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プロローグ〜コロナ禍で慎重に丁寧にスタートを切った「イベント」〜配信という新ジャンルは試行錯誤の連続。
「セクシー女優が生で会える」ようになり、だいたい15年ぐらい経過したのでしょうか。サイン会イベントが定着し、女優さんをメインとしたトークライブは昔はランジェリーは当たり前、おっぱいポロリもありました。その後に、活動に応じての独自イベントを開催する女優さんが登場したり、ファンクラブの集いやオフ会などが開催されるようになると、アイドルたちと活動は近似値。ファンたちは通常アイドルとセクシーアイドルを行ったり来たりしている人や、どちらかに過剰に肩入れして敵愾心剥き出しでSNSする人などが、自分が1番楽しめる場所を求めて彷徨えるほどにたくさんイベントは開催されていきました。
コロナ禍があるまでの活況を呈したあの時間。完全に戻ることはないのではないでしょうか。何かが変わることは間違いないでしょう。またそれはAV業界に限った話ではありません。ファンを対象としているエンタメ業界にはまともにぶち当たっています。
夏フェスの中止が聞こえ、コンサートが開催できず、悪化の一途を辿る音楽業界。開催できたとしても、以前のように観客をたくさん入れられるわけではない。スポーツ業界も開催することがやっとの状態です。それだけでなく、陽性反応が関係者から出てしまうと、すべてが中止となるリスクを抱えたままです。
しかしながら、それだけに、「何かを起こせる範囲で起こさないと動けそうな時に、動けない状態になる」と、手探り状態で生ライブイベントを復活させています。ただし会場が大きめでないと、ソーシャルディスタンス(以下SD)を取ることが難しいわけです。1番SDから遠いイベントを開催してきたのがライブハウスです。ここ数年のイベントブームを牽引してきたのですが、新型コロナウイルスによって消えていく箱が全国にあります。
セクシー女優さんイベントとの相性がよく、ライブだったりトークイベントだったり、いろいろな場面で使われていました。ライブハウス側も、往年の「ロックだ!」という感じではなくて、アイドルライブがカラオケで開催されたりしてましたから、18禁に抵触しなければ大丈夫ということでしょう(この辺りが微妙にグレーなのがAVっぽい話です笑)。
公式に発表されているキャパシティ通りのお客さんが入ると、3密どころではなくなるし、人数制限をちゃんとすると、箱は都心や駅近にあるために一定の使用料がかかります。食べ物屋さんが、「家賃」と言っているのと同じ問題です。
結果、使用料との収支バランスが取れない箱もあります。「そこはお互いにファンのために」という声が聞こえますし、気持ちはわかるのですが、それをやると「地獄に道づれ」になっちゃうわけです。ビジネスはお金が重要。好きだけでやると破綻します。
これ以外の理由もありますが、とにかく「やらないとマズい」ということでスタートしたのが、「配信ライブ」です。ストリーミング配信メディアもそろそろストレスがなくなってきたので、途中で止まるアクシデントは「Wi-Fiを含み、電波線の容量が太ければ」または「サーバーが大きければ」クリアできているわけです。
Zoomでのリモートは、テレビでおわかりの通り、タイムラグと個々の回線の影響が大きく、トークというより「受け答え」を徹底しないとダメでしたね。逆に上手な人もいました。音楽ではリアルタイムは、ミュージシャンに確認したところ、YAMAHAのアプリが同期可能で、それ以外は音楽は無理。特にZoomでは無理とのこと。録画したものを調整して流すとか(1カ所から流しているけれど複数箇所にいるように見える)で、共演を煽っていました。
そこから配信ライブが登場してきます。各会場だったり主催者がスタッフを構築してりして、「どこかで会場でやっているライブを、家で観る」手法です。DVDライブ盤を同時に試聴しているような感じなのかなぁ?あいみょんの日比谷野音での弾き語りライブはカッコよかったのですが、本人曰く、「テレビと同じだろうと思っていたけど違っていた。挫けそうだったです(笑)やっぱり盛り上げてくれる観客のみなさんは大事だし、ありがたい存在です」とどこかのテレビでコメントしていました。
