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男子優先?女子優先?SEXは難しい
「AVは女子を蔑ろにすることで成立する差別行為であり、営利で行なっていることは許されるものではない」とフェミニストはいいます。ある意味正解、ある意味的外れ。
「SEXは女子を大切にすることで、最高の快楽を得られるのであり、男子のAV的妄想を具体的に実行するものではない」と女子男子問わず、SEX啓蒙家は言います。ある意味正解、ある意味それだと気持ちよくないかも。
このように、状況によって目まぐるしく変化するのがSEXにおける主導的立場です。男子も女子も、このことをかなり腐心するからこそ、小説は映画の題材になるし、自分の立場も環境もぶっ壊しかねないのに、不倫をしてしまう。
気持ちいいことを「相手のせいにするから」そうなるなるわけです(笑)天罰は必ず下るらしい。
2020年現在の流れはどちらに向いているかというと、「女子を優しく丁寧に愛するSEX」が主流でしょう。AV男優の田淵正浩さんの著書『おとな48手 心と体にやさしいメソッド』なんかがその潮流の中にドンと存在しています。
AVを観ないであろう女子でも見つけられるAmazonなどにいますので、「ああ、こういうSEXをされたい……」なんて思うことあるでしょう。
女子向けAV好きの女子もたくさんいます。優しく甘いシチュエーションや、それこそ道ならぬ恋、不倫などのベタベタ恋愛系とSEXがきちんと混ざっているのが好きな女性です。オーラルSEXよりもキスの濃厚さがポイントで、フェラチオはあまり好まれないようですし、視覚を中心としたシチュエーションよりも精神的に満たされる感覚を欲しているんだと思います。
さらに、別の意味でAV好きな女子も今やたくさんいます。表立って公言する「AV女優が好きな女子」もいますけれど、やはりメインは、隠れAV好き女子です。サンプル動画で止まる人が多いので、マネタイズできていないのが問題ですが、それはまた別の機会に語りましょう。
彼女たちはもちろんエロい興奮を求めているわけですが、どういうシチュエーションを好むのかというと、「女子がヤラれている描写が興奮する」が多いのです。自分に似ているルックスを選ぶ女子もいます。また、自分と真逆のパターン(身長低い系、黒髪美少女、メガネ、生意気ギャル、お嬢様、不良など)がヤラれていることを好む人もいます。この部分に関しては、男子よりも細かいところまでこだわるしうるさい。ファッションのポイントも知っている女子のほうが多いから、「ここが間違っている」と気づくからうるさくて、制作サイドからすれば、「AVだぜ、これ!そこを注視して観ているの!?」となるほどに、「目から鱗」な話が多いようです。
さてさて、話をSEXに戻しましょう。現状は、新聞メディアを含めたAV非難が続いた反動から、「女子を優しく扱うSEX」……扱うもまた差別と攻撃されそうですね(笑)。「女子を優しく愛するSEX」が主流と書きました。そうなった場合の最大の問題は、「男子はそのSEXを楽しいと思えるのか!?」です。
男子目線で構築され続けてきたアダルトメディアに、女子の視点が加わったのはここ10年にも満たないでしょう。なので、納得はすれど、承服できない可能性が高い。なぜならば「そういうシチュエーションを知らないから」。そんなSEXは初体験となってしまうのです。
男子がどのようなリアクションをするのかを、次章で記載していき、人間の業がいかにめんどくさいかを記していきましょう。

優しいSEXを理解できない男子がいる
1人目「遊びは平等でしょ?」34歳・そこそこ有名企業営業職
「合コンはやはり仕事を続ける上で必要不可欠。そこで知り合った女子とエッチに至るまでの攻防戦が楽しいわけですよ!簡単に落ちる子には興味なくて、いかに自分のほうを向くかが楽しいです」と語る34歳営業職のAさん(仮)。仕事もバリバリ、遊びもジャンジャンこなす、今どき少なくなったバイタリティーあふれる男子。SEXのほうも強めなのでしょうか。
