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プロローグ〜セクシー女優だからそこそこでは許されない……いやセクシー女優だからこそ許されない時代なのです!?
歌やダンスでのライブパフォーマンス、トークライブ、YouTube番組など、セクシー女優が求められる場所はさらに広がりを見せています。コンプラ問題があってテレビが難しいのですが、エロに落ちるギリギリだったり、イメージ的なエロだったり、存在は求められています。
アジア圏でも求められているし、国内での様々な問題が噴出しているのですが、その活躍スペースに限界はありません。そして多くの人たちに見られるようになったことで、そのパフォーマンス力は高くないと許されなくもなっていますね。
さらにはセクシー女優の人数が増加しているのも、そういう「じゃない仕事」ができる人、できない人にわかれています。もちろんポリシー的に「やらない人」もいますが、とりあえず今回のテーマでは割愛させていただきます。
トーク力があるのとないのでは、魅力が違いますよね。また広がりのあるスペースに出ていくと、どれだけ引き出しがあるのかを求められているわけです。ほんのちょっと昔のセクシー女優のイベントのように、「お酒を飲んでふざけてちょっとエロい」的なことだと許されない。
かといって、真面目な話題をすれば良いという問題でもない。真面目な話題になればなるほど、敵は増えますし、ハードルも高くなります。自分の目線や経験だけで語るのが許されなかったりしますね。ある程度の知識があった上で語らないと、アンチはおろか、関心のない人にアピールすることができませんから。
そういうわけで、これからのセクシー女優は、知性すら必要ということかもしれない。昔、小泉今日子がアイドル時代、「女の子って少しダメなほうがいいの」と歌っていましたけれど、そういうタイプを望む人は……たぶん50歳以上という感じ?
もちろん本分であるAVでの活躍がなければ、セクシー女優ではありません。そういう部分での評価も必要です。可愛い色っぽいに関しては、アイドルたちがかなりレベルアップしてしまったので、そちらも追い抜かないと意味がなくなりました。
10年くらい前のアイドルは、容姿よりも個性だったんですが、今は美女・美少女でないとダメかも。時代はコンプラ・ルッキズムといいながらも、昔よりも酷くなっているような気もしますね。美女レベルが厳しくなっています。
というわけで、前回記事で、絶賛させていただいた小湊よつ葉ちゃんが、3月11日に三度目となる「月で逢いましょう」のステージに登場しました! なので今回もパフォーマンスについて。そしてよつ葉ちゃんが、なぜ素晴らしいかについて語っていきたいと思います。
よつ葉ちゃんは、美女ですし歌も上手い、ダンスも抜群。この歌が上手いに関しては、「歌詞がこうだからメロディーがこうなっている」とか、「抑揚をつける理由」とかが抜群です。もちろんボイスも音程もバッチリというのがあります。
そしてダンスで培ったリズム感のよさがあるので、歌っている時にメロディーが跳ねる感じがするのです。そんなよつ葉ちゃんのライブはどんなだったのか。ぜひご覧ください。
オリジナルとカバー楽曲、そしてプロダンサーとの共演ダンスパフォーマンスのハイクオライブ!
よつ葉ちゃんのライブは、カバーだけでなくオリジナル楽曲があることも個性を際立たせる効果があります。オリジナルは彼女の公式YouTubeを観るとMVがアップされてますので、ぜひご確認ください。サブスクにもありますよ。
そんなよつ葉ちゃんの12日セトリはこちらです。
2024年3月12日 月で逢いましょう#88 小湊よつ葉SET LIST
(アーティスト名のない楽曲は小湊よつ葉オリジナル)
M1.New me!