トークライブに関しては、どこかYouTubeな雰囲気が出てしまうので、テーマが面白いとか、タレントのパワーが強いとかで差がつく結果になります。音楽もそうですが、「これまでに人気があった人」が圧倒的に強い。ロッキン(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)の配信ライブがありましたが、過去演奏を放映するもので、培ってきたロッキンのブランド力が、人気を呼んだ感じ。つまり、極論をいうと「リアルタイムのリアル演奏でなくても結果的には観る側には同じでは?」という感情を持たせてしまうのです。
音楽配信となると、こだわる人に重要なのが「音質と画質」。これは差が出ました。受け手のメディアによっても変わってしまいますから。さらにいえば、「リアルタイムのライブ編集力の差」は強烈です。そりゃあ今まで、ライブDVDのような、映像前提で撮っているライブ映像と、なんとなく会場にカメラを据えて撮影しているのをスイッチングで画面を切り替えるだけのライブ映像では、段違いに観ている側の印象が違います。この差が大きく出てしまっている感じでしょうか。とにかく音楽に関しては、ベテランも新人も、ハイテクも個性も、アイドルもロッカーも、全部が全部、一緒の立場で観られることになっています。「好き!」と公言し会えなくてもお金を落としたくなるアーティストが立場をアップさせているのです。
8/30 ミルジェネから配信ライブが新登場!「月で逢いましょう#01」初陣を飾った二宮ひかりのキラキラした歌声。
さて、ここ数年で活発化しているセクシー女優の音楽活動。いろいろなライブステージがあり、いろいろな個性が発揮されています。バンド演奏での生音源ライブへのこだわりを持つ「ミルキーポップジェネレーション」が、東京・三軒茶屋にある、「GRAPEFRUIT MOON 三軒茶屋 LIVE&BAR」と、配信から音、映像まで全てでのタッグを組んでスタートさせた、新しいライブイベント「月で逢いましょう」が8月30日に開催されました。
初披露ライブを行ったのは、明るい笑顔と同時に、セクシーなムードを併せ持つ二宮ひかりちゃんです。
「月で逢いましょう」はSDで設置されたテーブル席に座って生で観ることができた観客と、配信の観客たちが、にのひー(二宮ひかりちゃんの愛称)を見守ります。ファンを本当に久しぶりに目の前で見ることができて、もの凄く嬉しそうなにのひーの満面の笑みが、その感情のすべてを訴えていました。
サポートとしてキーボード&コーラスを務めるのは、ミルジェネライブ「美女と野獣」でおなじみの平方元さん。「月で〜」に関しては完全サポートに回ることで、にのひーの下支えもバッチリでした。
たぶんですが、「キーボードと共演する」ということで、「キーボード→バンドではない(にのひーはバンドライブのミルジェネプレミアムライブに出演経験あり)→ノリノリよりもしっとり→バラードを聴かせよう」ということで無意識にバラード選曲となったのでしょう。
にのひー本人もMCで、「バラードばっかり(笑)」と笑っていました。とはいえ、むしろ彼女自身の歌の上手さを引き出すことに成功した選曲となりました。にのひーの歌は艶っぽい声をしています。アイドル系やアニソン系が好きなので、ノリノリとなるバージョンを目指すところなのでしょう。実際、アイドルもアニソンも、ライブに関してはほぼずっとフルスロットルで行われています。バンドよりも激しい場面もあるし、何よりも早い楽曲が多いです。
キーボードとふたりということで、過剰に入れなければならない熱量にブレーキをかけて、しっとりとした声を、のびやかに歌い続けるにのひーの歌声を聴いたファンは、もの凄くお得な時間を過ごしたことは間違いありません。
久しぶりのライブということで、笑顔の中にも緊張がたくさん隠されていたにのひーですが、ファンの視線(声はSDで出せませんので)や、配信上の書き込みなどによって、元気づけられて、「歌い上げる楽曲を聴かせるシンガー」としてのバラード選曲のライブを成功させました。
「月で逢いましょう」の特出すべきポイントは、配信している映像の編集力と、音が抜群に良いことが挙げられます。会場である「GRAPEFRUIT MOON 三軒茶屋」スタッフが検証し、仕上げた結果でしょう。リアルタイムとは思えない配信力(こんな造語作っちゃった笑)です。
いろいろなプロフェッショナルの配信ライブをチェックしているのですが、観ていると意外と音が悪いとか、映像が固定カメラの切り返しのみなど、しょぼいことが多いです。
