AV鑑賞を楽しむために知っておきたいAVの理屈!?〜第13回「8K時代のセクシー女優がどれだけ大変なのか、あなたは知ってますか!?」

プロローグ〜綺麗になった映像は出演者にとっての諸刃の剣!?

時代に応じて映像カメラの解像度は細かく美しくなっています。テレビではアナログな世界から一気にハイビジョン放送がスタートしそのまま4K放送へ。今では8Kとその倍のクオリティ映像の撮影と放送が可能です。ちなみにハイビジョンカメラの映像をそのままのクオリティで見たかったら、Blu-rayですよ。アニメと音楽はBlu-rayが主流になっていますね。AVは浸透してないかな。

 

一般的にDVDの普及と浸透への貢献が高いとも言われるAVですが、VHSからDVDへとドラスティックに変わっていったシーンは記憶にまだ残っています。大きさが全然違いますし、何よりも収録時間が倍以上になったことで、AVは120分作品がノーマルとなっていきました。

 

VHS時代は、絡み3回でうち1回はフェラかオナニーのみというのが定番だったのですが、DVDになると、5回以上の絡みのあるのが普通になっていきます。ドラマ展開が理由で、チャプターが3つでも絡みは5回って感じ。

 

なんならコスプレでよくある、「8コス!」なんてタイトルだったら、8回以上の絡みのあるAVになるわけで、その当時のAVファンの感動は計り知れないものがありました。

 

そして何よりもデジタルになったことで、目次としてのコンテンツが重要になってきます。要するにチャプターとは、ただ分かれているのではなく、そのままそのシーンへ飛ばすことができるわけです……って書くと、「何を当たり前のことを言っているんだ」と怒られそうですね(笑)。しかしカセットテープ、映像だったらVHSというアナログな記録媒体を知っている世代からすると、これはとても画期的だったのです。

 

CDだって「好きな楽曲から聴ける!」というのは本当に画期的に感じました。ただ、当時の音楽シーンは、アルバムメインなので、アーティストが決定した楽曲の順番通りに聴くことがノーマル。自分の好きな楽曲だけを聴くテープを作るのは、超めんどくさかったのです。

 

そういう背景がありますから、DVDがスタートした当時のユーザーは、頭から順にちゃんと観ていたはず。120分間ずっとオナニーしそうな勢いだったかも? でもVHSの頃から「ドラマシーンとかインタビューシーンは飛ばす」なんてのがノーマルAV鑑賞でしたから、飛ばしていたでしょう。ただ速度が違うので感動したはず。

120分がノーマルになったAVは、普通の社会生活を送っている人では、一度に全部観ることが難しくなっていきます。DVDが登場した時代は、まだレンタルが主流でしたから、ほぼ早送りして、お気に入りの絡みのみで発射なんて人が多かったかも。この時代が「映像メディアは早送りする」黎明期なのがわかりますね。映画だって早送りする人がいたわけです。

 

価格が低下し、薄利多売ビジネスに転換したり、ユーザー側にもいろいろ劇的な変化を及ぼしたDVD。これは出演者側にも降りかかりました。まずは映像そのものが綺麗になったことです。

 

昔からAVは、みなさんが想像する以上に、凝ったライティングで撮影されています。女体は綺麗に撮って、より興奮度とか神秘性を上げようという感じ。その流れから男優が自主的に日焼けするようになり、黒くてマッチョなセクシー男優のイメージが完成しています。

 

セクシー女優は、もちろん白くて綺麗で可愛くてなイメージだったわけですが、これがDVDの映像によって、崩壊してしまう女優が登場してしまうのです。理由は全部撮れてしまうカメラと、それをちゃんと再生するDVDの解像度が問題でした。肌が鮮明に映る……つまり不摂生なんかしていたらモロに映る。

 

