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オナニーの歴史は人類の歴史と共にあり
マスターベーション、手淫、せんずり、マスかき、自慰…。
いろいろと呼び名はありますが、オナニーのことです。
自分の手や道具で性器を刺激して、快感を得る行為のことです。
ちなみに、猥褻ではない保険用語として「セルフプレジャー」という呼び名もあるそうです。
オナニーのことをそう呼んでいる人を見たことはありませんが。
セルフプレジャーはともかくとして、このように多種多様な呼び方が存在することからも、人類とオナニーが切っても切り離せない関係だ、ということがわかるのではないでしょうか。
オナニーの語源は『旧約聖書』にあった!
『旧約聖書』の「創世記」38章に「オナン」という男性が登場します。
このオナン君こそ、オナニーの語源となった人物なのです。
オナン君には兄がいたのですが、その兄が早死にしてしまったため、子孫を残すために兄嫁と結婚させられてしまいます。
好きでもない女性と結婚させられたオナン君。
「兄貴のために子孫を残すなんてイヤだ!」
そう考えたオナン君は兄嫁とのSEXの際、中出しすることを拒んで射精寸前にチ○コを抜き、地面に発射しました。
しかし「子孫を残すための射精を、外でするとはけしからん!」と怒った神様によって、オナン君は殺されてしまいましたとさ。
この物語を読めばわかるように、オナン君の行為は正確にはオナニーではありません。
外出し、膣外射精です。
それなのにオナン君はオナニーの語源となってしまったのですから、人生とはわからないものです。
それにしても、神様も殺さなくてもいいでしょうに…。
ちょっとオナン君に同情してしまいましたが、よく考えたらオナン君も子供は作りたくないくせに、兄嫁とのSEXは拒まなかったわけでして。
目の前の欲望には勝てなかった、男の哀しい性の物語でもありました。
日本人とオナニー 〜オナニー大国ニッポン〜
13世紀の『宇治拾遺物語』にこのような話が載っています。
源大納言雅俊が法会を開催した時に僧を集め「一生不犯」(今までも、これからも女性とSEXしません)の誓いを立てさせました。
すると一人の僧が青い顔をしてこう言いました。
「かわつるみはいかが候べき」(オナニーはしてもいいのでしょうか?)
それを聞いて一堂、大爆笑しましたとさ。
このような話が残っていることから、オナニーは昔から広く行われていたことがわかります。
それにしてもこの僧侶も必死すぎです。
しかし「お前、今日から一生オナ禁な!」と言われたら、そりゃ必死にもなるかもしれませんね。
時代は下って江戸時代。
なんと、江戸時代にはすでにアダルトショップが存在していました。
両国米沢町にあった「四ツ目屋」という店では「長命丸」「女悦丸」といった現在の媚薬のようなものや、「張型」、木や動物の角で作ったディルドが売られていました。
そして商品の中には「吾妻形」というオナホまで売られていたのです。
『閨中紀聞 枕文庫』という書物の説明によると
「鼈甲=ウミガメの一種・タイマイの甲羅で外側を作り、ビロード=なめらかでツヤのある布を内側に貼った」
ものであったそうです。
…正直、あまり気持ち良さそうではありませんが。
しかし、日本から世界的大発明「TENGA」が生まれたのも、こういった歴史があったためかもしれませんね。
オナニー=悪いこと? 西洋「反オナニー」の歴史
日本人がオナニー を楽しんでいる一方、西洋ではオナニー はあまり歓迎されてはいませんでした。
オナン君の例からもわかるように「射精は子作り以外でするものではない」という宗教的な考えが根底にあったことが原因です。
さらに、19世紀半ばには「原因不明の病気は、全部オナニー によって引き起こされる」という学説が広まりました。
妻や恋人の貞操を守るために装着させたのが始まりとされる「貞操帯」が男性用も作られ、オナニー 防止用に使われるようになったのです。
日本では「オナニー をすると馬鹿になる」と言われますが、この言葉もこういった西洋の歴史に影響されて誕生したものです。
実際にはオナニー をしすぎることで脳の機能に影響が出ることはない、とする意見が現在では大半です。
しかし、勉強もしないでオナニー ばかりしていたら、成績が上がらないのも当然、とも言えるわけで。
直接的に脳に悪影響がないとしても「オナニー ばかりしていると馬鹿になる」はある意味、真実なのかもしれません。
オナニー に悩むより、一発抜いてスッキリした方がマシ
現在でも「オナニー に罪悪感がある」と言う人はいます。
体や頭に悪い、というオナニー に対するマイナスイメージが働いているためでしょう。
しかし、そんなことを思い悩むくらいなら、とっととオナニー をして「気持ちよかった!」と切り替えた方が精神的にずっと良いでしょう。
古代ギリシャに「ディオゲネス」という哲学者がいました。
彼はしたくなったら、人前でも道端でも平気でオナニー をしたと言います。
「こするだけで満足できて、金もかからない。こんなに良いことはない」という言葉を残したそうです。
このくらいの気持ちで開き直り、オナニー を楽しむべきなのです。
とは言っても参考にするのはその精神性だけにして、人前や道端でのオナニー は慎むようにしてくださいね。