テレビ並みにスタッフを動員しているライブは別として、コロナ禍で急遽にスタートし始めた会場や主催者ばかりなので、多くの配信ライブは苦戦しています。また観る側のネットワーク環境がちゃんと整備されていないことが多いです。夜に映画ストリーミングを観ようと思ったら、急に重くなった記憶がある人いませんか?日本はテレビが便利すぎて進化を止めてしまっている傾向にあるのです。
あと音を聴くにあたり、PCだとゲンナリする音にしかならないはず。最新でなくととも新しめのスマホやタブレットはかなり良い音で聴けます。いろいろとクリアすべき問題が浮上して、みんな苦しんでいるわけなので、もっともっと「配信ライブ」を聴いてほしいところです。
音質、映像ともに観ていてすんなり入るほどに、良くできた配信クオリティになっている「月で逢いましょう」は、セクシー女優イベントとしての新たなる一面のみならず、音楽業界的にも明るいものを作っているのです。
「本当に嬉しかった!」と目の前のファンと配信のファンにキラキラした笑顔を振りまく二宮ひかりちゃん。彼女との対話を久しぶりに楽しんでいるファンもまた、キラキラした笑顔だったと信じております。
緊張している中にもリラックスムードを漂わせるボーカルとしてのセンス。キラリとひかる部分を、耳馴染みよく歌ってくれるのがにのひーの歌です。心地よい空間を歌声でいっぱいにしてくれました。
「これからも出演したいです!」と高らかに宣言した彼女の次回は、もっともっと素晴らしい歌を聴かせてくれるはずです。ぜひ聴いてみたいと思った方は、二宮ひかりちゃんTwitterをタグ付けして、「もっと二宮ひかりの歌が聴きたい!」と発信してください。
演出力があるのが彼女の魅力であり、エンタメとしてファンを楽しんでもらうのみならず、自分も楽しむことをとても重視しているにのひー。これってエンタメとしては、どんなジャンルでも重要ですよね。だからこそ、彼女の歌声を聴くことは、疲れたあなたに元気を注入することになるのです。
二宮ひかりセトリ
01)Fly me to the moon/Claire Littley
02)ガーネット/奥華子
03)Part of Your World/アリエル
04)素直なまま/中島美嘉
05)1番の宝物〜Yui final ver.〜/LiSA
06)月がきれい/東山奈央
07)ダイアモンドクレパス/シェリル・ノーム
E-1)Piece of wish/今井美樹
E-2)Letter song/初音ミク
9/2 緊急開催!!枢木あおいCDデビュー報告 LIVE「輪舞曲-ロンド-」〜枢木あおいがオリジナル楽曲披露する記念プレワンマンライブ!
コロナ禍に世界中が揺れ動いていた時、着々と進められていたプロジェクト。それが、枢木あおいちゃんのオリジナルCD発売です。レコーディングからジャケ写撮影など、彼女のアイデアも盛り込まれ、Twitterでビジュアル解禁されて、会えない状況に悶え苦しむファンが歓喜の声をあげたそうな(笑)
発売日は11月11日なのですが、その前にお披露目として生ライブの配信を、「月で逢いましょう」を開催している「GRAPEFRUIT MOON 三軒茶屋」にて、9月2日20時からスタートしました。
今回のバックサポートミュージシャンは、作曲とディレクターとして参加している、ギタリスト&マニュピレーターの湯澤真人さんと、ピアニスト&作曲家の松岡美弥子さん。あおいちゃんは、湯澤さんの肩書きである「マニュピレーター」が発音できずに苦しんでおりました(笑)
本来ならばCDショップなど、しかるべき場所でのお披露目というのが通常パターンですが、現在は未だにコロナが収束する気配がありません。なので、CDサイン&握手会は開催することができないわけです。それを逆手にとる感じでライブでのお披露目。さらにはカバー曲も含めてガッツリと歌ってもらうプレワンマンライブ。
ファンの前に歌を披露してから、ハイクオボーカリストとして一目を置かれているあおいちゃん。熱唱型の印象が強いですが、実際のところは楽曲に応じた表現を発揮するタイプ。今回はバックがギターとキーボードということで、カバー曲の選曲も渋いこと。声を出せないとはいえ、人数制限にて選ばれし観客が盛り上がっているのは背中を見ればわかりましたね。