M2.春になったら/miwa
M3.抱きしめて ねぇ
M4.Perfect Night/LE SSERAFIM(ダンス)
M5.ガーネット/奥華子
M6.手紙 〜拝啓 十五の君へ〜/アンジェラ・アキ
M7.Cherry/YUI
M8.Uptown Funk/Perform Bruno Mars(ダンス)
EN01.恋のマニュアル
途中にある(ダンス)というのが、ダンサーや振付師として活動しているNATSUKAさんと共演するダンスパフォーマンス。LE SSERAFIMとBruno Marsと最新ダンスナンバーでピタリと息のあったダンスパフォーマンスを披露してくれました。こういうはっきりと目に見えるストロングポイントがあるのがよつ葉ちゃん。彼女的な「みんなを楽しませてあげたい!」という考えがわかりますね。
そして今回も、平方元さん(KEY、コーラス)と、福田正人さん(Gt、コーラス)さんの超強力バックアーティスト。彼らの作り上げるサウンドに乗っかって、さらによつ葉ちゃんのサウンドが強力になります。
「ハモり気持ちいいですよね」とよつ葉ちゃんが語っておりました。これは平方さんのスーパーボーカルがあればこそでもあるのですが、それにつられたりせず、自分のボーカルをちゃんと歌えるよつ葉ちゃんの実力があればこそなのです。上手なバックメンバーに支えられると、それなり以上の実力は出ますが、もともと実力がある人が組むと、素晴らしき音空間が誕生するというわけです。
自身のオリジナル楽曲「New me!」からスタートすると、会場である東京・三軒茶屋「グレープフルーツムーン」は、よつ葉カラーに包まれます。アコギとピアノでのアレンジがまたライブのムードを盛り上げてくれ、よつ葉ちゃんの笑顔が溢れっぱなし!
今回の楽曲テーマは、「春」だそうで、カバー曲は、お花だったり季節感だったりを届けてくれるムードを高めてくれるわけです。リズムが気持ちいいのと、彼女の声質の色気が相まって、楽曲メロディーによって、ムードを高めてくれるのです。
miwaだったり、奥華子だったり。その楽曲と歌唱力によって引き込まれるんです。歌も色っぽく可愛い声なのですが、彼女の場合、止まることがないのです。直立不動で歌うセクシー女優は多いです。ダンスをして歌うのはハードですし、単純に否定はできませんが、やはり楽曲にはリズムがあります。
「月で逢いましょう」のバックにはドラムスがいないのですが、その分、ギターのアタック音だったり強いストロークだったり、キーボードの打鍵でのアタックリズムだったりと、お互いの役割を理解して、オリジナル以上のカバーを披露しているのですが、よつ葉ちゃんが、そこに混ざり合う。だからこそリズムがあって、揺れが生まれるのでしょう。
その揺れている雰囲気が楽しさを生み出すのです。そしてこのライブは配信があり、そちらの映像は複数台のカメラで、リアタイにスイッチングします。なので、DVDやBlu-rayなどで、ライブを観ている雰囲気になっています。なのでナチュラルに動いたり、ダンスしたりするよつ葉ちゃんのライブは雰囲気たっぷりなのです。
小湊よつ葉のバックグラウンドを感じさせてくれる楽曲たち
今回のセットリストを見て聴いて感じるのは、やはり「小湊よつ葉ならではのセトリ」というものです。もちろん、彼女は「ファンが楽しんでもらうため」という思考から作られています。「Cherry」なんてそうですよね。本人とファンとの恋愛的な雰囲気を出してくれます。
男性側からのアプローチではなくて、女性からのアプローチというのは、セクシー女優の場合、イベントやAV内では親近感を持てるけれど、リアルはあり得ない的な発想がファンの根底にありますね。
だからこそ、女性側からアプローチする楽曲は、キュンキュンの塊ってことになるわけです。ダンスで「スゴい!」と思わせてからのキュンですから、ハートをがっちりとつかまれれるわけです。
「ガーネット」の持っている楽曲の魅力とは、「記憶のどこかに絶対に残っている女子」になりたい的なムードです。これは男子は特に強く持っていると思います。女子は恋を忘れていくけれど、男子は恋を蓄積させていくという発想の違いを、女性側から伝える歌というわけです。
セクシー女優は彼女にはなれないけれど、心のどこかに残る存在になる。しかも強く持っていくことでしょう。アイドルはアップデートされていく場合が多いのですが、セクシー女優は唯一な存在感が重要なので、強く残っていることが多い。そういう存在からのメッセージを伝えてくれているのでしょう。
「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」はまさに自分自身に刺さるメッセージ性があります。彼女の運命の変遷という意味もあります。またファンの人たちが、この楽曲を聴くことで、「自分は……」と思い起こすわけです。ステージから、ファンとともに共通概念で包み込む。小湊よつ葉ちゃんが起こしてくれる衝動というのは、こういう部分が強く感じられるのです。
感情を揺さぶってくれるのがよつ葉ちゃんの魅力なのです!
