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今こそ正常位を見直していきましょう〜「見られる正常位」は「自分で見て楽しむ正常位」を発明したんです!?

プロローグ〜正常位はどのように変化したか。Part.1

SEXにおいて、正常位と普通に呼んでいる、「対面した男女」のプレイですが、何度か書かせてもらっていますが、キリスト教圏の文化の翻訳として、正常位と呼ばれています。ノーマルな人間(男女ではないのが初期キリスト教っぽい)は、対面して性行為すること。それが正しいという教義からきています。最近ではそれは学者の勘違いからきているのではないかといわれてもいますけど。

 

SEXにまでいろいろな注文をつけるんだなぁと思われるでしょうけれど、もともとが砂漠の世界から誕生した宗教なので、SEXに対していろいろと言います。LGBTが叫ばれる時代ですが、19世紀くらいまでは、「男性同士の恋愛は罪となる」と厳しかったのです。なぜか男子のみですね。意味は……考えてみてください。今だとちゃんとヤバい。

 

子どもが作れない性行為は、ただ快楽を楽しむもので人間として間違っているという考えですね。有名な映画「十戒」のモーセが戒律を授かりますが、その中に、「なんじ姦淫するなかれ」とありますよね。未婚のSEX、不倫、自慰もだめとかあります。こう見ていくと、AVってキリスト教の教えが強い地域だと、全設定を否定されるんですね。

 

このようにSEXなどにも規定を用いたキリスト教は、勢力圏を拡げていた時代、SEXまでもコントロールを強いたということを意味しています。またSEXは土地やその種族によって違っていたこともあります。挿入をしないけれど射精の時だけ挿入するSEXとか、後背位のみOKとか。最後に挿入し射精した人の子どもとなるなんて土地もあったようです。

 

当たり前に「正常位」といっており、それが日本中に浸透しているわりには、キリスト教は浸透していません。そのくらい折衷するのが得意なのかもしれませんね。一般的になるのは戦後であるのは間違いなさそうです。赤線が消えるくらいかも(昭和31年売春防止法制定)。その頃までは風流な名前を体位につけていた江戸時代の名残りがあるので。

人間はそこまで「なぜ正常位なのか」とか考えませんよね。「正上位」とする場合もありますし、名称をとやかくいうよりも、実際にSEXすることが研究するよりも重要であり先んじるわけです。挿入している最中に、いちいち「なんでこれが正常位??」とか考えないし。

 

男女の体とか思考を考えると、男子がリードするものだったSEXにおいて、どうやっても女子は下になります。寝かせて服を脱がし、愛撫して挿入という一連の流れ。そこを忠実に行うと正常位が一番スムーズです。ノーマルに恋愛しSEXしてきた女子だったらそれ意外の体位でする方が珍しかったはずです。今は知らんけど。

 

しかしながら日本において、正常位を変化させたものは、ほぼAVと思って間違いないでしょう。女子が積極的に押し倒し、騎乗位からスタートするSEXなんて、昔の映画とかにはほぼ出てきません。AVだってスタートした頃には、そんなシーンを冒頭に置くことはなかったです。

 

女子が進化したのか、AVが男女を逆転進化させてしまったのか、現実にも女子が上からスタートするプレイだらけになっていきます。そんな正常位がAVにおいてどのように進化して、現在はどのようになっているのか。改めて正常位はどのようにするのが気持ちいいとかも含めて検証していきましょう。

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正常位は、女子の体を見せる体位に進化して変わった!?

