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プロローグ〜「不条理」ってワード、すっかり忘れてしまってますよね
その昔、「不条理ギャグ」なんてことがマンガとかにありましたね。故・吾妻ひでお先生なんか筆頭でしょう。要するに、理解できそうにないけれど面白いとか、あり得ない状況だけどなんかちゃんとしていて面白い世界的なこと。伝わらないとギャグにならないしね。
そのように理解し難いもの(理解できないではない)を面白がるのがカッコいいとかまだ言われていた時代に誕生したのがAVということを再認識してください。結果として、そういう作品を多く見せられていたわけで、「AVを作りたい!」と思った人たちに、自ずとそういう方向性を持っている人が多かったわけです。
どう考えてもあり得ないシチュエーションでSEXを許す家政婦とか、SEXの手ほどきをする女教師とか保険医とか。とにかく密室空間に溢れていた妄想を具現化しちゃうのがAVということでした。ポルノ映画は、やっぱりそこに「映画」があったしね。不条理タイトルだと不条理が勝っちゃう(笑)。
よく考えると、不条理が勝っちゃうのはAVにもあります。昔のAVですが、究極体は「テレクラキャノンボール」だったかもしれません。当時のライターたちはこぞって評価をしていたし、AV系じゃない人からの賞賛と感動は半端なかったですから。
しかしながら、どちらかというと水商売的な「結果はどうなるかバクチ」的な業界だったのが、大きな予算投下があり、安定して売れ続ける業界として成立していきます。「売れるAVでなければAVではない」という世界観が定着していきました。そのまま現在のAV業界になるのです。
昔のAVはルックスはちょっと? でも脱ぎっぷりもSEXの激しさも抜群みたいな女優さんがたくさんいました。そこに可愛い女子が投入されるようになります。辣腕でイケメンで下半身の強いスカウトマンがいたのでしょうね。……あくまでも想像として聞いてください(笑)。もちろん可愛い子に頼らないAVもパワーアップして登場しました。
この原稿掲載されている日刊SODを運営をしているソフト・オン・デマンド(当時)の作品群がまさにそっちでしたね。本当にSODの初期のトンガリ具合は半端なかったですよ。「これって抜けるとか1mmでも考えているのか?」というタイトル多数(苦笑)。今だと100%で逮捕されてしまうタイトルがありましたよね。某河川の中を全裸で移動するとか、AVの世界観ではない(笑)。
そういうタイトルがすっかり失われてしまったかといえば、本当のところはそうではありません。「売れるAV」の中にちゃんと「不条理で理解できない」ことを忍ばせているタイトルがいっぱいあります。そう、作り手はAVが大好き。だからこそ自分のやりたいエロを実現させていくために、いろいろと試行錯誤して作っているわけです。
「マニアックなものは売れない」というのは、実は80年代からあらゆるカルチャーで言われていました。そこを突き崩したのは、「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督とその周辺の人たちだったかなと。マニアックでも売れるということですね。しかしながら、外側をどんな包装紙で包むのかが大事。エヴァも貞本義行さんのキャラデザインがとても重要だったし。綾波レイがいなければ成立しなかったということです。
可愛い女子が悶える世界だけに集中するのではなく、独自の世界観を持つAVたち。それこそがAVの本質をキープしているタイトルたちなんだと思います。そんなタイトルを紹介しつつ、まだまだ成立しているマニアックなAVの世界へ没入しちゃいましょう!
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AVならではですが、本当はみんなそういう姿になりたいのかも!?催眠が願望を呼び込す!?
