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エピローグ〜厳しく立ち塞がる世間の波濤を超えていくセクシー女優たちの未来とは!?
セクシー女優を語るとき、あらゆる種類のイベントを語ることは不可欠でした。DVD販売撮影付きサイン会は、メーカーとリアル店舗主催で開催される重要なイベントであるし、トークライブは、2010年代から登場してきた「生で本音を語る」という機会が、セクシー女優にも与えられた場所です。
他にも、アイドルユニットがメジャーから地下から登場してきた流れを経て、セクシー女優にも波及し、ライブユニットができました。カラオケ音源の発達とアイドルが使用できる会場が増えたことにより、単独で歌うセクシー女優も登場します。会場をレンタルする側や、ライブ主催者サイドからすると、地下アイドルよりも確実な集客を得られるセクシー女優は嬉しい存在……と思ったのですが、歌に関しては、ユニット系はまだしも単独となると意外と厳しかった。なので多数の女優が出演するフェス形式をとることで、たくさんのお客さんを集客するようになったわけです。
歌のイベントにも、「直接本人に会える」というおまけのようでメインな行為がついていますので、徐々に単独ライブにもお客さんがつくようになっていきます。それとともに、「歌が好き」という部分の定着も必要だったようです。なんとなく歌っている(歌わされている)要素を感じると、ジワジワとお客さんは減っていく。「ここじゃなくても会えるし」というのが無意識に働くからとか、「私は歌が好きだから、なんとなく嫌」というのもあるし、「私はライブイベントそのものが苦手」なんて場合もある。取捨選択権はもちろんファンであるお客さんにありますので、淘汰されていくうちに「歌えるセクシー女優」の称号を得られる子が存在するようになりました。
このあたりの状況を一気にひっくり返してしまったのが新型コロナウイルスという事。リアルで会えることの楽しみとかをファンから、セクシー女優から奪ってしまったというわけです。これはアイドルにもミュージシャンにも言える事ですね。
アイドルやミュージシャンたちと違うのは、もともとは、「リアルに会える存在」はセクシー女優には冠されていなかった事です。2010年代からスタートしていた「AV自体が売れない」ということから、手売りに近いこのやり方が、ショップにとっても女優本人にとっても、メーカーにとっても有効に働いたことで、定着していったのです。なので、現状を知らない女子が、なんとなくセクシー女優になると、「ファンがついてなんぼ」という状況にびっくりするようです。
まぁ女子の人生で、普通に過ごしていたら、セクシー女優は登場しないでしょうし(笑)。とはいってもあらゆる種類のイベントが開催されたことで女子も多少なりともファンとして存在するようになりました。「女優好き女優」の登場というわけです。これはあくまでも稀な例でしょうけれど、アイドルファンの女子がアイドルになる時代ですから、ベクトルは決して間違っていない。時代状況とリンクするのはセクシー女優だって同じことなのです。
セクシー女優になり、「自らファンを獲得していく」という行為を強制ではないけれど、SNSなどを使ってやるようになる。コロナ禍前だったら、イベントだけでもなんとかなったはずが、現在は、ちゃんとやっているかいないかで、かなりの差がついているようです。Twitterが人気を博した頃のように、「フォロワー数=人気数」と単純に語られる時代ではないので、なおさら難しいかもしれないのですが、2019年末デビューの新人セクシー女優たちは、健気に頑張る姿をSNSにアップし、ファンたちは、イベント時代が早く戻ってきて欲しいと願っていることでしょう。2021年10月には緊急事態宣言も明けたので、徐々に増えてきているようです。もちろん会場に入れる数の規制がありますけど。
AVに出るのみならず、「セクシー女優として存在を定着させる」ためにも、「AVじゃない活動」が不可欠になっているセクシー女優たち。「AVに出るためにじゃない事をやるなんて本末転倒もいいところだ!」と嘆くトップユーザーとかマニアがいるのも事実なのですが、「数作出たはいいけれど、各メーカーを一周したらオファーがなくなった」なんてことも起きかねない。メーカー専属に選ばれた女優さんは、その位置をキープすることにたくさん腐心していたりするわけです。大丈夫な人もいるわけですが、それこそセクシー女優の中のほんの一部に過ぎなくなってしまいました。
