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プロローグ〜進化する撮影メディアに人の発想が追いつかない!?
世の中は、テレビだと8Kだったりかなりの速度で映像メディアは進化しています。映画では、IMAXや4Dと迫力を倍増させる感じで劇場へ行くためのスペシャル感を出しています。東京・立川シネマシティの「爆音上映」は、6,000万円するスピーカーを使っていて、ただ音が大きいわけじゃないそうです。ここでしか味わえないわけです。
このような進化をしている映像メディアですが、それに対応するためにはソフト側も対応するものにしないといけません。撮影するカメラも違ってくるし、編集するソフトだって違う。映像メディアのレベルが上がってしまうと、編集するソフトをインストール可能なPCだって限られてくるし、容量がデカくないと動きません。
AVはスタートがまさに、世の中の恩恵を受けて出現しました。まずは家庭用ビデオの登場。それによって、世の中の映像は「録画」できるものに変わります。そして「ソフト」として映像が販売されるようになる。それまでは観るためには、8mm映写機を使用しないとほとんど無理だったものが変わっていく。そして売れることでどんどん価格が落ちていき、各家庭に浸透していきました。
ソフトを買わなくて借りて商売する「レンタルビデオ屋」が登場し、録画されたものじゃなくて、メーカーが販売するソフトというのが登場します。その中で一番魅力的だったのがアダルトビデオというわけです。エロ本やエロマンガで合法的なヌードやSEXを楽しむほかは、映画館しかなかったのが、家庭で「動くSEX」を観ることができる。人々のオナニーライフのステージがもの凄く上がった瞬間です。
それを作るには、テレビと同じような巨大なビデオカメラじゃないとできなかったし、編集機も専門の機械のみ。モザイクを入れるのは、専門の業者を使用しないと入れることができないレベルだったわけです。つまりAVを作る側は、完全なプロもしくはプロの機材を使用できる技術とお金がないと無理でした。
それもまたビデオカメラの軽量化で変わっていきます。そしてDVD時代になると、ノンリニア(PCでの編集)ができるようになっていく。専門家でなければならないもののレベルがどんどんと落ちていきます。どこかの編集メーカーに就職しないと無理だったものが、小さい会社でも可能になり、さらには個人でも可能になる。これでAVとか動画ものはアイデア次第で、既存のメーカーに勝てる可能性が出てきます。
このレベルまでいくと、次にポイントになったのは販路とか流通とか、商売のお話になります。ただただ良いものを作れば、必ず口コミで売れていくなんてことのはなくなり、とにかく速度を要求されるため、毎月のリリース量が増加していく。これはAVでも音楽でも同じことでした。AVはどんどんメーカーが増え、リリース量が増えていきます。
ある程度のところから、「AVが売れなくなってきた」なんてことが聞かれるようになったのですが、飽和状態になり需要と供給が逆転すれば、そりゃあ売れなくなりますよね。AVが売れないとメーカーは思うわけですが、メーカーもAVも増えていましたから、個々の売り上げが落ちるのは経済的にも当たり前だったわけです。
そしてAVは、次なる進化としてBlu-rayに期待したわけです。「より綺麗な映像のAV」という謳い文句。「ハイビジョン」ということですね。DVDはハイビジョンに対応していないのはご存知ですよね。だからテレビ並みに綺麗な映像でAVを観ようと思ったら、Blu-rayでないと再生ができない。そのくらい映像としての容量が違いますから。しかしこれが思ったほど変化を感じなくて、売れませんでした。
撮影しているカメラや照明の問題が出てしまったわけです。売る側よりも作る側の問題ということ。しかも綺麗になったからといって、SEXが何ら変わるわけでもない。そしてどんどんテレビでAVは観られなくなっていく(PCなどで観る人の増加)。途中で、3D映像とか出てきましたけど、それほど売れなかったのは、AVらしい内容が欠落した、ただの人気セクシー女優の殺風景な場所でのプレイというだけだったからでしょう。
次なる手をこまねいていたAV業界ですが、AVらしく作ることができる救世主的な映像メディアが登場しました。それが今回のテーマである「VR」です。みなさんもそろそろ観たことある人が増えているんじゃないかなと思いますがいかがでしょう。AVユーザーの声としては、「一度VRで観たら、もう普通のAVは観れない!」だそうです。
AVの救世主となるはずのVRの遅々とした進化具合と試行錯誤!?
