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未来のライブイベント配信ライブの楽しみ方を提示!「ミルジェネ配信ライブ『月で逢いましょう』#03AMATSUKA(天使もえ)&#04神咲詩織」〜未来を明示するライブパフォーマンス!

配信ライブをただ楽しむわけにはいかないほど、時間が経過

コロナ禍は終息どころか、落ち着く気配も感じられない2020年秋。とは言うものの、2月から3月にかけてとは様子も変質し、経済活動を行わないと、政府もメディアも声高に騒ぎ立てる。それに煽られ街に繰り出す人もいれば、「絶対に嫌!」と頑なな人は巣ごもりを続ける。どうやら日本人の、「お互いの意見を戦わせる」のが大の苦手で、「まぁまぁ妥協して見た目仲良く」だったのが露呈し、なんか陰惨な視線が飛び交うような気がする街に変貌を遂げたようです。

 

そんな中で、凹み具合が半端じゃないスポーツ・エンタメ業界は、ソーシャルという言葉を守り、大きいところから観客を入れたライブをスタートさせています。ただ座席を確定していて、なおかつ1,000人以上のキャパを持つコンサート会場や劇場、競技場系は復活しやすいのですが、500人以下のキャパシティで、座席を常設していない「ライブハウス」や、座席数が少ない「ミニシアター」は、打撃を受けた状態から立ち直る感じではありません。有名どころからの閉店を告知が流れてくるのを見ると、終息したからといっても、元に戻ることはないのではと、どこか思ってしまうことでしょう。

 

そんな中で、活路を見出しているのが「配信ライブ」です。

 

これがスタートさせてみたのはいいけれど、永ちゃんとか山下達郎とか、音に対してこだわりあるミュージシャン筋からは大不評。とはいえ自分たち以外の、コンサート関連に皮わるスタッフとの関係性からライブ配信はやっています。

 

人気者の場合、もともとの知名度からくるお客さんが全国にいる。ドーム級コンサートをやっても、「チケットが手に入らない」と言われるような人たちの場合、もの凄い配信動員数がメディアに発表されたりします。サザンオールスターズの50万人とかですね。でも普通のコンサートの場合、ここに物販売上がプラスされるので、やはりリアルライブをやりたいところです。観客も同じように、ライブごとのグッズを楽しみにしている時代ですから、物販がないのは悲しいところ。たとえ通販で事前に変えたとしてもです。

 

配信ライブでの観る側のポイントになっていることのひとつに、「リアルタイムで観るか否か」ということがあります。特にライブハウス系の場合、コールアンドレスポンスが楽しくて観にいっていたわけです。アーティストやアイドルと声がつながることで、思いをつなげる可能性を観ていた。それがライブだったわけで、リアルじゃないと意味がない。という人もいます。

 

配信ライブの売り文句として、「誰もが最前列」というワードがあります。確かにカメラの配置次第で、人生最高の興奮でもなければ座れないであろう、最前列の位置から、アーティストやアイドルを観れるのは興奮に値するもの……と思ったら大間違いだった(笑)

 

みんなテレビの歌番組くらい、視聴率が落ちているといえども一度は観ているわけです。Mステなんかハイレベルなカメラワークが音楽の場合ノーマルと思っている節がある。それよりもしょぼい映像だったら……。「観てみようかな」とチケットを買って観た人が失望するような配信ライブの多いこと。これはメジャーデビューしているいないにかかわらず、映像化されたコンサートの概念が、偉く難しかったことによるわけです。

 

映像に関しては、カメラの台数とスイッチャーのセンスによるところがあり、ライブ映像を観ていますから、徐々に修正を加えてよくなるのですが、今度は音が問題になります。会場で聴こえる音と、家のスピーカーから聴こえる音は、全く別物です。これもまた問題になっています。「音がしょぼい」と。PCのスピーカーがしょぼいというのもありますけどね。イヤホン、ヘッドホンで聴かないとライブに関してはダメ〜(トムブラウン風)(笑)

 