そしてオリジナルCDは、生演奏と同期サウンドをかけてオリジナルアレンジで披露です。あおいちゃんの表現と合致したメロディーと歌詞世界が会場の中を通り抜ける。そして配信ではさらに極上に音が加工され、リアルタイムとエフェクトが混じり合う映像もあって、配信で参加したファンも感動を覚えたことを確信しております。
10月には、「月で逢いましょう」に登場することが発表されたあおいちゃん。11月リリースされて、枢木あおい世界がさらに拡がっていくこと間違い無し。
何よりも素晴らしかったのは、あおいちゃんの歌が昨年に聴いた時よりも格段に上手になっていること。表現も音程も、声の張り具合も全てです。枢木あおいの歌をぜひ聴いてほしいなと思います。彼女との出会いはAVだと思います。そして作品から匂い立つのが、可愛らしいのに匂い立つ色香というヤツ。そのあおいちゃんの色っぽさの根源は歌う姿を見れば、感じてくるはずです。
枢木あおいセトリ(※アーティスト名無しは本人オリジナル)
01)たばこ/コレサワ
02)二人のステラ
03)真夏の夜の夢/松任谷由実
04)小夜子/キミト
05)My Dearest/supercell
06)Little Braver/LiSA
07)テサグリロンド
08)まだいけます/阿部真央
09)FLY AWAY
E-1)テサグリロンド
E-2)FLY AWAY
E-3)二人のステラ
9/5 希島あいりが待望のソロ歌唱を配信オンリーでファンに披露しました!「月で逢いましょう#02」きじーの歌声が世界に発信されていく。
9月5日に開催された「月で逢いましょう#02」は、無観客配信オンリーライブ。出演するのは、ミルジェネといえばこの人でしょうというアイコン的存在の希島あいりちゃんです。
ファンの人たちはどうしても会いたいと思うだろうし、特に2000年代に入ってからいろいろな意味で新しい盛り上がりを見せていたライブハウスカルチャーですから、一体感をともなったライブをやりたいと思うことでしょう。しかしながらまだそういうライブが復活できるわけではありません。
大勢のファンに声援をもらい頑張るという姿勢を、初期の頃から披露していたきじーですから、配信オンリーに踏み切ったことも納得ができます。みんなに優しいきじーですから。
きじーのライブのセトリを見ていると、毎回、何かしらのテーマがあって、さらには「これなら盛り上がれるだろうな」というツボを押さえてくれます。今回も、オリジナルだけでなく、懐かしいと感じるようになってしまったモー娘。や、あゆなどをカバー。
自分自身のオリジナルは、いつものアレンジとはひと味違う、平方元さんのキーボードプレイで積み上げたもの。恵比寿マスカッツメンバーとしてのバラエティ活動とMVは観ているだろうけど、生歌を聴くのは本当に久しぶりとファンは大喜びしていたでしょう。ツイキャスに配信しているので、書き込みが見れるので歌っていないところでは、反応していました。
そして、きじーの歌をより輝かせてくれたのが、会場であり配信を担当している「GRAPEFRUIT MOON 三軒茶屋」のサウンドと映像のクオリティ。どんどんとアイデアが膨らみ、それを表現する方法が加わり、聴いている歌は、こちら側のマシンスペックを物ともしないほどに、上質な仕上がりとなっていました。
人を感動させて、人をバックアップしつつ、ファンにバックアップしてもらうという、相互関係の良さがきじーとファンの良いところです。オフ会などのファミリー感がたっぷり。それを配信越しでも感じさせるほどに、見事な表現で歌を届けていました。きじーが渡したい歌がある、聴かせたい歌がある。ファンは、聴きたいきじーの歌がある。これがシンクロされていく配信ライブ。やはりここを目指さないと、ライブである意味はないでしょう。
「次にまた聴きたい」と余韻たっぷりのライブを披露してくれたきじー。次もまた感動させてくれるライブパフォーマンスを見せてくれることでしょうし、ファンも期待して待っているのです。次の機会こそ、配信ライブの希島あいりちゃんをぜひ聴いてください。
希島あいりセトリ(※アーティスト名無しは本人オリジナル)
01)Fly me to the moon/Claire Littley
02)君へ届け
03)みんな空の下/絢香
04)希望の旋律
05)I WISH/モーニング娘
06)A Song For × ×/浜崎あゆみ
07)Scarlet
E−1)記憶の糸
E−1)大嫌い
