前回の開発秘話インタビューでは「THE CUP AIR FIT」開発者・栗原崇氏に開発中のさまざまなエピソードを紹介してもらいました。
今回も引き続き、栗原氏が登場!
「THE CUP AIR FIT」に詰め込まれたこだわりの数々について語っていただきます。
「THE CUP AIR FIT」独自機構「エア・アジャスト・バルブ」誕生秘話!
―「THE CUP AIR FIT」の一番の特徴であるバキューム感を自在に調節出来る「エア・アジャスト・バルブ」機能ですが、この構造にはいつごろ辿り着いたんですか?
最初はこの構造についてはまったく考えていなかったんですよ。
『容器に開いた穴を押さえることで、バキューム感を調整出来る』という一般的なオナカップと同じ機能を考えていたのですが…それに対して野本さんから『穴から出る空気音がプシュプシュうるさいので、穴を大きくしたい』という要望が入りまして。
加えて、『そもそも、単なる穴だとバキューム機能が使いづらい』『買いやすく捨てやすい外観にしたい』という課題も抱えていて…この3つの課題をどう解決したものかと悶々と悩んでいた時、偶然置いてあったペットボトルの存在が目に入ったんです。
―それが問題解決に結び付いたんですか!
そこまで単純な話でもないんですが(笑)。
実はオナカップの容器って、ペットボトルと同じ製造方法で作っているんです。
だから『オナカップの外観をペットボトルと同じに出来るんだよなあ』とふと思いついたのがキッカケでして。
試しにシミュレーションしてみたら、『見た目はペットボトルだから買いやすいし捨てやすい』『キャップでバキューム感を簡単に調節できる』『穴が大きくできる』と、カチッとパズルがハマる感じで全部解決出来てしまって…。このときは本当に驚きましたね、こんなにすべてがうまく解決できる方法があるのか、と。
―まるでドラマみたいな話ですね!
まあ、これもこれでいざ付けるとなったら大変だったんですけどね(笑)。
パーツも増えて製造工程が増えてしまうので、コストも上がってしまって。
でも、結果的に見た目も『SOD BASARA』の名前にふさわしい『今までにないもの』になったと思います。
―「エア・アジャスト・バルブ」以外にこだわった点はどういったところでしょうか?
挿入時の『奥を突く気持ち良さ』と『竿の根元まで挿入する気持ち良さ』の両立を目指しました。
本来、この2つは相反する要素なのですが…シリコン素材の『伸びる』という性質に着目する事で両立させる事が出来ました。
具体的には、内部構造をあえて12.5cmと日本人平均男性器のサイズより短めに設計する事で、挿入時にシリコンが伸び、その反発で『奥突き感』が感じられます。
一方で、容器側は少し長めに設計することで、『根元までの深い挿入感』も同時に感じられます。長さの調整により両立が可能となったわけです。
―外側のカップと、内部構造の一番奥の間にある程度のスペースが確保してあるんですね。
そうです、あくまで日本人の平均の長さで計算されているので個人差があるのですが、内部構造がそのスペースの中で伸びるので、12.5㎝と言っても実際はさまざまなサイズに対応できるようになっています。
ただ、奥の構造というのは思っている以上に難しくて、ただ亀頭に圧力を与えるだけで気持ち良くなる、というわけでもないんですね。
これは今後の、永遠の課題になるかもしれません。
―亀頭は敏感なようで、意外と鈍感でもある、ということでしょうか。
亀頭だけでなく『竿のどの部分がどういった刺激を感じるのか』ということを医学書を参考に調べてみたりもしました。
『栗原レポート』というレポートを作ったんですよ、自分の竿を一眼レフで撮影して『どこがどう感じるのか』をすべて図で示した写真を大量に掲載して資料としてまとめたんです。
―それは、見たいような見たくないような……(笑)
でも、オナカップの開発にはやっぱり、そういう部分が非常に大事なポイントなんですよね。
僕が一番最初に作った人工筋肉のオナホがイマイチに感じられたのは、締め付ける、圧力をかけるという部分に重点が置かれていたからなんです。
圧力をかけるだけでなく、圧力をかけて擦る、という動きが必要だということがこのレポートを作成することでわかったんです、『ああ、だからあれはダメだったんだな』とようやく謎が解けました。
―なるほど……そこまで研究して、やっと気付けることもあるんですね。
面白いこともわかりましたよ。
感じ方ってイっているときだけ変わるんです、イっている瞬間だけは圧力がかかるとすごく気持ち良くなるんですよ!
だから、男女の営みってすごく理にかなったものになっているんだな、と感動しました!
