【連載インタビュー・職業「AV女優」】Vol.16 蓮実クレア なぜ彼女たちはAV女優を「仕事」に選んだのか。苦悩・葛藤・熱い思いなど彼女たちのAV女優観に迫るディープ・インタビュー!

もう数年前からAV女優は誰でもなれる職業ではなくなった。今、第一線で活躍するAV女優たちはみな、容姿やスタイルの高レベル化はもちろん、AVを仕事として捉え、AV撮影やイベントなどに対するストイックなまでの真面目な姿勢や、日々のSNSでのセルフプロデュースやファンとの交流など、一般職よりもはるかに高いレベルの努力をしている。この連載は、「なぜ彼女たちはAV女優を『仕事』に選んだのか」を軸にプロ意識をもってAVに取り組む女性たちに迫るインタビューです。

今回の職業「AV」女優は2012年、AVレーベル「美」の専属女優としてデビューした蓮実クレアちゃん。一見高身長な女の子に見えますが意外と低めな158cmという程よい身長感。しかしながらそのボディはFカップのマシュマロおっぱいに、美しいラインを描くクビレ、その先にあるのは程よいサイズ感の美しいお尻!

痴女系女優として人気の高いクレアちゃんは本業のほかにも、ストリップデビューやセクシーアイドルユニットとしての活動など、AV出演だけでなくさまざまな形で活躍中。「本業」と言えるAV女優の仕事にはどのような感情を持っているのか?蓮実クレアちゃんのAV女優観に迫ります!!

Profile 1991年12月3日生まれ。 T158・B86(Fカップ)・W57・H87。 趣味・特技は水泳・バレエ。 公式ツイッター @kurea_hasumi

「私『環境ドM』なので、追い込まれたり大変な状況にスゴく燃えるんです!」

──初めまして。あれ!?想像していたよりも小さいんですね。

よく言われます、それ。

痴女のイメージが先行しているみたいで、タバコを吸ってるだとか、へそピアス開けてるだとか、ものスゴイ格好を普段からしてる、だとか。

家ではガウンを着てワインを飲んでそうって言われたこともあります(笑)。

 

──作品を見ていると、根っからの痴女だと思ったんですが…。

デビューする前には、普通のHしかしたことがなかったので、自分がSなのかMなのかすら知りませんでした。

この業界に入ってから開発されたというか、全部AVで教わったんですよ。

ただ、男の人を責めていると楽しいし、相手がヤバそうな顔をするとスゴく盛り上がるので、どちらかというとSだとは思うんですけど。

 

──どノーマルなことしかしたことないって、今どき珍しいですね。

私、高校を卒業するまで、遊んだことがなかったんですよ。

門限が5時とかだったので。

高校を卒業して、初めて夜暗くなるまで遊んだ時には、メチャメチャ感動しました(笑)。

なので、学生時代に彼氏はいましたが、特別なことなんて何もできませんよ。

というか、セックスは面白くないものだと思っていました。

前戯なしで濡れてないのに挿入されて30秒でイク、なんてのは当たり前、チンチンは勝手に口に入ってくる、女性が責めるなんてことはもってのほか、という感じだったので。

 

──そんな人が、なぜまたAV女優の道に?

元々、モデルをやりたいという夢を持ってたんですけど、身長が足りなくてできなかったんですよ。

でも、表舞台に立ちたいっていうのがあって、当時チャットレディをしていたんですが、その会社を運営している社長さんに相談しました。

そうしたら、いろいろと候補を出してくれて、その中にAV女優があったんですよ。

それで、今の事務所を鍾愛してもらったのがきっかけでした。

 

──なんで数ある候補の中からAV女優に食いついたんです?

話を聞いていて、AVが1番大変そうだなって思ったからです。

AVというのは、存在は知ってましたが、具体的にどのようなことをするかっていうところまでは知りませんでしたし、深く考えたこともありませんでした。

だから、仕事自体が大変そうだっていうのもあるんですけど、可愛くてスタイルもいいけどちっとも売れないコがいたり、逆もしかりということを聞いて、いい人に巡り合う縁だったり運だったりも必要になってくるんだって思ったんです。

私「環境ドM」で、追い込まれたり大変そうだとスゴく燃えるんですよ。

なので、もうすぐに「やりたいです!」って言って、事務所を紹介してもらいました。

 

──裸になること、人前にセックスすることに抵抗感はなかったんですか?

