件を解決するまでイカされ続ける、ビンカン探偵・小倉由菜
AV撮影で訪れた温泉旅館で起こった殺人事件。それを解決するべく立ち上がったのがおぐゆな。探偵に扮して解説するだけでなく、途中に襲い掛かるおち●ぽと対峙して……絵に描いたような、昔ながらのパロティ系AVです。今は無くなってしまった、2時間ドラマの湯けむり殺人事件とかがベース。
シャーロキアンが喜びそうな帽子を被り(もしくは江戸川コ●ンファン)、ビキニ姿で格好よくポーズするおぐゆなが、スタイルの良さも相まってエロカッコいい感じ。温泉場の湯もみする女中さんコスで登場したり、その手のドラマのパロティにちゃんと落とし込んでいるのが重要です。
こういう役柄って、おふざけが入っているわけですから、演じる側が笑ってしまったらこちら側は全く笑えなくなります。さらには、笑うのが目的ではなくて興奮してオナニーへと至るのが目的なわけですから、推理シーンなどをちゃんとエロ着地させなければなりません。
こういう役になると、おぐゆなは憑依してくれるので、ちゃんとネタとして成立しているし面白いし、エロい。最後のエロいを忘れないのは重要ですね。要するに、AVというのは早送りされようが、ドラマパートをちゃんと作り込まないと、エロシーンが活きてこないことの証明でしょう。
そして責められプレイに定評あるおぐゆなの、泣き顔絶頂がたっぷり楽しめるというのも最高なのです。
おぐゆなの場合、真面目っぽい顔に色気があるので、責められれば責められるほど、卑猥さが増していくキメセク系のエロさも格別です。
キメセク相部屋NTR 大嫌いで最低最悪な絶倫元カレに…媚薬を飲まされ…×××。 小倉由菜
最悪だった彼氏とお仕事ということで出張へ。もちろん相部屋になっており、媚薬を飲まされて責められているうちに、SEXへ夢中になってしまいます。最初に抵抗しまくって強引にハメされるわけですが、挿入されてから、感じまくってしまい抵抗できなくなる。ここにリアリティがあるのが、おぐゆな流キメセクの良い部分。
媚薬があろうとなかろうと、強引なプレイで感じてしまうことなんてあり得ないわけです。それがAVだとしても……いやAVだからこそ、「嘘くさいプレイ」となる。AVを観ない人たちの理由はまさにこれ。「ちゃんとSEXしていようと嘘くさい」というわけ。
そのためにも、どのように堕ちていくのかが重要なわけです。絶頂に至った後でも、ちゃんと精神状態は抵抗していないとダメ。しかし体が快楽によって抵抗することを抗うように変わっていく。口に肉棒を押し込まれて悶絶していたはずのおぐゆなは、美味しそうに舐めまくる淫乱女へと堕ちていきます。
抵抗していたはずなのに、快楽がジワジワと体を蝕むと、ち●こをみただけで卑猥な笑顔になってしまう。このような、「無抵抗状態への変化」こそ、おぐゆなプレイの真骨頂です。挿入されると、うっとりとした顔を見せて震えるわけです。これが最高ですね。
通常のSEXであれば、快楽にうっとりした顔を見るシーンは意外と少ないです。正常位を好む男性の理由はこれですね。しかしながらこれは、ちゃんと女性側がうっとりした顔を見せないとダメ。本当はそこまで感じていなくとも、凄い気持ちいいことを相手に伝えないとSEXは成立しません。
男性は勃起しちゃうと、意外とその部分を見落としがちですが、女性はかなり「入った状態」でSEXすることで、快楽を得られる。心理要素というか脳内覚醒が一番気持ちいいことを知っているでしょうね。だからこそ、破廉恥な格好をしたりできる。そこまでSEXの快楽が理解できていないと、恥ずかしがるわけです。
ただただ挿入されて悶えていたはずのおぐゆなですが、媚薬を受けいれて自分から舐めるようになると、上になって腰を振って、快楽を加速させていきます。女の幸せ(=このAVの場合、結婚)よりも、夢中になってSEXをする女に堕ちてしまう。そんな女性の姿を見ることで、AVユーザー側も、ただ即物的な快楽ではなくて、脳内が覚醒する快楽を得られるようになります。
おぐゆなの人気者たりうるところ・パート2「非日常を描く場合のおぐゆなが絶妙すぎる件について」
AVというのはあくまでもフィクションだし、非日常です。あり得ないようなシーンでSEXしまくるというものがあります。それが日常的なシチュエーションに溶け込むと、悪くなった場合、意味がわからない質の低いお笑いビデオになってしまう。また中途半端でオナニーにならないなんてこともあります。
だからこそ、おぐゆなのように、ずっと真剣にシーンの中にいる女性になってくれることが重要なのです。やっぱり「セクシー女優」と名乗るわけですから、「SEXに特化した女優」ではなくて、「SEXするシーンを自然に演じられる女優」であってほしい。