会場で行うライブを、会場動員がめいっぱいできるまで待っている人もいるでしょう。とはいえアーティストサイドは、見えない計画を待っている場合でもなく、配信ライブをいかにすれば良いかを腐心しているわけです。会場側は、自分たちで考え、映像の研究(ハードソフト含めて)をして「配信します」と営業している会場が出てきました。

 

そんな会場のひとつが、東京・三軒茶屋にある、「グレープフルーツムーン 三軒茶屋LIVE&BAR」です。会場スタッフが一丸となってライブカメラは、ハンディからクレーンから、移動式なども配置した動きある映像を実現し、音像はこれが会場で聴くのとはまた違う素晴らしい音を実現させました。現在、アーティストから引く手数多な会場となっているわけです。

 

そこで定期ライブをスタートさせたのがミルキーポップジェネレーションです。不肖・麻雅庵はバンドライブのプロデューサーを務めておりますが、それとは違う「ピアノアレンジ」によるライブ。「月で逢いましょう」です。

 

もともとから「美女と野獣」というライブで、平方元さんと、歌をちゃんと歌えるセクシー女優の共演ライブが開催されていたのですが、「月で〜」に関しては、平方さんが、「キーボード&コーラス」に徹する「平方トーマス元」として加わることで、またひと味違うライブ形式をスタートさせました。

セクシー女優が、よりアコースティックに近い形式で歌えるのか。しかも有名どころのアーティストたちも苦しんでいる配信ライブでどうなるのか。そんな不安要素はたっぷりです。「出会いの場のひとつがライブ」的な発想のファンに、どれだけ「マジの歌」を伝えることができるのか。いかに真剣なのかなど、自分たちへの試金石となるライブなのです。

 

今回記事でお届けするのは、#03のAMATSUKAこと天使もえちゃん。#04は、AV引退してまた新たなる魅力を探求しているかみしおこと神咲詩織ちゃんの2アーティストです。それぞれに良さがあり、個性もまた違うライブ。記事から汲み取ってもらえると嬉しい限りです。

9/15「月で逢いましょう#03AMATSUKA」
〜「この配信ライブならば自分が伝わる」必ずファンに伝えたいものを見せてくれる天使もえ〜

MCトーク中に、AMATSUKA(アーティストネームにつき敬称略)が言った、「配信ライブは、定点だけを流しているのとかあって、『やる意味あるのかな』と思っていたんですが、綺麗な映像で、これならと思ってやることを決めました」的な発言は、とても彼女のプロ意識を感じるセリフであり、ファンとして音楽が好きを感じる言葉でした。

 

やっぱりこれだけファンとのコミュニケーション手段がなくなると、いろいろと声かけられれば、やりたくなりますって。自己顕示欲からセクシー女優になった人じゃなくても、ファンがいることで成立している職種であることは薄々気が付くはず。だって、ファンがいないということは、作品リリースがなくなることですから。外見はもちろん、意識もファンへの思いなど、本人のポテンシャルが高いAMATSUKAだからこそ、コロナ禍ではいろいろと考えたのではないでしょうか。

AMATSUKA自身、年頭2月のミルジェネプレミアムライブ出演以来のライブ。しかも形式は昨年に出たことがある「美女と野獣」の形式。実はスタートするまではかなり緊張するタイプとのことだし、完成系を求める姿勢や到達点を高く設定しているので緊張したことでしょう。

 

ましてや今回のライブは「配信ライブ」です。目の前には、抽選で選ばれた10名の観客はいますが、ソーシャルディスタンスの関係で声は出せない、立てないなど、バックアップしてくれる大きな原動力たるファンの力は限られている。

 

でも、AMATSUKAは、そういう苦境に陥るほど、パワーを発揮して、輝くタイプではないかと思っております。麻雅的全幅の信頼を置いているセクシー女優アーティスト2人のうちひとりですから(もうひとりは阿部乃みくちゃん)。

 