救世主たる存在として、AV業界に登場したVRですが、当初は思ったようにはなりませんでした。
- 「作る側がVRとはどういうものなのかを熟知していない」
- 「撮られる女優がVRとはどういうものなのかをわかっていない」
- 「撮影するカメラのポイントと限界点を把握していなかった」
こんなところでしょうか。初期作品での名作は、「側溝の中からの景色」という作品でした。これは「あり得ない視点から覗く快感」という昔のビニ本なんかにあった、「汲み取り式女子トイレに忍び込んで、女子がおしっこやうんちをしているところを覗く」という世界観に近いものかと思います。「そんなものがあったの!?」とか引かないように(笑)。エロの世界とは元来、破天荒なところからスタートします。でも一般的な視点と共通認識を得ないとヒットしません。
そして一番業界的にショックだったのは、「目の前でリアルにフェラチオをしている感じが凄い!」とか、「騎乗位で目の前でセクシー女優がしてくれる!」という謳い文句が、通常のAV以上にはなっていなかったことです。そりゃ接点(感触)はないんだから、目の前となっても、AV的な距離感は否めなかったわけです。
そしてレンズの限界点からアングル固定は、割とクリエイトな発想をするはずのAV業界ですら苦しめました。アングルが縦のラインで固定されるということは、例えば……「キスをしながら手コキする」では左右にエロいポイントが散ってしまい、魚眼レンズ状態なので変な映像にしかならなかったことです。
セクシー女優から聞いた話では、「アイデアとしては膝枕の位置からフェラをするというプレイだったのですが、顔が横向きになっているから、上下がギューンと伸びちゃって、顔に見えなくなったそうです(笑)。明らかにブスになっていることがその説明で予測ができたので見てません(笑)」という感じ。
カメラがどのように映るのかという確認も大変だった初期VRのエピソードです。熱暴走でデータが飛んでいて、撮れてなかったとかもあったそうです。さらには、「データがあまりにも重くなるので、編集ができず、ほぼ一発撮りでNG無しだったので厳しかった」が厳しい初期エピソードです。
この初期VRのリアル映像の問題は、例えばライブのステージにカメラをセットして、1曲分を撮影して世の中に出すことを発表したアイドルグループがあったのですが、まずデータをPCに取り込むだけで24時間かかったそうです。仕事にならない!!
こういうデータ問題は、ハイビジョンになった時もあって、取り込むのにもの凄く時間がかかりましたし、接続がとてもシビアで途中で止まると、最初から取り込みし直しになったりしたのです。データとPCスペックが合わないという問題ですね。
こういった数々の問題を山ほど出して、全く売れない時期を通過したのち、勘の良い女優さんが、アングルのコツを掴みバカ売れしました。そこから他の女優への説明もできるようになり、作品として「ちゃんとしたAV」になります。当時はダウンロード商品のみ商品ですが、そこそこに数字を出せるようになったのです。
当初はおよび腰だったメーカーも、技術とかアイデアの活かし方がわかるようになり参入してきます。そのうちに撮影するカメラも安価になり、なおかつデータが軽くなるようになり、撮影も楽になっていきました。
初期では騎乗位VRとかになると、作品と同じかそれ以上の時間をずっと腰を振っていたので、女優からは、「VRは腰が痛くなる」とかピントの外れた回答が出ていたのですが、そういう問題が解消されていきます。
さらにはVR内にストーリーが組み込まれるようになると、AVとしてただのドキュメントのみだったVR作品が幅を持つように変わります。もちろん高性能なVRゴーグルの価格も落ちてきたことも人気に拍車をかけました。まぁ売れるようになったから価格は下がるという経済原理なのですが。
そして当初は苦手意識があったセクシー女優もいたのですが、人の作品を視聴できるようになると、「ああ、こうすれば良いのか」とわかるようになりますから、苦手意識も減って、むしろ楽しめるように変わりました。もともとAVだって、カメラとしての制限があったわけですが、それをスタッフとか男優がいろいろと女優の負担にならないように考え抜いて、現状がありますからね。VRのポイントは、男優のサポートが入れないというところでしょうか。女優が動かないと撮影は無理なわけです。
このあたりの事情と、NTRが流行している事情も合致していきます。つまり当初から、主観映像がメインなVR。痴女っぽいプレイだったわけで、プレイ自体もそんな作品が多数出回りました。そこにひとつのターニングポイントとして登場したのは、私の原稿では何度も書いている小倉由菜ちゃんのVR作品です。これは大人気となり類似作品もたくさん作られました。さらには2Dの通常AVにもなったくらいなので、内容も相当良かったという証明でしょう。
限定された空間を利用して、逆に不自由な状況でのプレイを楽しむという内容なわけで、狭いところに入っていくことで密着感がリアルになり、主観映像としての意味がさらにリアルになったというわけです。
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VRになった今だからこそAVの本質が問われるのかもしれません!?