戦前のナチスドイツ・ヒトラーの演説は、演説を見に集まった人たちだけでなく、映像を見た人たちまでもが、高揚感に溢れるようになりヒトラーの言うことを信じてしまい、そのまま彼の思う通りの世界へと流れていったそうです。もちろん抵抗していたり、まやかしだと理解していた人もいるのですが、一度流れが巻き起こるともう止められない。
例えば、コロナ禍によって多少は収まった感もあるけれど、今年あたりは過激な復活を遂げそうなハロウィンの渋谷あたりでの大騒ぎです。完全に「コスプレして大騒ぎしましょう!」というお祭りのようなイメージになっていますよね。昔は盆踊りとか地元に根付いたお祭りがあり、それがはっちゃける役割をはたしていたわけですが、高校生を終えると東京などに集まってしまうわけで、ハレとしてのお祭りを喪失します。
だからこそのハロウィンなのです。渋谷のような不特定の人間が集まる土地であれば大丈夫という心理でしょう。バカ騒ぎは規制しすぎるとあらゆるところから暴発しますから、警察もむげに止められません。あれは、日本を平静に保つためのガス抜きになっているのかもしれません。騒ぐ人はもちろん、テレビなどのメディアで見て、「けしからん!」と怒る人たちも同様に機能しています。
世界は「洗脳されたい」願望がどこかにあるし、「洗脳したい」願望が溢れているわけです。それをエロと合体させて具現化して興奮させることで、妙な意識を「非日常」へと誘導するのがAVの役割といえるかもしれません。何せガチにヤバい世界が「洗脳」というワードにはありますからね。
エロと合体させることでどこかコミカルな雰囲気を持たせてくれて、ヤバい雰囲気は和らぎます。なのでちゃんとエロと合体させることが重要なのです。そうすると妙な雰囲気が漂うAVとして成立します。真面目だった女子が急に変態女になってしまう世界観に興奮が高まるわけです。
SEXって誘惑要素で成立する部分が強いですからね。雰囲気を高めて没入することで興奮が強くなり激しいSEXができる。10代から20代前半くらいのSEX覚えたてなプレイってこんな感じですよね。恋愛要素が強くても結婚の意識はほぼな。またAVなどでSEX情報はあるからやってみたい。そしてヤルと男女問わずハマってしまいます。
そうやって考えると、SEX自体が洗脳させているものとして高いことがわかりますね。だからといって、チ●ポが美味しい、たっぷり舐めたいなんてセリフ、付き合いだしたとしても芝居かかっていて恥ずかしい。だから浮気相手には妙なプレイを要求するわけです。女子も要求されてむしろノリノリになるわけですね。
アイドルでも、ノリノリで「うさちゃんポージング」をやる子もいれば、嫌々やっている子もいます。でもみんな最終的にはやらされるけど、それはやらないとアイドルではない的な空気感が日本には存在するからです。お笑いタレントが、これでもかとボケるのも同じような空気感。芸能的洗脳で間違いありません。
ライブ会場なんかもそうですよね。ロックだろうがアイドルだろうが声優だろうが、全く同じです。規模だってドームだろうがライブハウスだろうが同じ。要するに「同じ方向を向いて同じように楽しんだ方が気持ちいい!」ということです。WBCで大谷最高! となった否野球ファンがどれだけいたことか。
それにエロい要素をまぶしただけなのがAVです。ちなみにAVは本当に都合よく洗脳されますけど、リアルな催眠術なんかは、そういうことを肯定するとか面白そうと思う人でなければかかりません。人を信じるタイプなんかはかかります。そういう場合、本人に「誘導される意識」があるから起こるわけです。全く信じていない人は絶対にかかりませんし、疑心暗鬼な人も無理です。
そんなところまで踏み込んで考えると、AVの洗脳がより興奮してきませんか? 冒頭シーンでお嬢様だった人が、変貌してしまう。しかもチ●ポ美味しいです、ご主人様なんてことになっちゃうわけですから。
