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皆さんは既に「SOD BASARA」公式ホームページ内の動画をご覧になったでしょうか。
動画内に登場するのは、ソフト・オン・デマンド代表取締役社長・野本ダイトリ氏と、白衣に身を包んだ謎のオナカップ開発者・栗原崇氏。
今回、日刊SOD編集部が開発者の栗原氏を直撃!
なぜ栗原氏がオナカップの開発に携わるようになったのか、そして「THE CUP AIR FIT」開発秘話をじっくりたっぷり語ってもらいました。
多くのスタッフが関わった「THE CUP AIR FIT」開発には、まさに血と汗と涙の努力の物語が存在したのです。
「THE CUP AIR FIT」開発者・栗原氏の意外な経歴とは?
―栗原さんはどのようなどのようなきっかけで「THE CUP AIR FIT」の開発に関わるようになったのでしょうか?
僕は元々、東京工業大学で薬品の研究をしていました。
大学院に進み2年目にソフト・オン・デマンドの入社試験を受けて内定をいただきましたが、内定取り消しになってしまいました。
―そうなんですか!?
あきらめずにその後2年間、独学でアダルトグッズの開発に取り組んでいたんです。
―でも、薬品の研究からアダルトグッズの開発とは、また全然違うジャンルではないですか?
そうですね、でも実は一度目の就活の時、SOD創業者の高橋がなりさんとお話する機会がありまして。
もう一度、高橋さんに会いたいな、そうだ、アダルトグッズを作って持って行ったら、またお会いできるんじゃないか、そう考えたのが開発を始めた直接のきっかけです。
―開発したのはどのようなアダルトグッズだったのですか?
人工筋肉を使ったオナホールです。
電気信号をスマートフォンで制御して、人工筋肉がキュッキュッと締まる、というものでした。
動きにも3パターンほどあって、それを規則的に繰り返す、という仕組みです。それと120ページくらいの資料を作成して、もう一度SODの面接を受け、入社することができたんです。
しかし、その人工筋肉のオナホールは最終的にボツになってしまったんですけどね。
―話を聞くと、かなりスゴいもののように思えますが……。
いや、全然ダメでしたね。
まず、使ってみて気持ち良くなかった(笑)。
開発を始めるまで、オナホールやオナカップを使ったことが一度もなかったもので、気持ち良さの追求、という点がまだまだでした。
―開発を始めるまでは興味がなかったんですか?
正直、まったく興味がありませんでしたね。
―じゃあ、恋愛もしたことがない?
したことがある、とは言えないかもしれませんが、恋愛感情くらいはありましたよ。
中学生のときから13年くらい、ずっと片思いでしたけど。
―13年!それはまた、ずいぶんと一途ですね。その恋は結局、成就は……?
しませんでした。
オナホールをソフト・オン・デマンドに持ち込む3カ月くらい前にようやく連絡先を知って、会うことはできたんですけど……結局連絡先もブロックされてしまって。
失恋したので、泣きながら資料を作っていましたね。
―そんな失恋がオナカップの開発に邁進する原動力になったんですかね。
そうかもしれません。
そのせいか、現在も童貞ですけど……。
―「人工筋肉をオナホールに使う」という発想はどういったきっかけで思い付いたんですか?
人工筋肉についてはテレビで見掛けただけだったんですけど、見たときに『これだ!』と思いました。
そこから、展示会に行って研究している方々に話を聞いたり、自分で人工筋肉に関する資料を漁ったりして作ったので、ほぼ独学ですね。
本当は何台か作りたかったんですけど、お金がないから2しか作れなかったんですよ。
パーツを買えないので、自分でアクリルの塊を削って高価なパーツを作って……という感じで、結局この製作に2年もの時間がかかってしまいましたし。
―開発には費用が掛かったりしましたか?
うーん、製作費は10万円はかかっていないと思います。
中に空気を制御する”電磁弁”という弁状の高価なパーツが組み込んであるんですが、それもゴミとして捨ててあったものを分解して、自分で図面を引いて、ゼロから作りましたね。
0.1㎜単位で材料を削らなければならなかったので、大変でしたけど。
―パーツが買えないからパーツを作ろう、という発想が、まさに研究者という感じですね。
実際にパーツを制作している会社の方にお会いしたんですけど、『アレを全部、ゼロから自作するのはヤバいよ、君』と褒めていただきました(笑)。
300以上のオナカップを試しまくる日々!目覚めた特殊能力「オナホ感覚」とは?!
―ソフト・オン・デマンドに入社して、すぐにオナカップの開発を始めたんですか?