それは、まったくなかったわけではないですよ。

5分10分は悩みました。

でも、根本的に犯罪ではないので、あまり悩むことはなかったんだと思います。

 

──それで実際にやることになったわけですけど、最初の方は戸惑ったりしませんでしたか?

もちろんありましたよ。

でも、困惑するというよりは「こんなこともあるんだ〜」っていうワクワク感の方が強かったですね。

だから、スゴく楽しくやっていました。

痴女なので、嬉しさは抑えつつ、内心で思いながら(笑)。

「女優ではなくADとして現場に入っても楽しめると思います。それくらい、撮影は大好きなんですよ」

──蓮実さんって、本当に楽しそうに痴女るのが印象的でした。

実際、本当に楽しいんですよ。

今も楽しいです。

 

──淫語とかもスラスラ出てきて、スゴいなって思いましたよ。

喋りに関しては、チャットレディをしていた時の経験が活かされてるんだと思います。

チャットって、喋りが止まってしまうとお客さんがいなくなってしまうので。

 

──ずっと専属の痴女としてやっていくというのも、ありだったんじゃないですか?

他のキャラもやってみたいっていうのもありましたが、キカタンになりたいって思ったのは、業界で仲のいい人が2年経ってもできなかったからなんです。

専属だと、他の女優さんとほとんど交流がないので。

なんというか、あまりにもボッチみたいな感じで…。

だから、今はそういった意味でも楽しく仕事ができています。

 

──キカタンになったら、忙しさは専属時代と比べ物にならないのでは?

おかげさまで、いろいろなお仕事をいただいているので。

休みがかなり少なくなりましたが、まだ若いから大丈夫です。

それに、環境ドMですから、大変であれば大変なほどいいんです(笑)。

 

──ツラいなぁ…とか、辞めたいなぁ…とか思ったことはありません?

ツラいなって思ったことはありますけど、辞めたいと思ったことは一度もありません。

AVに来たからには、中途半端では辞めたくないっていう考えが、私の中にあります。

自分がセックスするDVDはずっと残るのだから、中途半端な方が恥ずかしいと思うんです。

だから、なるべくたくさん作品を撮って、なるべくたくさんの人に私の名前を知ってもらいたい、というのがあるので、辞める気は全然ないです。

 

──できる限り続けていきたい、と。

仕事は本当に楽しいですし、今AVを辞めてしまっても、本当に楽しくやれる仕事は他にないと思います。

だから、元々の夢はモデルでしたが、今はまったく未練はありません。

AV女優になって良かった、と言えます。

 

──ちなみに、どのレベルに達したら、中途半端ではなくなるんですか?

この先を進んでいくと、何が見えてくるのかはわからないので何とも言えないんですけど、ノンアダルト系のお仕事が増えていって、より広い人に自分の名前を知ってもらえたら、でしょうか。

 

──ということは、多方面で活躍して、芸能の道に進んでいく、というのも考えているわけですか。

芸能関係のお仕事も増えていってくれたら嬉しいですけど、それ1本でということは考えてません。

AVの撮影は減らしたくはないので。

極論を言うと、女優としてでなくADとして撮影現場に参加しても、私は女優の時と同じくらい楽しめると思うんです。

現場の雰囲気がとにかく好きだし、AV女優よりもADの方が大変そうっていうのもあります(笑)

 

──じゃあ、もしかすると将来は制作側になるなんて選択肢も…?ないとは言えないですね(笑)。

ただ、監督はちょっとセンスがなさそうなので、難しいと思います。

 

──一生現場主義といったところですね。

目標としては、作品を1000本撮りたいです!

まだやったことのない役柄とかキャラはいろいろとあるので。

あと、今は大変な撮影のものをやってみたいですね。

すごい全身特殊メイクをするものだったり。

SODさんの作品で昔あった「空中20メートルファック」みたいなの、めっちゃ楽しそうなので、やってみたいです!

 

──ここまで自分を追い込んでいくなんて、ドSなのかドMなのか、わかりませんね。

内気な痴女って感じでしょうか(笑)。

 

──それは新たなジャンルになりますね!
初出:ソフト・オン・デマンドDVD 2015年6月号 Vol.48の内容を一部加筆修正しています。


『部屋結界2~いらっしゃいませ~僕だけの淫乱レストランへ ウヒ!~』SDDE-611

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