アングルの問題もストーリーを入れ込むという、AVで有利なポイントをクリアしたVR。ちなみにストーリーですが、もちろんドキュメント系や素人ナンパ系などのAVはとても人気が高いです。前者はデビューした頃で、SEXにハマってきた女子の淫らさがわかるし、後者はマッチングアプリがここまで人気が高い理由が示すとおり、人々はナンパして即SEXするような状況を期待しているわけで、そういう意味での成功するパターンを描いています。
「女子はSEXを覚えると無我夢中になってしてしまう」とか、「女子って本当はこんなに尻軽なんだ」というAVにとって重要な女子へのファンタジーですね。この原稿をフェミニストが読んだらまたAVが叩かれそう(笑)。でもAVが見せる本質とはそういうものです。
オナニーをするため、興奮するためのエンタメとして考えるのがAVを作っている方ですが、実際にAVを観ている方は、その中の真実をみたいというのがあるわけです。本当に淫乱なんだろうなとか、セクシー女優は誘ったらすぐにヤレるんだろうなという妄想な色眼鏡で見られるという事実を忘れてはいけません。
Twitterを中心としたSNSの流行によって、AVでは女優とユーザーの距離感がかなり詰まりました。もともと2008年以降は、DVD販売サイン会などのイベントでのセクシー女優のサービス精神の高さによって、ユーザーは楽しんでいました。グラドルのイベントに30人だったら、セクシー女優には80人から100人と、倍以上の集客数を誇っていました。
露出的なものは、風営法がありますからほぼ一緒ですが、フレンドリーさがまるで違っていたわけです。キャバクラ的なガチ恋商法のひとつですね。グラドルのイベントは秋葉原限定な感じでしたけど、AVは都内でもあらゆる場所で開催されていたし、ショップにとっての人気コンテンツだったのは間違いありません。グラドルも女子プロレスラーも、地下アイドルがやっているチェキ撮影によるガチ恋商法に変化していきました。
もともとセクシー女優に心の奥底で期待していることは、「知り合ったらヤリたい」です。アイドル的な存在になっていったので変わっただろうなんて意見もありますが、乃木坂に恋している人間たちだってどう思っているのかは想像通りです。だからこそ写真集にはいろいろな仕掛けが施され、今の時代にあり得ない10万部以上の売り上げになるのです。ちなみに卒業した後に写真集を出したメンバーは、1万部いかないです。恋の魔法が覚めてしまったというところでしょう。
最近はセクシー女優側から、「AVはファンタジーです」と公言しています。しかしAV販売のPRの面からは、「撮影は変態チックなところが刺激的で気持ちよかったです」という。説明しなくても、この発言が同一人物から出ているならば、明らかな矛盾、二律背反です。
ここにも現在のAVの持っている難解になってしまった部分があります。例えば風俗でも同じような状況にあります。先ほど書いた「ガチ恋」というやつは風俗にも大きくあります。昔は、「風俗は浮気じゃない」とか、「抜くにはあの子は最高のテクニックがあるからいく」とか、恋愛ではないことを公言している人が多かったです(まぁ中には惚れてしまった人もいるでしょうけれどw)。
