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“メンヘラ卒業”のすすめ!痛いおじさんになる前に!
昔々あるところで、うだつのあがらないメンヘラとして暮らしていたカサイユウです。
メンヘラとして暮らしているあいだは、考えることすべてが死に向かったものです。
それは保険料の支払いにさえ「息をするにも金がかかるなんて……死にたい」となる始末。
ある日のこと。
ふと思い立って、メンヘラをやめてみました。
すると不思議なもので、生きることがちょっと楽になったのです。
というわけで、今回のテーマは「メンヘラ卒業のススメ」です。
まずは標準的な例として、あるメンヘラおじさん(40代)のエピソードをご覧ください。
【メンヘラおじさん 第一章「無礼メンな”メンヘラおじさん”あらわる」】
彼は5年ほど前に知り合った、飲み屋のお客。
つい先日1年ぶりに、なじみの飲み屋で再会したのです。
人当たりは悪くないものの、聞いてもいない通院歴を語るタイプのメンヘラおじさん。
口癖は「金がない」。
おまけに話も長く、世間話をするにはいささか面倒な性格なのです。
そのため、飲み屋の女性スタッフからは敬遠されることもしばしば。
その日もスタッフから相手にされず、カウンターでヒマを持て余していたよう。
やはり寂しいのか、ときおり思い出したかのようにスタッフを呼びつけます。
「お〜い○○、アレって××だったよな?」
呼び捨てられた女性スタッフは、無愛想に言葉を返すのみ。
【メンヘラおじさん 第二章「愛されたい、だけど愛されない」】
スタッフから相手にされず、それでも喋りたいのか近況を語りだすメンヘラおじさん。
このところは、行きつけのマッサージ店スタッフ・K子ちゃんがお気に入りなのだそう。
「通って口説いてるけど、デートできないんだよ〜。このあいだは差し入れも持って行ったし〜」
彼のスマホを見せられたので仕方なく目を通すと、そこにはK子ちゃんとのLINEやりとりが。
「メンヘラさんのお気持ちは嬉しいですが、お店以上のお付き合いはできません」
「今度、メンヘラさんときちんとお話したいことがあります。いつ来られますか?」
この1年で女の子との出会いが増えたと嬉しそうに語る、メンヘラおじさん。
そのアクティブさとポジティブさで空回りしているように見えるのは、私だけでしょうか。
【メンヘラおじさん 最終章「迫り来るGoingMyWay」】
なかなか口説き落とせないK子ちゃんへのぼやきを、延々と語るメンヘラおじさん。
ひとしきり語り尽くしたのか、次はおもむろにカバンを探り出します。
「この曲、すげーイイから聴いてよ」
そう言いながら彼が差し出したのは、YouTube再生待機中のスマホと、耳クソだらけのイヤホンでした。
(ヒトってここまで客観性がなくなるものか……)
そう思わずにはいられません。
もちろん自前のイヤホンで適当に聴き流し「あーいいっすねー」とおざなりの返答をするほかありませんでした。
……目立った害はないものの、近くにいたらちょっとイヤ。
メンヘラの自覚がある、そこのあなた。
取り返しがつかなくなる前に、メンヘラを卒業しておくことをおすすめします。
【こじらせると人生詰む! 今すぐメンヘラを卒業するべき理由とは】
さて次は、メンヘラおじさん(40代)のエピソードから分かる「メンヘラをやめるべき理由」をピックアップしていきましょう。
<メンヘラをやめるべき理由 ①お金がかかる>
医療費やその他もろもろ、メンヘラ生活はとにかくお金がかかります。
そして人は、金欠になると精神状態が荒れるもの。
必要に迫られて・または浪費による消費活動
をする
↓
金欠になる
↓
病む
↓
心を癒すべく依存対象を探す
↓
消費活動をする
美しいまでの”負のスパイラル”、ここに完成です。
<メンヘラをやめるべき理由 ②心身ともに疲れる>
考えすぎて疲れるのが、メンヘラという生き物。
その考えごとは、たいていどうでも良いこと、または考えても仕方がないことだったりしませんか?
大事な考えごとだとしても、考えるべき方向性から大きくズレていることがあります。
悩むことそれ自体が、存在意義につながりやすいのかもしれません。
そして体力の面でも、とても疲れます。
酒に依存すれば過飲酒で疲れますし、過食嘔吐なら吐く動作によってかなりの体力を奪われます。
<メンヘラをやめるべき理由 ③相手にしてもらえない>
メンヘラ臭を発している人間は、多くのシーンでまわりから相手にしてもらえません。
メンヘラおじさんの様子を想像すると、分かりやすいかもしれませんね。
【今すぐ卒業! メンヘラをやめるための”近道”って?】
メンヘラをやめる近道は、単刀直入にこの3つです。
- 考えない
- 気にしない
- 己を知る
大切なのは、鈍感になること。
良くも悪くも、人は思っているほど他人から見られていません。
そして「できること・できないこと」「したいこと・したくないこと」など、自分自身について整理するクセをつけると、いろんなことが捗ります。
これでどうにもならない場合は、もはや精神論など役に立ちません。
しかるべき医療機関へ足を運んではいかがでしょうか?
メンヘラは身近にいた!ライターマツ子
先日のこと。
この記事を書くにあたり、ほかライターさんにメンヘラについて聞いてみました。
貴重なお話を聞かせてくださったのは、メンヘラを自負しているという体当たり系ライター・マツ子さん。
「お付き合いする人には、はじめに”月に一度は会ってください。私の精神安定のために”とか”週に一度の電話もお願いします”って言います」
そのこころは「後からワガママ言って迷惑かけないため」という気遣いからなのだとか。
ある意味では考えすぎなように思えますが、どうしても細かな部分まで考えずにはいられない方なのでしょうね。
マツ子さんに、素敵な恋人ができますように。