ミルジェネプレゼンツ〜Live from Grapefruits Moon 「月で逢いましょう」は#03として、9月15日にAMATSUKAとしてアーティスト活動をしている天使もえちゃんが登場。9月29日には、#04として浅草ロック座に上がったり、アーティスト活動をしたりとセクシー女優引退後も活躍がめざましいかみしおこと神咲詩織ちゃんが登場します。
チケット発売サイトはこちらになりますので、ご確認ください。大島丈さんとダミーヘッドマイクの立体音像と文学の出会い「表参道文學」もミルジェネプレゼンツコンテンツです。こちらからどうぞ。→ チケットを購入する
エピローグ〜接近したいファンと配信ライブとのゆらぎ。共存する日を願いつつライブは開催されるのです。
どうしても今まで通りに、「大好きな○○ちゃんと会いたい!」と思うはずです。それまでは普通に開催されて、普通に会えて、普通に会話していたはずのことが、まったくできなくなる。これほど悲しいことはないでしょう。アイドル、ロック、セクシー女優。どれもがほんの少し前の時代は、「見えるだけ」くらいの存在でしたけど、実態があり、SNSはもちろん、イベントによっては直接会話できて認識してもらえる。それだけでハッピーになれた人は多くいることだと思います。
現在、開催規模がアップする検討がされようとしていますが、実のところ、新型コロナウイルスの感染者が全国で1桁台にならないと、いつまた元に戻ってしまうかの予想がつかないわけです。油断すると一瞬で崩壊する「砂の城」の状況にあります。
都内や全国にあるライブハウスもまた、閉店を余儀なくされた店舗があり、それもまた続きそうな状況にあります。その中で、配信イベントに力を入れることで、なんとかキープしている会場も全国にいっぱいあります。またクラウドファウンディングによって、救済依頼をしている店舗など、様々な試みが行われているのです。
「配信イベントは目の前で見れて、チケットでは手に入らないはずの最前列が見れるけど、出演者とのコール&レスポンスが取れないし、スピーカーによる爆音がないし、何よりも大騒ぎするダイナミズムがない」などの理由によって、配信ライブには手を出していない人も多いようです。
セクシー女優イベントにおいて、やはり求められているのは、「彼女たちとのコール&レスポンスであり、会って話ができるリアルな存在を見ることで、自分たちもまたリアルである」ことを認識することのようです。
「会える時に会わないと、一生会えない」というのは、セクシー女優たちのSNSに踊るワードです。「今回はいけないけど頑張ってね」というやつですね。あれをもらったほうは、応援にはとても思えない時代になっているわけです。
アイドルとは有償する存在になっている。与えない人には何も施せないのです。
無料コンテンツが充実していた日本だからこそ、いまいち浸透しない配信系コンテンツ。AVでも音楽でも、「盤として実際に所有している安心感」が未だに根強いようで、そこもまた配信ライブが停滞しているのに結びつくところです。ラジオともYouTubeとも違いますから、違ったこととして考えないといけない最大の理由はこれでしょう。
ミルジェネプレゼンツ「月で逢いましょう」は、ライブハウス「GRAPEFRUIT MOON 三軒茶屋」と、ミルジェネが、現状でできうる最上の音楽配信とは何かを検討した上で登場したプロジェクトです。ライブをそのままカメラ数台で撮っているだけだと面白さもダイナミックさもありません。「臨場感が伝わらない」というのはまさにそれです。だってライブDVDには圧倒的な臨場感があるのですから。
お金の掛け方が違うとか、カメラの台数が違うとか、もちろん違いも制限もあるのは間違いないわけです。だからこそ、配信として特化したものを考えていかないとといけないということです。そして配信を見ることや、リモート飲み会、リモートオフ会などに積極的に参加してみる。不備を感じたら、主催者に連絡して検討してもらうとか、アイデアを出すなどが大事かもしれません。くれぐれも文句は言わないこと。会う時間が足らないとは違う話です。
そのようにして回転させないと、新しいものはできてこないので、是非とも食わず嫌いにならずに参加してみてください。またセクシー女優さん関連のリアルイベントもSD対策ありきでだいぶ開催されるようになってきました。ちゃんとルールを守り、SDを取りつつ参加して、彼女たちから元気をもらいつつ、彼女たちに元気を与えつつ、当分の間は距離感を保ちつつ参加してください。
それではみなさん、ぜひ「月で逢いましょう」。