連載としてご紹介してきた女性向けAVメーカー「SILK LABO」。
ドラマチックなロマンスを体感できるAVは海外でも絶大な人気を誇っています。
今回はそんなSILK LABOの監督KINOさんこと牧野江里さんにお越しいただき、「女性向けAV」についてお話をお伺いしました。
牧野江里
聞き手:ほさかなお
Contents
女性向けAVとSILK LABOの歴史
女性向けAVブランドのSILK LABOはどういった経緯で生まれたのでしょうか?
当時、女性だけで運営している、女性向けのアダルトグッズショップで話を聞く機会がありました。
アダルトビデオを購入する女性も結構いたらしいのですが、どうしても男性向け作品が多いので、女性にオススメできる作品が少ないことに悩んでいるとのことでした。
過去、女性向け作品はあったんですが定着していなかった時代で、女性向け作品に需要を感じてSILK LABO立ち上げに携わりました。
監督デビュー作は「Good day,Good trip 一徹」です!
SILK LABOは女性誌の「セックス特集」の付録DVDになったことをきっかけに、世間に知ってもらえたと思います。通販がショッピングの手段として浸透しつつあった時代だったので、女性もこっそり買いやすかったんでしょう。ものすごい人気でした!
ザ・SILK LABOな作品を教えてください!
「ルームシェア 頭の中から消せない大キライなアイツ」はザ・SILK LABOです。
登場する男性が一体どんな男性なのかを重点において描いています。SILK LABO作品に出演する男優さんのことは通称「エロメン」と呼ばれており、キャスティングしたエロメンに合わせて物語を展開していっています!
売れた作品ですし、王道として今も心に意識しています!
まさにドラマにスポットを当てた作品です。
「潮吹きAV」が流行ったことで女性はセックスに優しさを求めた
そんなSILK LABOのこだわりを教えてください
タイトルは「ほんのりスケベ」で止めておいて、そこから先は妄想してもらうようにしています。ジャケットもエロより、あくまでロマンチックな雰囲気重視です。
ストーリーは、障壁を乗り越える作品が多めです!少女漫画で育った女子のために、女の憧れが詰まった作品であるようにしています。
ジャケットも柔らかな印象のデザインですね!優しさを感じます
設立当時、男性向けAVで「潮吹き」ジャンルがブームとなり、男性が女性とのセックスで激しいプレイを求めるようになった時代でした。それによって、女性は自然と「優しいセックス」を求めるようになったように思います。
「優しい男性と優しい関係になり、セックスで優しくされる」そこが売れたポイントだったのではないでしょうか。
DVDのデザインを振り返る牧野さん
シチュエーションはお部屋が多めな気がしますが、そこもこだわりですか?
ラブホテルもありますよー。でも、カップル設定が多いしお部屋でコミュニケーションをしてからセックスに「自然さ」を感じるので、「終電をのがしちゃった!」なんかのハプニングもの以外はお部屋が多いですね。
暖色多めでムーディーな雰囲気作りをしています。
男は「点」、女は「線」のセックス
セックスシーンにもこだわりが?
SILK LABOでは「点で責めず、線で責める」をモットーにしています。
例えば男性向けですとキスをして、「おっぱい」の次に「股間」に触れて、また「おっぱい」などスポットで責めていきますよね。
でもSILK LABOでは「頭の先から顔に触れてキスをして首をつたって鎖骨を舐めてやっとおっぱい」線を描くように女性の体に触れていくんです。
性感帯をスポットで責めるのではなく、頭からつま先まで愛すんです。
なので男性は「点」女性は「線」ですね。
エロい!「全身を舐めるように愛してもらう」女性が興奮するポイントはそこかもしれませんね
大事にされてる、愛されてる感の「安心」が興奮につながるんでしょうね。
作品全体も「点」と「線」の違いがあるかもしれません。作品のテーマが「一夏の思い出」だったとしても、男性は「夏にした一度きりのセックスの思い出」、女性は「セックスもした一度きりの夏の思い出」とか。
そうそう!エロに限らず価値観も男女って「点」と「線」だと思います。
だから男女の相互理解は難しいのかも。
女性向けAVのドラマパートは前戯
ふまえたうえで、女性向けAVの特徴はどこでしょう?
