2021年度最新版!使えるAVレビューの書き方~素人玄人どちらにもご対応いたします!

プロローグ〜レビューって大事だよね、でも使い方間違えると余計だよね。

昔むかしは、本や音楽CD(もっと昔ならばLP)は、雑誌から得た知識だったり、友達同士の口コミだったり、それこそショップへ直接いって、パラパラと立ち読みするとか、視聴盤を聴くとかして、チェックしていたわけです。私は、本もCDも、表紙やジャケットのデザイン一発で決めてました(笑)。だいたい趣味があうものに外れはないんです(断言)。

 

最近は、Amazonなんかでの買い物のほうがメインになっているんじゃないでしょうか。上級国民(笑)だと、コストコでお買い物か? あれはまさに、「ここで売っているものは全て良いもの」という姿勢だもんな。迷わず買い物カゴに入れている人がほとんど。

 

Amazonの場合、レビューをチェックしませんか? 本とかCDはもちろん、マスクだって服だって、買う物のレビューを見たり、星いくつかをチェックしたり。現物を見ていないわけなので、これはかなり大事な情報源なわけです。メルカリなんかは、欲しいものと売りたいものが合致しているので、あとは交渉とか駆け引きのみって感じですけど、それでも心配は心配。まして Amazonとは、ほぼ新品を購入するショップなわけですが、店員さんに確認するわけにもいかない。

 

ということで、時代はレビューが一番重要になっているのです(断言再び)。これは地球上のECを利用している人にとってみれば、共通していることに違いありません。なので、企業からのステマなレビューも入っているし、極端な攻撃している文章もあったりします。買って損したと思った勢いで書き込む人もいるでしょう。本当にSNS攻撃型の人たちの「娯楽の場」みたいなスペースになっていて、買いたいと思った時に役に立たない代物になっている。

 

昔の音楽でいう「有線から売れた」とか、「ラジオのヘビーローテーションから売れた」に似たようなことはあります。今なら「SNSからバズった」というパターンですね。バズったものをそのまま確認して買うことは今でもあるわけです。でもその場合、レビューとかチェックしませんよね。

 

今回このような内容の原稿を書こうと思ったのは、セクシー女優さんが、SNSで、「レビューに良いことをいっぱい書いてください!」と宣伝しているのがよく目につくようになったことが発端となっております。自分の出演した作品が売れる、それによって次回作へと繋がっていく。自分で自分をPRするのは恥ずかしいから嫌といっていたような時代から比べると、雲泥の差。昔の女優さんが何もしていないとは言いませんが、今のセクシー女優さんは、比べ物にならないほどに、自己アピールを行っています。

 

そこに併せて、コロナ禍になったことで、イベントなどのリアルに出会う機会が失われてしまった。2021年後半になり、新規感染者数がグッと落ち着いてきたことにより、ここぞとリアルイベントが発表されています。失われた時間を取り戻せってところでしょう。ワクチン接種で問題になっているわけなので、まだまだ時間がかかるわけでしょう。貴重なタイミングにリアルイベントに駆けつけるのは正しい行動のひとつだと思います。

 

とにかく2019年までにデビューした女優さんと、それ以降では、かなりリアルで会う比重は少なくなりました。その結果として、2020年ぐらいからデビューした女優さんたちは、とてもSNSを活用しています。それ以前もあったわけだし、フォロワー数によって人気者としてチェックしていたのですが、そのころは、「女優とファンとのトークスペース」的な発想だったので、PRが入りすぎると嫌がられたし、そこで無下に頑張らなくても、他で頑張れば大丈夫だったし。

 

ところが昨今の女優さんは、そんなの呑気な姿勢ではアウト。自分から積極的に作品をアピールしないと誰の目にも止まらなくなっているのです。

 

昔から、セクシー女優のSNSでの露出に期待という「無料で楽しむエロ」としての役割も大きかったので、PRがあり過ぎると嫌がられたわけですが、今どきは、「#セクシー女優」もしくは「#AV女優」とハッシュタグ付けているだけで、バンされかねない。それだけでSNS運営側から目につけられてしまっているし、パトロールもかなり厳しくなっていますし。

 