―男女の営みについてをオナカップで知る、という(笑)。でも、イっている瞬間ってすごく短いから調べるのは大変そうですね。
萎えている状態と勃っている状態とイっている状態でそれぞれ実験を重ねましたから実験回数はすごいことになっていますよ。
やるからには真面目に突き詰めたいですからね、電気も流しましたし。
―ちょっと待ってください、何ですか電気を流すって……。
SMグッズで電気を流すものがありましてね、それがアメリカで流行していると聞いたので試してみたんです。
とにかくあらゆる刺激を試してみようと思っていましたから。
でも、あまり刺激を感じなかったんですよね。
竿の部分は筋肉じゃなくて海綿体だからかな、と思っていたんですが、亀頭に当てたらあり得ないほどの激痛がして(笑)。
あれはヤバかったですねぇ、電気は個人的にはオススメしませんよ。
すべてのパーツに意味がある!細かい部分までこだわったのは「お客さま」のために!
―その他にこだわった部分は?
挿入口付近は肉厚にして、圧力とプニプニ感を両方感じられるようにすることを重視しました。
ただ、あまり肉厚にしすぎるとそこだけ重くなって、単価にも響いてしまうのでそのあたりの調整は難しかったですね。
―重さにもこだわりがあったのでしょうか?
そのあたりは、本当に人の好みによるとしか言えないので……市販品の中で重いものだと300g以上のものもあるんですけれども。
ただ、あまりカップの中をギュウギュウに詰め込んでしまうと、挿入しようとしても穴が狭くて入らない、ということもあるんですよね。
キツくて挿入できない、では問題ですので『THE CUP』は軟質エラストマーというシリコンのようなものをウレタンで包み込む内部構造を採用して、太さがある人でも無理なく挿入できるようになっています。
―あと気になったのは「セーフティフィルム」の存在ですね、他の商品には付いていないものなんでしょうか。
少なくとも僕が試してみたものの中にはありませんでしたね。
これも、フィルムを作って装着して、となるとコストが上がってしまうという点がありますから。
やっぱりオナカップというものは、安価でヌケる、という部分も大事ですし。
―それでもあえてフィルムを付けよう、と。
『THE CUP』は現在、全商品国内で製造しているんですが、参考として海外の工場を見学に行くこともあったんです。
そのときに、製造レーンのすぐそばで従業員が食事している風景を見てしまったり、実際に使おうとしたときにホコリが付いていることがあったりして……イヤじゃないですか、そういうの。
だから、清潔感を出すためには絶対セーフティフィルムは必要だ、となったんです。
野本さんの『お客さんのことを考えたい』『実際にお客さんに気持ち良く使ってもらうにはこうあるべきだ』という考え方の延長線上として、清潔感というものは絶対に欠かせないだろう、ということです。
普段オナカップを使わない、初めてオナカップを使うという人にも安心して使える商品にしたかったんですよね。
―カップのフタをスタンドとして使えるのも同じ考え方なのですか?
そうです、使い終わったらすぐにキレイにしたい、と思うものですから。
後片付けのときにちょっとオナカップを置いておける場所、というのは大事だと思いますね。
フタが付いている商品は他にもありますが、フタ自体に意味があるという商品はないんですよ、フタはフタでしかない。
でも『THE CUP』はそのフタの部分も使える、すべてのパーツにちゃんと意味がある、ということがオナカップとしては理想的ではないか、と思うんですよね。
―最後に、ユーザーさんに向けてメッセージをお願いします。
「なんでしょう、『皆様、初めまして』くらいしか思い付きませんが……。
新しい、ワクワク感を味わってもらいたい、と思いながら開発をしています。
『THE CUP AIR FIT』には『エア・アジャスト・バルブ』などの新しい機能があるので『使ったら何が起きるんだろう?』と思いながら楽しんでいただきたいと思います。
他にもこだわりのポイントがいろいろとありますので、実際に使っていただいて気付いていただけたら嬉しいですね。
『THE CUP』という名前には、「面白い、気持ち良い」を詰め込んだ、オナカップの代名詞と言えるものになってほしい、という願いがこもっていますので、ぜひ楽しみながら使っていただきたいです。
今後も『SOD BASARA』では、ソフト・オン・デマンドらしい、新しい商品を開発していきますので、ご期待ください!
[製品名]
THE CUP AIR FIT SOFT(ザ カップ エアフィット ソフト)画像左
THE CUP AIR FIT HARD(ザ カップ エアフィット ハード)画像右
[タイプ]
2種
[希望小売価格]
800円(税別) ※SOFT、HARD同一価格
[スペック]
重さ:156g、高さ:18.7cm、直径:最大部7.4cm、外:プラスチック、内:軟質エラストマー、ウレタン
[品番]
SOFT:BSR-001、HARD:BSR-002
SOD BASARAホームページ
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