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完堕ち作品が増加中!?極端な状況を望むファン心理の事実とは

AVも意外と流行というのがあります。

単体作品や企画作品などの「女優分けジャンル」をまたがって制作される内容ということです。ちょっと前に媚薬ものタイトルが流行ったときは、匂いだったり体に塗るタイプだったり。

果ては媚薬を飲んだ男のザーメンに媚薬効果が現れるなんて、医療関係者に「AVといえどもそれはやりすぎ」と注意されそうなパターンもありました(笑)夢はあるけどね(笑)

「完オチAV」って知ってますか?

NTRに関しては「熟女系AVそのものがNTRじゃないの?」なんて無粋な意見もありましたが、彼氏や旦那がいる作品のみならず、ネトル側が女優だったりさまざまなパターンが成立しており、特化したメーカーを超えて制作されました。媚薬もNTRも、演技力が重要ですけど、SEXの場合、自己催眠的ぐらいに激しく思い込んだほうが圧倒的に面白いので、それはそれとして理解すると、女子の豹変する感じに興奮を覚えるわけです。

 

つまり、AV視聴する男子とは「押しに弱い女子」が好きと言えるでしょう。これは80年代AV黎明期からずっと根っこにある部分。彼氏がいるにも関わらず、お酒だか雰囲気だかに酔って、そのまま目の前の男とワンナイトラブに落ちる。最近の新人AV女優ちゃんにインタビューなどで聞くと、本当に昔からと変わらないのです。

 

「付き合った人は2人です。経験人数は……6人」(AV女優ちゃん)

 

「人数があわないんですけど…4人は…お持ち帰り?(苦笑)」(麻雅庵)

 

「……はい(照笑)」(AV女優ちゃん)

 

男は緻密な計画でデートに誘い、雰囲気あるところで告白して、恋が成就。後ろには祝福の花火がバーン……という「純情童貞ボーイ」のような夢もあるけれど、偶然に2人きりになって、おしゃべりをしているうちに、時間が経ってそのままベッドインという、都合の良いモテ系話も大好きということです。

 

これは女子だって同じですけどね(笑)少女マンガを読むとわかりますよ。年齢層で主人公の感じが徐々に変貌します。

 

これを、SEXの部分だけを凝縮してみると、最近のAVで人気の高い「SEX快楽に溺れ墜ちる」という「完堕ち」作品になっていくのです。

 

なぜ「完堕ち」に興奮するのか心理的に探ってみた

「奥さん……昔から好きでした」「ダメ!(キス)あああ!」なんて古典パターンは源氏物語の頃からありますので、もしかすると日本人が大好きなのかもしれませんね、完堕ち(笑)要するに「いけない扉を開く」ということに興奮するわけです。

 

媚薬が妙にウケたのも、実際の話「変にならないはずの真面目な人が、エロく豹変する」ことで「あり得ないけれど、彼女の内面にあったかもしれないその子の本質」を開花しているような感じが得られるわけです。

 

憑依ものとか、パッと見ではお笑いと思えるような内容ですら「真面目な顔をしているけれど、実はSEXをしているし、感じる体がある」とか、童貞の妄想をいかに具現化するかがAVは重要。童貞喪失はしていようとも「リアルよりもAV」に興奮が高い男子なんてたくさんいるわけです。風俗のほうが興奮するとか、彼女や奥様に内緒で若い女子を口説いてSEXに及んじゃうとかも、実は同じ作用が脳に働いているということなのでしょう。

 

悪いものへの憧れというのは古今東西、廃れることがありません。筆者の経験で恐縮ですが、高1の遠足の際に、水筒に水割りを入れていきまして(当時の先生、ごめんなさい!)、これを一部の男子バレまして「絶対に言うなよ」と飲ませたのが、いつの間にか伝聞されていき、その後は人間に群がるゾンビのごとく、わらわらと同級生たちがよってきました。女子ですら「美味しいジュース」と符丁されたソレを飲みたがる始末。「麻薬にハマる人たちって、こういうことか」と子どもながらに納得しました(笑)内緒の刺激に本当に人間は弱いのです。

 

実際に自分が味わうことも、それに溺れる人たちのことを蔑みながら観るのも大好き。となれば、完堕ち系AVの人気が出るのも、媚薬系が出るのもよくわかります。きっかけは、抵抗しようとしまいと、体感してしまった人間が溺れていく姿が、そこに描かれているからです。


