Contents
AV男優・大島丈が起用された理由とは?大島丈さんが語る「表参道文學」
「ダミーヘッドマイクを使用し、お客さんはヘッドホンを着用する朗読イベント・表参道文學」といっても何のことなのだろうと、キョトン顔が目に浮かびます(笑)。
昭和文学と表参道の街グルメエッセイ、そして官能小説の朗読というプログラムの朗読を担当しているのは、現役ながらAV男優のレジェンド域に入っている大島丈さんです。
独特の鼻にかかったボイス、そして共演した女優陣からは、「優しい!」という声がそこかしこから聞こえてくる、「男の塊」のような匂いたつ男臭は、女性ファンたちを虜にしているし、AV女優からも絶賛の声が聞こえてきます(イケメンにヤキモチ焼かないこと笑)。
とはいえ、なぜAV男優が「朗読劇」、しかも、「官能小説」だけならば理解できるけれど、「昭和文学」にまでチャレンジしているのだろう? ということで、大島丈さん自身に解説を願いまして、以下はインタビューとなります。
「最初に主催されており、会場でもある東京・表参道にある
「NOSE art garage(http://www.nose-artgarage.tokyo)」さん
からお声がけいただきまして、
「なんか新しい面白いことができるかも?」と思いチャレンジすることにしました」
ーー大島丈さんは、男優として確固たる地位を築きながらもチャレンジを怠らないわけですね!
「でも、選んでくる昭和文学が難しくて(笑)麻雅さん(筆者)もう少し優しいのを選んで欲しい、勘弁してくださいよ(笑)」
ーーあはは(笑)すいません(実は、昭和文学の選者として麻雅関わっております)、でも、丈さんが似合うだろうなと思う作品ばかりですから、頑張ってください。
「最初のころは、なんで「昭和初期の人たちは、こんな言い回しをするのだろう」とか、イントネーションが分からないとか、表現することが難しくて、描写をイメージさせるのが大変でした」
ーー百戦錬磨の丈さんといえども苦戦されたのが伝わるお話です!
「最近は月に一度、開催されているし、だいぶ自分でも掴んできたと思います」
ーーお客さんたちはヘッドホンからの「ダイレクトな大島丈」に聴きながら身悶えしてます。
「客電が落ちているので、朗読中はひとりひとりの表情を見れるわけではないのですが、終わった後に、みなさんがないい笑顔で迎えてくれるので、嬉しい限りです」
息づきの呼吸音、水を飲んで喉を潤す音、固唾を呑む音など、一挙手一投足でファンに痺れるほどの官能をお届けする大島丈さんは、毎回の朗読ごとに「こうしようかな?」などチェンジしながら、脳内ダイレクトの官能をお届けしているしております!
表参道文學のポイントご紹介!「あなたも聴きたくなる?」
①ダミーヘッドマイクからダイレクトに届く「息遣い」
オーディオ関係に詳しい人、または最近のAVに詳しい人ならば聞いたことがあるであろう、「ダミーヘッドマイク」。
人間の頭の形を模した形状をして、頭で聞こえてくる音を模して録音することができるマイクを使い、「ヘッドホン着用ライブ」なのが「表参道文學」のポイント。
座席に座れば、スピーカーの向きなど、「その位置の定位」がポイントなのは映画でもコンサートでも同じなのですが、それがどの位置にいても一律の音響効果を発揮するわけです。
丈さんも、ヘッドの左右位置でキャラ分けしたり、遠近感や音量のコントロールをしているので、目を閉じると、「リアルよりもリアルなあなただけの朗読」へと変幻する、最新鋭機器の特徴を活かした「息遣い」をお届けしているのです。
②あえて今、昭和文学を取り上げる「新しいライブイベント」
これまでにラインナップされた昭和の作家たちは、森鴎外「舞姫」、宮沢賢治「雨ニモマケズ」「よだかの星」「注文の多い料理店」、永井荷風「濹東綺譚」、田山花袋「布団」、江戸川乱歩「人間椅子」などが、これまで朗読されています。
どれも名作ですが……実際にガチに読んでいる人は少ない気がする(笑)。
男女の機微を描いた作品や、人間としてありたい姿、生きていくせつなさなどが描かれた作品を、「朗読」という手段で取り上げるのは、21世紀に急激な速度で環境が変わっていった社会へのアンチテーゼなのかも?