2024年は特にその傾向は強くなるでしょう。何年か経過している女優さんが増えているわけですから、ドラマに落とし込んでAV作品を構築しているわけですから。
常に性交 家事代行サービス 炊事・洗濯・掃除…家事全般を〈性交しながら〉施してくれる家政婦・小倉さん 小倉由菜
まさにエロい妄想が日常と合体した場合、このようなシチュエーションでSEXしまくることになるのですというAV。看護師物と同じ系統にありますね。家事代行サービスに可愛い女の子が着てくれる。そこで家族がムラムラするというマンガストーリーですが、ヒロインであるおぐゆな演じる小倉さんは、なんでもOKしてくれます。
それどころか、挿入している最中でも洗濯とかも手抜きなし。お風呂にいる時に一緒にフェラしてくれて抜いてくれたりします。体が不自由なはずのおじいさんも、小倉さんとチューして、勃起チンを振りかざして襲いかかります。どんだけ性欲の強い一家なんだろうという感じで、ヤラれまくりな小倉さん。
ちゃんとしたプレイもあって、快楽に悶えるシーンもたっぷりあるし、自ら挑発して上になって腰を振ったりしてくれるし、お顔に出された精液を舐めつつ、お掃除フェラもちゃんとしてくれる。そういうプレイが込みなんでしょうね、この家事代行。
イチャイチャなお風呂シーンもあったりするし、小倉さんの性格の良さと肉感ボディが混ざり合っていて、その世界に没入すればするほど興奮が高まります。VRじゃなくても参加したくなるような映像こそAV。そこに映っている肉棒が、自分の肉棒とならなければいけないわけです。ちゃんと射精に導けないと欲求不満を生み出しかねないし。
家事代行がしているであろうエプロン姿もキュート。そのままの着衣プレイがメインですから、襲い掛かりたい欲がある人も、映像としてたっぷり楽しめるようになっております。
しかし、真顔で洗濯物を整理しつつハメられているシーンはとてもシュールです。男の側が夢中になって腰を振れば振るほど、男女のSEXの違いを感じたりするかも。まぁそこまでの深読みは不必要ですけどね。念のために記載しておくと、男は射精のために夢中になって周囲が見えなくなる。女性は意外と冷静に自分の快楽を追求したり、するべきことを忘れていないというアイロニーになっているのです。
おぐゆなの場合、AV内でのノンフィクションが、彼女のフィクションなのではないかと思わせる表情力の豊さがあります。演技力と書いてしまうといろいろ言いたい人もいると思うので、あえて「表情力の豊さ」とします。
オナ中毒おぐゆなが街中のあらゆる場所で大胆オナニー! スリルと興奮で限界まで昂った性欲が爆発するSEXがエロすぎた! 小倉由菜
セクシー女優・小倉由菜に一日密着してみたら、オナ中毒な女の子で、あらゆる場所で内緒のオナニーをしてスリリングな快楽を楽しんでいたというお話なわけです。今作ではギャルっぽいルックスなのもまたリアリティを増す要素になっています。
車中だろうが撮影メイク室だろうが、暇があるとオナニーしまくりなおぐゆな。そう、男性の妄想って女の子がこのくらい卑猥であってほしいはず。オナニーをしまくってほしいはず。そんな状況を描いています。
道具を使ったり指弄りしたりと、ずっと快楽悶えしまくり、男優が登場すると肉棒の美味しさに悶え、挿入刺激で悶絶して絶頂へ。SEXが好きということではなくて、快楽の虜というのが良いです。
人間とは、日常の顔と非日常の顔が違うはず。しかしセクシー女優たるもの、いつ何時でもエロに夢中になっていないとダメ的な発想によって、淫乱とも違うスケベさが構築された世界観です。ずっとSEXでヤラれることだけを考えているという感じの女性って、たぶん男性は願っているはず。
セクシー女優とは、「SEXのトップ」ではありません。むしろ自分自身の存在によって世の人々(女性も含む)が、SEXの気持ちよさを知り、あらゆるコミュニケーション手段を使って、男女が性行為をする関係になるように導く存在だと思います。
自分の性欲が強いか弱いよりも、映像や人前に登場する際に、いかにエロ可愛らしさを発揮できるかが重要ポイントでしょう。
アイドルだってセクシー女優だって、擬似恋愛をするための存在という考えもあります。だとするならば、セクシー女優の場合、他人とのエロい部分を見せていることになってしまう。なので、そうではなくて、「あなたとこの世界にいるんだよ」的な発想を持たせるような存在感が必要です。
おぐゆなの「表現力の豊さ」とは、画面の中に引き込む力を示しています。さらにいえば、彼女じゃなくても、「あの可愛い女が、本当は淫乱だったら……」なんて想像することへつながるのもセクシー女優の役割なのかもしれません。