聴いている側に心地よさを感じさせるライブテーマ楽曲となっている「Fly me to the moon」からスタート。AMATSUKAは、歌詞を音で覚えているような気がします。単語に音律がありますから、それだけで跳ねたムードがたっぷり。

 

通常のライブだと、18曲〜20曲異常を歌うAMATSUKAは、本人が意識したレパートリー以外に、事務所社長であるBOSSが、「あなた、これを歌いなさい」という曲が選ばれたりするとのこと。本人的には一生懸命に覚えるそうですが、自分が良いと思っている楽曲と、他人が良いと思っている楽曲は別だったりする場合がある。そういう意味でも、自分のレパートリーに固執しない姿勢が、どんどんと表現力をアップさせているのでしょう。

「Lemon」「紅蓮華」のようなヒット曲ですら、AMATSUKA節にちゃんと変換しているし、本人からの無理を感じることもなく(本人は白鳥の足のように懸命だと思います)、さらにバリエーションに富んだ楽曲を展開していきました。

 

配信ライブの不安なところは、アンコールをするかどうか。しかもリアクション表現をいかにするかもポイントになっています。「月で〜」では、ツイキャスを使った配信ですから、書き込みアンコールがメイン。さらに会場にいる人の拍手がアンコールの合図です。「アンコール」って掛け声は、とてもジャパニーズでロックじゃないと思っている世代なので、手拍子をメインにしているとそれだけで安心だったりしますけど(笑)

 

「あなたは幸せになる」〜「君の名は希望」という泣きバラードで構成された鉄壁のアンコールナンバーは、細いけれど決して切れない、キラキラ輝く糸のようなAMATSUKAの声にピタリとハマる(不覚にも筆者が泣いてしまったのは『君の名は〜』です(笑)。現在の状況を思って涙がホロリしました)。

 

メッセージ性がある歌詞を歌う際のポイントである、「メッセージを過剰に込めず受け手に判断してもらう」ことをバッチリ決めてくれたAMATSUKA。感情の昂りを、会場のファン、そして配信されているファンは感じたのではないでしょうか。

 

聴き手側に自分なりのスイッチが入るように、山場をきちんと構築されたセットリスト。配信ライブに疑問を持っていたAMATSUKAならではの、提示されたナンバーは、一見すると澄んだ感じで、あっさりしていそうなのに、実は濃厚に煮詰められたスープのような、配信としての意味を感じさせてくれるライブとなりました。

 

ライブは生であろうが、配信であろうが、聴いた人の感情を揺さぶられたら、それが正しいはず。AMATSUKAのライブパフォーマスは、まさにそんな感動の塊となったのです。お互いがお互いを希望とする存在。幸福ある価値観の共有こそAMATSUKAのライブなのでしょう。

AMATSUKA 0915 SET LIS

  • 1.Fly me to the moon/Claire Littley
  • 2.だから僕は音楽を辞めた/ヨルシカ
  • 3.キラキラだとか夢だとか/Poppin’Party
  • 4.Lemon/米津玄師
  • 5.キセキ/高木さん(CV:高橋季依)
  • 6.紅蓮華/LiSA
  • 7.あいのうた
  • アンコール
  • 8.あなたは幸せになる/藤田麻衣子
  • 9.君の名は希望/乃木坂46

9/29「月で逢いましょう#04神咲詩織」
〜歌は歌えば歌うほど上手になるのか否か。そして上手になるプログラムがあるのか。レベルアップしたかみしおボーカルが答えです。

新型コロナウイルスが全世界にハンデミックを起こす前、日本でも世界でも、ライブカルチャーが盛り上がっていました。CDからスマホなどのサブスク視聴に変わっていった音楽市場は、一部の人気者だけが販売における恩恵を受けられるような感じになっていたわけで、それに風穴を開けていたのがライブでした。だってライブはその時間を共有できる唯一無二なのだから。

 

限定された人数ではあるけれど、復活してきたライブ。9月29日開催された「月で逢いましょう」#04に登場したのは、昨年にAVを惜しまれつつも引退して、さらに活動域を拡げているかみしおこと神咲詩織ちゃんです。

