【アナルセックスの秘儀を加藤鷹が伝授!】AVの歴史を変えたSOD珠玉の名作!SODアーカイブス 懐かしのJUKEBOX【秘儀伝授 アナル入門】

今回のSODアーカイブスで紹介するのは、特別講師にAV男優・加藤鷹を迎えてアナルセックスについて学ぶ『秘儀伝授 アナル入門』だ。

『秘儀伝授 アナル入門』2002年作品/監督 TOHJIRO

AVでは楽にこなしているように見えるアナルセックスだが、実際にプレイしようとするとそう簡単にはいかないもの。

 

そういったユーザーからの声に応え、AV撮影におけるアナルセックスの準備をすべて見せ、正しいアナルセックスについて学んでもらおう、と生まれたのがこの企画である。

インディーズだからこそ可能になったアナルセックス

今でこそ、ヘアとアナルをモザイクなしで見ることが可能だが、かつて「ビデ倫系」と呼ばれるレンタルビデオが主流だった頃は、オマ〇コどころか股間一帯が濃いモザイクで覆われていた。

 

セルビデオショップでインディーズビデオが販売されるようになって、ヘアやアナルはようやく解禁されたのだ。

 

本来、アナル(肛門)は排泄のための器官であり、オマ〇コと違って性器ではないので、モザイクで隠す必要はない、という解釈である。

 

初めのうちは「ヘアやアナルが見える」というだけでユーザーは興奮していたが、時間が過ぎるとそれも見慣れてしまい、さらに強い刺激を求めるようになってくる。

 

そこで「アナルセックス」が脚光を浴びることになったのである。

 

AVでは気持ちよさそうに、アナルでイキまくっているのに、実際にやってみると「アナルに指を挿れるのも一苦労」「AVと同じようにアナルセックスを楽しみたい」という声がメーカーに届くようになった。

 

作品本編では、収録時間の都合でカットしていたアナルセックスの下準備をすべて見せて、正しいアナルセックスをしてもらおうと制作されたのが本作『秘儀伝授 アナル入門』だ。

 

講師は同シリーズ『秘儀伝授 潮吹き編』でもおなじみの「ミスターAV」加藤鷹、監督はTOHJIROという黄金コンビで、わかりやすくアナルセックスについて解説する名作である。

 

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考察・AVで重宝される第3の性器【アナル】
【Anal 形容詞 anal(エイナル、アナル)】
「肛門の」を意味する形容詞。今日では「肛門」そのものを指す名詞として使われることが多く、本記事の中でも慣例にならいそういった記述をしているが、本来は形容詞であるため、「肛門が〇〇な状態にある」「肛門を使って○○する」といった場合に使われる言葉が「アナル」なのです。

 

ということわけで、アナルというのは形容詞なので本当は、アナルSEXではなくアナス(anus)SEXが正しい。だけど、ここまで広く一般的にアナルという単語が浸透した今となっては、もうどっちでもいい。本文でも少し触れたが、肛門は性交をするための器官ではないから、モザイクで隠す必要がなく、インディーズビデオの登場によってモザイクが解禁された。

 

単体女優のデビュー作の初脱ぎシーンでは、必ずといっていいほど「お尻を広げてみて」という、アナルチェックのシーンが入るようになったのは、アナルモザイク解禁されたからだ。アメリカポルノの影響を受け、日本のAVデモ3 Pのときに、男優2人がそれぞれ、マ○コとアナルに同時挿入する2本挿シーンが見られるようにもなった。そして、アナルに異物を挿入したり、浣腸をしてうんちを出させたり、肛門に特化した作品が多く生み出された。アナル作品の魅力は女優の反応がマ○コで感じているときとは別次元のイキっぷりを見せるところにある。

【検証】AVから学んだテクニックは実性活でも使えるのか?

加藤鷹は、ことあるごとにこう言っていた。

 

「AVで見たプレイをそのまま鵜呑みにするな」と。

 

男優は、撮影現場では時間をかけて女優を愛撫するが、編集ではそのシーンはカットされる。

 

いきなり指でアソコを激しくかき回して潮を吹かせているわけではない。

 

AVを見て育った世代が、顔射を当たり前と思ったり、いきなりアナルに挿入しようとする状況をなんとかしたい、と常々思っていた。

 

『秘儀伝授』シリーズでは、自分がこれまでのキャリアで培ってきたテクニックを惜しみなく披露している。

 

たとえば、加藤鷹の指の爪は極端に短く、爪よりも指の肉の部分が前に出ているほどだ。

 

これは指入れをしたときに、膣の中を傷つけないようにするため。

 

AVの派手なプレイだけでなく、一流男優のテクニックをこの『秘儀伝授』シリーズから学べば、それは実戦でも役に立つはずだ。

考察・アナルSEXはマニアックなものではなく古くからあるメジャーなプレイだった!?

アナルが解禁されたのは、インディーズビデオの時代になってからと説明したが、それはアナルに掛かっていたモザイクの話で、アナルSEX自体は、解禁以前から行われてきた。といっても、誰でもトライするわけではなく、いわゆる淫乱系と呼ばれる女優たちの仕事だった。

 

モザイクが大きかった頃は、美少女系の女優は本番をしていないことも多かった。そんな女優たちがアナルSEXをするはずもなく、必然的にアナルSEXは本番ができる女優の中でも、より性に対して積極的な女優が挑戦するジャンルに位置づけられた。当時のモザイクでは、アナルに挿入しているのを想像しながら女優の反応を楽しむしかなく、出演する女の子にしろモザイクにしろ今とは雲泥の差だ。

これでもうアナルセックスは怖くない!

加藤鷹がAV男優を引退し、改めて偉大な存在だったんだな、とこの作品を見て気付かされる。

 

『秘儀伝授』シリーズを今、復活させようとしても誰が講師を務めればよいか、すぐには思い浮かばない。

 

本作は、音楽で言うとクラシックのようなジャンルで、常にショップの棚に並んでいてほしい作品だ。

 

また、5年、10年と時間が経過したら、新たな女優と男優、演出で作り直し、AVが存続する限りは脈々と受け継いでもらいたい。

 

本作を見た人は気づいたようだ。

 

加藤鷹が伝えたかったのは、特別なテクニックではない、ということを。

 

女優(視聴者ならば、自分のパートナー)のことを考えて、無理をしない、させない。

 

十分なコミュニケーションを取りながら、ゆっくりプレイを楽しむ。

 

特にアナルセックスでは、身体がこわばってしまうと、いつまで経っても肛門周辺の筋肉が弛緩しないので、心身ともにリラックスすることがもっとも重要なのだ、と教えてくれる。

 

この作品を見て、一人でも多くの人がアナルセックスを楽しんでくれることを願いたい。

 


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