むしろInstagramを見ると、グラドルとか、アジア系のモデルなどの露出とかポージングのほうがかなりエロ。TikTokもかなりの高濃度エロ。未だにアプリをDLしていないそこのお父さん、早くスマホに入れたほうがいいですよ。言い訳は、「今どきの子がどんなことをしているのかをチェックしている」で解決しますから(笑)。

 

コロナ禍の逆風というのは、エンタメ系にはとてつもない突風であり、未だに治らないわけです。誰でも知っているような、既に売れているアーティスト・アイドルは、もともとの規模がデカいから、それを配信と調整すればいいだけで、復活してきていますよね。手堅いと思いませんか、B’zとGLAYとミスチルが出るライブイベント(笑)。集客しないわけがないでしょ。そこに若手とかを絡めていたのが音楽フェスなのですが、若手はこの際無視して、自分たちの利益獲得ってことでの開催ってことでしょう。ライブが開催された喜びが目に行きがちですが、実質はそういうことです。

で、AV系はどこに該当するかというと、地下アイドルとかと同じくらいの規模のビジネスじゃないかと思います。例えばイベントを開催したとして、超赤字でいいからと、メーカーの垣根を声た超党姿勢で挑むならばAV系でもいけるでしょう。それもちゃんとヌードは出さなくともエロ絡みでなければ人は想像以上に人は来ません。期待している部分が違うからといえば身も蓋もないのですが、AVに対する一般的な考えってまだまだこんな感じが現実です。

 

デビューした自分が埋もれてしまわないようにするにはどうすればいいか。これが最近の女優さんたちの熱心なSNSです。ちゃんと谷間だったり下着姿だったり、合法的エロを使いつつ、自分のお仕事を伝えています。「買ってくださいね」というワードもつけていますね。

 

「とにかく見てくれれば嬉しい」という姿勢の女優さんで大丈夫な時代があったのは事実です。そのころは、無料アップロードには、メーカー以外はかなり寛容でした。なにせ仕事が回っていたわけですから。アジア系海外なんてのもありましたしね。AVだけじゃないところでご飯が食べられていた人が多かった。今は業界ごと糾弾しているのはご存知の通り。AVが売れないと、「やっとなれた女優をやめないといけない」という感じ。

そして出てくるのが、本題となっている「レビュー」なのです。レビューって、買ったから書けるじゃなくて、サイトの会員になっていたりすれば書けるわけです。買ってなくても。それなのに「この女優はブス」とか悪口が書き込まれたり、「演技もSEXもエロさがなってない」と理由なく一刀両断していたりと、かなり独善的。Amazonよりも酷い……いや同じくらいか(笑)。

 

またポイントとなる種明かしを書いちゃうルール違反もいますね。「ネタバレ含む」なんてのもあるけど、あれは褒めていたとしてもレビューとは言えません(断言)。小説の場合ならば、ネタバレ部分がわかったとしても、最悪文章力によって面白く読めたりしますが、映画のオチを聞かされちゃったら観なくなる人、多いですよね。そっちと同じです。

 

オチがわかってしまったらサイトには親切な写真やサンプルが上がっているわけで、それによって買わずとも満足という判断をつける人もいるようです。そのネタだけでオナニーを済ませてしまうってことです。

 

とてつもなく重要な割に、悪口とネタバラシが横行するレビュースペース。それを教育している場所がないんだから仕方がないでしょう。本当は、学生時代に読書感想文を書いているから勉強しているんですがね。まぁ私、学生の時に、読書感想文でビジネス(代書き)していましたので、「みんなが書いているわけじゃない」(笑)。

 

褒めようとしているのに、ネガティブになってしまうこともあるし、意外と慎重に書き進めないと難しい「レビュー」。ここは一度、「正しいと思われるレビューの書き方」をやってみようじゃないかと思ったわけです。素人さんも玄人さんも、崩壊してしまっているレビューカルチャーをもう一度、見直すためにも!?

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AVレビュー〜素人編〜重要なのは自分の情熱の文章であって細かい情報はいらない!?