初期AVにおいて、SEXシーンのポイントは、どのように女子のヌードを見せ続けるかでした。既発な映像エロスであるポルノ映画を参考にしたのは間違いありません。もっと遡ると、江戸時代の春画に見出すことができます。それを見ると、女子も腰を浮かせて挿入している体位が多いです。あれは、自分の裸体と顔、そして挿入している部分を見せることで誘惑しているわけです。

 

正常位というよりは対面座位の離れたバージョンでしょうか。接吻やフェラチオなどのオーラルプレイはごくわずかだったと思われます。性病に対する予防もないし、お風呂に入ってからエッチをするという概念がないですから。

 

お風呂とは日常の汚れを落とすものであり、花魁たちは化粧前にお風呂は済ませていたと思います。なので、お酒を飲んでベッドへ直行的な流れ……なんか悪徳政治家とアイドルになりたい少女が出てくる昭和のマンガのような展開(笑)。

 

どちらかといえば、しがみつくようにSEXするのが当時のノーマルSEXだったと思われます。プロ以外はバックもしないし、フェラもしない的な貞操見念があった時代。ソープですらキスもフェラもなかったわけで、フェラチオはピンサロに特化されたプレイでした。ヘルスですら、やるお店とやらないお店で分かれていたし、女子が「私はやりません」という場合も多かった。

 

そのくらいの時期であるからこそ、フェラチオの描写のあるAVはモザイクが濃くても「おおおっ!」と絶叫させるくらいのインパクトがあったわけです。

またAVあるあるネタになってしまった(笑)。正常位ですよ。正常位はノーマルといわれる男女がくっついた体位では、女子の裸体を見せられないため、離れる正常位が採用されていたわけです。ここで実際にその体位で挿入していた人がいたAVで、映像刺激以上の発見があったわけです。もしかするとソープ嬢は知っていたかも?

 

男性側が体を離すして挿入すると、のしかかる正常位よりもち●こが膣奥に挿入できることです。それは現在では、「AV正常位」なんてWikiでも書かれているくらいに知られている正常位ですが、おっぱいをただ見せるだけ出なく、女子の足首や太ももを持つことで、股間を自由に開けたり閉じたりすることが可能なのです。これやったことある人ならばわかると思うのですが、とても男性にとって気持ちいいです。

 

女子の体をコントロールしやすくして、なおかつ気持ちいいプレイ。そして奥まで挿入できるということは、ピストンのストロークがペニスの長さにあまり影響されずに長い感じを見せることができることになります。結果として正常位は、背筋をピンと伸ばし、腰を押し出すようなピストンに変わっていきます。これかなりハードなプレイなわけですけどね。

 

そして何よりも、女子側にとってみれば、ピストンストロークを長く取ってもらうことで、膣への刺激時間が長くなる。そして奥まで挿入するのでAV的な表現でいえば、「子宮を突く」というピストンを可能としたのです。

セクシー女優を経験した女子が、ノーマルなSEXに戻れないかもという話があります。これはこの正常位の影響が大きいのではないでしょう。普通の男子はAVの真似をしなければ、のしかかるような正常位しかしません。キスしたいし、その方が楽できるからですね。ベッドのスプリングを使えば力なんかほぼ使いません。女子もまたそういう行為で良いと思うことがほとんど。SEXは何よりも愛情表現ですから。

 

しかしプレイとして、別パターンでの快感を覚えてしまった場合、なんとしてもフィニッシュ前は、体を離して力強くなおかつ早いピストンをしてもらいたくなる。その方が圧倒的に大きなエクスタシーを得ることができるからです。しかしながら、そのコツが映像を観ただけではわからなくて男子が知らないのです。

 

大きく動かしているようで、本当は腰のみを振っている場合もあります。正常位も見た目以上にかなり細かい動きがあるということなのです。それを駆使されて覚えてしまった女体。しかし、破廉恥ヤリマン女子でない限り、当時はSEXに関して女子側から、「こうやってほしい」とねだるのは難しかったのです。

他にもオモチャの使い方は圧倒的に違いますし、何よりも指マンに関して全く違います。加藤鷹氏の高速指ピストン、通称「ゴールドフィンガー」は、実は肘と手首の間を動かしています。挿入した指先を小さめにGスポットと思わしきところを、クイクイっと動かすだけだそうです。やられて潮を吹かされたセクシー女優より伺いました。

 

