今回のSODアーカイブスで紹介するのは、巨乳アイドルAV女優として活躍した菊池えりが一度引退後、円熟味を増して復活した時の出演作『熟爛漫7 淫欲の果て〜菊池えり』だ。
リリーズ時、菊池えりは34歳、熟女女優としてもっとも脂がのりきったタイミングである、とも言える。
この作品では、素人ファンとのカラミの他、幾多の作品で肌を合わせたAV男優・日比野達郎との濃厚な大人のセックスを収録。
さらに菊池えりの代名詞とも言えるSMプレイも収録しており、熟女・菊池えりの魅力を存分に味わうことができる作品となっている。
AVアイドルという言葉がなかった時代
今でこそAV女優はアイドルのような華やかさで、時に歌を歌ったりバラエティー番組に出演したりしているが、菊池えりがデビューした1985年のAV女優を取り巻く環境は、現在とはまったく違っていた。
そもそも「AV女優をスカウトして事務所に所属させ、メーカーに紹介する」というシステム自体が構築される前の時代であり、AV女優はフリーランスがほとんどだった。
そのため、風俗と掛け持ちで仕事をしているAV女優が多く、撮影当日に集合場所に現れない、ということも頻繁に起こっていた。
当時からAV制作に関わっている人間によれば、撮影の朝に女の子が集合場所に来てくれることにホッとした、という。
そんな時代を経て、一定のファンを持つ「アイドルAV女優」が登場してくるのだが、その元祖とも言えるのがこの「菊池えり」だ。
SMというマニアが楽しむジャンルを一般の人たちにも興味を持たせ、敷居を低くしてくれた。
菊池えりがデビューしたのは、1984年のこと。しかもデビュー作は『みえちゃった』という伝説の裏ビデオだった。デビュー作と言っても、10代後半から風俗などで働いていた彼女にとっては、この出演もお金を稼ぐための仕事のひとつに過ぎなかった。正式なAVデビューとしては、1985年に発売された『シスターL』。
この作品は今でも「AV史上に残る傑作」と言われており、監督の中野D児とともに菊池えりの名前を一気に有名にした。この大ヒット作が主題としていたのがSMであり、この作品によって「菊池えりと言えばSM」というイメージが付きまとう事になる。ただし菊池えり本人は、のちのインタビューで「SM趣味はない」と語っている。
しかし、SMメーカー「シネマジック」の作品ではスパンキング、アナル、スカトロといったハードプレイも披露しており、やはりデビュー作のイメージから抜け出すことは容易ではなかったようだ。
「昔の女優は個性があった」は本当か?
おじさんたちが数人集まると、自分が若い時に好きだったAV女優の名前を挙げて、ひとしきり盛り上がった後で「それにしても昔のAV女優は個性があったよな」という話になることが多い。
そして「今のAV女優はみんな一緒で面白くない」という言葉で締めくくられるのが定番だ。
納得できる部分もないわけではないが、はたして本当にそうなのだろうか?
確かに、現在のAVはメイクもパッケージも同じようなテイストが多く、パッと見の印象は画一的に感じる。
それでも出演している女の子たちは、昔も今もそれほど変わっているということはないだろう。
菊池えりは監督・中野D児の作品に出演することでAV女優としてブレイクした。
そう考えると、今のAV女優が個性的に輝くためには、それと同じように監督をはじめとする製作陣にこそ個性が求められているのかもしれない。
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SODstar/STARS-207/130分