レビューというワード。本の場合、書評として、新聞や文系誌に、著名人の原稿が掲載されています。また音楽誌もそうだし、エロ本もそうでした。音楽誌の場合、各誌にまたがるようなライターは少数で、ほとんどの場合、編集者が担当していることが多いです。

 

エロ本は、その昔、たくさんのライターを使用していました。本来のライター業務としては、全く別のジャンルでお仕事をしていて、月に一度、AVを観て原稿を書く。もちろんペンネームです。理由は、他のジャンルが、「アダルトの仕事をしている人を嫌がるから」。これもまだまだ消えていないどころか、根深い差別といえるでしょう。

 

その時代に、ライターの書くAVレビューに不満を抱いていた人たち。これがその後の販売サイトのレビュー枠に書き込む人たちです。何がそんなに不満だったのかというと、「情報が細かくない」とか、「展開のざっくりした説明だけで、内容がない」が文句の種でした。

 

なんでそうなったかというと、「そのライター自身は、AVを通常観ないから」です。1本1本がリセットされているし、女優名もピンとこないし憶えない。2年弱の間に引退する女優だらけだったので、同一女優のレビューを2度することなんかなかったわけです。そして何よりも、「AVユーザーに、そんなに熱い人たちがいるとは思っていなかった」ということでしょう。若い時にレンタルビデオ店で観たくらいの知識でもできたのがAVレビューだったわけです。

不満ばかりのAVユーザーだったと思いますが、文章としてはよく書けている人たちが関わっていたと擁護しておきましょう。そしてその後のレビュワーは、麻雅庵とか、そんな小物AVライター(自虐笑)や、有名なAVライターさんたちがプロ。サイトに書き込みをする人たちが素人と二分されています。どちらが熱心かといえばもちろん後者。

 

しかしながらこれを、読む側としてみると、情熱が勢いよく跳び過ぎ。一撃顔射をする男優の精液なみに濃厚で大量な愛情が注がれてしまっています。他にも細かく喘いでいる時の顔がブスだとか、フェラの舌遣いがモザイク越しでも下手とか、対女優非難だったり、展開を細かく説明してしまって、ネタバレしているにも関わらず、「言わざる得ない、こちらが正義」と言わんばかりに制作スタッフをボロカスにしちゃう。これは女優擁護の場合もあるのですが、「何かを攻撃しないとレビューじゃない」的な発想がさもしいわけです。

 

よく昔のエロ本によくあったデータとして、「何回射精した」とか、「顔2、おっぱい1、尻1、口内1」のようにデータを文章で記載したり、グラフ化したりして紹介することがありますが、それを文章化して解説してくれています。しかも「顔に出すタイミングも悪いし、量も少なく最後の最後に幻滅。○○ちゃんの悶えっぷりがよかっただけに残念な結果」と書いてしまう。読んだら買わなくなる可能性が高いですよね。でも書いちゃう。それがレビューだと思っているから。

 

そんな細かいデータを知らなくても、AVは楽しめるし、むしろ邪魔。

 

マニア同士の会話ならば、「何発目が凄く激しくてよかった」とか、「鼻の下から口元をドロドロにするのが最高」とか、「おでこに発射する意味がわからない」とか、論争を繰り広げてもどうぞどうぞという感じ。むしろマニアを標榜するならば、そのぐらいの細かさが重要です。AVを隅から隅までどころか、止めながら繰り返し観るなんて、AVユーザーの鏡でしょう。それを毎月購入したAVで展開するならばです。

 

そこから一部だけを匂わしてくれればいいわけで、あとはどこが良かったかを記載してもらうほうが、優秀なレビューといえるでしょう。

 

どうしても、「〇〇は良かったけれど、××のシーンが残念だった」と書きたくなるのもわかります。昔の専門誌ではない一般誌の音楽レビューにその傾向の文章がやたらと多かったからでしょう。ちなみに今は、「もらった文章の一部を書き直して掲載」ってのが多いかもしれないですね。聴いてる暇がないし、余計なことを書くと怒られるから(笑)。

 

実際の話、売れていないと言われまくるAV業界ですから、いろいろな手段をもって売れて欲しいと願っているのは、誰もが共通していることでしょう。そのために贔屓のひいき倒しが起こってしまう。もしくは贔屓を強調させるために、別作品を落とすなんて手段もあったりします。

 