映像のままにやってしまうと、指先には爪があるし、指自体、男性はわりと骨がゴツゴツしています。指マンは男子の持っているイメージほど気持ちよくないのが女子の本音。もし気持ちよくさせたいならばむしろ逆。ゆっくりじんわりと、膣壁の愛液を染み渡らせるイメージが良いそうです。これ風俗嬢にモテるプレイですから一度やってみてください。傷つけないし気持ちよくさせることが可能です。

 

指マンの話になっているなぁ(嘆息)。修正します……正常位としても男女がしがみつきあうノーマル正常位と、AV正常位と呼ばれている離れた正常位は、快楽ポイントが圧倒的に違うことはおわかりいただけたかと思います。ノーマル正常位は、何よりもキスができるし、しがみつくという行為は、AVでも「だいしゅきホールド」なんて呼ばれていた時期がありますから、廃れたわけではありません。

 

でも相当好きあっていたとしても、その脳内覚醒だけで肉体快楽を補い続けられるかというと難しいかもしれません。もしもずっと好きだったら一穴主義でいられるはずだし。女子もち●こ浮気はしないでしょう。現実は、隠しつつそういう行為に走る男女が多いことは、昨今の日本における性病の罹患率の増加を見ればわかるでしょ?

 

そういう時事ネタではなくて、AV正常位を知ってしまった女子の話でしたね。AV正常位はノーマル正常位よりも、女子にとっていろいろと気持ちがいいわけですが、男子にはかなり肉体的負荷がかかります。なので、あまりやらないわけで、そこは女子にはわかりません。

そんなふうに、「AVは観れどもAVを実践すること叶わず」な男子にも、徐々に変化が訪れてきます。そう、AV正常位をこなせる男子たちが21世紀に入ると続々と登場するのです……というか普通の男子にもできる類似パターンを、なぜかシンクロニシティを起こして、伝わっていったのです。

 

以前のAV正常位とか、AVでのベッド上のバックの場合、男子は蹲踞(そんきょ)した形が普通でした。お相撲の立ち合い前の腰を落とした格好です。その方が腰を強く動かせるし、何よりも屈強感が出たからです。その頃のセクシー男優って、特殊な体位を知っていて、タフで、優しくてという「レディコミのヒーロー」的な要素が強かったんです。そういえばストーリーもレディコミからパクっていたの多かったな(笑)。

 

そこから正座をして腰を振るパターンが登場します。足への負担は多少は軽くなるとはいえ、まだまだ腕力もお尻の力も腰の強さも必要です。その頃になると、バックでお尻を自ら振る女優が登場します。

 

「お前から腰を振れ!」的なVシネ的なプレイが自分で振る場合のシチュエーションだったのですが、腰を自分で動かす方が、たっぷりと気持ちよさを味わえると考える女子が出てきたわけです。これもまさにSEX界のシンクロニシティが起こったとしか思えません。その後は、女子の腰振りバックは普通のプレイとして浸透していくのです。

 

AVですら男子にされるがままだったSEXが、AVを経過したことにより、正常位などの体位に自然革命が起こったわけです。結果、離れた正常位を望む女子が登場します。これは9対1の割合から、昨今では6対4くらいまで変わっています。

補足をしておきますと、セクシー女優になる女子=AV正常位を望む女子ではありません。インタビューをすると、新人の時はもちろん、その後もくっつく正常位がいいという女子もたくさんいます。AVでのSEXを経験したこととは関係ないのですが、膣の位置関係で別に離れなくても奥まで挿入できるタイプがいて、こういう女子はAV正常位だと痛さを感じたりするので苦手だそうです。

 

何度もSEXをすることで、「どんなち●こと相性がいいか」を女子自らわかってくるというのもありますよね。なのでセクシー女優じゃなくても、奔放にSEXしている女子は自分の膣とか快楽ポイントとかに詳しい人います。こればかりは経験ということ。逆にセクシー女優でも、あまり自分のSEXに頓着しないのでわからない女子は存在します。

 

AVをきっかけにしてスタートした正常位革命は、女子からの積極的な快楽を求めることを脳髄に植え付けました。限られた人しか得られなかったか、「快感のパンドラの匣」を開けたのは、確実にAVというメディアです。探求する人たたくさんいると、確実にシンクロニシティ(共時性ま)が起こるということなのでしょうか。

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新たなるSEXとなりうる可能性を秘めているのはAVの正常位である!?

