長年のAVライター生活で一般の人から聞かれる事とは…。
エロ本の編集者からスタートし、現在はAVライター(あまり好きな呼称ではない笑)にて糊口をしのいでいるのですが、よく聞かれる話題として、「SEXのテクニックはどうすればうまくなるのか?」というものがあります。
男女問わずに聞いてくるので、「みんなSEXが上手になりたいんだなぁ」と思うことしきりです。
そして、いつも「AVを見ればよいのでは?」と答えます。
ただし、「AV男優の真のテクニックは、潮吹きさせるとかではない部分であり、アダルトビデオの中にちゃんと見えている」という話をするのです。
AV的プレイを女の子たちはどう思っているのだろうか?
往年のゴッドフィンガー・加藤鷹さんは、キャラクター化することで、「AV男優のすごさ」を見せいました。
それが実践に使用できるのか否か。
答えはそういうAV(加藤鷹)かぶれな男性とプライベートで相手をしたという女の子たちからの声が、正しい意見かと思います。
匿名ではありますが、10年程前に、当時の新人AV女優さん達にインタビューしたときのお答えです。
即答で、一様に
「痛い」
「下手くそ」
さらに…
「口とか顔に精子を出されて、怒りまくった覚えがありますね」
「オモチャ使おうって、変態かよってゾッとしましたねぇ」
「駅弁FUCKをされそうになって恐怖しましたねぇ、何がいいのか分からなかったし」
という答えが返ってきました。
しかし、それがここ5年ぐらいになってくると
むしろ、
「顔射が大好き!」
「ザーメンを口に出されないと物足りない」
等、AV女優になってさらに明確に上記のような事をしてもらえるのが嬉しいという子が増えています。
時代の趨勢を感じますねぇ(笑)
とはいえ、潮吹きで膣内を指先で刺激するとか、顔に出すとか、変形体位とか、それはAVの分かりやすく見せてくれるプレイであり、どんな女の子にも通じる、必殺技ではないのでしょう。
男の子は必殺技が好きですけどね(笑)
AV男優がリアルに優れている理由とはこちら
25年前ぐらいに、「新人女優の絡みならばこの人!」と言われていたAV男優は、平本一穂さんです。
とにかく、イチャイチャするプレイでして、「乳首可愛い!」とか、「キスが超気持ちいい!」とか、現在のイチャラブ系AVに通じるパターンといっても過言ではないでしょう。
この人から聞いた、一番ズシンときた男優のプレイの極意です。
「1時間でも2時間でもいいから、アソコをずっと舐め続けられますか?全身の隅から隅までを舐めることができますか?女の子は全身が性感帯だと思うんです、だから性感帯を探るとか、執拗に責めるのではなく、そのぐらいに『相手を慈しんでプレイすることが出来るかどうか?』というのが、エッチの一番の極意なんじゃないかなと思うんです」
こりゃ金言ですわ!
体と脳を蕩けさせるほどに、相手中心になって考えるプレイ、これがAV男優のリアルなテクニックなんだと思います。
さて
そういう意味で、私がAV女優さんから聞いた現役AV男優二大巨頭はこの2人です。
まずは、森林原人さん。
知性派でも知られ、著書も数多くある森林原人さんは、巨根でも有名だしハードなプレイもしますけれど、女の子の対応はこんな感じでした。
「森林さんは、朝スタジオに入ったときから優しいんですよ。飲み物を普通に用意してくれたり、おしゃべりしてくれたり、それこそ彼氏っぽい雰囲気を作ってくれるから好き」
強烈なプレイでも、基本的な優しさが変わらず、「プレイ中に、自分がどうこうではなく、相手の一番気持ちよくなるところを責めている」わけですね。
そしてもう1人は、大島丈さんです。
声がやたらとセクシーなので、女性ファンも数多く存在する大島丈さんは、丁寧な愛情表現に定評があります。
「ジッと目を見てくれて、そのまま体の全てを預けているうちに、スーッとエッチの中に入っていける」
これまた相手の女優のことをどれだけ丁寧に扱っているかが分かります。
そして丁寧であるから、絡みが緩いのではなく、メリハリが効いているので、相手は夢中になってエッチをしてしまうという、女の子のタイミングを見計らっているプレイですね。
どちらも共通しているのは、「相手の望むところを、どれだけ濃密に愛撫できるか」であり、「ここがエロのスイッチだろう」とこちらの感情で責めるのとはわけが違うのです。
AVを見ているとどうしても男優さん達の屈強な肉体から繰り出されるハイボルテージなピストンや、ものすごい指マンと喘ぎ声からの強烈な潮吹きなどが、印象に残ります。
そういうプレイで興奮することは構わないし、それを女の子が望んでいると察知したならば、必死になってやれば良い。
気遣いを知ることが、AV男優のプレイで一番重要で、見逃してはいけないプレイだと思うのです。