女優たちが「体ひとつ預ければAVは撮影できます」という時代から、「肌荒れとかをケアをしないとセクシー女優ではやっていけない」時代に転換していきます。今と昔のセクシー女優は、同じようで違うものなのかも。

 

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想像以上に自分自身が映し出されたDVD以降のセクシー女優

ライトを当てることは、想像している以上に肌色に影響を与えます。映画はモノクロの頃から、主役には強烈に明るくライトを当てていました。テレビは、撮影する機材が暗いと映らないかもしれないからと、かなり強いライトを当てていました。現在は超精密かつ鮮明になったおかげで、気をつけないと何でも映ってしまいます。

 

昔のセクシー女優は、お酒好きとか喫煙者がたくさんいました。なんなら朝まで飲んで、そのまま撮影しにくる豪傑もいました。撮影前日に禁酒なんてせず、むしろオールで飲んで、そのまま撮影現場に直行する。肌のケアとか関係なし。自分が被写体としてどう撮られるかの意識が低い人が多かったのです。

 

カメラが進歩すると、細かいライティングをしなくても、鮮明に撮影できるようになります。化粧が濃すぎるメイクは、そのまま「濃いメイク」として映ります。生活の乱れで肌に吹き出物が出ているとこれまた映ります。自分から見える箇所だったらケアするでしょうけれど、お尻とか背中とか、普段あまり見ない箇所だと、ヌードになるまで気がつかなかったりしますから、結果、お尻とか背中の吹き出物がAVにそのまま映り残ってしまうのです。

 

このDVDになった頃には、レンタルするから、AVを買うようになっていきます。そしてお店で買うだけでなく、ネット販売も登場しています。AVはかなり早くから充実していましたね。ここには現在に続く「レビューカルチャー」があります。他にもwebカルチャーの登場によって、2ちゃんねる的のような手軽に書き込めるコミュニティもできて、「AV女優の○○ってどうよ」スレッドが立つと、褒めるよりもむしろ、「肌が汚い」とか悪口オンパレードになっていました。

 

コミュニケーションツールが無かった時代のセクシー女優にはないことでしたが、この時代から女優になった人にとってはノーマルだったことでしょう。そこには辛口ではなく自分への悪意に満ちた世界。20歳を超えたくらいの女子が、「お尻のボツボツが汚い」とか、「アナルが汚い(女子は便秘になる関係からなのか痔になる人が多い)」とか書かれてしまう。

これが本人に届いてしまう。この当時の女優はこの手の意見に対して、本当に怒ってましたからね(笑)。「SEX見せてるんだからSEXだけ観ろや!」的に声を荒げるタイプもいました。本人のせいとはいえ、女子ですからし、まして知らない人なんかにいろいろ言われたくないわけです。今ほどファンとセクシー女優のようなつながりも低かったし。

 

その頃も今も、基本的に撮影現場でセクシー女優はお姫様です。作品の主役だし全てをやる人であり、その作品が売れるかどうかはその女優本人にかかっているわけですから、女優はとてもデリケートです。撮影している時に気を遣うなんて、人間として当たり前のことです。

 

女優も同じように気を使うわけです。下着跡が残らないように、ヌードにパジャマ的な格好のままマネージャーが運転する車で来る女優もいます。また、ノーブラだったりするのがバレると恥ずかしいので、跡がつかない下着を着たりして、電車で来る女優さんもいました。

しかしながら、女優たちは、カメラによって日常生活がちゃんとしているかどうかがバレるなんて思ってもいなかったことでしょう。肌荒れとか肌のしみならば、ドーランなどで隠したりしますが、カメラ解像度が鮮明になっていくにつれ、隠している部分がむしろ強調されて、何かを隠しているのがバレバレになってしまいます。地上波デジタルがスタートした2011年以降は、受像機側も進化したのでさらに浮き彫りになってしまいました。

 