前章のような革命を乗り越えてからは、あまり体位で語ることがなくなったのはAVにとっては痛かったかもしれません。ノーマルではないことをしてこそAVであるという矜恃のようなものを開示されてしまったがため、観ている側から「これ普通のSEXだよ」と言われてしまい、その先、AVを観なくなってしまったかもしれないのです。

 

刺激というのは、常時アップデートしていかないとダメです。そのレベルを維持していけばAVはOKというものではありません。「次の作品はより刺激的に!」という呪文にユーザーがかかっているかのように進化を期待して購入します。

 

それは女優の進化や内容の進化だったりする。とはいえ一時、ハード路線に走ってしまったAVは、ぶっかけなどがノーマルになり、女優への負荷が大きくなってしまいました。誰がどこまでやってくれるのかを期待してしまったわけです。

 

とある単体女優メーカーでは、大量に精液を射精できる男優に目をつけて、「一発大量顔射」というタイトルがありましたよね。あれは、「ぶっかけ」はできない女優に、いかにぶっかけっぽいタイトルを作るかということだったわけです。

 

そしてメーカー専属単体女優でも、ぶっかけをクリアしないと先に進めなくなったりします。「引退ぶっかけ」のようなタイトルがノーマルだったはずが、そこをクリアしないと次のステージに上がれなくなってしまう。辛そうですが、これは理由はもうひとつあって、セクシー女優の寿命が伸びたことも影響しています。そして今は、中出しもぶっかけも、どんなパターンも一度やると、全てがノーマルになってしまいました。

 

さらなる刺激が欲しいと望むAVユーザー。そしてAVファンとはいえない、「ずりネタが欲しい」だけの人は、素人制作の非適性AVとか、無修正違法AVとかに手を出します。その作品が別にノーマルなSEXで可愛さがセクシー女優のようになかったとしても、その「隣にいる子が出ている」感覚に襲われる興奮で満足するわけです。

そういう時代背景ですが、業界を守る姿勢は理解しつつも、「適正AV」というワードはAVとしてあまり感じがよくないですよね。「ちゃんとした作り物のエロである」と言っている感じに聞こえます。格闘技ブームの際にとにかく人気が失墜したプロレスのようなイメージを感じてしまうのです。

 

でも逆に考えると、プロレベルだったら、反則行為を見事に隠す方法があり、内緒のうちに共有しているかもしれません。何せプロという高次元で行われているわけですから、一般の人には感覚すら掴めないことでしょう。そう考えると、「プロAV」の方が良いかもしれないですね。「何もかもレベルが違いますよ」というアピールになります。

 

過去、こういう名称が出てこなかった理由は、「セクシー女優は、SEXを見せているけれどSEXのプロではない」という事情があります。セクシー男優は仕事を進める意味では現場監督ですから、超プロでないと務まりません。だからこそ新しい人がセクシー女優のように入ることが難しい。入っても止めてしまうことが多いようです。役割多いですし。

 

このように考えると、男優女優問わず、ちゃんと気持ちいいSEXを自覚して、しかもちゃんと見せていれば、「SEXのプロ」となりうるでしょう。でもAV畑からSEX指南書のようなものは出ませんね。もちろん、「AVはなぜモザイクをかけていたのか」ということもありますので、そこを強調できないのかもしれませんが、そこまで理論立てた女優がいないのが大きいでしょう。

 

そしてこの「プロ」というワードが、「ソープ嬢」を意味するように感じる問題もあります。でもソープ嬢だってそこまでSEXを知っているわけではないと思います。お客を悦ばせるためのプレイをお店やお客さんから教わり知っているわけです。でもプレイとしては、ほぼ愛撫に該当しており、SEX自体はお客の自由度が高いです。