褒めちぎっている文章に嘘臭さを感じるのはわかりますが、AVの場合、とても趣味性が高く、洋服や家具、電化製品のレビューとは違ってくるわけです。「ここが気に入らない」としているレビューがあったとしても、そここそ自分の一番のエロツボだという場合もある。ネガティブキャンペーンを張ったつもりが逆にプロモーションになるなんて幸運もあったりするでしょう。

 

素人として、文章でお金を取っているわけではないレビュワーの方々は、とにかく「褒める」。そしてどこか良い部分をひとつだけ抜粋して、「こんなに素晴らしい」と強調される文章が、一番レビューとして優れ物として扱われることでしょう。内容とかデータを細かく記載しても、家電じゃないから喜ばれないってことをお忘れなく。ぶっかけタイトルで、射精回数をカウントしているなんて、「ぶっかけ大好きなマニア」もしくは、「編集者から指示があり、嫌々数えるライター」しかいませんから。

 

とにかく、的確かつシンプルなひと言として、作中の仕草なのかプレイなのか、女優そのものなのかにこだわって、良いことを書き続けると、評判の良いレビュワーとして、女優ちゃんやらメーカーさんから好かれる人になること間違いありません。

 

駄作と思った作品はどうすればいい? 人生にとって重要な険しい山を乗り越えたと思って忘れてください。くれぐれも元をとるために、書かずにいられない的な発想こそ、「無駄な情報の発信」になりますのでお止めください。

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AVレビュー〜玄人編〜プロだからと変なこだわりは捨てて、青臭さだろうが素人っぽい文体だろうが構わないので文章としての完成を目指すのが重要!?

今回の原稿を書いている麻雅庵は、どんなレビューを書いているんだと疑問に思う方々が多数いらっしゃることでしょう。私自身が心がけていることを先んじて記しておきます。ちなみに現在活躍しているプロの方々のレビューに文句があるわけではないので、ご理解ください。そんなケンカ、病気にかかったまま治っていない麻雅庵が売るわけがない(笑)。

 

私のポイントとしては、「なぜこのAVがこの時期にリリースされたのか」という意識的だろうが無意識だろうが、選択した理由を考えます。女優にあわせるといっても、流行り廃りがあるからこそ監督面接からの骨子が成り立つはず。もちろん、流行とか考えないシリーズものとか、監督なのかスタッフなのかのこだわりが強く感じられるもののあります。これを見誤らないように注意しています。

 

なので、時事ネタや、シーズンでの思い出話などを最初に絡めます。長くなると、文字数稼ぎとか揶揄されるので、文字量には注意していますし、書くだけ書いた後にバシッと削ってしまうことも多々あります。私の古いレビューとかを観ると、どこぐらいのシーズンの出来事なのかがわかるはずです。AVに時事ネタが関係あるのかといえば、前述の通りにあります。そりゃあプロですから、世の中の潮流をみている人は必ず絡んでいるはず。

 

これを書き出しに持ってくる理由はひとつ。落語が子どもの時から好きだからでしょう。その後に読んでいる本のレビューも音楽のレビューも、何かしら「今、これが誕生した理由」を解読するために、違うネタをを挟んでいるものを好んで読みます。

 

間違えた読書感想文として、あらすじをなぞるタイプがいます。中学生高校生の夏休みの宿題じゃあるまいし、プロにはいないだろうと思うでしょうが、これがどっこい意外と多い(笑)。楽ですからね、この書き方は。

 

どうしてもあらすじとか表層上にある表現とかをチェックしがちになります。そのほうが嘘にもならないし、外れたらカッコ悪いなんてこともあるでしょう。そのために見た目の現象を書いちゃう。でもマニアと違うし、コスト的な問題から細かすぎるデータを探る人は稀です。そこのハマると、レビュワーという枠じゃなくなりますね、実際の話。

 

ポイントとして、「どのように作品が見えているのか」「何が内包されているのか」「女優はどの部分に反応しているのか。その理由は」という部分を徹底的に作品から洗い出すことはとても重要です。筋とか絡みの展開なんて情報、読み手はいらんでしょ。「正常位からそのまま起き上がり騎乗位へ。そして激しいキスを絡めてからの突きまくりバック。正常位に戻りフィニッシュはキュートなお顔へ」なんて、ちゃんと観なくてもぶっちゃけ書けます。これはプロのレビューとは言えない。