好きなように、お菓子を食べてお酒を飲んで、タバコを吸っても全然大丈夫だったセクシー女優は、そういうケアレスな生活ではやれない仕事に変わっていきました。AV業界の都合で、リリース本数が増えていき、毎日のように撮影しているセクシー女優も誕生しました。AVの現場はストイックなものへと変わっていったのです。

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忙しくなるAV現場と過酷になっていくセクシー女優たちの実情

セクシー女優はDVD以降、撮影時間が長くなりました。そりゃ前と比べると倍になったのだから仕方がないと思うでしょうけれど、使用する時間が倍になったので、時間をかける余裕がなくなり拘束時間が増えました。昔は3日かけて撮影(パッケージ写真が1日、AVが2日)していて60分の映像。しかも朝から夕方には終わっていましたんです!

 

もともと、AVは1絡みには準備時間も含めて2時間以上かかります。ライティングを細かく設定し音声の確認。さらには映り込みが鮮明に出てしまうので、周囲の映り込みの確認。鏡なんかあるとスタッフが移りかねないのでもの凄く注意する。よって準備時間も長くなり撮影時間はさらにアップ。絡みだけでなく、ドラマシーンだって作品としての整合のために、同じくらい時間がかかります。

 

今の時代のAV撮影のスキームは、DVDになったところからスタートしています。以前のような、リリース量も少なく、レンタルショップに「卸し」をしていたAVという商品。その段階で完結しており儲かることがすぐにわかるシステムだったのが、「レンタルされたロイヤリティでの支払い」に変わり、以前とは比べものにならない利益に下がります。レンタルへAVを出すのは、まさに「宣伝」でしかないと思って間違いありません。

 

このレンタルが変わったところと、DVDの登場が、AVをセル商品へと転換させました。DVDは、普及のためにVHSと違い、映画なども単価が安い商品が普通でした。なのでAVも同じような価格設定にしたことで、薄利多売なビジネスに変わります。なので、個を上昇させるよりも、リリース量でカバー、まさに多売することで、依然と同じような収益を上げることを目論みました。

リリース量がアップしたことで、性癖に対して細かく対応していく感じになったのもこの時代がスタートです。メーカーもマニア度の違いを謳い文句にしてどんどん増えていきました。結果、1本あたりのリリース本数は減ったけれど、全体のリリース量は過剰にアップします。このあたりだとまだまだ女優のギャラは高い時代でしたが、1つの作品へのコストカットがスタートします。まずは撮影の簡素化。撮影日は1日撮影がノーマルになります。

 

収録時間は記録媒体のさらなる圧縮進化によって、どんどん時間が長くなる。撮っていないものは収録できませんから、もれなく撮らなければならない。絡みが少ないことをごまかすために、当初のDVDには、「おまけチャプター」なるものがあり、ハンディカメラでの簡単なオナニーとかフェラ付きインタビューとかありましたよね。

 

「こんなおまけ映像には騙されません」とユーザーはすぐに気がつき、ちゃんとボリュームがあるAVを買うわけです。ということで、時間は減っているのに絡みは増えていく。現場の誰もがグッタリという感じ。しかし疲れていようが撮れないと商品になりませんから、撮影終了時間は、夜中の0時を超えてしまう。いわゆる「てっぺん超え」です。

 

AVは拘束時間とかでは契約していません。AVに限らずですかね、日本は。撮影に何時間かかろうとも1本は1本。スケジュールには、「朝6時から21時終了」と書かれていても、撮りきれてなければ終われません。その頃から、撮影終了時間が、27時(朝方の3時)とか言われるのが普通になっていきます。

 

連続撮影のスケジュールを組んでいた女優が、次の撮影が6時集合なので、休憩が2、3時間しかないこともよくあったそうです。契約とはいえ、過酷な撮影状況をご想像くださいませ。