音大で声楽を修めていたので、「歌が上手い」ということでいえば、絶対音感とか音程とかをきちんと歌う人。そして作詞作曲する楽曲は、ひとひねりさせて、主観と客観を行ったり来たりさせる視点がポイントになっています。笑いがありつつ、シニカルだったり、毒をはいたりと、主観ばかりを主張する今どきの視点に、異を唱える歌が多いです。

 

もちろん、「闇夜のきらり達」のような心情吐露もあるし、セクシー女優(彼女の場合、過去形ですが)が歌を歌う意味を、感じさせてくれる。ストレートにぶつけると軋轢が生まれます。無意識の同情は感情を逆撫でます。「みんな、私をちゃんとまっすぐに見てね」という感覚を訴えるために、彼女は斜めからの視点をきかせているんだと思います。

 

ライブのプログラムに関して、いつも通りのプログラムで進行するならば、「Fly Me To The Moon」なのですが、あえての「荒城の月」。音楽の授業で誰もが通った道でしょう。教科書に出ていたし。しかしかみしおが選んでいると、意味がちゃんと出てきます。

 

滝廉太郎は、作曲家だけでなく、ピアニストであり、ドイツに留学してロマン派の影響下にいる人ですから、日本っぽさの中にも西洋的な旋律がたっぷり含まれていることを再認識させてもらいました。

 

ちなみに、ドイツのヘヴィーメタルバンド「スコーピオンズ」が日本での初来日ライブで、メンバーのアカペラで「荒城の月」を披露しているのを知ってますか?(ライブアルバム「東京テープ」に収録)ドイツ人にも「荒城の月」は親和性を持っているようです。

 

かみしおのセンスが爆発したのが、「ムーンライト伝説」。月の歌でこれを連想する人って、そんなにいないと思います(笑)だってカッコつけたくなりますし、バラードではないから、無意識に除外するでしょう(笑)そしてこの楽曲、今どきの「マイナー調からサビでメジャーに転調して爆発するアニソン」ではなくて、ずっとマイナーのまま盛り上げていくアニソンです。ちゃんと歌うと歌唱力が必要なのがわかるでしょう。

 

もうひとつが、「Fly Me〜」でしょう。これまでこの楽曲ですが、アクセントは表にあるバージョンでカバーされていました。それに対して、かみしおが歌ったバージョンは、スイングジャズをベースにした、裏拍のリズム。日本人、歌うとなると裏拍は意外と苦手で、レゲエなんかも放っておくと盆踊りになっちゃう(笑)(リズムが表に戻ってしまうということ)

 

体でリズムを取りつつ、歌は引きずられないのがポイントです。スイングさせて揺れるかみしおがキュートでセクシーな歌を引き立たせてましたね。アンコール楽曲も、現状打破を感じさせたり、自粛警察などでギスギスした状況を、歌うことで変えていく感じを連想させてくれるなど、「かみしおのライブはアーティスト思考の線が通っている」ことを冠させてくれるセットリストとなりました。

 

そして何よりも素晴らしいのが、かみしおの歌が上手になっていることです。表現力のみならず、普通に歌が上手になっていることがびっくりです。歌は歌わないと下手になるということはなく、むしろ「歌を聴いている」ことを増やすと上手になります。ところが人間って、そんなに粘り強くないので、ある程度完成しちゃうと、オリジナルを聴かなくなったりして、あとひと踏ん張りを出せずに完成させちゃうことが多い。

 

かみしおの場合、既にクラシックな歌い方として完成したものの上にポップスを乗せている感じでした。リズムがかなり四角くとって鋭角的な感じでしょうか。幼少期からやっているダンスでも、クラシック的センスが出ていて、お手本サンプルとして観るならば最高です。そこが苦手としてる人も実際いたようですね。感情を入れづらいとして。綺麗すぎるというところ。ポップスはどんなに上手な人でも、抜けるところがありますから。

 