最初は電動のオナホールを開発していたんです、持ち込んだものがそちらの方向性だったので。
でも結局『内部構造をどうするか』というところで、その部分に答えが出せなくて止まってしまったんです。
50個くらい試作品は作ったんですが『これだと既製品変わらない』と言われてしまいまして。
―やはり、既製品とは違ったものを作らないとソフト・オン・デマンドとしては意味がない、と。
そこからは、まずは内部構造をしっかりと、良いものを作らないといけない、という話になって『オナカップを作ろう』と決まったんです。
そこからはオナカップ一筋、実際に工場を見学などして、本格的に開発に取り組み始めたんです。
―オナカップを作る、となったとき、どのような部分にこだわろうと考えていたんですか?
野本ダイトリと共同で開発を始めたんですが、僕のこだわりと野本さんのこだわりで異なる部分が出てきたんです。
野本さんは、AVを撮影していたときもそうなんですが、まずは世の中に出ているオナカップをすべて試して、どこが良かったかのデータを集めて『これが絶対に必要だ』という土台、基準を設定してから制作する、というこだわりがありました。
僕は、まずは『形を今までにないものにしたい』とというこだわりがあったのです。
実はSODが新しく開発するアダルトグッズは、『SOD BASARA』というブランドにしよう、という話がもともと決まっていました。『ばさら』という言葉の意味を調べてみたら、どうやら室町時代に使われていた言葉で、『傾奇者』、『今までにないことをする』といった人を指す言葉だったようです。だったらまずは形を新しくしないと、ブランド名の意味が通じなくなってしまうのではないか、と思ったんですね。
だから僕は、まずオナカップの形をいくつも考えて提出したのですが、野本さんからは全部ボツをいただきました。
その時に言われたのが『形の目新しさも大事だけど、まずはお客さんが喜んでくれることが大事じゃないか』ということだったんです。
そこでもう一度お客さんが求めることを考え直して『こういう機能を付けよう』というものを集約していって、最終的に『THE CUP AIR FIT』が生まれたんですね。
だから『まず形』ではなくて『最終的にあの新しい形になった』という結果になったのです。
野本さんの言葉がなければ『ただの変な形のオナカップ』で終わっていたかもしれないです。
―自分でもいろいろなオナカップを試したのですか?
日本国内で売られているオナカップは300種類以上あったんですが『とにかくそれを全部買おう』となって、野本さん用と僕用で2セットずつ、本当に全部買ったんですよ。
僕はひたすらそれを試して、野本さんも日常の仕事が終わってから毎日7~8個くらい使っていたんじゃないですかね。
休みの日にはホテルに籠って、一日中試していたりしていたんです。
―試すときは、1回1回フィニッシュまでイクんですか?
野本さんは頑張って全部イっていました。
さすがに僕は無理でしたが、その分大量に、何度も試してより詳しいデータを集めていく、という役割分担になりましたね。
部屋の中はオナカップだらけ、床がローションで滑っちゃうくらいになるまで使いました。
『今日、試さなくちゃいけないオナカップがたくさんあるので、会社休んでいいですか?』と電話して、上司から『そうか、それが仕事だもんな、仕方ないな』と言われることもありました(笑)。
―話を聞くだけなら、楽しそうな仕事にも聞こえますけどね(笑)
いや、本当に苦しかったですよ。
野本さんは『血が出た』と言っていましたし、僕も内出血してしまって、竿にまだ斑点みたいなアザが残っていますから。
あまりにもオナカップを使い過ぎて『オナホ感覚』にも目覚めましたし。
―な、なんですかその『オナホ感覚』って?
中の形状を見て、素材を触れば完全にその使い心地を脳内でトレースしてイメージできるようになったんです。
野本さんと設計しているとき、まず内部構造を図にするんですけど『これ、どうかな?』『ちょっと待ってください、頭の中で1回試してみますから……ああ、いいですね」という会話を交わしていました。
―それはスゴい話ですね……。それで、300以上のオナカップを試してから実際に試作に入ったんですね。
そうですね、まずは『徹底的に試すフェーズ』があって『こういう部分がいい、こういう部分はダメ』というものを明確にすることが重要でした。
内部の構造だけでなく『ひっくり返して安定して置けた方がいい』というような地味な部分も含め、すべてリストアップしてから、が試作の始まりですね。
絶対に妥協は許さない!苦難の「THE CUP AIR FIT」試作の道!
―試作の初期段階から、すでに「THE CUP」の原型はできていたんでしょうか?