ちゃんと観るというか、本質的な部分ばかりを追い求めると、プレイをスムーズに動かすために、女優と男優がどのようにしているかという裏側も見えてきちゃうのですが、これにはダンマリを決めます。そこは書いてはいけないところ。

 

最近とても目立つ協力プレイとしては、昔からAV的プレイとして認識している「騎乗位中、両型に男優が立ち、ち●こを交互に舐めしごくプレイ」ですかね。エロ痴女がやっていて、要求しているのなら成立するのですが、普通に、「いやぁ!」と悶え苦しんで抵抗しているはずなのにフェラしたりしごいたりする。いくらエンタメを標榜していても、これはおかしいでしょ、これ。制作の方々、どのようにシチュエーションに組み込むかの再考をお願いします。

脱線するのは麻雅のクセとはいえ、今回は、AVの話ではなくて、レビューの話でした。プロの人たちは効率を求める場合が多いです。なんといってもビジネスですから。しかも書き直しってことがほとんどない。なので手癖だったり、文章の進め方に、それぞれの特徴が出てきます。特徴がない人は……文章書く意味あるのかな?

 

特徴的な文章を書くと、わかりづらいなんてことも多々起こります。戦後の評論家の大家といって登場するのが、小林秀雄先生。この人、意外にも文章は簡易に展開し、事象を解読し、みんなに提示してくれます。私の大好きなジャズ評論家でもあり編集者でもある植草甚一先生なんかも、とても簡単な表現を駆使して、アルバム中のテクニックではなく、そのテクニックを表現としてなぜ使ったのかを解読していきます。両者ともに視点は自分発信なことがポイント。

 

つまり監督が作っている映画だろうが、作家が作っている小説だろうが、ミュージシャン/アーティストが作っている音楽だろうが、AV監督が作っているAVだろうが、ことレビューにおいては、その当事者の視点で語ることが正しいわけではないのです。ミスジャッジだとケンカが起こる理由はこれ。SNSで攻撃されて、怒り出す先生がいらっしゃるけれど、やっぱり「痛いところを突かれるは嫌」ってことです。

そうはいっても、レビューは読み手にわかりやすく作品を伝えるのがお仕事。作り手の意図とは違っていても、そう見える場合は多々あるわけです。これを無下にすかしたりして、迎合している文章のほうが質が悪い。レビューがただの提灯記事になってしまう瞬間です。

 

また真っ向からぶつかるのも大人としてどうかと思うわけです。「つまらない」の5文字を使ってしまったら、その作品への評価は後戻りできません。こういう言葉で言い切ることをカッコいいと思っている人たちだらけで評価を受けていた時期もありましたけど、その時ですらカッコ悪いな、悪ぶる姿はと思って読んでました。中にはキラリと光る抜身のような文章もありましたよ。

 

AVを観て、自分の思ったことを書きつつもまずは「どこに観る価値があるのか」を考え構築することで、AVレビューは成り立ちます。これを観て、買わなくなったらアウトなわけですから。そのレビューを作るためには、AVメーカーにサンプルなどを調達しているわけですし。

買って書いているんだから自由だろなんて発想は、プロではありません。なんなら公的なものに掲載するならば、素人だろうが玄人だろうが、自己責任が取れない限りは悪口なんて書くもんじゃない。無記名で悪い部分を書き殴るなんて、ストレス発散につなげるのは本来ならばとんでもないこと。ネットは手繰り寄せて、誰からの発信かを特定できる媒体でもあるので、今後、法的な部分も含め変わっていくことでしょう。無駄な悪口を書き込んだ人は早く削除するように。

 

どうしても事情状況があるので、全部が全部褒める文章になるなんて、あり得ないかもしれません。それに無意識だったり意識的だったりは個々で違うのですが、「趣味性」が丸出しになっている場合があります。それを逆手にとって文章を構築するのはいいのですが、正義か悪かを限定してしまうと、これまたややこしいことになる。プロのお仕事は、正義であればいいというわけじゃないのをお忘れなく。

