―改めてSODでデビューできてよかったでしょうか
SODでよかったって思える、わかる時期がきたと思います。
ほかの女優さんがよく『SODでデビューできてよかった』って言ってるのを聞いてたんですけどその時はわからくて。
今、改めていろんなメーカーをまわってSODでよかったって思います。
―SODのどんなところが良かったって思います?
社会人になって初めて関わったのがSODの人たちなので、本当にホームだなって思います。
一緒に過ごす時間がすごく長かったし、社員時代はパッケージ写真も「この3種類だったら彩ちゃんはどれがいい?」「これかな~」って制作にも携わらせてもらったりとか。
いろんな壁につまずいたけど、助けてくれる人がたくさんいました。
特に哲ちゃん(現高岡副社長)と鎗ヶ崎一監督は東京の父って感じで…家族にも言えない相談にも乗っていただけたし、私にとって特別なメーカーです。
「AVに捧げた20代、そして30の節目になった今、女性として新しくやりたいことが見つかりました」
―そして2020年5月作品で引退となります。引退を決めたのはいつ頃なんでしょうか
去年の11月ごろですね。
AV活動に費やした20代、そして30の節目で新しくやりたいことが見つかったんですよ。
だからまた夢を叶えていきたいな、と思いました。
引退を発表する前日にSODの哲ちゃんに報告したらすごく長文のメッセージをいただいて。
それでちゃんとした引退作も撮っていただけることになったので感謝です。
私以外にもSOD女子社員から女優になった後輩がいる以上、「いつの間にかAV界からいなくなってた」っていうのじゃなくてちゃんとした引退作を残したいなって思っていたので。
―しかも引退作はSODstarから発売になります!
私も撮影現場でそれを知ってビックリでした!
パッケージ写真も、伝えてなかったのに私が撮ってほしいなってイメージしてたものだったんです。
担当してくれるプロデューサーもAD時代から知ってるアンチェイン雄一君だから安心して任せることができました!
話しやすいメイクさんをスケジュールを合わせて呼んでくれましたし。
最後なのでお弁当もリクエストして1日目は金兵衛、2日目は津多屋にしてもらいました。
―リラックスして撮影できた感じでしょうか。作品の中身も教えてください!
デビュー作でお世話になった男優のピエールさん、私の作品の最多出演賞って言ってる黒田さん、あと体の相性がいいタツ君っていう安心できるメンバーで、AV女優としての最後のSEXを撮っていただきました。
3P、主観SEX、ラストの情熱的SEXと1つ1つが濃いと思います。
―AV女優としてラストですが素の彩ちゃんのSEXが楽しめるんですね
あと感慨深かったのが紗倉まなちゃんからビデオメッセージをいただいたところですね。
実はデビューが同じ2012年2月同士なんですよ。
下積み時代の店舗まわりとかも一緒に同行してたし、苗字も微妙にかぶってるし、私は勝手に同期だと思ってたんです。
まなちゃんはデビュー直後からドンっと有名になって、今ではSODの看板であり雲の上の存在になっちゃったなって今さら私が声を掛けられる存在じゃないと思ってたんですけど…。
当時と変わらない感じで「彩ちゃんが戦友としていてくれたから」って言ってくれたんです。
その言葉にウルッとしちゃいました。
―同じ月にデビューだったんですね!
あと引退作を撮ってくれた井上ジャパン監督はSOD入社3年目らしいんですが「僕の青春時代にお世話になったのが桜井さんなんです!」って言ってくれて感慨深かったです。
自分の歳も考えちゃいますけど…(笑)。
思春期男子が性的に成長する時に見てくれてたんだ…って。
元気に育って大人になって本人に会って引退作を撮るってすごいなって思いました。
―ドラマがありますね…!じゃあもうAVでやり残したことはない?
うーん…しいて言うならシルクラボに出たかったのはあります(笑)。