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AVの役割はただオナニーをするためだけではない

人が成功する姿を羨望の眼差しで見る反面、成功者の没落を見るのを残酷なれど楽しいなと感じてしまうのは、ごく普通の感情と言えるでしょう。これが、可愛らしい子のオチる姿なればなおさらでしょう。AV女優へのファン意識にもそれが見え隠れする人たちもいますから。「憧れのエッチな女の子」とか「自分たちにエロい姿を晒してくれる女神」という人以外に「この顔があんなスケベになるのか」という上から目線です。

 

ファンとして認知されたいとか、下から目線もありつつも「この女の本当の姿は……」なんて考え方は、社会的生活をきちんと送れば送るほど、心の奥に貼り付き取れなくなり膨れていく。上下の差があろうとも、ちゃんとお互いを認識し敬意をはらう関係が成立していると起こりにくいのですが、そこが壊れてしまうと、前述の状況が火山の噴火のように心の奥のマグマ溜まりを刺激してしまうわけです。

 

「いや!」と言っても体が反応しちゃう。ちなみにアソコが濡れるのは感じたから濡れるというわけではなくて、あくまでの準備における潤滑油です。しかしながら反応してしまったことに対して、嘲り笑うという行為が興奮を誘う。女子側も「抵抗していたのに濡れてしまった」として、愛液が溢れて指がスルリと挿入される状態だと、気持ちいいというよりも、体がSEXに対しての準備を進行しているだけなのですが、恥じらいを刺激されてさらに愛液を増幅させていくのがAV。

 

弄っているうちに潮吹きなんかしちゃったら、もう言い訳ができないはしたない姿を晒しているということが、具体的映像となって出ているから良いのです。本当の意味で潮吹きがどんな理由なのかなんて、解明されてもいないし、解明を進めることもないでしょう。でも、映像として観たときの破壊力は抜群です。だから定番プレイにまでなったわけです。

 

そこに至り、抵抗もなく快楽に溺れて、むしろチ○ポをほしがるという「完堕ち」状態は、男子からは「どんな状況だろうとも、快楽に女子はかなわない」的な発想に繋がります。AVを見終えたら元に戻るでしょうけど、興奮した脳は射精して満足するまでとどまることを知らないわけです。


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SEX快楽に落ちてしまった完堕ち女子の姿に萌えまくり

この内容で良いのが「嫌な相手なのに気持ちいいので、ニコニコ顔を晒す」という部分。落ちてしまい、肉欲と快楽に溺れるという最高の状況表現として、「笑顔」があります。完堕ちシリーズの特徴として「はしたないプレイを望まれれば望まれるほど、笑顔で応じて嬉しそうになる」という効果です。麻薬に対する一般人の幻想と同じと思えば良いでしょう。実際に、中毒になり入院し立ち直った人から言わせると「24時間寝ないでSEXできるんですよねぇ。ずっと気持ちいい状況で」という脳がバカになってしまうことを告白してくれました。

 

射精である程度は終了する男子に比べると、脳イキがメインであり、クリイキは何度も可能という女子の場合、ドーパミン的な刺激が強くて覚めなければ、イキまくることも可能だし、すればするほど気持ちいいとなるのも事実あり得ます。それを、リアルな映像として見せるのが「完堕ち」なわけです。媚薬を使えばまた麻薬と同じ状況ですから、理屈は同じでしょうね。媚薬ないんですけどね、実際には(笑)あり得るのは……先ほど文章内に登場した、とても高額な非合法物質かもしれない。あくまでも憶測として記しておきます。

 

陵辱で泣いている顔が好きというパターンもいるでしょうけど、やはり普通に気持ちいい顔が良いわけです。となると、この2種類が合体しているのが「完堕ち」作品です。

 

どの作品でも、最初は泣きながら抵抗しているので、興奮しつつも同情心が生まれますが、それが進むにつれて、自分から望むようになると、それまでの同情は消し飛び「もっと感じて堕ちてしまえ!」という責めの感情が芽生えます。SだろうとMだろうと関係はない。リアルなSMな人たちは、AV視聴をそれほどしないのも事実ですから。

 

補足すると、リアルSMの場合、SEXは必要がないと言います。

 

「挿入はAV撮影なのでしていますが、本質的なMなのでS行為がハマったときのほうが全然興奮します。SEXが気持ちよくないとかではなくて、そっちのほうが圧倒的に興奮度が高い。決して挿入前の前戯じゃないんです、SMは」(SM経験あるAV女優のFさん)

 

完堕ちプレイは、AVじゃないとあり得ないかもしれないプレイのひとつ。でも確かに人の心をコントロールできる状況はあるようなので「絶対にない」と言い切れません。洗脳系は奥深いし、犯罪になり立件されているのもあれば、お互いがその関係性に縛られて犯罪とならない場合もありますから。

 