しかしながら、この日のライブで披露された歌は、リズムも丸みを帯びて、密着感が高くて、聴いている時の気持ちよさが、以前よりも格段に増していました。かみしおレベルが上手くなるというのは、かなり難しいところがあります。上手な上に完成していることを、あえて崩して再構築するリスキーさを選ぶ人はいないでしょう。

 

かみしおはアルバムレコーディングをしていますが、そこで楽曲たちを見つめ直し(聴き直し)作業が入ったことが良い方向に転がったんだと思います。何度も書きますが、「歌は聴くこと」が大事ですから。

 

AVを辞めることで、表現するフィールドに大きな転換をかけたかみしお。現役と引退後ではファン層すら変わっていくのは、AV引退したセクシー女優たちのその後の活動でのファンを見ているとわかります。望まざるもそうなるのが、セクシー女優とアイドルということでしょうか。いかな人気者ですら、その巨大な壁に当たってしまいます。

 

そのハードになりそうな状況を、自身のキャラクターでスッと避けていくどころか、まるでゲームのマリオのように、高いフィールドを一段アップさせることに成功したわけです。

 

配信での音質の素晴らしさも相まって、ハイクオなライブパフォーマンスを成功させたかみしお。そして本人曰く、「配信という形式は私にはあっているかも」とライブ後に語っていました。「いつものライブだと、どこを観てよいのか、定まらないのが、カメラがあることで、観るポイントが定まり安心して歌えた」とのこと。

 

配信ライブにおいて、カメラワークやスイッチングのことだけを語ってきましたけど、もっと重要なのは、「カメラ目線がどのぐらいくるか」です。臨場感が全く違ってきます。目線の有無は、バンドですら、「ボーカルとバックバンド」的な雰囲気になっちゃうのです。

 

かみしおは、カメラの動きをかなり意識したパフォーマンスになっており、配信をリアタイ(リアルタイム)で観ていた人は、かなりドキッとさせられたんじゃないかと思います。ちなみに「月で逢いましょう」は、抽選でチケットに当たったライブ会場に来た観客にも、終了後のアーカイブは観れますのでご安心あれ。

 

集団でのレッスンやリハーサルをする時間がなかなか取れず、誰もがパフォーマンスが荒れそうになっているコロナ禍のエンタメ。メジャーでそれだからマイナーではさらに加速しちゃう格差社会的な状況が誕生してしまっています。

 

そんな状況下を、楽しそうな笑顔でレベルアップさせたパフォーマンスを披露してくれたかみしお。彼女のライブは、生ライブだけでなく、配信ライブにもいろいろなアレンジを施すことで、さらにレベルアップしていくことを確信したライブとなりました。次回がさらに楽しみになってくる神咲詩織ちゃんなのです。

 

神咲詩織 0929 SET LIST

  • 1.荒城の月/滝廉太郎
  • 2.我ら神DEATH!/神咲詩織
  • 3.裸族~for lovers~/神咲詩織
  • 4.ムーンライト伝説/DALI
  • 5.Fly Me To The Moon/Count Basie
  • 6.生きている。/神咲詩織
  • 7.闇夜のきらり達/神咲詩織
  • アンコール
  • 8.ねがいぼし/絢香×三浦大知
  • 9.レインボーの軌跡/神咲詩織

まとめ〜メジャーマイナーの垣根を越えて、均一化される配信メディア

配信ライブをチェックしていると、メジャーもマイナーも関係なくなり、その都度のタイミングで楽しめるライブを披露してくれる人こそ、勝者となっている事実があります。今回の「月で逢いましょう」に出演したAMATSUKAと神咲詩織に関しては、他で観た有料配信ライブに引けを取らないどころか、一歩先を行っていて、二歩先を見据えているようなライブでした。

 

ライブだけでなく、トークイベントも開催されたり、新しいところでは、ズーム使用してのトーク会(集合orマンツー)など、「出会えなくなったことの代理」として、開催されています。この中で一日の長を感じさせるのは、トーク系でしょう。ニコ生やツイキャスなどがたくさんあったし、固定カメラでもトークが弾めば何時間でも退屈することはないことがわかっています。