他人の動向はもちろん、声などによって、職業的な地位が揺さぶられるセクシー女優。まさに今の時代のアイドルといっても過言ではないでしょう。さらには熱心に「じゃない活動」をすればするほど、AVに文句がある人たちによって、差別的な視線に晒されることも事実として存在します。
「セクシー女優がなんで歌を歌っているんだ」とか、「トークライブで、何を偉そうな事を語っているんだ」とかでしょう。昔は歯牙にも掛けない人のほうが多かったのですが、今、時代はSNS。エゴサしてしまうとあらゆるところから誹謗中傷が飛び出してきます。悪意の塊だったり、悪意なき無意識の悪意だったり、個人情報保護法による、匿名性の時代の最悪の状況は、セクシー女優にはかなり高い荒波としてかぶってくるのです。
そういった波を潜り抜けるには、それなり以上の覚悟が、AVのみならず、「じゃない仕事」にも大いに必要ということ。もちろん波を避けて進むことも可能です。だがしかし!あえて険しく道なき道を、笑顔で元気に闊歩しているセクシー女優がいます。それが本稿の主役、10月13日三軒茶屋グレープフルーツムーンにて開催されてミルジェネ主催ライブ「月で逢いましょう」に3度目の単独ライブ出演を果たした、まこりんこと戸田真琴ちゃん、その人です。
10月9日に誕生日を迎え、セクシー女優活動は6年目になっているまこりん。彼女はAVでの活動もかなり脳にくる系の作品で名作が多く、刺激を与えてくれるのですが、「じゃない活動」でもかなり刺激的な事をやっています。
今回の記事は、まこりんのライブについて。そして彼女がやっている活動と行動の意義についてです。本人が意識的なのか無意識なのかは問題ではありません。「やっている事実」こそが重要なのですよ、みなさん。
「大好き」というキーワードこそ重要なのが歌という事実を思い出させてくれるまこりんのパフォーマンス
今回のライブは、「月で逢いましょう」としては2度目(1度目は前回10月4日の天使もえちゃん)となる4ピースバンドでのライブです。ライブハウスでバンドサウンドを聴けるのが、こんなに嬉しいと思う時代が来るなんてと感慨深い。まずはまこりんライブのセットリストをご確認ください。
1.幸福論/椎名林檎
2.HOTEL宇宙船/THE YELLOW MONKEY
3.タイムマシーン/川本真琴
4.Forget-me-not/尾崎豊
5.ガラスの林檎/松田聖子
6.VOID/大森靖子
7.ストレンジ カメレオン/the pillows
8.バーモント・キッス/相対性理論
EN1.守ってあげたい/松任谷由実
EN2.モルヒネ/椎名林檎
初披露もあるし、前のバンドライブでやったことあるナンバーもあります。男女問わずなのもまこりんらしさが出ているところ。そんな楽曲を、まこりん風に消化してみなさんに提示しているところがすごいわけですが、その理由として、「大好きな楽曲たちを披露している」ところにあるそうです。昔から聴いていた楽曲など、選曲基準はまこりんの中にある。
「カバーがメインだし、好きな楽曲を選ぶんじゃないの」と思った人は多いでしょう。ところがこれがポイントで、カラオケなどで自分で歌ってみるとわかると思うのですが、「自分の好きな楽曲=自分で歌える楽曲」とはならないことに気づくでしょう。よって、選曲する際には、失敗もしたくないというネガティブな判断も入りつつ、集まったファンたちが知っていそう、好きそうな楽曲を選ぶという部分があるわけです。
同じライブであったとしても、解釈が入るかそのまま披露するかは本当に違います。ここがカバーとコピーの大きく違うところではないかと思います。
コピーは言葉通りに考えれば、アーティストオリジナルをそのまま忠実に再現すること。バンドを始めたばかりの初心者学生バンドが、「ハイウェイスター」(Deep Purple)を一生懸命に練習するような感じ。カバーは、その人なりの解釈が楽曲に入り、それを自己表現としてパフォーマンスするという感じでしょうかね。これで考えるとまこりんのライブは、全てがカバーになっております。自分の解釈があるということでしょうか。オリジナルを聴いてみるとよくわかると思います。
「Forget-me-not」の切々と問いかけるような感じの歌い方を披露してくれたまこりん。オリジナルは叫びに近しい歌なのですが、歌詞を解釈して、自分なりの表現力をつけているといえるでしょう。
「ガラスの林檎」から「VOID」へのエモーショナルな転換は、見事なまでにロック!まこりんのセンスを理解したバックメンバーたちが、彼女を盛り上げるパフォーマンスを披露すると、バンドメンバーに目配せしつつ、自身からエネルギーを観客に注ぎ込む。