とはいえ、一般人としてごくノーマルな生活を送っていれば、変なことに遭遇することはない。ただし、その世界にしかないSEX快楽は味わえないということになるのです。だからこそAVにおける「完堕ちしたAV女優ちゃん」に興奮するわけです。AVにおけるお芝居だろうとガチだろうと、映像的には落ちているのに間違いはない。実際にそこで行われたからこそ、作品としてリリースされているのです。

 

本当の姿はどこかなんて探るのはヤボ。あなたの好きなAV女優ちゃんは、そのとき、認めようと認めまいと「SEX快楽に落ちてしまった女」だった事実は間違いないのですから。


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まとめ〜規制規則が増加するほど完堕ちAVの人気は高まる!

規律を守り、正しく生きていくことは常識だしそれが社会というもの。電車の乗り方がいい加減な人や、電車のなかで騒ぐ人を直接注意する正義感あふれ勇気のある人もいますが、大多数は、その場だけとしてやり過ごすことでしょう。

 

しかし、現在はSNSにアップするということによって糾弾したり、その人を告発することも可能です。最近あった、「煽り運転」のような重大事故につながる犯罪ギリギリな行為を告発するのは大事でしょう。ただし、SNSの場合、もっと些細なことでも同じように受け止められる。そしてまた、自分には微妙で些少なことでも、相手にとってみれば重大な問題に発展することもある。そこのすれ違いがフェイクを生み出す可能性があるわけです。

 

それでなくとも、ストレスが溜まるタイミングが現代社会は多いですし、それは地位とか立場とか関係なく勃発しますから、会社だろうが、買い物中のふとした出来事でも、人によっては強烈なストレスを感じるわけで、何かで爆発させないと……みたいなことが、SNSにアップされ世界に発信されて、気がつくと見えない場所で、大問題になっているとかありますよね。いわゆるバーニングポイントになったのが実は自分だったという感じ。怖いですねぇ、現代社会は。

 

たとえ見なかったりしなくとも、いろいろな状況から、攻撃を受けやすのがAVというメディアです。作品の内容とか、女優が可愛か否かだったら、AVだけの社会で解決しますけど、もっと違うところからの攻撃がいつ何時襲いかかるのかわかりません。あっていることもあれば、間違っていることもあったりするし、犯罪となってしまったけれども、それまでの関係をチェックしておくと、意外とどっちが悪いのかも判断しづらいです。アイドルなんかだと、強烈なファンからの反作用もたっぷりくる可能性があるけれど、AVにはほとんど見られません。「ファンです」と高らかに公言できないAVの社会的位置の問題としてです。

 

地上波テレビに出ていて「隠れた人気を誇る存在」としてのAV女優の扱いはよかった。手のひら返しとは、ああいうことをいうのでしょう。でも公的社会的地位があれば、そう簡単に認めるわけにもならないでしょう。人気者とは、自分だけで「YES/NO」を決められない存在なのですから。

 

単純に、SEXに溺れてしまった女子という、頭のイカれた女が大好き的に単純に考えた場合「完堕ち」作品はやはり大興奮を呼ぶわけです。

 

<墜ちる>の意味も実は多様化しておりまして、単体作品だと過程を経たうえで完堕ちストーリーが展開しています。ところが素人作品だと、過程なしで「ただSEXがしたい」とか「カメラの前だと興奮する」という様な墜ち方だったりします。これがまた人気が高かったりします。やっぱり単純に変態な姿を晒してくれる女子のほうが、気軽にオナニーできますし、視点における優位性(アホな女だなぁ、金でSEXして人に見られて)のような気分をライトに味わえたりするからでしょうね。

 

テレビに出ている芸能人やタレントが、とてつもない高額なギャラで仕事をしていることを羨望の眼差しで見ているわけですが、一度問題を起こして転落すると大はしゃぎで喜ぶわけです。これと同じ現象こそ「完堕ちAV」の興奮ポイントなのです。

 

ストレス社会や閉鎖性が高く、いろいろなしがらみにがんじがらめになっていれば、アンハッピーなAVはより売れるはずなのです。ただ違法アップロードが多くて、AV業界がかつてのような潤った状況になっていないのは事実ですが。

 

堕ちている姿を晒すことで、自分たちのなかの澱を取り除いてくれるAV女優たちには感謝しないといけないとする場合、彼女たちへの1番の褒め言葉は「この前AV買って、何度もオナニーできたので、また買います!頑張ってね」だと思うのです。人に優しくすれば、AV女優だって本望だし、さらに興奮する内容を作るんだと思うでしょうし。

執筆=麻雅庵(https://twitter.com/an_asaga_otft)

 

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