「SEXはねぇ、するとなるまでが楽しくて、部屋で2人きりになったら、もう女子任せなところがある(笑)。甘えん坊なんです、こう見えても。だから『アレしてほしい、コレしてほしい』とお願いするわけですよ。母性をくすぐるタイプです。フィニッシュは、絶対に口内発射ですね。膣内中出しとかあり得ないし、ゴム出しは自分で腰を振るのがウザいから、最後はお願いする。ゴムもつけたりつけなかったりかな。なにせイカせたら膣から抜いて、お口にお願いするので。可愛い子が自分のマン汁たっぷりのチ○コを舐めているのは最高に興奮するんです。懸命に口説いて、懸命に愛撫して、挿入したら満足するまでイカせて。そこまですればご褒美でしょ、普通(笑)口内発射のほうが気持ちいいもん」
これを読んだ女子は、どう思うのでしょうか。意外とこんな男子多いんじゃないかと思います。一見すると、「満足するまで腰を振る」とか、女子の快感を中心にSEXしているように思えますけど……実際には、「自分の快楽を最高のタイミングで得るために、女子を誘導」しているわけです。女子モテするイケメンじゃないとできなそうなプレイですよね(笑)
女子がどうすれば満足するとかの基準は個々で大きく違うはずです。個体差は、その数値のままSEXにも現れます。だから男女の組み合わせによって、無限のパターンがあるはずだし、同じ男女でも、ちょっと変化させれば違うSEX快楽を味わえるはず。
ところが、この営業マンのAさん(仮)のように、SEXの思考停止をしている人は、「自分が信じているパターンのみ」を駆使してSEXするわけです。だから同一人物とSEXを続けると、飽きてしまう。本当に飽きているのは自分のSEXなのですが、相手の女子のリアクションが同じだから飽きたと入れ替えてしまうわけです。
でもAさん(仮)からすれば、「女子優先型SEX」はこれと観念的に信じちゃっているから、変更する余地もないし、はたして女子が泣いたとしても、理由が一生わからないはずです。
「女子には優しくしてますよ。デートもSEXも。だって自分にとって必要不可欠な存在だし。可愛い子と一緒にいるだけでなんか気持ちいいじゃないですか」
女子と接近することが男子の快楽になっているわけですが、女子もまた同じ心理になっているんだとも思われます。だからこそ、Aさん(仮)は刺されない。俳優だったら文春砲の餌食ですけど、一般人だし(笑)。ただし、最初の1回以外は、優しいSEXにはなっていないことでしょう。
単純な勘違いなのですが、女子を優しくすることと自分の快楽を満足させることを、すり替えてしまっている男子は多く、女子が、「優しくされていない」と感じるパターンは、ほぼこれだと思われます。
こういうタイプの男子の思考回路を修正することは、たぶん無理かと思われますね。こういうタイプに当たってしまった女子は、「最初の1回は絶対に最初から最後まで丁寧だから、口内発射だけ我慢してください」としか言いようがない。
おまけとして、「SEX知識が低くてAVとかを観たことがない女子ほど、口内発射や顔射を許してくれる」というデータがあるのを最後に添えておきます。
2人目「SEXは欲望のぶつけ合い!女の子だって本当は喜んでいるんですよ!」41歳・バツイチ子持ちの小金持ち
「結婚生活に破綻をきたした理由はSEXです。娘ができてからSEXするまでに嫁が変わったような気がして。ある日勃たなくなったんです。そこから生活はいいけれど、ベッドが別れてしまいました」と語るBさん(仮)。子どももできて順調な夫婦生活だったのですが、夫婦にしかわからない「夜の営み」から夫婦が崩壊したようです。これ最近はありがちな話です。
どちらが悪いとかの問題でなく、子どもという第三者が必ずいるわけです。「クレヨンしんちゃん」でもそんな描写がありますよね。そのうちに、夫婦の愛情はあれど男女の愛情が風化していく。これ、お互いが貪欲なまでにSEXが好き、快楽行動が好きだったりすると、クリアすることもあるのですが、そこまで性欲の強い同士が結婚するかというと、確率的にもとても低いわけです。
「もちろんいろいろと考えたんですよ。嫁とする前にAVを観て興奮をピークにしようとか。ところがAV女優が可愛いしそちらで抜いてしまって(笑)むしろスッキリして嫁とはしなくても大丈夫になってしまったんです」
「可愛いAV女優とTENGAの組み合わせには敵わない」と苦笑いしていた旦那持ちの女子がいたのですが、そんな旦那が見事にここにいたわけです。浮気とは言い難いですが、精神的には明らかに浮気ですね。
