【ぼっち全肯定】SODstar 戸田真琴ちゃん 処女エッセイ『あなたの孤独は美しい』出版記念ロングインタビュー

奇跡の処女AV女優として2016年にAVデビューし、SOD専属【SODstar】の一員として僕らに夢と笑顔を届けてくれている「まこりん」こと戸田真琴ちゃん。
SOD青春時代からSODstarへ移籍しさまざまなジャンルの作品に出演、そして『スカパー! アダルト大賞2019』では悲願の最優秀女優賞を獲得し、AV女優としてトップアイドルの1人になりました。

その一方で自身のブログに書いた『シン・ゴジラ』や『この世界の片隅で』といった映画評が話題となり、ネットで連載を持つようになるなど、本業のAVにとどまらず多方面で活躍中です。また、彼女が「note」に投稿した「Twitterを辞めます。」はSNS全盛のこの時代に一石を投じ、多くの反響を呼びました。

2018年には『ミスid』受賞、みずからクラウドファンディングで出資を募ってアメリカ・メンフィスで撮影した写真集制作と写真展の開催、2019年には初映画監督作品を撮影するなど枠にとどまらないマルチな活動で話題になっています。

そんな戸田真琴ちゃんの初の書き下ろしエッセイ『あなたの孤独は美しい』(竹書房刊)が、2019年12月12日に発売されました。

生い立ちや、AVデビューの経緯、デビュー後の苦悩など…、これまで本人の口からは語られなかった、知られざる「戸田真琴」が随所に表現されています。そして、SNS社会に苦しんでいる人に向けて、自身の経験から得た「孤独」を見つめ直して生きる方法が語られています。

今回はエッセイ本出版を記念してインタビューを敢行してきました!!本を書くきっかけから、テーマとなっている『孤独』への想い、そしてマルチに活動している今改めて思う『職業・AV女優』までを語ってもらいました。

「私にとって孤独や1人で生きることは楽しいことだし、当たり前のことだからこれをテーマに1冊書けるかもしれないと思いました」

―今回の本は、どこかに連載されていたものじゃなく1冊書き下ろしとのことですが執筆することになったきっかけから教えてください

私を担当してくれていたマネージャーさんが、別のお仕事で会った竹書房の方に『まこりんは文章が書けるので本とかどうですか?』ってお話ししてくれたのがきっかけなんです。

そこで編集者の方から『孤独な生き方をテーマにした本が流行ってるんですよ』って案をいただいて。

今、みんながみんな友達がたくさんいて、結婚して祝われて幸せに…っていう時代じゃなくて、1人で生きるっていうことを肯定する内容の本が増えてて人気があります、と。

 

―まさに今回の本の軸の部分ですね!

それを聞いて、私にとって1人で生きるってことは楽しいことだし、好きだし…基本的に『ぼっち全肯定』を自分に対して生きていたので。

私にとって当たり前のことだったら、1冊書けるかもしれない…って。『孤独』をテーマに書いてみようと思ったのがはじまりです。

 

―実際はどれくらいの期間で執筆されたんでしょうか?

今からちょうど1年前に話が立ち上がって、どういう風にしようかって話し合いながら書いた期間は半年くらいですね。週に1日は必ず書く時間を作りながら書き上げました。

 

―この1年って、まこりんにとってはすごくいろんなことがありましたよね。『スカパー! アダルト放送大賞』で最優秀女優賞に輝いたり、ツイッターを辞める宣言が話題になったり、映画監督として処女作品を撮影したり…。

そうですね。この1年いろんなことがありすぎたんですけど…逆に言うと、その前の年は自分にとってスローな感じで過ごしてたっていうのがありまして、新人と呼ばれる緊張感もなくなってきて、これからどうやっていこうかな…ってのんびりしてたんですけど、去年は『やるぞ!』ってモードになった時期でした。

スカパー!にノミネートされたのも、もし賞が獲れなかったらまたファンを悲しませてしまうっていうのが嫌になってしまって悩んだんですけど、でもそれでも頑張っていろいろいやってみようって踏ん張った1年でした。

 

―本を書くことを誰かに相談したりもしました?

実は先日、本の出版記念で高橋がなりさん(SOD創始者)の『まえむき人生相談』に出演させてもらったんですけど、書き始める前にも1度高橋さんに相談したんですよ。

『映画も撮りたい、本も書きたい、でも全部できるわけないし本業も中途半端になりそうだし…と悩んでいます』って話をしたら、『全部やりたいって思ってる時には、全部やれちゃうものなんだよ』ってアドバイスをいただいたんです。

その時は『そうかなあ…』って思ったんですけど、前に進むこと以外を諦めるというか、停滞している時の楽しさみたいなものを諦めてやれるだけやってみようって思って半年間かけてエッセイを書きました。

だから今、読み返してみると『ああ、この時こんなこと考えてたなあ』って内容もあったりします。

 

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