女性向けAVにおいて、「こんなイケメンとこんな関係になって…」といったドラマの部分はいわゆる前戯だと思っています。
ドラマパートでロマンスやファンタジーを魅せることで興奮につながると思います。
「こんな恋愛してみたいな」というロマンスで興奮できるのは「このまま、やめないで。」がオススメです!
「こんな刺激的な体験してみたい!」という妄想ファンタジーですと「わからせてあげる」が人気でした。
どちらもドラマという前戯がしっかりと描かれた作品です。
SILK LABOは「初心者に優しい」を目指しているので、AVを見たことない人やオナニー目的でない人もドラマとしても楽しめると思います。
では、ザ・女性向けな作品を教えてください!
「そういう意味。」ですかね。
「こんな関係の男性とこんな恋をしてこんなセックスをしたい」が詰まった作品です。
「素直になれない男女」という世の中の恋愛ドラマでも人気の王道ネタです。SILK LABOではTVドラマでは描かれないその先のエッチまで見れるのが売りでもあるので、AV慣れしていない方にもおすすめです。
3P作品もあるんですね。男性向けの3Pとはちょっと違うんでしょうか?
こちらも「どんな男性か」というドラマ重視です。
男性向けだと「3人でのプレイ」に重点を置きますが、女性向けだと「どんな男性2人に抱かれるか」といったドラマになります。
女性が最高にもてなされる作品なので、「贅沢な選択」以外のタイトルは考えられなかったです!チャラいエロメンが今までウケなかったので不安でしたが、この作品はチャラ男とのセックスがウケました。
色黒でマッチョな男優さん2人が突然出てきて女優さんの反応を映すことの多い男性向け3P作品と、女性向け3P作品はそもそも「プレイ」と「ドラマ」の違いですね。
男性向けは「プレイのジャンル」で検索されますが、女性向けだとシチュエーションで検索されるかもですね。例えば「上司 部下」とか
でも「結婚」と「クリスマス」なんかの行事といったシチュエーションはウケませんでした!「結婚」と「クリスマス」を思い出したくない人が多いのかもしれません…!
男性に見てほしいSILK LABO作品
男性に「参考にしてほしい!」という作品はありますか?
男性は「女性をイカせる必殺技」をAVで学びたいと思ってしまうかもしれませんが、女性は「セックスに至る過程」も重要視しているので、そこをまずは気を付けてもらった方がいいかもしれません。
この作品は「エロメン」というよりやはりドラマ重視の作品です。セカンドバージン的な話なので、相手はウブな女性。そんな女性に対するお手本にしてほしい接し方がたくさんつまっています。
ぜひ作品を通してセックスへの優しさと、セックスに至るまでの大切さを学んでいただけたら。
女性向け作品にもいろんなシチュエーションがあるのでよくピックアップされがちですが、壁ドンを見て「じゃあ壁ドンしてみよう!」とは思わないでください(笑)
壁ドンに至るまでの男女の関係性が大事なので、かいつまんだ真似はご注意ください。
あくまで「接し方」を参考にしてくださいね!
最後に男性にオススメなSILK LABO作品はありますか?
「こんな風に童貞卒業したかったーーー!」と、男性撮影スタッフも現場で悶絶したほどの作品をオススメします。
「ウブな男性を女性がリードし、可愛い男子の反応をみせる」テーマの作品だったのですが、男性のお客様からの評価も高かった作品です。未経験で自信のない男性を優しく女性が導いてくれるので、男性の夢も詰まっているのではないでしょうか。
男女問わず楽しんでいただけたらと思います!
ちなみに、SILK LABOでは女性向けAVで活躍するエロメン募集中です!お待ちしております!
ご興味のある方は、公式サイトの「エロメン募集」ページへご連絡をお願いいたします!!
以上!SILK LABOを通して男女の性について教えていただきました。
普段男性向けAVの制作に携わっている私ほさかですが、SILK LABOの撮影現場にお邪魔したことがあります。
男性向け現場とは雰囲気がかなり違う!
アットホームで優しい空間…牧野さんの母性にエロメンさんたちもホッとしながら撮影を楽しまれていました!そんな優しい制作過程があるからこそ、優しい作品ができあがるのだと常々思います。
SODグループが誇るSILK LABO作品。
ぜひご覧になってくださいませ!
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