 

プロとしての膣トレ? そんなの今どき素人娘でもやってますよ(笑)。女性誌のSEX特集に出てきます。フェラチオに関しては、稀に口の中で舌が大車輪のように回転している風俗嬢がおりモーレツに気持ちいいですが(笑)、AVは撮影に特化しているので、「相手にどのように観せるか」が鍵になっています。なのでAVを観ていればほぼわかる……そんな熱心にAVを観る女子がいたらとしてですけど。

 

そのように判別をしていくと、AVがもっともSEXを進化させたプレイは、やはり体位です。大昔の派手で見せるだけの無理ある体位ではなく、効率もよく気持ちよさもあり、なおかつSEX中にお互いを見てさらに興奮できるプレイをしています。

正常位でも、女優が体をよじることでバックのようでもあり、正常位のようでもあるプレイがありますね。体の柔らかい女優でないと無理っぽくみえますが、意外と腰の位置で簡単にねじることができたりします。足1本分だけお尻の下に置くことで、お尻を持ち上げてコントロールすると、完全ではないけれど顔は正面を向きます。

 

このように正常位だけでもかなりのバリエーションがあります。足をピンと伸ばして持ち上げて、まるで操縦桿のように見立ててると、膣内が動きますからお互いかなり気持ちいいのです。これって、筋肉の構造がどうなっているかを知っているだけで理解可能だし、何よりも難しくない正常位です。前後左右交互に動かすだけで快感が違ってくるのです。

 

しかも挿入しているところを自由に見れるから、AVでも好きな人が多いハメしろをたっぷりと堪能できます。またそのハメしろを見ている男の顔を見て、女子もまた興奮する相乗効果。「恥ずかしいところを見られている興奮を得られるわけです。

 

座位との区別をつかなくすることで、女子側も挿入しているところをちゃんと見ることができます。お互いの体を起こして手で体重を支える正常位、前に書いた春画のようなプレイです。挿入しているところを見れるので、興奮できるはず。さらにはほぼ座位なので、そのままギュッとハグはできるしキスもできます。

 

AV正常位の弱点があるとすると、男女が離れすぎているので、瞬間的にハグができないことです。そこを補うプレイとして座位が存在しています。ただ立位でのバックの方が、より密着できるし、リアリティがあるので、最近のAVはそちらを優先していますけど。

現在のAVではキスは前戯ではなくSEX中におこなう、「動物的になる暗示」のプレイに該当します。動物はキスしないのですが(笑)、まるでお互いを貪るようなプレイを感じさせる時のキスですね。フェラチオも相手の肉棒をむしゃぶりつくようなプレイが中心になっています。昔はうつむいて目線も合わせないフェラが主流だったのですが変わりました。

正常位といえば、フィニッシュの顔射につなげるプレイがAVの定番です。射精する位置はかなり重要です。密着していたSEXから一気に顔射に移行するのは難しいからですね。AV正常位ですら、立ち上がってから2歩以上を要するわけで、髪の毛の長い女優が多いAV業界の場合、事前に体とか手前にまとめておくことをしなければならない。顔を無茶苦茶に動かさないことには理由があるのです。

 

何も考えずにやって足で踏んづけちゃったら、女子はかなり痛いですよ。自分の足がどこに動くかを計算しつつ、射精の調整をしつつ、ユーザーには、このSEX、この女に夢中なんだというのをわかってもらいたいがため、ビュッと顔に当てるかのような射精をしなければなりません。カメラが回っている限り、女優のケア(プレイ中に気持ちよくすることも含め)は男優の手腕にかかっています。

 

汁男優に射精するまでの時間が長い「アディショナル射精」な人がたくさんいますよね。あれって興奮より緊張が勝ってしまい、思ったように射精できなくなっているのです。でも、ちょっぴりしか出ないとか、顔にちゃんとかかっていないとかされると、そのAVを買って損した気分になります。射精コントロールって重要なんです!