しかしながら、写メ日記では、「○○くん(ここはハンドルネーム)、気持ちよかったね。ありがとう」的な返信があります。こういうタイプは、他の女子ならばお店に行かないでしょう。抜きたいのではなくて、「恋しい相手とエッチがしたい(たとえNO SEXであっても)」なのです。
これはAVも、セクシーアイドルとなっている女優も多いため、本質的には無視できない部分です。ストーカー犯罪として大事件が起こっていないから良いですが、実際にはありそう……。街で見かけたら気安く声をかける人の方が圧倒多数になっている。プライベートよりも、自分の愛情の方が上回るのは恋愛だからこそです。
どれだけ幻想としてのAVとして、幻想の中のセクシー女優を語ったとしても、ついて回ってしまう。これが密着度を感じられるVRが主流となった場合、脳内での勘違いが起こることがあり得るわけです。
セクシー女優は、どういう感じでSEXと向き合うか。これがVRの時代には回答を用意していかないといけない。もしくはアイドル的な活動をやめて、昔のように二次元の中に引っ込むしかないわけです。これからデビューする女子はそれでも良いですが、昔からやっている女優さんはどうすれば良いのかということになっていくのです。
そしてさらには、AVが売れていないからセクシーアイドル活動をやって、どこからかでも良いから知名度を上げていきたいというのが根本だったわけです。知名度はそのまま、活動を長くしていきます。最近引退作が出たつぼみちゃんはキャリア17年。知名度があり、MVなどにも出たりしたり、共演した女優と結婚した某アーティストが推しだったとか、いろいろな部分での活動が、セクシー女優としてのキャリアを支えていたのです。
これがあるので、ガチ恋といわれようが、ある程度以上のキャリアを積みたい女子には必要なことになっている。しかも、下手でもよくてファンと楽しめれば大丈夫なんてのも許されなくなっています。やるならば本業の人たちにもちゃんと認められるくらいの実力と努力を身につけないといけないのは、正直難儀な問題だと思います。
セクシー女優としての本質と、AVとしての本質のどちらも極めないといけないのがVR時代のAVだとすると、女優にとって昔よりもハードな難題を抱えて活動をしていかないといけないということ。SEXが好きと公言するならば、実際にしていなくてもヤリマンなことを毎日やっていると言わないとリアリティがなくなります。セクシーアイドルたちが、「AV以外でSEXなんてしていない(笑)」と語っていたのですが、これが通じなくなるということなのです。
リアリティとファンタジーの合間の存在なのですが、立ち位置を間違えると本人が壊れてしまうかもしれません。壊すことには事欠かない時代。SNSでもストーキングでも、作品レビューでも、危険なものには近寄るなですが、PRをする媒体が減少しつつある今、それもまた難しい。
「リアルかつタイトロープな存在であるからこそセクシー女優は尊い」という考えもあります。どちらを選ぶかはあなた自身の問題ですからこの話には結論は無しです。
未来のVR!!こうなってくれるとAVはさらに楽しい存在になる!?