 

これリアタイでリアクションを拾ってもらえるからこそ、面白いわけです。なぜならばYouTubeでは、ちゃんと編集を行い、字幕を入れて、リズムを出しています。それでも長すぎると視聴数がグッと落ちる。次回を見にこなくなるわけです。YouTuberが、「芸能人の参入は、YouTuberを消していく」と言っていましたが、その理由がこれ。「編集しなくても面白いことを言い続けることができる」です。芸能人がプロたる所以ですね。

 

そして日刊SODリーダーズたちの関心深いジャンル、AVに関して、検索のところで注目すべき見方があります。DVDなどのフィジカル販売ベースでのAVは、メジャーレーベル所属の女優さんが強いし、またダウンロードも微妙に女優ちゃんが強いのですが、サブスクを含むストリーミングになってくると、素人さんだったり、名前表記しかない女の子のほうが人気が高くなる傾向があります。

 

これは、入り口の構造が、「均一化」しないといけない現状のwebブラウザ構造にあります。人力で大きくする以外は、均一な画像と情報でなければ表現できないからです。よってキカタン系の女優ちゃんがTwitterで、「私のそっくりさん」とか、「私に似た人」という表記で、素人作品に出ていることを示唆していますので、チェックしてみましょう。

 

人気者、知名度のあるアーティストは、Googleなどで検索されるところからスタートします。そういう人は、検索した女の子以外は観ないし、観られないぐらいの勢いでしょう。ところが、「AVが観たい」という漠然とした状況で、専門サイトを観ると、その場での判断が強くなるわけです。

 

この検索における、メジャーマイナーのごちゃごちゃ化は、有料配信ライブ、有料配信トークなどを行う人には、一気に人気を得るチャンスがあることを示唆しています。ビッグネームの隣に出れば、それだけ目立つということ。ただし、チケット販売先はなるべくメジャーのほうが検索率の高さから有利です。個人だと、ツイキャスと変わりなくなってしまいます。マネタイズが難しくなる部分ですね。

 

コロナ禍前から、散々発信力を試されてきたセクシー女優。そしてせっかく人気者になっていたのに、全てが最初からやり直しになる可能性がある現状。賽の河原の石積みのような虚しさを感じたりするでしょうけれど、逆にいえば、どれだけ今の時代で、発信し続けることは、限りないチャンスなわけです。YouTuberの初期のように、まだ淘汰前といって間違いないでしょう。

 

「セクシー女優の歌なんて」とみくびった考えをお持ちの方々も、まだまだ多いことでしょう。ライブ会場に行くことが恥ずかしいとか、怖いとか考える方々もいることでしょう。そんなあなた方が楽しめるのが、配信ライブです。そう、配信ライブは、アーティストの下克上のみならず、自分自身の立脚点の転換を促す最大の場でありチャンスでもあるのです。

 

「月で逢いましょう グレープフルーツムーン」これを検索エンジンに入れれば、今回の記事のライブが待ってます。10月11日は#06として、ミルジェネからCDデビューする枢木あおいちゃんのライブが開催されます。

 

さらに、10月25日には、「美女と野獣」ライブで、ミルジェネの記念すべき配信ライブ第1回を行った、まりりんこと白石茉莉奈ちゃんが、#07としてライブを開催します。どちらもチケット発売中です。どちらも定評あるボーカル力を誇るふたり。絶対に観てもらいたいパフォーマンスです。

 

さらにいえば、無限に拡がるの配信ライブの良いところです。会場のように入場制限があるわけでもなく、ソーシャルディスタンスを取らなくてもよい。座ったり寝たりしながらライブが観れる。現在、かなり大きな変革の時代と思って間違いない。

 

ライターのような人がインフルエンサーにならず、一般の人がインフルエンサーになりうる時代、「月で逢いましょう」の真のインフルエンサーは誰になるのか。出演アーティストかファンか、はたまた麻雅庵か(笑)ここもまた均一化されてフラットな状況にあるのです。

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