ここで最初に語っていた問題が浮上します。このように過酷なロケを続けていると、健康を維持するのは難しいです。しかしながら個人事業主であるセクシー女優。自身のスタイルの維持は本人に委ねられています。映画のように、役柄として、「○kgをキープするように」とか、「筋肉質で6パックの腹筋にするように」みたいな制限規定はないけれど、撮る際にスタイルを維持しておく責任はあるよね的な過酷な話になってしまいます。

 

自分の怠慢(と言われてしまう)がそのまま映像に残ってしまい、酷い場合、加工修正をお願いするなんてことになりかねない。写真はまだしも動画修正は今でも厳しいです。それでなくともAVにはモザイクがありますから。そこにプラスして、「女優のスタイルを修正」なんてすれば、映像は劣化していくわけです。

 

そういうわけで、セクシー女優は普段摂生しているか否かが画面に残ってしまうことがほとんどです。パッケージは修正できても実際のAVは……ということになるわけです。意外と命令でないことを持続させるのは、人間にとって難しいものです。月に一度の撮影日に焦点を合わせることすらとても難しい。まして連日のように撮影があったら……!

 

普通の職業だって、ストレスが原因で暴飲暴食し体が壊れる人はたくさんいるわけです。人に見られる職業であり、裸を見られるセクシー女優という職業とは、そんなストレスすら丸見えです。そこに、「売れないと使ってもらえなくなる」という恐怖心。今の時代のセクシー女優は、過剰なストレスと闘っているわけですね。

最近は、ベテラン女優などを中心にして、「どのように撮影スタジオを過ごすか」ということをいろいろとやっているようです。お弁当が多い撮影現場は、時間の都合で冷めてしまうことが多々あります。電子レンジで温める以外に、どのようにすれば温かい食事ができるか考えて、電気ケトルを持ち込んで、いつでも好みの温度でスープやドリンクを飲めるようにしているそうです。喉の調子は風邪につながりやすいからと、加湿器を持ち込んだりと、個人レベルで調整しているようです。

 

これ、別に義務でもないわけです。制作スタッフによっては、これと同じような状況を用意してくれる場合もあるそうですよ。「今日は、○○班の撮影だから安心」という感じだそうで、評判が上がればいろいろと条件は良くなる。気遣いって大事だなあ。

 

しかしながら肌の調整までは当日だけでできる問題ではない。だから日常から食事に気を使い、エステやジムに通ってスタイルを維持しています。ネイルもファッションとしてはたまにやるだけで、基本は撮影用。しかしながら、そういうことを続けることが苦手な人もいるそうで、義務化して嫌にならないように複数のジムに通ったり、全然違う趣味に没入するなど違うことをしたりして気分に変えたりして、刺激を得ているとか。

 

肌に良い食品があるとか、化粧品などの情報交換を女優同士でする時代です。昔は女優同士は連絡取れなかったことを考えると隔世の感(笑)。とにかくセクシー女優業は、みなさんの予想以上にお金がかかると思ってください。自分のメンテナンス代にギャラは発生しません。そういうことが、撮影機材が進化して何でも映るようになってからの後付けなのがかわいそうな気もしますね。

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心ないレビューがセクシー女優を傷つけていくSNS時代の弊害

自分に細かく気を使い、どのように自分が綺麗に映るかを考えて撮影に挑んでいるセクシー女優。AV撮影は、毎月ルーティーンで発売されていくメディアです。映画のような大がかりなプロジェクトではないので、セクシー女優の手間を誰かが手伝ってくれるわけではありません。マネージメント事務所が多少は手伝うことはあるでしょうけれど、やはり自分の意志でダイエットや禁酒などの制限をしなければなりません。

 

大昔の女優たちのように、「2年だけ我慢してAVをやる」のような時限設定でつく仕事だと、ある程度は気楽なはずですが、現在のように、職業として確立したセクシー女優は、自分だけの理由で辞めるわけにはいかない場合もあります。ますます日常が生活制限をするようになっているのです。痩身エステがどのくらいかかるか、ググってみてください。ちなみに1回で終了ってわけにはいかないですよ、あれ。

