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給与差し押さえ!?知らなかったじゃ済まされない税金滞納の恐怖!!

ご無沙汰しております、ライターマツ子です。

今回は人間が生活する上で最も欠かせない「お金」に関する“辛みの深い出来事”について書きたいと思います。

その“辛みの深い出来事”は、突如やってきました。

正確にいうと、本当は何度も督促が来ていたのですが、私が電話に出なかったことと、チラシまみれの自宅ポストに対し放置癖があった上に「赤い封筒恐怖症」であった事が今回の出来事の発端でした。

ここまで来て、察しのいい人はピンと来たかと思います。

その“辛みの深い出来事”とは、

※税金滞納で毎月の生活費が差し押え(仮)にあった話です。(※税金は住民税となります)

(仮)というのは、仮差押えという事になるのですが、これは名前の印象から持つ生やさしいものではなく、滞納分全額を一括で納めなければ解除されることはない、そして、私の毎月の報酬すべてが支払い元から直接役所へ行ってしまうという鬼のようなシステムでした。

今回は、そんなわたしのような「区役所から来る税金差し押え通告」を完全スルーしてしまっている人や、「差し押え」という事柄に無知な人に向けて、本当にあった怖いお金の話として書きたいと思います。

こちらの記事を読んで、反面教師にしていただければ幸いです。

 

■差し押えの金額と経緯


わたしの税金滞納額は約50万円でした。

年月に換算すると4年分になります。

それを突然「全額出せ」と言われるのですから、貧乏作家の私にとっては、とても辛くて困難な事態であります。

ここで補足になりますが、放送作家などのテレビ関係の仕事のギャラの支払いは、基本的に放送日の2ヶ月後になります。

仕事に取り掛かる時期は、番組にもよりますが、遅くても放送日の2ヶ月前になるので(特番や新番組なら3〜4ヶ月前になることも)合算すると、仕事をスタートしてからギャラが入るまでは最短でも4ヶ月、またはそれ以上かかる事になります。

なので、馬車馬のようにひたすら働けど働けどノーギャラな時期が丸4ヶ月以上続くと考えてください。

そんなギャラが、ありがたい事に突然15万円支払われることになりました。

(※これは生活費とは別。)

しかし、それでも50万には到底足りないのです。

差し引きして35万は足りない…!

これは困った。

そこで、64歳にして現役バリバリで働く私の尊い父に相談することにしました。

私:お父さん、ちょっとお金の相談があるんだけど…。

父:いくらや?

私:えっと、結構な額なんだけど…さ、35万。

父:はぁ!?なんでそんな事になったんや!何に使うか言いなさい。

私:実は、住民税を滞納してまして…。

父:どのくらい?1年そこらの金額じゃないよね?

私:はい。4年分なんですけど…。

ここで普段温厚な父にブチ切れられる私。

要約すると以下です。

父:なんでそんな人生になるんや!?
お金出してあげようかとも思ったけど、このままじゃ何も変わらんやろ?
いっその事、自己破産してみたら?社会的な信用をすべて失って。そしたら自分のした事も分かるわ。 

私:そんなこと言わずに…。そこを何とか。どうかお願いします…!

父:じゃあ、こうしよう。自己破産とは何か?というレポートをお父さんに提出しなさい。その出来次第で考えるわ。デタラメ書いてたらすぐ分かるよ?その場合はお金出さないから。わかった?

私:は!承知しました!がんばります!!

と、紆余曲折ありましたが、何とか父に助けてもらえる流れになりました。

よ、よかった!!

しかし、ホッとしたのも束の間。

まだ首の皮が繋がっている状態です。

そこから私はレポートを書くため、様々な弁護士事務所のサイトを回遊しました。

こんなに辛くて苦しいネットサーフィンは、未だかつてしたことがありません。

しかし、そこには面白い知識という名の宝が転がっていたのです。

 

■税金と自己破産のシステムについて

結論でいうと、私の税金は、自己破産してもなくならないということが判明しました。

これは、個人なのか?法人なのか?によっても異なって来るのですが、法人(要するに会社)が自己破産した場合は、会社自体を潰すことになるのでその存在がなくなります。

よって税金も一緒に消滅するというシステムなのです。

しかし、個人の場合は自己破産をしても死ぬわけではないので、税金は消滅しないというのです(※こちらは税金の話のみで、その他消費者金融などの借金の話とはまた異なります)。


これは衝撃の事実でした。

ですが、私は法の抜け道を探しました。

全額納めなければならないのは何故か?
どうにかして分割にしてもらえないのか?そう考えたのです。

その抜け道は存在しました。
というか、一見存在しているかのように見えたのです。

簡単に説明すると、給料をもらっている人の場合は生活をしていく必要があるため全額差し押えすることは出来ない、というものでした(差し押えされる金額は人それぞれ)。

これは世紀の発見か!?と一瞬思われたのですが、ここでふと、はておかしいな、と考えたわけです。では、何故わたしは全額差し押え対象になってしまっているのか?と。

そこで更に調べを進めてみたところ、再度衝撃の法システムにぶち当たったのです。

それは、給料と報酬は考え方が違う!

というものでした。

つまりはこういう事です。

給料→会社勤めの人が貰うもの。
報酬→会社に所属していない、わたしのようなフリーランスの人が貰うもの。

報酬だと、この「給料は全額差し押えることが出来ない」というシステムに当てはまらず、全額差しられてしまう事が可能というわけなのです。

ちょw待てよ!

フリーランスも同じ人間やぞ、と思いましたが仕方ありません。

そういうお国のシステムのようです。

そうして、私は父に向けてレポートの結論を書きました。

 

■「自己破産と税金」について まとめ

・「自己破産と税金」について調べた結果、「法人破産」の場合は自己破産をすれば税金が消滅するが、「個人破産」の場合は消滅しないことがわかった。

 

・税金滞納で困った場合に「個人破産」をしても、生活保護をもらって時効である5年を待つ以外、意味がない。

 

・給与の「差し押え」にあっても、「差し押えの範囲」や「滞納処分の停止の利用条件」というものがある。

 

・しかし、個人事業主の場合は、給与ではなく報酬(請負報酬)という概念になってしまうため、民事執行法152条1項2号には該当せず、全額を差し押えることが可能となってしまう。

 

⇒よって、今回の私のケースでこれから生き延びるためには、生活保護をもらう交渉をする、もしくは報酬が高い日払いの仕事(夜の仕事など)をするしか道がないのではないかと考える。

いかがでしたか?

税金をこっそり滞納してしまっている人や、差し押えのシステムを知らなかった人は勉強になりましたか?

これは人から聞いた話なので確実な情報ではないのですが、差し押えに合わないポイントとしては、とにかく誠意を見せることが大切で、例えば月1で数千円でもいいので役所へ支払いに行ったり、電話にきちんと出たり、ということで回避されることもあるようです。

何でも、誠意って大切なんですね!

気をつけましょう。

以上、よ〜く考えよう、お金は大事だよ!の話でした。

マツ子

 

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