これからの女優は、自分が今どういう角度で挿入されているかの統計を取れるようになっていかないとヤバいかもしれません。そういうことを数値化して理解すると、自分からエロくなる方向に体を動かすようになるはず。かくして男優にコントロールされているようで、コントロールしている女優が誕生するというわけです。痴女よりも上をいくと思います。

 

リアリティあるSEX講座を開設できるくらいにならないといけないかもしれません。芸人さんとエロネタモードのトークなんて、そろそろ終了かもしれない。下ネタを求めていない人が増えていますし。

 

女優が顔射を否定するのは簡単です。女性としての理由がたっぷりありますから。でもどちらかというと、どのようにすれば顔射を受け入れることができるかを説明できた女優がいたでしょうか。先ほど書いた、痴女プレイとは違う、男優を誘惑しつつ誘導するプレイをチェックしている時に、顔射はただの男子の自己満興奮だけのプレイと否定せずに、女子も興奮できるフィニッシュを模索して欲しい。

 

そんな女子とSEXしてみたいですよね。それを指導することができるのが、もしかすると2023年のセクシー女優の姿になるかもしれませんね。

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エピローグ〜正常位はどのように変化したか。Part.2

正常位は見た目において急激な変化していません。何せ正常位に無限の快楽ポイントを感じるようになったのは、本当に今世紀からだと思います。痴女プレイが当たり前のようにAVに出るようになったのは、当たり前のように女優が対応できるようになったからです。

 

AVのようなプレイを男女ともに望んだ結果、男女の責める比率が変化したわけです。そして同じように、正常位は、「やってもらう体位」から、「自分で求める体位」へと変化しました。挿入位置をチェックしたり、挿入ピストンをされている最中にち●こを握ることで、ナチュラル手コキをしているなど、快楽を知ると、女子のエロ進化は凄いです。

 

昔は正常位の最中に、手を股間に差し入れてクリ弄りしてピストン中に別刺激で悶えまくることをするなんて、正常位での男子の役割だったような気がするのですが、今ではどちらが女子が差し入れて、ち●こ、さらにはクリも弄って、本当に優位にSEXを進めている感じです。

 

昔からSEXは、男子が女子を「喰う」という言い方だったのですが、今は女子も「喰う」と呼称するようになりました。なるほど、ち●ことま●こを比べると、喰われているのはち●こというのが正しい気もします。ま●こをヘビとか動物の口に例えるイラストってたくさんありますよね。

 

アイドルや女優が、「あざとい」ことを自慢げにする時代です。セクシー女優ならば、体位別にあざとく「気持ちいいプレイ」を語る方がノーマルかもしれませんね。女子が完全に受け身だったSEXは、江戸時代の春画におけるSEXのように、男女平等に戻ってきたとも考えられます。

遊郭では、女子がどうしてもお金をもらう側なので、サービスをするのがノーマルな思考です。春画とは一種の興奮剤のようなものに該当します。オナニーではないんですね。ラブホに入った時に観た、AVの役割を受け持っていたようです。

 

実際の江戸時代の女子はもっともっと受け身です。そこから男性優位の思想は、明治〜大正〜昭和と脈々と培っていきます。そこから急なアップデートをするのは難しかったでしょう。なぜ日本にはそういう風潮があるのかは、時代のなかなか取れない名残りなのです。

 

AVという男子のオナニーツールでしかなかったものが、女子のSEXを変えてしまった。こういうことがあるからこそ、AVをちゃんと観れば楽しい気持ちいいだけでなく、役に立つ行為がわかるのです。

 

SEXの最中に、男優が女優のどこを握って支えているか。その場合女優はどういう姿勢をとってSEXしているのか。汗やオイルを塗っていたりして、お互いの肌はかなり滑るわけです。にも関わらず、ちゃんと女子をグリップしているのかは、意外と画面に映っているのです。AVには観るところがたくさんあります。ただ発射することだけを待っていても、そういうシーンには気がつきませんよ。

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記事=麻雅庵

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