 

作品のために頑張っているセクシー女優。今の現状と比較してしまうと、20世紀のセクシー女優さんに、プロといえる人はひと握りしかいなかったといってよいかもしれません。時代背景が全く違うので、おいそれと比較はできないのですが、現在のセクシー女優は、プロ意識が無ければ続けていくことは不可能でしょう。

 

見た目に気を使う以外にも、セクシー女優を締め付けてくるものが存在します。昔はほぼ無かったSNSの魔の手です。ほとんど作られた作品を観ない、自分を検索などしないセクシー女優だらけだったからこそ、伝わることなどなかったわけですが、今だと、本人がチェックしなくても勝手に結果を報告してくれたりレビューする素人さんが登場します。

 

彼らは忖度はしません。「AVが大好き」だから、「セクシー女優が好き」だからです。「AVのために辛口になる場合もある」という姿勢は普通に考えれば素晴らしいことなのですが、贔屓の贔屓倒しになってしまう人がなぜか多いのが、AVレビューです。作品の段取りが悪い、作品のフェティシズムがなっていない、このタイトルでこの内容は看板倒れだとかいう作品についての感想を通り越しての批評です。

 

1億総評論家なんて言われたことが、1980年代にありましたが、現在はそれよりも伝わる規模が上で、発表の場所が個々に存在します。もし違いがあるとしたら、マネタイズできる可能性が現在は低いということでしょうか。昔は、そこからプロへと行くほどにちゃんとした批評性を持つ人がいたのでしょう。

 

しかし2000年代以降は、作品への批評は必要がなくなる時代が到来します。内容についての解説=レビューという感じ。どうしてもAVメーカーの思いに沿った文章に書き手がなっていく。業界の体制もいろいろと変わりましただからこそ、プロにならず、レビュワーとして存在していく人が増加していくわけです。

 

これが現在では、レビューの枠を飛び越してSNSのDMを使って、直接本人へと送りつけるという事態が生じていきます。メーカーにハガキとかメールとかを送るとか、自分のSNSに独自で発表するとかならば対処しようがあります。こういう悪口系に対してメーカーはある程度は耐性が取れています。ユーザーの意見は、良いところは汲み、悪い意見は無視という感じ。

 

SNSは本人が素人だとフォロワー数が増えませんし、#(ハッシュタグ)などをちゃんと駆使しないとまるで見えないです。鬼のようなエゴサーチを繰り返すと見つけることはありますがね。そしてしつこくDMにセクシャルハラスメントを送りつける人間も無限にいて、疲れてしまい貴重なPRであるSNSをやらなくなってしまうパターンがあるわけです。

 

そしてスマホの普及は、機械が苦手と思われていた女子を別人に変えました。機械系に強い女子たち。スマホ登場以降にセクシー女優になった女優たちは、かなりテクニックを駆使して、自分のエゴサーチをして、自分への褒め言葉だけでなく、批評から悪口まで探しまくります。

 

苦労に苦労を重ね、作品をリリースしてくれるメーカーのため、撮影してくれたスタッフのため、何よりも買ってくれて観てくるユーザーのためと、自腹でエステしたりジムに通ったりして体を作り、日常の食事もいろいろ摂生して、撮影もみんなが楽しく楽に過ごせるために気を遣っているセクシー女優のみなさん。そんな彼女たちに、直接意味のない個人勝手な文句を言う人が増えてしまったのです。

これが自分でも、「そこはそうだなぁ」と考えたシーンならばよいでしょう。しかしSEXって、他人と比較して行うものではないので、データとしては完成されていません。「AVにおけるSEX学」のような学術的な構築をした人なんて皆無です。あってもほぼインチキ(笑)。なので、「この方が気持ちいいはずなので、こうするようにしましょう。セクシー女優としてのあなたが良くなってほしいからあえて指摘します」なんて、セクシー女優側からすれば、「ただの文句」です。

