「SEXしなければ性病に感染しない」は大間違い!日常生活でも感染する可能性がある性病について知ろう!

「性病」は「性感染症」と言われるくらいですから、性交(性器同士の結合)によって感染する、と考えている人が多くいます。

 

しかし「性病は性交によってのみ感染する」「性交しなければ性病には感染しない」と考えてしまうと、その考えは間違っている、としか言えません。

 

なぜならば、性病は性交以外の性行為や、さらには日常生活でも感染する可能性があるためです。

 

そこで今回は、性交以外で感染する可能性がある性病について、そのシチュエーションと対策方法についてご紹介します。

日常生活で性病に感染するシチュエーションとその性病とは?

性病の原因となる菌などの病原体は、基本的には人間の体外ではあまり長く生存できません。

 

そのため日常生活の中で性病に感染する可能性は低いのですが、シチュエーションによっては感染する性病もあるので、注意しましょう。

タオルやシーツの使い回しで「ケジラミ」に感染する可能性が!

「ケジラミ」はウイルスなどではなく、陰毛を中心とした体毛に寄生する昆虫の一種なので、日常生活において感染しやすい性病です。

 

感染すると血を吸われることで強い痒みが起こり、さらには陰毛の根本にケジラミがびっしり取り付いている様子が肉眼でも見え、視覚的なショックも大きくなります。

 

ケジラミは、衣類やタオルなどを共有することで、成虫や卵が布地にくっ付いてしまい、感染が広がります。

 

そのため家族の1人が感染してしまうと、家族中に感染が広がってしまうのです。

 

またサウナや温泉など、誰でも使える仮眠室のシーツで先に寝ていた人から感染する場合もあるので、注意が必要と言えるでしょう。

トイレの便座から「トリコモナス」に感染する可能性が!

「トリコモナス」は、トリコモナス原虫が原因となって女性の膣内や男性の尿道、精巣に感染する性病です。

 

トリコモナスに感染すると尿道炎や膣炎を発症し、痒みや痛みが起こります。

 

このトリコモナス原虫は、水分の多いところでは比較的長時間生存できるため、トイレの便座などで生存し続けている可能性があります。

 

トリコモナス原虫は感染しても、特に何も症状が出ない人も多いため、感染者が気付かずにトイレに座って感染を拡大させてしまうのです。

公衆浴場のイスに座って「梅毒」に感染する可能性も!

性病の中でも特に有名で、恐ろしい病気として知られてもいるのが「梅毒」です。

 

この梅毒は「トレポネーマ」という病原菌が原因であり、体外では長時間生存はできませんが、強い感染力を持っています。

 

公衆浴場のイスなど、梅毒に感染している人が座った直後に座ってしまい、粘膜と「トレポネーマ」が接触してしまうと、感染する可能性はゼロではありません。

 

梅毒は全身にしこりができたり、アザやイボなどが発生したりする時期と、完全に無症状となる時期があるため、一時期異常を感じても症状が消えるため「治った」と勘違いしてしまう人もいます。

 

しかし梅毒は自然治癒することはなく、放置しておくとどんどん病状が進んでいってしまう恐ろしい病気ですので、異変を感じたら病院に行って診断を受けるべきでしょう。

性交以外の性行為で感染する可能性がある性病も存在する!

セックスをするとき、避妊目的以外に性病予防としてもコンドームを使用する人は多いでしょう。

 

しかし性病予防としてコンドームを使用するのであれば、セックスのスタート時から着用していなければ意味がありません。

 

それは性器同士の結合である性交以外の性行為でも、感染する性病が存在しているためです。

 

性交以外の性行為で感染する可能性がある性病と、その行為についてご紹介します。

キスで「口唇ヘルペス」に感染する可能性がある!