奔放に振る舞うAVでは奔放。ヤラれまくり堕ちる女的なAVでは確実に堕ちる。自分の自己承認欲求だけでは、成立しないのがAVの世界であり、セクシー女優の存在です。マイナスなことを言われるシーンもここ数年はたくさんありましたからこそ、ちゃんと自己作品において、堕ちている女になっているおぐゆな。本当に「良い女」ですね。
エピローグ〜世の中の女性たちがやりきれないエロワールドを構築する存在こそおぐゆなです
エロいシーンをやればエロいのかと思ったらそうではない。エロいモードにちゃんと入っていないとエロくはなれません。ということは、彼女だろうが風俗嬢だろうが、エロいモードとして二人の関係を成立させないと、全く気持ちよくなりません。
どれだけエロいポージングをしたり、おま●こを見せたり、手コキをしたりしても、二人がその瞬間だけでも、信頼関係というか、関係性を築いていないとSEXの快楽は低めです。射精したけれど、ちょっとしか精液が出なかったなんてことあるでしょ。または中折れしてしまい、プレイが成立しなかったとか。
SEXを映像として構築したとしても、その場合、男性は飽きていきます。同じ人間のヌードにずっと興奮しないわけです。むしろテレビで観ている可愛い子の方が、謎めいて感じてしまうなんてこともある。キャバ嬢に夢中になっちゃうなんていうのもある。SEXが日常になってしまうと、女性は精液搾り取りマシーンになる。女性は男性をコントロールするための行為のひとつとなるわけです。ご飯作りが上手と同じことですね。
男性は安心して精液を発射できる存在を持ちたいけれど、スリリングな関係にもっとドキドキしたりする。不倫なんて典型的行為ですね。相手の女性も同じような心理に陥っているのです。
AVとは、それらの中間に位置しているような存在です。彼女でもないけれど、エロいところはちゃんと見せてくれる。しかし自分にはしてくれるわけではない。本当に存在しないような気もするけれど、サイン会とかイベントに登場するから本物はいる。でもそんな彼女が、AV作品の中の女性とイコールではないような気もする。
最後に紹介するおぐゆなは、AVとして王道な主観映像系作品です。とにかくキスをずっとしています。挿入よりもキスの方が表情があってエロいというは何度か書いています。
一般女優やアイドル女優たちが、ヌードにならずとも、SEXシーンをやらずとも、けっこうキスシーンをやるのは、エロを表現するのに一番わかりやすい行為だからです。人を誘惑するにはキスが一番なのです。そしてAVはこの表現が一番難しいと思います。
なぜならば、「挿入されてピストンしているシーンがエロい」と思っている人がほとんどだからです。なので、キスはけっこうおざなり。もしくはただただ舌を絡めるキスしかしないとか。本当にエロいキスシーンは、SEXシーンよりも興奮しますよ、実際の話。
『世界で1番エロいキスしてみない?』理性を忘れて舐めまくる感じる唇、終わらない接吻。 小倉由菜
今作は、そのキスシーンのオンパレード。しかもおぐゆなリードのキスが多いです。これもまた男性理想のキスかもしれませんね。
舌を執拗に使って、キスやフェラを披露して、挿入している最中にもキスを求める。顔が見えづらかったり、挿入が密着プレイになりがちで、AVとしては弱点を出してしまっているような気がするのですが、「表現力の豊さ」を誇るおぐゆなが、たっぷりと誘惑プレイを見せてくれるのです。
イヤラしくなるには、ちゃんとイヤラしい行為をしなければなりません。そうやってお互いのポイントを確認していけば、自ずと最上級に興奮するプレイができるようになるわけです。
よく「AVはSEXの参考にはなりません」と言われますが、そうでもないと思っています。ただプレイテクニックを追いかけるのは、全く参考にはなりません。むしろどういう状況からSEXへと突入していくかという部分を見ることです。
悶えている顔をしている時は、本当は感じていなくてもその振る舞いを繰り返していくうちに、本当に感じてしまう。これが人間が持っている脳内の力です。テクニックだとどうしても嫌がる人、いますからね。
キスはわりと違うと思います。もちろん、執拗すぎるキスを嫌う人もいますが、それも盛り上がっている途中だったら、執拗な方が気持ちいいはず。つまりどこでカードを切るかのタイミングです。手札がブタでも勝てる方法はあるというやつ。
女性がどのように変化するのかを、細かく見せてくれているおぐゆなのAV。初期作品から最近の作品までを、トータルで観てみると、かなり女性心理がわかるようになると思います。無邪気に楽しんでいたり、色っぽく迫ったり、責められて悶絶したり、アウトな表情になっていくおぐゆなのAVは、本当に気持ちよくスッキリするのです。
記事=麻雅庵