「月で逢いましょう」は配信メインライブですから、目の前に集まった観客のみならず、電波の先にいるであろうファンも伝わるパフォーマンスが展開されていました。カメラを意識するかしないかは、出演する方々の自由意志ですし、カメラワークもそれを踏まえつつ作り上げているわけですが、まこりんは、カメラの存在をきちんと意識したものになっていました。
配信ライブを観た人は、ガチに嬉しかったんじゃないでしょうか。どうしてもテレビを観るのと同じように客観的になってしまいがちです。そうならないようにするためには、アーティスト側がカメラ=配信をリアルタイムで観ている存在を意識することしかないです。これが絶妙だった。ナチュラルにゆったりと楽曲のリズムと速度に身を任せるまこりん。時に目線がカメラに向けられる。観ている側はドキドキ連発でしょう。
配信メインとして作り上げているライブ「月で逢いましょう」の趣旨をきちんと理解しているパフォーマンスとはこういう事でしょう。
「セクシー女優は歌手活動に向いている」は、麻雅庵の持論ですが、それはAVという媒体が、必ずカメラを意識して作られているものだからです。そういう動きができている女優さんは、絶対に上手なライブパフォーマンスができるはずなのです。大人たちが大がかりに教え込むメジャーアイドルと同じような事を、ナチュラルにこなせるセクシー女優というわけです。
それをこのレベルまでやることができますよ、と世間に見せているまこりんのライブ。もちろん本人はそんな世間に見せるとか考えているわけではなく、「ファンたちとの、愛してくれる人たちとの時間の共有」という感じでしょう。
このライブをきっかけとしてまこりんの事を知ったという音楽界隈の方々が多いそうなのですが、彼女のパフォーマンスを観ると大興奮するそうです。歌手というのがテクニックを披露するのではなくて、エモーショナルな事、「エモい」を体現する事というのを自覚させてくれるからだそうです。
ファンもプロも揺さぶりシビレさせるライブを行なっているのは、可愛い笑顔や色っぽい顔を見せながら歌っている戸田真琴ちゃんなのです。ライブを観なかった人はかなり悔しがってください。翌日の景色が変わるようなライブでした。
一体となる事=良き事という考え方はリセットされ単純に楽しむライブに戻る!?
「一人ひとりで聴いているライブとして聴いてほしいです」とMCしたまこりん。自分でライブを観にいった時、それこそ学生の時から、周囲と一体となって手拍子などをするよりもひとりで聴いている観ている感覚を大事にしていたそうです。これコロナ禍だととても重要な事を言っているんじゃないかと思ったわけです。
時は10月ですから、みなさんはコロナ禍前の渋谷でのハロウィンの狂態を思い出すのではないでしょうか。音楽で考えると、中止になったりなんとか開催したりと、音楽という目線ではなく、「仲間と騒ぐ暴れる」という視点でしか語られることのないフェスなんかもあります。音楽に興味がない人からすると、フェス=音楽というよりも、「仲間と一体となって騒ぐ」的なイメージになってしまっているのかも。日本は特にロックは卒業するものと括られることが多いですし。
本来はひとり一人が、野外でそれぞれのスタンスをとって楽しむのがフェスだったはずだし、フロントに集中する人たち以外は、そんな感じなのですが、徐々に「フェス=騒ぐ」と解釈されてそういう観客が増えている。主催する側もギリギリまでお客さんを詰めてスペース内で大暴れするものとなってしまった。「限られたスペースに過剰に人を詰め込むと過剰に反応する」という動物的行動と、営利的な発想が合体したのがフェスとなってしまった。そういう行為のしっぺ返しのごとく起こったのが新型コロナウイルスのような気がします。
そういう状況下でのまこりんのライブパフォーマンスは、意外とロック的原点回帰を示しているような感じです。いろいろな人たちに声をかけるようなMCだったり、目の前のファンたちに歌うというより、ひとり一人に向けて、大好きな歌を歌うまこりん。楽曲によって色気の出具合も違っているのも魅力のひとつだと思います。
こうやって考えると、AVもまたとてもパーソナルなものですから、大勢の人に観てくださいのようなメッセージが女優さんたちから出る場合が多いですが、本来は、ひとり一人に向けられたもの。セクシー女優が歌手活動に向いているという理屈を補填してくれているんじゃないでしょうか。