「口唇ヘルペス」は、唇やその周辺に痛みを伴う小さなブツブツが何個も現れる病気で、原因となるのは「単純ヘルペスウイルス」というウイルスです。

 

口唇ヘルペスのブツブツの中にhあ、原因となる「単純ヘルペスウイルス」がたくさん詰まっています。

 

水膨れ状のブツブツは破れやすいため、キスなどで摩擦されると破れて「単純ヘルペスウイルス」が相手にも感染してしまうのです。

 

またウイルスが付着した手やタオル、食器などからも感染する場合があります。

 

ヘルペスは現在の医学では完治できる病気ではなく、ストレスや過労、風邪などで体力が下がったときには再発することが多いので、かなりやっかいな病気ですので、感染には十分に気を付けた方が良いでしょう。

フェラチオによって感染する性病は多数あるので要注意!

フェラチオは、性行為の中でも特にさまざまな性病に感染する可能性が高い行為です。

 

フェラチオで感染する可能性がある性病には「淋病」「クラジミア」「ヘルペス」「梅毒」など多岐に渡ります。

 

フェラチオで性病に感染する可能性が高いのは、喉に性病が感染しても軽い喉の痛みやできものなどの症状しか出ない、もしくはまったく症状が出ないために感染に気付きにくく、放置されてしまうことが多いためです。

 

症状が出なくても喉の奥では当然病原菌が活動しているため、唾液にも菌が混ざってしまい、チ○ポに感染してしまうのです。

 

特に「淋病」は男性と女性では症状の強さが違い、男性は尿道の強い痛みや尿道から膿が出るなどの酷い症状となることが多いのですが、女性の場合はほとんど症状が出ないこともあるので、女性のフェラチオから男性に感染してしまう場合が多くなります。

 

「クラジミア」は、日本でもっとも多い性病とも言われていて「クラジミア・トラコマチス」という細菌によって起こります。

 

日本でもっとも多い性病、と言われるのには、クラジミアが男女ともに症状が出にくい性病だということにも原因があるでしょう。

 

このようにフェラチオは、性病の感染源としてはかなりリスクがある性行為だと覚えておきましょう。

日常生活や性交以外の性行為で感染する性病のリスクを減らすには?

日常生活の中にも、性病に感染する機会が意外と存在するとご理解いただけたでしょうか。

 

こういった日常生活の中での性病感染リスクを減らすには、ちょっとしたことに気を付ける必要があります。

タオルや衣類は家族間でも使い回さない

衣類やタオルなどを共有するのは、他人はもちろん家族間でも避けるべきでしょう。

 

特に使った後の衣類やタオルを十分に乾燥させないままで使い回すと、菌が増殖しやすくなるため性病以外の病気についても心配です。

 

またサウナや温泉で、仮眠スペースを利用する際は、他人が寝た形跡があるスペースは使わないようにする、または清潔なタオルをシーツの上に敷いて寝るようにするなどの工夫をすれば、安心度は増すでしょう。

トイレの便座や公衆浴場のイスは一度キレイにしてから使用する

トイレの便座に座る前は、一度トイレットペーパーで拭くと良いでしょう。

 

トイレットペーパーに噴き付けて使用する消毒液が設置されている公衆トイレもありますし、心配な人は除菌シートを常に持ち歩いておくくらいの用意を常にしておくべきです。

 

公衆浴場のイスは、一度オケにお湯を溜めてイスにかけてキレイにするか、シャワーで流すとほとんどの菌を流すことができますので、安心です。

セックスのときは最初から最後までコンドームを装着しておく

セックスは粘膜同士が接触する行為ですから、性病の人とのセックスは自分も感染する可能性がかなり高いと言えます。

 

しかも相手も自分が性病であることに気付いていない場合は、相手も感染させないように気を遣ってくれる可能性などは皆無になります。

 

そのため性病の感染を避けるには、とにかくセックスの前から最後までコンドームを装着しっ放しにしておくのが一番の方法です。

 

どのような場合にしても、性病の感染を防ぐには自分で注意しなければならない、というのがもっとも大事なポイントになります。

 

思いもしない性病に感染してしまって苦しむよりも、できるだけ注意して生活するべきではないでしょうか。