嫁だろうがなんだろうが、女子を優しく愛でるためのSEXという概念ですが、一度や二度ならば誰だってできるわけです。これを持続させることが、本来の目的なのですが、なぜかそこに至ることができないのが人間。他人のためにご奉仕できるタイプもいるでしょうけど、そういう人はこのパターンで揉めたりすることはほぼない。奉仕することが快感なのですから。ただしSEXの内容もちゃんと奉仕しているプレイなのかはわかりませんけど(笑)。
「SEXが無くなると会話は娘のことがメインになる。いつの間にか夫婦で行動することもなくなり、こっちも向こうも浮気をしている状況に陥り、『憎む前に終わりにしよう』と離婚しました。娘とはひと月に一度は会えるし、逆に元嫁との会話も弾みます。口説こうとは思わないけど」
女性本位の優しいSEXの話を聞こうとしたら、離婚から人間関係が修復される話になってしまいました。本来、こういうときこそ、奥さんを癒すプレイを施すのが「女性本位のプレイ」なのですが、旦那もまた嫁との行為を待ってしまっている。なので、自分の欲望を優先したくなるのは男子たる本音でしょう。恋愛から結婚してお互いが夢中に惚れている間ならばSEXに違いはないでしょう。
ところが期間が開いて、冷静になってしまうと、微妙なSEX観の違いが明確になります。この際に一歩引けないのが、勃起したチ○コです(笑)。舐めてもらいたい、おマ○コに入れたい、射精したい。何なら口に出したい、顔に出したいと、溜まりに溜まった欲望汁と化した精子が、男をコントロールしてしまうわけです。
AVファンじゃなくても、「あのときに観た、あのプレイをしたい!」が、嫁から見ると「アブノーマル極まりない行為」だとすると、すれ違いは間違いないことでしょう。風俗で処理するほうが安牌とか、不倫相手の若い子ならば一度や二度の卑猥変態プレイもOKしてくれるとか、欲望が処理されてしまうと、手筈から面倒くさい女子(Bさん(仮)の場合は嫁)を口説かなくなるでしょう。
優しいSEXとは、男子側に相当な比重がかかるのがわかってきました。そしてそれをちゃんと実践できる人が少ない。どれだけ雑誌やメディアが、「女子に優しいSEX」を啓蒙しようとも、男子側にそれを持続して行うことができない。もちろん、女子側にも、「してもらったから次は私がご奉仕」というキャッチボール的な発想が出る人はごくわずかでしょう。
このようにして、「女性本位の優しいSEX」は、かなりの頻度で啓蒙しているのですが、「絵に描いた餅」となっているのが現状なのです。

OL2人組が主張します!!「男子は『優しい』を取り違えるな!」
男子側からの一方的に感じる意見だけを掲載するのは不平等です。女子からの意見を記載して、「感じ方の違い」をここに提示してみましょう。議論のように対立抗争をとると、どうしても水掛け論に終始するので、お互いの意見は教えていませんので、ご理解ください。
「優しい男子って、本当はいないんじゃないかと思うんだよね」と言い切ったのは、立ち飲み屋で知り合ったOL2人・Cちゃん(仮)とDちゃん(仮)です。決してバストの話ではないので勘違いしないように(笑)。
 Cちゃん
Cちゃん
 Dちゃん
Dちゃん
 Cちゃん
Cちゃん
見た目は可愛い2人なのですが、どうにも下品になっていく……酎ハイって怖い(笑)
 Cちゃん
Cちゃん
 Dちゃん
Dちゃん
 Cちゃん
Cちゃん
 Dちゃん
Dちゃん
 Cちゃん
Cちゃん
 Dちゃん
Dちゃん
 Cちゃん
Cちゃん
 Dちゃん
Dちゃん
 Cちゃん
Cちゃん
 Dちゃん
Dちゃん
 Cちゃん
Cちゃん
 Dちゃん
Dちゃん
 Cちゃん
Cちゃん
 Dちゃん
Dちゃん
……こんな連中に「優しいSEX」なんてするか!と思った人も多いでしょうけど(笑)言っていることは確かだし、彼女たちもまた、男子の優しさを求めて、ヤリマンと呼ばれそうな茨の道を進んでいるわけです。快楽主義というよりも、男子並みの快感をSEXで享受したい思いなのではないでしょうか。
結論的にいえば、「優しいSEX」を本当に駆使できて、女子を幸せにするプレイができているの男子は極々一部に過ぎないという現実です。

SEXよ、自己中心的になりすぎた時代を10年で取り戻せるのか!?