いや、最初はけっこう違っていたんです。
まず『エア・アジャスト・バルブ』はなかったですし、内部構造も輪ゴムを巻いてあったり、固いスポンジを使ってみたり、内部の形状もかなり違っていましたね。
試作を始めてからも、とにかく試して直していく、というやり方です。
試作にも2段階あって、自分でむりやり試作していた段階と、業者さんに金型を作ってもらってしっかり試作する段階があったんです。
―自分で試作するということは、手作りするということですか?
そうですね、3Dプリンタで型を作って、家の鍋でオナホを溶かして流し込んで固めて……と、完全に手作りでした。
そうそう、オナホの素材にはかなり油が入っているんです。
だからIHヒーターで溶かせば大丈夫なんですが、ガスコンロで溶かしていたら一回引火してしまって。
天井まで火柱が上がったこともありましたね。
―それって、もう火事じゃないですか!
人間、火事が起こると動けなくなるものですね。
棒立ちになって火柱を眺めていたら、母親が出てきて鍋をバシバシ叩いて消火してくれました。
実家住まいで良かったですよ、一人暮らしだったら危なかったですね(笑)。
―実家で手作りしていたんですか(笑)。じゃあ、お母さんの協力も得て?!
『お母さん、今からちょっとオナホ溶かすよ』みたいな感じで(笑)。
オナホを溶かすと臭いがすごいんですよ、晩御飯のときなんか『臭いなー』なんて思ってたんですけど、母親は何も言いませんでしたね。
『母は強し』という言葉は本当ですね。
―まあ、お母さんとしては何も言えないかもしれませんね……。
とにかく、オナホを溶かすときは、絶対にIHヒーターでやらないといけません。
これは皆さんにも、強く伝えたいポイントですね。
―そのような苦労を重ねて自作品を試してから、実際に金型での制作に移行したんですね。
本当なら、そこで量産体制に入ることが多いんですが、実際に金型で作った試作品を試したら『なんか違うね』ということになってしまって(笑)。
やっぱり、手作りと金型を使った製品とでは作り方が根本的に違うので、感触も変わってしまうんですね、持ったときの重さからして違いましたし。
『試作は最初から金型を使ってやらないと意味がない』ということを教えてもらいました。
―では、金型を作ってからもかなり手直しをしたんですか?
はい、まず金型で作った試作品を野本さんに試してもらうんですが「何か足りないね」と言われてしまいまして。
3回は修正を繰り返しました。
かなりその時点でスケジュールが迫っていて「ここで決まらないと、もう間に合わないです」と伝えても、次の日に「ここ、こう直したいな」と、絶対に妥協はしないんです。
「ああ、妥協は許さないんだな」と感動してしまって、OKが出るまで徹底的に作り直してみようと覚悟が決まりました。
―そこで妥協をしない、というところが大事なところですよね。
細かく調整を繰り返しても『70点』止まりだったときは、もう何をどう直せばいいのかわからなくもなりましたけど。
でもやっぱり、野本さんが1番オナカップを試してきた人ですから、もうそこは野本さんの感覚を信じよう、と。
最終的に『エア・アジャスト・バルブの存在も含めれば、他のメーカーさんの商品にも勝てる』と言っていただけました。
―この『エア・アジャスト・バルブ』が「THE CUP AIR FIT」の最大の特徴ですね。
この機能がなければ、明確に「今までのオナカップとは違う!」と自信を持って言うことはできませんでしたから。
オナカップ業界には『一流』『名門』と呼べるようなメーカーさんがたくさんありますからね、その中で、この『エア・アジャスト・バルブ』による空気圧の微調整に辿り着いたことで、他のメーカーさんの商品に勝てるものができた、と言えるようになったと思います。
開発者の栗原氏から、予想もしなかった壮絶な「THE CUP」の開発秘話が聞けました。
近日アップの次回記事は「THE CUP AIR FIT」の開発秘話・後半戦!栗原氏オススメオナカップもご紹介しますのでお楽しみに。
[製品名]
THE CUP AIR FIT SOFT(ザ カップ エアフィット ソフト)画像左
THE CUP AIR FIT HARD(ザ カップ エアフィット ハード)画像右
[タイプ]
2種
[希望小売価格]
800円(税別) ※SOFT、HARD同一価格
[スペック]
重さ:156g、高さ:18.7cm、直径:最大部7.4cm、外:プラスチック、内:軟質エラストマー、ウレタン
[品番]
SOFT:BSR-001、HARD:BSR-002
「THE CUP AIR FIT」の発売日は
12月17日(火)!
SOD BASARAホームページ
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