歌詞とかメロディの解釈が、まこりんの表情とか歌声を変化させる要素となっているわけです。この熱量によってバンドが引っ張られていく。昨今、早い楽曲を歌うことでの一体感こそライブ的なイメージもあるし、そういうパフォーマンスをやっているアーティストもいるわけですが、それとは真逆の雰囲気でライブを行うミュージシャンが増えている。そういう意味でもまこりんは、今のミュージックシーンの潮流の中でも先端に位置している存在といえるのです。
聴けば聴くほどに感情を揺さぶられるライブ。画面を観ているだけで、まこりんとの対話をしているように感じられて、ドキドキさせてもらうことができるのです。そしてまこりんはまた次回をやりたがっているので、配信なのか運よく会場チケットが取れるのかはわかりませんが、彼女のInstagramから発信を見逃さずにいてください。
歌だけに止まらない!戸田真琴的セクシー女優らしいAVじゃない仕事に刮目しましょう!
この記事がアップされている間に、まこりんが2019年に監督した映画「永遠が通り過ぎていく」の上映イベントが開催されています。10月14日〜10月19日(16日休演)池袋ホールミクサにて、「ミスiD presents『永遠』を探す日戸田真琴監督作品上映会とみんなの文化祭」です。日替わりゲストでのトークやライブを開催しています。こちらもご注目ください。
TV Bros webでは、雑誌連載の頃から続いているエッセイ「肯定のフィロソフィー」を書き続けています。文章や写真などの表現を発表するアプリ「note」においても定期的にアップされています。写真家・飯田エリカさんとは、「戸田真琴と飯田エリカの保健室 | Podcast on Spotify」でのトークを発表したり、「I’m a Lover, not a Fighter.」というオールフィルム撮影のグラビアを展開するなど、多岐に渡って自己表現を展開しています。
飯田さん撮影のまこりんバースデー記念写真展「戸田真琴×飯田エリカ 写真展【SOUL FOUNDATION】」が、10月22日〜24日、渋谷ZABにて開催されます。23日には、トークイベントも開催されます。
観ている側がいろいろと楽しめるようになっているのが、まこりんの活動。ファンになった人たちは、刺激が大きくて楽しいことでしょう。そういう意味では必ず「ワクワクさせて」くれます。歌での表現と同じ。「ザ・戸田真琴」ということでしょう。
プロローグ〜セクシー女優が進むべき希望の轍を作り続けているまこりん
昔は「絶対にバレないから」なんて事をスカウトマンに言われ、それを真に受けてAVギャル(※当時表現)になった女子がいました。時代も移り、「自己アピールをしないと人気者になれないよ」と言われ、テレビなどに出演する活動をしていくセクシー女優が増えました。その時はもちろん、「エロ要員」という存在。セクシー女優だからエロいという、紋切り型な世間のイメージに沿った活動をする存在となっていきました。
そこからさらに変遷している2021年のセクシー女優の活動は、自分の事を思考してアピールする存在という事です。「歌の活動とセクシー女優の活動は、全くの別物」と言っていた女優さんがいたのですが、実は前述のようにとてもリンクしている。表現方法が酷似しているためです。その事実を認識した上で、どのような活動ができるのかを模索する。まこりんのような映画、文筆、歌手などでもいいでしょうし、「歌手というよりも、もっとアイドルアイドルしたものがやりたい」だったり、「ダンスをメインにK-POPのような表現」を意識する女優さんもいるのではないでしょうか。
セクシー女優がセクシーな事を期待されるのは、世間の認識として仕方がない事です。ファンや関係者がどれだけ擁護したとしても、色眼鏡でみる人が消えることはまずない。むしろ、現在のように外側の活動を望まれるとすると、そういう世間からの風も強くなっていくはずです。
しかしながら、まこりんを観ていると、そういう制限的なことがあるように思えません。むしろ世間的に思っている部分を逆手にとっているような活動に見えてくるのです。
ここからは、セクシー女優さんに読んでもらいたい部分になります。セクシー女優になったならば、AVとそれにからむ活動しかしません、できませんという時代ではないのですが、どんな人でも不安になることでしょう。「だからといって何をすればいいのか」と。そういう煮詰まってしまったセクシー女優さんは、まこりんの活動を眺めるのが一番いいかと麻雅庵個人は思っています。「才能あるからできる」というよりも、「やれるエネルギーがあるから、人が寄ってきていろいろな活動ができる」という認識です。素晴らしい限り!