AVのタイトル数とは、そのままイコールで、「オナニーのバリエーションの数」といって間違いないでしょう。それぐらい趣味嗜好を追求し、制作サイドのみならず、ユーザーの意見反映もされ、さらにAV女優側が過剰なまでに男子本位のSEXを理解した結果、今の繁栄があります。
顔射はおろか、ぶっかけすら理解する女子がいたわけです。性癖として考えれば、いても不思議ではないのですが、それ以上に時代性……「私の存在理由とは」と考える、自己承認欲求までも加味されて、AVは天井知らずで成長しました。
その間、実際の男女の夫婦数は激減しているし、離婚率も上昇しますが、AVのせいでもなんでもなくて、個人主義が人々の思考を覆うほど、世の中の不況だとか、不透明性が高い時代になっていたのです。
例えば、リーマンズショックは2008年ですが、この年にAVデビューした女優のキラ星のようなメンバーだらけ。昨年末引退した希崎ジェシカなど恵比寿マスカッツなどで活躍した人たちが登場した年なのです。不況が人気AV女優を供給したとことは、あながち否定できません。
SEXすること、快楽主義を謳歌することが叶わなくなった人がほとんどの状況で、「優しいSEX」を実現することは難しく、むしろ真逆に進んでいったのでしょう。その反動がきて、2018〜19年ぐらいに、「女性を慈しむ優しいSEX」が標榜された。時代は反復しますし、特に男子側にそんな考えが強くできてきたんだと思います。
「僕たちは、どのように女子を愛すれば、素晴らしいSEXができるのでしょうか」
それを啓蒙するものが多数登場したはずなのに、それらのマニュアルを観ても読んでも、最後のツメが甘いどころか、完遂できない。長年培ってきたクセとは、こんなにも難しいのか。さらにいえば、時代がキツかった結果、他人をそこまで優しくすることができない「虫の思考」が芽生えてしまったのかもしれないです。
「虫の思考」=思考する前に、本能的動きを先んじてしまう反射的な思考性。

まとめ〜愛情とは他人に施すもの?自分を擁護するもの?
女子を愛しむ「女子優先型SEX」は、机上の空論なのは確かでしょう。上手く実践できているカップルももちろんいる。そのカップルに共通しているのは、「SEXに固執していない男女関係」だったりします。夫婦関係や親子関係を成立させつつも、男女としてのSEXをちゃんと同期している賢い関係性でしょう。
AV的プレイだって、その関係の中で上手に溶け込めば否定するものばかりではない。AV女優ですら、「顔に発射されるプレイはAV以外ではあり得ない」と言っていますが、そうではない意見をいう、「ザーメン好き」を公言するAV女優だって、阿部乃みくちゃんや、あおいれなちゃんのようにいるわけです。片方の意見ばかりを吸い上げるのは、企画作成上の演出だし、両方を記載することでの、読者の混乱を消去するパターンですが、「一方がいれば、一方もまた存在する」と考えたほうが、本当は正常です。マスメディアやエンタメの難しいところでしょう。
愛情の位置が問われる2020年。新型コロナウイルスの世界的蔓延は、まさにそれを試されています。
SEXが世界を救うことができるとするならば、「女子優先型SEX」とは、パートナー優先型プレイと解釈できるわけで、それはそのまま、女子にも「男子優先方SEX」の有効性を訴えていると思うと、SEXが楽になるはず。どちらも同じように考えたプレイこそ、リラックスできるし、楽しめるSEXとなることでしょう。
「女子優先型SEX」を標榜するということは、男女問わず、みんながみんな、「優しくしてほしい」時代なのでしょう。今1番、男女ともに欲しているのは、愛情過多なぐらいにベタベタイチャイチャプレイかもしれない!?
イチャラブ系ってAVだとイマイチなのですが、あれは一種のNTRです。しかし、終始楽しそうなので、見終わった後に残るのは、射精幸福感を圧倒するほどの積りに積もった嫉妬心(笑)やはり男女って難しい!?
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