 

「キスの仕方が下手」とか言われても、「じゃあ誰がどう上手なんだ?」ってことです。これがやっている男優から言われるとかならば分かりますが、それだって、下手を指摘sすることは皆無。「あの女優は気持ちいいキスをするんだよ」はやたらありますね。男子の性かもしれない(笑)。

 

人は趣味嗜好を探っていくと、とても細かく他人とは違ってきます。AVについて記すと、「観る1万人全てを納得させるエロプレイ」なんて無いと断言します。そして映画とAVは根本が違います。映画は、「作品をみせる」作り手に対し、視聴者側は、「作品を観る」カルチャーです。作り手は商業的な制限をちゃんと組み込みつつも、自由な部分が多いです(不自由でがんじがらめな映画もあるでしょうけど)。

 

しかしAVは、「自由な女のSEXしている姿や立ち振る舞い」をカルチャーとして成立させるものではなくて、「男子のオナニーへの欲求を満たし、性欲というほぼ普遍的に存在するものを刺激する」というものです。女子が観るAVが成立しづらいし、女子がAVを観て面白いと感じないわけはそこ。男子が観るため、オナニーするために作られたものなわけです。昨今、男子脳な女子が増えているようで、AV女子はちょっとずつ増えているけれど、あくまでもちょっとです。

 

そしてある程度の量しか提供できていなかった初期のAVと違い、月のリリース量が万単位を超えそうな勢いになったのは、たくさんの趣味に付き合おうとした結果です。そこでSEXが細分化されてしまったのです。AVに実用性がないというが多いですが、本当は的外れです。そこを目指して作っていないけれど、実用性を探求する視点で観ると、予想以上にAVには映っています。

現在、様々なリスキーなものに晒されているAV業界ですが、完全にAVが消えることはないでしょう。けれど、限られた女優しかいなくなり、メーカーが激減することはあり得るのです。説明をすると、セクシー男優で解説できます。

 

セクシー男優がなかなか増えないのは、「プロとしての仕事」を彼らに要求しているからです。そこに対応できる人しか使えないからです。好きなだけでは無理。セクシー女優を好きなんて理由ではすぐに挫けてしまうでしょう。プロになるための試用期間なんて存在しません。だから最初の撮影からちゃんと決めることができない人は男優になれないのです。ちなみに汁男優とセクシー男優は、まるで役割が違うことだけ記しておきます。

 

そういう感じで、プロしか残らなくなると洋ピンのようなSEXばかりになってしまうかも。情緒的な雰囲気が人気である日本のAVユーザーは、海外のような、あり得ないシチュエーションから即スタートするSEXというのは我慢できませんから、AVから離れていくこと必至です。

 

さらにいえば、AVマネージメント事務所は数社、もしくは数名のエージェントマネージャー以外はいらないってことになります。会社としての個性があるセクシー女優。個人とメーカーとの契約のみで成立すると、そういう日本的なものがなくなっていく可能性があります。

 

AVが好きだからといって、乱暴にレビューやSNSに書き散らす人たちは、そのままかえす刀は、AV壊滅に向かっています。あの無茶苦茶いい加減な内容のAV新法と同じくらいのレベルで、AVを破壊していることになってしまうのです。

 

頑張っているセクシー女優にかける言葉は何が最善なのか。あなたが女子に気を遣えるいい男であれば、可愛くて頑張っている女の子には、「素敵だよ」で十分でしょう。そりゃあたまには、お金を返せと言いたくなるような作品もあるかもしれません。しかし自分自身のオナニーポイントだけを探求してしまうと、他人が作るAVではオナニーできなくなってしまいます。

 

セクシー女優がより綺麗な姿で、よりエロく発情してもらうには。痴女となって責めまくってもらうには。媚薬にハマって悶絶する姿を晒すには。セクシー女優自身がリラックスして撮影をしないといけません。リラックスしつつも緊張感ある世界に存在するからこそ、他者が興奮するのです。その究極体としてAVは存在し、セクシー女優には意義が生じているのです。

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エピローグ〜AVとはそのままオナニーするツールではなくて、興奮へと誘うもの!?