実際、読み返すと時代性や背景は変われども、主人公たちが足掻く姿は変わることがないどころか、「身につまされてる」ストーリーだらけ。
官能と感動の刺激が入り混じっているのは、現在進行形の文学よりも生々しさが漂います。
表参道文学は、CD化されており、Amazonやタワーレコードオンライン、さらに「表参道文学オンラインショップ(https://omotesandobg.official.ec)」にて購入が可能です。
そこでは、宮沢賢治「雨ニモマケズ」「よだかの星」が収録されているので(同時収録は、森奈津子「人妻いじめ」、モリマツコウスケ「Gramercy Coffee」など)、事前に体感したい人は、ぜひ一聴ください。
なおヘッドホン着用しないと効果は半減しますので、お忘れなく!
「表参道文學ファンが語る」その魅力とは?
昭和文学を取りあえげているので、「高尚な朗読劇」と思いきや、AV男優・大島丈の本領発揮というか、ファン心理をくすぐり、欲望を刺激しまくりの、「官能小説」がラインナップされています。
諸処の事情がありまして、誰のどんな作品というはライブで来てもらい、一期一会を楽しんでいただくとして……。
なので、「表参道文學」に参加した人たち(女性/仮名)の声を抜粋して、「官能美」世界をこっそりお伝えしましょう、あくまでもこっそり(笑)。
「微妙な鼻息とかが変わるときに、うっとりとしてしまいます」(M恵さん)
「感じている女の側も丈さんがやられているので、倒錯性にキュンキュンしますね」(C子さん)
「マイクに触った丈さんの手の温もりが顔に届いた気がします!」(A美さん)
「丈さんは、ガラスで隔てたブースの向こう側にいるんですが、自分の膝の上に座っているかのように感じるときがあり、すごい照れることがあります(笑)」(S子さん)
「朗読演技中に、目線が来るんです! それに興奮しますね」(E絵さん)
どうでしょうか、この虜にしている感!
ちなみに最近、若い女の子の間でも、「声優の朗読CD(声優は匿名になっていてエロ系)が、静かに深く浸透しているのは、AV女優インタビューをしていると実感するのですが、「ダイレクトな官能」よりも、「センシティブかつリアル以上の音声による妄想官能」が、女性たちに好まれつつあることは間違いありません。
AVでも音楽でも、上手さよりも「声」ってとても重要ですからね!
まとめ〜単なるAV男優の朗読劇ではなく、新しいカルチャーとしての「表参道文學」
「AV男優」がAV女優に比べてひと握りしかいないのは、いろいろなところで語られていますが、曖昧ながらも、理由ははっきりしていて、「SEX技能」よりも、「きめ細かいケアとプレイ」ができるか否かです。
「女の子の欲望を解放の手助けをして、さらにそれを受け止めることができるか」にかかっているので、優しくてイケメンを欲するのは当たり前。
そのエースたる大島丈さんを起用することで、五感を刺激しまくるわけです。
朗読のなかにはグルメ系エッセイがあるのは、その一環でしょうし、匂いは……事後の握手撮影タイムで、丈さんの匂いが嗅げますからこれもクリア♪
最新音響システムを使い、昭和文学で知的好奇心をくすぐり、映像表現以上に興奮と妄想が得られる官能小説を、ラインアップする「表参道文學」。
今後、ネット回線がさらに太くなり早くなればなるほど、家庭などのインドア空間での、さらなる刺激を得られる可能性を示唆しているイベントなのは間違いありません。
7月6日には一周年記念として、通常開催の「NOSE art garage」を飛び出し、東京・六本木BIRDRANDでの特大版が開催され、チケットは絶賛発売中(https://t.livepocket.jp/e/osbg_180706)。
のめり込むほどに、興奮を得られるのはVRと同じでしょう。
そこに起こっている事実は、目の前で朗読されながらも、リアルを超越した超現実空間での「朗読劇」、それが「表参道文學」なのです。