セットリストも楽曲におけるパフォーマンスも、ダンスも歌唱力も、今ある彼女が持っている全てを披露して、ファンへのメッセージを完成させてくれるよつ葉ちゃん。それは彼女がステージ上から見せてくれるエクスタシーと言ってよいでしょう。セクシー女優だからこそ、価値を持っているステージングということです。
可愛い声で入ってもOK。ダンスパフォーマンスの激しさで尊敬してくれたでもOK。歌に関してもちゃんと教わったことがある人のボイスです。音程も安定しています。それだけハイクオリティなパフォーマンスなのに、どこか壊れそうな美しいガラス細工のようなイメージがある。それが魅力をさらに輝かせてくれているのです。
よつ葉ちゃん以外にも、歌でのステージを披露してくれているセクシー女優はたくさんいます。それぞれに完成したイメージを持ち、それぞれに魅力を発揮してくれています。結構な群雄割拠状態かも。それぞれがそれぞれの魅力を駆使して、みなさんを感激させてくれています。
小湊よつ葉ちゃんは、どういうステージなのか。それは人のハートを揺さぶるものです。感情が昂っていくものです。観ること聴くことで、感情を昂らせるのは並大抵のことではありません。そんなハイクオな領域によつ葉ちゃんのステージはあるのです。
パッと感じるのは、とてもポップな雰囲気を重視しているステージングです。彼女自身の声もとてもポップ。スタッフやバックメンバーに弄られる「変なMC」なんていうのも魅力的です(笑)。配信カメラがよってくると、そちらに目線つけてステージングしてくれているのも意外と重要です。
どうしても目の前だけの存在を重要視するのがステージですが、カメラが入っている場合、ちゃんとそちらにも気を遣うことも重要です。客観的すぎるステージをテレビモニターで観ると、かなりしんどいものになりがちです。よほどそのアーティストにのめり込んでいないと、う〜んとなってしまうかも。
そういう意味でのよつ葉ちゃんのステージングは、最高です! ライブ会場に来ているファンも、期間限定配信を観ることができるので、家に帰ってから、もっと広い雰囲気で味わえることでしょう。それは「小湊よつ葉という存在によって、感情を揺さぶられる」という事実をさらに深く知ることになるはず。
コロナ禍で増えた配信ライブは、普通のミュージシャンでもカメラワークによってはハズレがあったりしました。ライブ映像って、実はアーティスト側が動き回らないと意外と観ていてしんどいです。例えばピアノを弾き語りしながら歌うアーティストの映像は、かなりカメラ割りが細かいです。すんごいアップで汗を映したりします。そのくらいに気を遣うわけです。
もちろん目の前にいてくれるファンを蔑ろにするわけではないのはお間違えなく。会場のファンは、カメラに向かって笑顔を振りまくよつ葉ちゃんにキュンキュンしています。だって可愛いんですから。
魅力とは無意識に発揮できる場合もありますが、ちゃんと努力の結果にさらなる輝きになります。なんとなくステージだなと思っているアーティストと、今日もちゃんと微に入り細に入り考えているアーティストでは、ステージから出てくるエネルギーが全く違うものになってしまうのです。
次回がいつになるかはわかりませんが、必ずまた「月で逢いましょう」に小湊よつ葉ちゃんは登場してくれるでしょう。その機会を逃さずに観てください。ハートの奥からあなたのことを誘惑し揺さぶってくれるはずです。
エピローグ〜セクシー女優が求められている時代とは、セクシー女優にとってはしんどいかもしれない!?