お金をちゃんと払っている人たちの文句は、多少のレベルならば納得できますが、最近は無料の違法アップロードを観て、女優本人に怒ったりするという状況だそうです。そういう人が文句を女優にいうことについては理解が及びません。守るべき状況というのがエロにおいても崩壊してしまったようです。

 

本来、AVはオナニーの手助けをするためのツールです。個人によっては、アイドルの写真集の水着やランジェリーの方が抜けるかもしれない。でも普通の感覚の男子だったら、可愛い女子のSEXは観たいでしょう。想像時間を短縮できてオナニーに集中できるツールがAVなのです。

 

徐々に、ストレートに迫ってくるAVはグラビアよりも人気が上昇していきます。そこからAVはさらに進化して、「より可愛い」女子を探しまくり、ルックスでいえば抜いてしまいました。タレントは個性が重要なので、ルックスにもただ可愛いだけでなく個性を必要とします。可愛いけれどしゃべれないとか、綺麗だけど水着にはならないでは仕事ができません。しかしAVはトークなんてスキルは昔は欲していなかったわけです。今は必要ですから本当に大変過酷なお仕事になっています。

 

進化しまくったAVによって成長してきた男子たちは、細かい差異が我慢できなくなっていきました。そしてオナニーどころかSEXに対しても、まず注文、そしてできないと文句が出てしまう。プロ、もしくはなんでも受け入れる女子しか対応ができない男子が増加しています。

 

よくAVが性犯罪を助長すると言いますが、むしろ性犯罪率を下げるのは、AVとか風俗がちゃんと経営している状況です。違法行為をしているような素人さんが、プロを超越し凌駕してしまっている現状は、問題山積みと言えるでしょう。

 

今後、VR映像がもっと普及していくとすれば、その先端にいるのは、現状ならばAVでしょう。エロ以外だとゲームくらいしかVRとしての必要性がないのです。VRアミューズメントは、一度やったら飽きる人が多いです。TDRやUSJなどのリアルなアミューズメントパーク、しかも上質なものは、何度でも行っても飽きないどころか、リピーターを呼んでいます。VRが今度どうなるかはまだまだ予断を許さない状況です。

きちんとAVメーカーが作り、そういうAVを購入し観ること。この事実を忘れてしまうと、AVというものは存在しなくなります。しかし現実、AVが弱っています。それは無料の違法アップロードとか、素人制作の違法ハメ撮りAVなんかがたくさん存在するようになったから。無料とか違法を見続けるとAV業界は頓死して、ほぼ壊滅することでしょう。まず第一に、お金が儲かららなければ、セクシー女優そのものが消滅してしまいます。

 

セクシー女優という存在は、もしかするとバーチャルなものだけになってしまうかもしれません。モデルとして顔を出さずにモーションとしての場合しかなくなるというわけ。こうなったら、リアルなドキドキ感とは別物になってしまうでしょう。アイドルと同じようなガチ恋営業で成立しているセクシー女優もいますが、そういう存在が消滅するというkと。

 

あえて尊敬しろとか強制することはしないですが、セクシー女優を女子としてきちんと敬ってあげるとかって普通のことだと思いませんか。自分の彼女にSEXの文句を言うことと同じということです。だからSNSがあるわけですが、個人にぶつけていたら優しさのかけらもありません。

 

あらを探して文句をつけるよりも、良いところをレビューに書き込むことは、リリースをアップさせるのに一番影響があります。SNSに散らすよりも、メーカーが必ず観る場所に書き込むことが肝心なのです。

 

読んだあなたが、よりセクシー女優を尊敬してくれたら幸いです。

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記事=麻雅庵