物価高騰とか円安とか、2022年は本当に絶望的な未来の予感しかしないのに、AVの楽しい未来予想とはいかなるものかとお思いでしょう。しかしながら、リアルなSEXを凌駕してしまうような存在になる可能性を秘めているのがVRなのです。まず単純に、DVDというような記録メディアからの解放があります。
これの理由は大容量にありますけれど、この結果、違法アップロードしづらい媒体なのです。ダウンロードからストリーミングに移行しているので、さらに手が出にくい存在になっています。DVDから動画・音声をカットしてアップロードするものに関しては、無料ソフトでたくさんあり、素人でも簡単です。だからこそYouTubeにあれほど違法動画がアップされているわけですけどね。
そういう意味でセキュリティに関しても強いわけです。ストリーミングの問題は、電波が入らないところだと観れないというものがありますが、街中でAVを観る人はいないし、それがゴーグルを必要とするVRならばなおさらです。
独身男性をターゲットとしていた時代から年月を重ねたAV業界。昔はヘビーユーザーだったような人も、結婚したりして自宅でAVを観れない人もいますよね。どうしても不健全なイメージを持っている人が多い個室ビデオですが、クオリティもあがり利便性も高まっています。まだまだ女子が入るイメージは少ないですが、VRをメインとする時代が進んでいく限り、未来的なAVゾーンは個室ビデオにあるような気がします。
なんなら風俗と合体するようなこともあり得るでしょうね。現状、ゴーグルのみの視聴になっているのですが、アウトプットできて、同じものの2Dをテレビでモニターできるようになったら、かなりAVチックなプレイが楽しめるかと思います。
つまり、プレイと同じことを相手の女子がやってあげるとか、逆に女子を責めているプレイを男子がやってあげるとか、SEXしていないのにSEX以上に卑猥なプレイです。日本人は喜びそうだな。昔の個室ビデオ系風俗に手コキを手伝ってあげる系、確かあったな。風営法に引っかかって廃れたけど。
何せVRは目の前のリアルよりリアルな女体を触りたいというのがあります。おっぱいを触るのは、どうやっても女子がいないとダメでしょうし、臨場感が出るには本物でないと無理でしょう。でもフェラだったら電動オナホとかで代用できそう。
「映像のプレイと連動した快楽を、手淫じゃなくてマシンで連動できたらいいな」という願望はVR初期からありました。案の定、初期にはそういうマシンがあったのですが、連動するAVのレベルが下がってしまうとユーザーは観ないわけです。快楽だけを追求する人と、AVとしてのクオリティや出演している女優をチェックする人からすれば、単純に連動すれば良いわけではありませんから。コストパフォーマンスも含めて当時は浸透しませんでした。
撮影する映像データと同期したスイッチとなる媒介があれば良いのですが、なかなかそれは難しい。開発するには、「AV以外のなんのジャンルで使用することがあるのか」ということも必要なのです。ちなみに進化しまくっているモザイク処理ですが、そのクオリティから実は別業種で使用されているそうです。「処理に利用しているソフトやデータを買いたい」という事業があったというわけです。その費用がまたさらにアップデートに使われて現状のモザイクになります。
映画のIMAXや4Dは、後付けで振動するデータを映画館に設置して動作しているわけですから、先ほど説明したように、「VRと手コキ(オナホ)が連動します!」とかいうプレイは、アウトプットができれば可能です。つまり「ゴーグルを装着している人と、同じ映像(2D)を視聴できれば、責めることができるわけです。
さらにリアリティを追求するとしたら、バックがWアングルで観られると興奮するでしょうね。AVとは、「リアルよりもリアル」なことが興奮の種です。日頃のプレイではできそうにないことをやってくれるファンタジー。リアルを超えるとはそういうこと。とすればVRでは、SEXとは違うことができてほしいわけです。それが、「顔のドアップとプレイの合体したバック」でしょう。
AVでは腰を捻りまくってバックでもキスしたりします。立ちバックだとわりとやりやすいとかありますね。側位なんかもかなり良い体位ですが、これがノーマルな女子が相手だったりすると、意外と説明するのに厄介だし、実際やったとして引かれてしまう可能性は大です。逆に盛り上がるカップルは、そのままお互いを結婚とは別の意味で離さないようにしましょう。
ちょっとVR的な発想とは違うアイデアですが、ゴーグル内の映像が体感としてどのぐらい反応できるかが本来VRの持っているポテンシャルです。巨大で移動するブランコに乗って、東京都内を動き回る。上下左右にギュンギュン動き、ジェットコースターよりも恐怖を味わえるはずなのです。そのためにリアルの場合は映像を撮らないといけない。なのでアニメとかが多くなるわけで、ゲームはとても面白く進化しています。
おっぱいが目の前に迫り、実際の大きさよりも大きく感じて興奮するとか、キスやフェラでの臨場感が段違いに観えるのがVRの利点です。そこをさらに進めることができるならば、AVは変わっていきます。どうしても所有欲がある日本人は、ストリーミング/ダウンドロードに苦手意識があります。
しかしながら時代の趨勢は現状では、ストリーミングです。サブスクになると利益の問題がありますが、そこに影響するのはメーカーであって女優ではないのが日本の現状です。音楽サブスクが、アーティストとメーカーの間に軋轢を作ってしまったわけですが、そうならないうちに開発できるものはしておきたいのです。
そのためにもVRゴーグルを購入して、積極的にVRは購入して観た方が良い。DVDとVRが同時作品としてリリースされるようになると、もっと変わってくるんですけどね。
エピローグ〜AVの未来を担うVRは、あらゆるものを進化させる可能性があるからです!