提灯記事だってそれなり以上に上手に方向性を定めて、それとわからないように書く人もたくさんいます。なぜ可能なのかといえば、AVライターとは、ライターがメインにくるからです。その中で自発的だったり流動的や受動的だったりするうちに、お仕事としてプロになっていた、というのが正解でしょう。昔は雑誌があったので、成立したけど今のweb中心の状況だとAVライターって職業で自立するのも難しいかもしれません。

 

AVじゃない記事を観ると、テレビの内容をただ書いて、ミスリードに持っていくパターンがあまりにも多い。そのほうが読者の食いつきがいい、プレビューが上がるという判断からこうなっています。ただ褒めたり貶したりが、同タイミングで同じ媒体からアップされるのはどうかと思いますけどね。あとテレビの事象をもとに、出演者たちの何かを探ろうとしても無駄だし。テレビはテレビという演出の上に成立してますから。

 

これ、AVにもいえることです。ただ通しで撮影をするパターンがSEXシーンに多いため、無意識の反応が出ちゃう場合が多いし、そういう女優さんのほうが人気が出たりします。プロっぽすぎるのを嫌がるのが日本人の悪いクセですからね。その割には、「SEX中の演技は興醒めする」とか言い切るし。演技していたほうがとんでもなく気持ちいいんだぞ、SEXは。だから浮気もあるし風俗が廃れないわけです。そこに集中しているから気持ちよさの濃度が違うのです。

AVライターとしての書き手になりたい人は、何よりもまず、文字を読むことが重要です。活字ならなんでも読むというぐらいのレベルが大事ですね。そこに根っこがないと枯れちゃいます。そしてAVライターなんだから、AVについても、同じレベルで好きなことが重要です。自腹で買うくらいの度量がないと、今後のAVレビューを書く人は難しいかもしれません。状況によっては赤字になる可能性があるのです。

 

が! 書きたい人の表現の場所は逆にいえばたくさんあります。そこに人気が出るとまた違う世界線に入れるでしょう。ただし、悪口と批評の違いをちゃんと心得ないと難しいと明記しておきます。書いている本人は批評と思っても、受け手としての制作サイドが悪口と認識したらアウトですからね←ここ最重要です!

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エピローグ〜レビューって大事だよね、だからこそ自由すぎるものはいらないよね。

リアルショップがどんどんとなくなっていき、EC時代がまさに目の前にあります。お店に行くだけで娯楽だったり、メリットがあったり、知識を人より先に得たりするのがリアルショップの良さだったのですが、情報社会とは、利益を最大限に得るために、自分たちからの最初の発信をするために情報コントロールしています。

 

今だとSNSですが、口コミと、なんとなく広がっていくと思われるものは、あれにはかなり情報操作されたネタが投下されていて、どれが正しいのかわかりません。実はミスリードに乗っかっていたなんてザラにあります。横から漏れ出したネタでご飯を食べていたゴシップ系雑誌がほぼなくなっているのが、情報漏洩を厳しく取り締まっていることの証拠でしょう。自力じゃないと見つからないんですよ、文春みたいに。

 

数少ない「ユーザー側の発信アイテム」として残されているレビューですが、なにせ自由なスペースでもあるため、玉石混交な状況。さらには、文章が確立されていないために、無駄な情報の羅列だったりと、読むに耐えられないものもたくさんあったり。この情報はマズいということを、2021年という時代の分水嶺に残しておこうかなと思ったわけです。決して「文章読本」を狙ったなんて恐れ多いことは考えておりません。

 

さらにはAVを取り巻く状況が悪すぎるというのもあり、レビューというのはかなりよきアイテムだと思っているからです。ユーザーは、面白いもの、エロいもの、抜けるもの。これを考え厳選して、AVを購入していることと思います。今どき、ランダムに毎月10本買っているなんてお金持ちさん、そうはいないでしょうし(笑)。考え迷ったらレビューを確認するのは当たり前の作業。そこに悪口としか思えない文章があったら、引いてしまうかもしれないですよね。

 

そうならないためにも、「正しいレビューの書き方」という考えで、AVレビューを書いてもらえるように願う次第です。作中の涙ならともかく、セクシー女優ちゃんがリアルに泣いてしまいすぐに女優引退したりするような時代、見たくないでしょ? 良き情報を流すことは、購入者を増やすことにつながるのです。

 

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