この「ご主人様」というワードもまた洗脳っぽくて良いですよね。戦後には全世界から無くなっていきますが、大きめな家に住む人たちには家政婦とか女中とかが必ずいたわけです。そういう人たちが「ご主人様」と呼ぶわけです。執事なんてもはや日本の池袋にしかいないんじゃないの?(執事カフェのこと)
平等の意識は、職業差別とか差別意識があるからこそ登場するものです。しかし無くなりそうでなくならないのが差別。もちろん公共の場で公言することはもはやその人が失墜することになるわけですが、それでもなお舌禍事件が後をたたないわけですから、無意識にせよ、人には存在しているのです。
その証拠として、差別的笑いネタは無くなっていますね。コンプライアンスを意識するということは、それが問題あるという意識を持っているからです。むしろ意識していなかった人たちの方が問題あるんですけどね。それこそ洗脳という大きなものに飲み込まれていた結果なのかもしれません。
差別とか政治とかの方向性で考えてしまうと、問題ばかりの洗脳ですが、AV的に考えると大変にエロくて興奮できる作品が完成するというわけです。映画も昔はこういう内容が多かったんですけどね。こっそり含ませているけどね、庵野監督なんかは(笑)。話をAVに戻しましょう。とにかく洗脳に重要なのはギャップ萌えです。
「可愛い子が大胆」というパターン……どこかで聞いたことが……あ、AVの元々からある興奮ポイントですね。このパターンはAVだけでなく、可愛いアイドルのセクシー水着グラビアとかも同じ要素になります。それがわかりやすくなっているのがAVです。デビュー作がこれに該当しますね。だからこそデビュー作が一番興奮すると語る人が多いのです。エロに対してノーマルといってもよい。
これがいろいろと人生経験を積んでくると、あらゆることを先読みし飲み込んでいく人間になるわけですが、そこを感じさせないように思えるAVこそ、洗脳といえるでしょう。ちなにみコスプレSEXなんかも同じ匂いですよね。また風俗プレイなんかも同じ系統に属するエロです。どれも皆、変身願望を刺激しています。
自分が変わることだけではないわけですね。他人が自分の想像する方向に変化していく姿に興奮するわけです。会社だと人事に所属しているとか、地位のある人たちが持っている願望です。だからこそAVがそういうものを代理興奮させてくれるわけです。
地位がある人は、もしかするとですが、裏側で「洗脳」を楽しんでいるという考え方もできますよね。人を違うものにしていくということは興奮するわけです。そしてその人が、その変身によって新たなる個性を発揮して、もの凄い能力を発揮したら! これがロマンなんてプロデューサータイプの人、たくさんいるんじゃないでしょうか。
だからこそ、洗脳タイトルは登場していくわけです。その内容だけでなく、女優さんが演じているとしても興奮できる。「嘘くさいな」とか思っている自分もいるけれど、勃起が治らなくて、何度も精液を放出している自分もいるわけです。
特に女子側に命令できる立場になるタイトルが多いですからね。可愛い子を洗脳や催眠によって、痴女になってもらって自分を責めてもらうなんてパターンもありそうですね。だからAVは、痴女っぽい雰囲気のお姉様が痴女をするよりも、痴女っぽさがない可愛いルックスの女優に痴女をしてもらうタイトルが良いようです。
ご紹介しているAVの、「お嬢様をビッチギャルにする」というまさに変身させてしまいます。雰囲気から全部変わるわけですから、セクシー女優さんも大変だと思うのですが、むしろ本当に洗脳催眠にかかっているような感じで観ると、変貌っぷりに興奮しまくりだと思います。
人妻系なんかもそれかもしれません。熟女ジャンルだと痴女っぽい見るからにセクシーでチ●ポをいつも飲み込みそうなんてタイプいますけれど、人妻に関しては、かなり清楚っぽい女性の方が良いようです。不倫SEXをしているのを観ている雰囲気なんでしょうね。