いろいろと書いてきたように、VRは、AVというメディアをさらに展開させる存在です。リアルなものと合体することで、男子はおろか女子にも対応する風俗となりうる存在です。家の中でやることも可能ですが、相当進化すると、「オナニー部屋」を準備しないといけなくなるかも!?
現状では物理的な理由によって、カメラの限界点があったりするわけです。徐々に進化したからこそ、「天井特化」とか「地面特化」というキーワードが売りになります。本来、「自分の視聴状況とは関係なく、下から責められたり、上から責められたりする」のがVRに期待した映像だったわけですが、それがかなり再現できるようになっているのです。
しかしながら、VRはその容量の重さが理由で、「販売するメディアを選ぶ」ことができます。撮影だけならばカメラさえ用意すればOKですが、販路が重要となってくる。適正AVと同人AVにわけられていますが、スパッとわけるものとしてVRは存在していたりするわけです。
そして女優のスキルが重要になってくる。基本が主観映像ですから、動きもセリフも満点が出せないと作品になりません。そして男優も現状のVR作品では顔が映らないから、身動きせずとも勃起できる性欲の持ち主(妄想で射精できるくらいな人)が重宝されていきます。今後、画期的なアイデアが誕生し、男女がちゃんと映るSEXが可能なVRが出てくればまた別でしょうけれど。
それで思ったのは、やはりAVとは、ストーリーラインがあることが重要です。主観映像だけだと限界があります。「そういうのは従来の2D AVで良いのでは?」と考えると思いますが、VRは流通の問題や、記録メディアを媒介しないという意味でも、ドラスティックに変化する可能性があります。
なのでVR内でどのようにドラマAVを撮影するかは重要だと思います。バイノーラル録音が通常パターンになれば、左右の位置が明確化しますし、セリフや喘ぎ声など音声はかなり強烈な刺激要素として、AVはさらに音声重視になっていくことでしょう。現状の動きは限界がありますので、レンズとともに視聴するゴーグル内の観え方が進化することも大事です。
また記録メディアを使用していないことで、流通に乗らなくなると、販売する経路や店舗に重大な事態を生じかねません。本屋やCDショップがなくなったのは、Amazonなどのネット販売が昔以上に便利になった証拠です。また売れるものが偏りつつあり、店舗で探す楽しさを味わえない人たちが増えているのもあります。
AV業界をさらに進化させる可能性とともに、現在の状況をひっくり返しかねないVR。しかしながら、さらなる進化にとって必要なのは売れることなのは間違いない事実。ゴーグルがさらに進化して扱いやすくなり、なおかつ安価になることも必要です。オナニーする環境に対応していないのも事実ですし、若い年齢層をAVに惹きつけるようなPRももっと必要となる。
セクシー女優も男優も、世間の荒波に晒されつつも、AVだけじゃなくもっと目立たないといけないわけです。AV新法の件もありますし、女優・男優の職業理念が変わってくるでしょうし。ちなみにあと半年我慢できれば、AV新法の悪影響もかなり減るはずですが、SEXを中心として、見せる要素をより高めるスキルが必要となってくるでしょう。
もちろん買うのはユーザーの自由。自分に適していないAVであれば買わないでしょうし、法律がもっと厳しくならない限り、違法アップロードAVとか違法AVを観るはずです。ここをいかに掻い潜るかの鍵がVRであることは確か。まだ躊躇している方々がいましたら、ぜひゴーグルを買って魅惑の世界へどうぞ。
記事=麻雅庵