「これがウケるのかな、これでいいのかな」と他人からみた視点を持って活動するよりも、「自分はこういうことがしたい」と発する。もちろん他人からの意見も聞かないということではありません。ひとりよがりになると、何も成功しなくなります。AVだってライブだって、ひとりではできませんから。
何を指針にして進めばいいのか、まるで遭難した船のような気分になることもあるでしょう。その場合でも、はっきりとした「希望の轍」がまこりんによって作られている。それが2021年現在のセクシー女優業界ではないかと思います。くれぐれも、「同じ事をすればいい」ではないので、ご注意くださいね。「自分で考える」ところから仲間を探すとかファンに聞いてみるとか、マネージャーさんに聞いてみるとか、方法はいろいろありますから。
セクシー女優の歌手活動を一流ミュージシャンのバックを配置して、ガチのガチで展開するミルジェネは、いろいろな表現方法で活動するセクシー女優である歌手を生み出しました。そこから表現がさらに加速し、存在をアピールする活動を見せてくれる女優がまだまだ出現しています。
まこりんの後輩にあたるSODstarの本庄鈴ちゃんと青空ひかりちゃんは、「月で逢いましょう」への単独ライブ出演2度目となります。ひかりちゃんは、10月26日。鈴ちゃんは11月9日です。ふたりともふたりでしか表現できない歌唱能力があり、聴く人を感動させるエッセンスをたっぷりと持っています。チケットは発売中です。本人たちかミルジェネのTwitterからチェックしてください。ちなみに会場で観れないならばいいやというのは短絡的すぎ。ミルジェネの「月で逢いましょう」は配信ライブに映像を特化しているし、音も配信用にミキシングされていますから、「生のライブを垂れ流している」のではないです。これぐらい配信ライブで音楽を堪能できるのはメジャークラスで少ないかも。この流れに乗っかる価値がある配信ライブです。
ライブ中には、たくさんのキュートな姿を披露してくれました。会場に飾っていた象さんのぬいぐるみ(星の王子さまに登場する『うわばみに飲み込まれた象』のうわばみを外したものでした)をみんなの前に披露してニコニコ笑顔を見せる。
「月で逢いましょう」の特徴的映像である、配信ライブでしか観られないモノクロ映像がありまして、今回は「ストレンジ カメレオン」(the pillows)が該当楽曲だったのですが、その際にはたっぷりとみせてくれたセクシーな雰囲気。
何よりも歌っている時の声は倍音が多くてとてもキラキラした声質です。1時間以上に渡るライブは、観る部分、聴く部分とあらゆる部分から目が離せない存在でした。
彼女が好きな象さんは日本だと可愛いイメージですが、意外と強さや知性の象徴的動物として認識されているのです。彼女自身もそれを自覚して象さんをみています。
「まこりんis Strong」と呼びたくなる存在感を放つ戸田真琴の活躍はまだまだ続いていくだろうし期待しちゃう。それではみなさん、彼女から発信するモノをワクワクして待っていましょうか。シビレさせてくれるのは間違いないのだから。
記事=麻雅庵