今、セクシー女優さんはお笑い芸人さんやタレントさんに、ただチヤホヤされる存在ではありません。なぜならば出てきたから視聴率がアップするような特別な存在ではなくなったからです。ノーマルな存在とは言いませんが、昔のような大きい価値観を持つことが難しくなっているわけです。
そしてそれは、セクシー女優たちに、「ちゃんとした権利を主張するのならば、ちゃんと義務をはたしなさい」と言われているわけです。アルバイトとして考えてしまうと、マイナスな部分もとっても大きくなりました。そして人気者になれば、SNSなどによっていろいろなことが晒されてしまいます。
もともと、彼女たちを斜めに観ている人は多いです。AVを観ている人ですら、存在を否定していたりするわけです。そういう人は違法AVとAVの違いがわかりません。刺激が強ければ強いほうを選ぶということ。それがユーザーという存在です。
本来は、ファンサービスの一環として始まったであろう、セクシー女優のライブパフォーマンス。しかしやったことでわかったのが、「プロの意識でちゃんとしたレベルのものを作らないと、誰からも相手にされない」ということです。AVファンですら観ないことが多いのです。
ライブは、やはりグダグダした状態では面白いの意味が変わってしまいます。そういう部分があるから可愛いというのは、本人にとって良いか悪いか。ご判断は読者のみなさんに委ねて結論は書きませんけど、まぁそういうライブをやっていたら、音楽ファンは観にこないというのは事実でしょう。
セクシー女優を観たいだけではないし、ファンとのお楽しみ会という感じだと、そのライブはなんの訴求力も無くなってしまうのです。それでは先細りになるのが見えてしまいます。セクシー女優のみなさんからするとしんどいですよね。で
もコロナ禍数年前に猛烈にセクシー女優ライブが盛り上がっていたのが、スーッと落ち着いてしまったのは、コロナ禍だけが原因ではなく、セクシー女優側に熱量を持ってライブする人が激減したからだと考えております。
今回、ライブ「月で逢いましょう」に登場した小湊よつ葉ちゃんは、コロナ禍以降に登場したセクシー女優アーティストです。そのパフォーマンスは、エネルギッシュでハートを揺さぶってくる熱量を持ったものです。そして彼女が頑張った分、セクシー女優の地位がアップするわけです。それを見せてくれている「リアルな強さ」がよつ葉ちゃんのステージから放射されています。
お互いに相思相愛である、ファンとセクシー女優がライブおよび配信で楽しい時間を過ごすことは当たり前と思っていますが、それをちゃんと次につなげることが難しいのです。プロフェッショナルでなければ、次も観ようとは思えなくなりますから。
今後登場するであろう、新しい時代のセクシー女優にとって、自分の立場をアップするのは難しいです。なぜならば前の人たちへの思いが残っているから。AVは購入するものなので残っているというのもあって、新しい存在を必ず追いかけてくれるわけではないのです。
どういうことをすれば、自分を表現できるのか。小湊よつ葉ちゃんのライブステージには、その回答がいっぱい転がっているような気がします。ファンだけでなく、セクシー女優さんたちも観たほうが良いと思っています。
緩急自在に、笑えたり感動できる小湊よつ葉のステージには、2024年のセクシー女優がチェックしたり見習うべきものがあります。それはステージだけをこなしているのではなく、「アーティスト・小湊よつ葉」として努力し成長している姿を観られるからなのです。
「小湊よつ葉ちゃんへ。今回も感動するライブをありがとうございます。ハートがギュンギュンと刺激されました。次回も頑張ってください。麻雅庵」
そして、小湊よつ葉ちゃんファンのみなさん、一度参加してみてください。「よっつん沼」にハマりますから。
記事/写真=麻雅庵