テレビドラマでも不倫を扱うと人気が出ますから、それはそれは変身させたいんでしょうね。不倫ドラマなんてSEXシーンが入っていないAVですからね。人気女優さんがわかっているのに堕ちる女を演じることに興奮するわけですから。
今回紹介している洗脳催眠にVRタイトルがありまして、これがまたかなりマニアに女子を陵辱していますね。丁寧語なのに淫語というのが、SEXしまくりの変態キャラに変わってもなお言葉遣いは変わらないという感じ。これもまたもの凄く興奮する人にはたまらないものでしょう。
自分が思うエロ女子に変身してもらいたい男子。エロ女子に変身して自由に振る舞いたい女子。これこそがSEXというか恋愛における変貌キーワードに該当しているわけです。だからこそ口説きたいし口説かれたい。ドキドキ感という興奮とは、SEX中の興奮と似ていますから。
食事する際の美味しかった高揚感なんかも同類ですね。だからこそ「あの女を喰いたい」と表現するわけです。どちらかといえば、ま●この方がチ●ポを喰ってますけど(笑)、女子が「喰った」みたいな表現をほぼ使わないのは、そういうことなのです。
SEXの興奮とは、「普段見ている彼女(彼氏)とは違う部分を見ること」です。毎年たくさん映画化される恋愛系少女コミックなんかは、SEXをしているシーンを見せることのないSEXマンガと思って間違いありません。ドキドキを味わってもらいたいからこそ出てくるわけです。
実写化されて「あれはない」と批判される映画は、少年コミックの実写化に比べると圧倒的に少ないのは、もちろんキャスティングにこだわっているのもありますが、演じている俳優たちになると、より生々しさが出るのでむしろ興奮が高まるという感じかと思います。
AVを観る女子が少ないのは、その生々しさがリアルだからかもしれませんね。SEXシーンがメインだと、変貌している感じが露骨ですから。そういう部分は見たくないというパターンです。音もNGと言いますね。でもAV好きな女子は、「音が良い!」そうなので本当に微妙なところなんだなと思います。
男子が生々しさを否定してしまったらAVは、今の内容のままで女子のものになるかもしれない……女子のものになれば良いけれど無くなっちゃう可能性の方が高いですけど。
マニアなAVは苦手と食わず嫌いをせず、催眠されちゃうつもりで観ると、女優さんの悶え方も違ってみえるかもしれません。「催眠術にかかることなんかない」と思っているくせに、催眠術を習いたいという人、本当にたくさんいますからね。このスケベ(笑)。
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これこそまさに人々が切望しているモノ……自分の地位が崩壊してもやりたいアレを疑似テイスティングしましょう!?
芸能人という人も羨む地位と稼ぎがあるにもかかわらず、一度使ってしまうと全てを失うことになるのに止めることができない「アレ」ってありますよね。最近もMDMAで逮捕されたモデルさんいたし。逮捕されて以降、未だに出てこない女優さんいるし。でも止められないわけです。そしてアレは、「SEXの最中に使用する」のだから……媚薬として使用しているのです。
誘惑とか刺激を知りたくてたまらないのは人間のあるべき一面です。麻雅の経験でもはや時効にしてほしいのですが、学生時代の遠足に、こっそりウイスキーの水割りを水筒に入れて持っていきました。今考えるとほとんど匂いづけ程度なのですが、これを一人にだけ教えてしまったら、クラスの男子だけでなく、真面目そうな女子まで、私に寄ってきて飲みたがるわけです。この時に、「人間がアレを止められないわけだ」と思いました。
