Contents
避妊に、性病感染防止に、手軽で効果抜群の手段として世界的に使われているコンドーム。
現在のコンドームは薄くて丈夫で値段もお手頃、と非常に便利で使いやすくなっていますよね。
男性の中には「後始末が楽だから」という理由で、オナニーの時にコンドームを装着している人もいる、という話も聞きます。
避妊にも性病にも関係ないオナニーに使われるなんて、コンドームという物体の存在意義自体が疑われるような話ですが……それだけコンドームが気軽に使えて身近な存在である、ということなのでしょう。
しかしもちろん、最初からコンドームがこんなにも手軽で使いやすい存在であったわけではありません。
人類とコンドームの付き合いは古く、長い歴史の中で少しずつコンドームは進化し、現在のように手軽に使える存在となっていったのです。
そこで今回は、改めてコンドームの歴史について学んでいこうと思います。
コンドームは紀元前から存在した!?人類と共に歩み続けたコンドームの歴史!
人類の歴史上、一番最初にコンドームが出現したのはいつなのでしょうか。
なんとその起源は、紀元前3000年ごろの初期エジプト王朝にある、と言われています。
もちろんその時代のコンドームにゴムやラテックスが使われていたはずはなく、材料としてはブタやヤギの盲腸や膀胱が使われていました。
なぜ動物の内臓で「よし、これでチ〇ポを包もう!」と思ってしまったのでしょうか。
思い付いた人は、間違いなく変態の一種だと思われます。
ちなみにこの時代のコンドームは避妊や性病防止用ではなく、風土病や虫刺されの予防として使われていたとのこと。
それからチ〇ポをコンドームで飾り付けることによって、高い地位や身分を周囲にアピールしていた、とも言われています。
……まあ、そういう時代だったわけです。
現在では完全に変態の所業ですから真似してはいけません、言われなくてもしないと思いますが。
そして現在のような避妊、性病予防としてのコンドームは、1600年代にイギリス国王、チャールズ2世の侍医が牛の腸膜を利用して作ったもの、と言われています。
この侍医の名前がドクター・コンドームであり、現在の「コンドーム」という名称の元になった人なのです。
でも何か、「お前の先祖はコンドームを作った人なんだよ」と言われても、微妙な気持ちになりそうですよね。
人類にとって非常に重要で素晴らしい発明なのは間違いないのですが……。
コンドームは日本ではどのように発展していったのか?
海外でのコンドームの歴史を学びましたが、それでは日本ではコンドームはどのように発展していったのでしょうか。
日本にコンドームが導入されたのは、江戸時代のこととされています。
まずは「茎袋(くきぶくろ)」と呼ばれる、チ〇ポに被せる袋のようなもの。
動物の皮で作られており、チ〇ポ全体に被せて根本を紐で縛る、という使い方をされていたようですが、もちろん使い心地はとても悪かったようです。
また、「兜形(かぶとがた)」と呼ばれる器具も使われていました。
先ほどの「茎袋」がチ〇ポ全体を包むものであるのに対し、「兜形」は亀頭にはめて使う短いものでした。
しかも材料が「水牛の角」や「ウミガメの甲羅」という固いものであり、気持ちいいとか悪いとか以前に何も感じないレベル。
しかも「茎袋」「兜形」ともに避妊具としての効果はイマイチと、江戸時代のコンドームは限りなく実用性が低いものでした。
そんな時代を乗り越え、初めて日本で国産コンドームが誕生したのは1909年のこと。
ゴム製のコンドームで、やはりまだ厚くて使い心地はイマイチだったとのことですが、江戸時代よりは格段にマシだったことは確かでしょう。
当時の有名なコンドームには「敷島サック」「ハート美人」という商品、また日本軍が兵隊に支給していた「突撃一番」「鉄兜」というものがあります。
コンドームのネーミングまで勇ましい感じにするところに、日本人の国民性を感じますな。
第一次世界大戦では、兵隊が慰安婦とSEXすることによって性病が蔓延してしまうことに日本軍のみではなく、世界各国の軍隊が悩まされていました。
その結果として、コンドームが数多く支給され、普及することに役立ったというのですから、歴史の皮肉を感じますね。
現代のコンドームは非常に便利で使いやすい!
現在、日本製のコンドームは良質だと世界中から高い評価を得ています。
天然ゴム原料のラテックスが主に使われていますが、ポリウレタンなどゴムアレルギーの人でも安心して使えるコンドームも増えてきています。
技術の進歩に従って厚さもどんどん薄くなり、現在もっとも薄いコンドームは驚異の0.01ミリ!
これくらい薄ければ、まさに「つけていないみたい」という言葉が現実となった、と言うことができるでしょう。
「そんなに薄くて、破れたりしないの?」と心配になるかもしれませんが、薄くても丈夫なのがコンドームの大事なところ。
0.01ミリのコンドームでも、8リットルから15リットルの空気を入れても破裂しませんし、もう少し厚めのラテックス製のコンドームであれば45リットル以上の空気が入る、とされています。
その丈夫さを利用して、緊急時には水筒代わりに水を入れて運ぶ、なんてこともできちゃいます。
さすがに空気とは違って、水は1リットルくらいが限度のようですが……。
また、あまり知られてはいませんが「女性用コンドーム」というものも存在しています。
当然、女性の膣内に挿入して使うものであり、サイズはかなり大きめ。
やはり男性用のコンドームに比べると少々使いづらい、という面もあり、あまり人気はないようです。
実際に使った人の感想によると、女性は「めちゃくちゃ緩いコンドームを着けてSEXしているみたいだった」、男性は「ヌルヌルの柔らかいプラスチックの中に挿入しているみたいだった」とのこと。
まあこれはこれで、普段とは違った感覚で楽しめるのかもしれませんが。
とにかく男性向け、女性向け、どちらもかなり使いやすいものとなっている、ということは確かなようです。
コンドームを有効に使って楽しく豊かなSEXライフを送ろう!
SEXに良し、オナニーに良し、男性用女性用あり、と全人類にとって身近な存在であるコンドーム。
もはや全人類にとって、必要不可欠な存在になっている、と言っても過言ではないかもしれません。
実際に日本でも、成人式の記念品の一つとしてコンドームを配布する、という自治体も増えてきているそうです。
「どうせ若いうちはヤリたくて仕方がないんだから、せめて避妊と性病予防だけはしっかりしろよ!」ということなのでしょうが、実際大事なことだと思います。
特にHIVや梅毒がまた流行してきている、という話もありますし性病予防という観点では絶対にコンドームはするべきでしょう。
あと、五輪の選手村でコンドームが毎回大量に配布されることも話題ですよね。
これは別に五輪選手に「たくさんSEXしてね!」という目的で配られているわけではなく、エイズ撲滅およびHIV予防キャンペーンのプロモーションとして行われているそうです。
日本ではコンドームの大量配布に対して、まるで面白い事件のように茶化す風潮がありますが、そんな考え方はもう時代遅れ。
人間、生きていればSEXはするものなのですから、避妊だけではなく性病予防の観点からもコンドームの使用は必須なのです。
そのことを十分理解し、コンドームを有効に使って豊かなSEXライフを送ってくださいね!