このように真面目な女子ですら、ちょっとした悪さを味わいたいと思っています。媚薬なんて最高な素材なのでしょう。何度も書いておりますが、「風邪の特効薬」と「媚薬」を発明できたら、即ノーベル賞どころか最高の地位を獲得できると言われています。あれ、媚薬っぽいこと書いてある品物あるな……よくみると「医薬品ではありません」と書いてあります。栄養ドリンクと大差ないです。
しかしながら、「これを飲めば一晩中強さ発揮!」とか書かれていると弱くなったと思っている男たちは飲んでみたくなりますよね。注釈をつけると、よく話題に上がるバイアグラは媚薬ではありません。あれは心臓からの血流を強くする薬でして、勃起した時に飲んでいるとそのまま維持されるというわけです。なので射精してもしぼまないのは事実です。そのチ●ポを使ったSEXが極楽浄土並みの激しい快楽を得られるかどうかまでは知りません。
媚薬効果とは、その人がその間、違う人間になってしまうということ。「シン・仮面ライダー」でも出てきましたよね、ヴィールス。我々世代は、小さい頃から「知らない間に自分じゃなくなる興奮」を教えられています。仮面ライダーしかしデビルマンしかりマジンガーZしかり。他人の力で自分が自分ではなくなるというパターン。
他人を本人とは違う人間にしてしまう作中の媚薬。強調するように描写されている「もっとください」的な発言をするシーンは、お芝居ですよ的なキーワードとしても成立していますが、豹変してしまった人間というようにも見えます。この状況、やっぱりアレを似ていますね(笑)。そういう状況に人間を陥れてしまう効果があるのです。
SとかMとかの次元ではないし、愛しているからなのか肉体が欲しいからなのかは作品によっても違います。催眠との違いは、潜在意識があるのが催眠。全くエロい願望は無いのに媚薬の効果で快楽を求める別人になっちゃうのが媚薬。とわけて考えると似て非なることがご理解いただけましたでしょうか。
しかも飲んでしまったら、エロい人間になることを抵抗していても、そうではなくなり、エロ大好きな変態人間になって夢中になる。そんな無抵抗な女を愛でる。そしてさらにSEX漬けにして、快楽を享受しあうのが媚薬作品の良いところ(?)です。
観ている側の思考はSっぽい感じですが、あくまでも暴力チックに責めるわけではない。合法的で相手にリードしてもらうプレイを望んでいるわけですね。むしろMっぽいのかもしれませんね、飲ませる方や観るのが大好きな方は。
とりわけ「堕ちた女」を観るのが好きという変態性があります。例が問題ありますが、「セクシー女優堕ち」という表現があります。「そんなことをするわけないことをしてしまった」ということでしょうか。後悔しているんだろうな、でももう取り返しがつかないんだよ。もっとエロい姿を見せろ的な。変態と偏愛が重なっている感じ。
しかも無制限にエロを求めるパターンが多いので、自分だけのいいなり女であり、他人棒も命令すると求めるようになりますから、それを愛でるということは、人がSEXしていることを観るこのが好きなわけです。「堕ちた女」にゾクゾクする。AVユーザーのマニアな層の深層心理にはこういう一面があるかもしれませんね。
AVとは、それだけ観ても興奮できるモノとして作られています。そこから思考を巡らせることで、さらに興奮を得ようとしているのが媚薬で堕ちた女を観ること。セクシー女優以外の女たちも、オナニーの世界の中ではあんなふうに弄んでいると思って間違い無いでしょう。厨二病っぽいですが、少年心があるともいえます。AV好きって純粋な人も多いですからね。
社会的NGなことを楽しむことができるのがエロの世界。そういう暗部をどう表現するかはエロの中ではとても重要なことです。AVやマンガだけでなく、映画だってアイドルだって、明るい部分を過剰にアップさせることで、裏側の影が濃くなることを楽しむ世界です。AVよりも激しいかも?
失墜したくないけれど、失墜してしまうことに手を出したい。悪いことをしたくないんだけれど、したくてたまらない。自己矛盾がある限り、媚薬系AVは消滅することはないでしょう。自分の中のマニアで真っ黒な暗部を刺激する。作中のセクシー女優と同じように、媚薬を楽しんでいる気持ちになれるのです。
マニアというよりも、変身願望を刺激するのかもしれません。「セクシー女優のように淫らになりたい」というような。
エピローグ〜AVはマニアックであることが正しい!?当たり前になった刺激をどのように再構築するかがポイント
刺激とは続ければ続けるほど、より強い刺激を得ないと我慢できなくなります。麻薬系の話題に出てきますが、これは日常のふとしたことでも同じといえるでしょう。面白い小説、面白いマンガを読んでどハマりした。その後は類似系を読むようになるが、最初の刺激を超えることができない、というような反応です。
「シン・仮面ライダー」の論争で語られるのと同じ。リアタイを視聴した想定56歳以上(これだと幼稚園年少組なので記憶している人はいるはず)の人たちは、昔と同じ構図のCG再現や、こだわりなるポージングの踏襲に興奮しているのですが、人によっては、「前の方が良かった」とか、「あれなら新しいものを造ってほしかった」という人たちが存在します。
昔はどのようなプレイをやっても新しかったAVですが、もはや制作サイドからすればやり尽くした感でいっぱいです。しかも出演女優は、年々若くなっていくわけですから、昔のタイトルなど知らないはず。男子ですらわからないならば、女子には到底無理。いくら熱心に解説されても観ていないので理解しがたいはず。「これは普通ですよ」と。
大昔は、「マニア」の極地のようにいわれていた熟女AVは、現在では主流タイトルのひとつです。緊縛だってぶっかけだって、もはやマニアックな作品とは言われません。フェラチオすら、「AVならではのプレイで、実際にはピンサロ以外ではしない」なんて言われていたのですから。びっくり話ですよね。
AVは男子がこっそり観るから興奮するものだったAVですが、AVというワードの定着とともに、一般にも通じることになりました。だからこそ攻撃対象になってしまったわけです。本来ならば風俗の方が叩きやすいように感じるのですが、こちらは未だに日陰にいるからそこまでめくじらを立てて怒られないということでしょう。その反動は全部、AVに来てしまいましたけど。
メジャー化することで、ポピュラリティーを発揮して定着し、セクシー女優やAV販売サイトの地位は向上し、憧れの対象になっていったのは事実です。しかしプラスばかりあると思っていたら大間違い。現状をみると明確にピンポイント攻撃対象になってしまいました。わかりやすく見やすい標的になってしまったということ。
かといって、急に日陰に引っ込むと、別の業者が入り込んできて(現実、FC2の素人AV動画が流行中)その場所にスポっと収まるだけなのです。油断も隙も世の中にはありません。「生き馬の目を抜く」のがビジネス界ですから。
そのような状況にあるAVは、さらにマニアな構図を探して刺激してもらうためにいろいろなアイデアを盛り込む方が良いと思うのです。それがDVD販売的に失敗だったとしても、その後、ストリーミングやDL系で流行する可能性が今の時代にはあるのですから。
最後に紹介する作品は、洗脳系の傑作です。あまりクローズアップされなかったのですが、救いようのない世界なのに、笑顔で終わっていくエンディングなど、洗脳催眠の面白いところをたっぷりと感じさせてくれるのです。
洗脳されたのは主人公である新人女教師(市来まひろちゃん)なのですが、周囲の人間たちは、SEXを通じておかしくなっていき、そのおかしくなった世界が定着していくというパターン。真の主人公は、女教師ではなくて催眠術をかける謎の男という、まるでピカレスク小説のようなパターンです。
エロの部分はまひろちゃんの豹変前と後の顔の変化がもの凄く明確で、観ると刺激されまくること間違い無いです。「あんなふうに女子を誘惑して堕としたい」という誘惑にかられると思います。厨二病を刺激する感じでしょうか。
変身してしまったセクシー女優に興奮するも良し。主役(男女どちらでもお好きな方でどうぞ)に自分をなぞらえて刺激をたっぷり得るのも良し。オナニーなどの刺激とは最初の感動に戻れば戻るほど強い刺激を得られるはず。
ここに記載したタイトルを観て、脳内刺激をたっぷりと得て、濃い精液をたっぷり放出してください。刺激が強いほど精液の発射される量は増えるのです。女子は何度も終わらないエクスタシーに酔ってください。丸一日オナニーざんまいをお勧めします。エクスタシーな世界に没入しまくる、魅惑の時間をお過ごしください。
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記事=麻雅庵