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プロローグ〜甘いだけの女子が少なくなったことに気がついていますか!?
集団系アイドルは、K-POPも含めて、未だにたくさん存在しています。むしろコロナ禍を経て、世代交代が進行してまた新たなフェーズに入ったようです。それは「ぶりっ子」とか、「あざとい系」のような、激甘な女性らしい存在からちょっと変わってきました。
K-POPは、ダンスチューンとともに激しくセクシーなダンスを伴っています。エロさもちゃんとあるわけです。でも男性たちがムラムラしちゃうだけの存在とも違います。まるで韓国料理のような味わい。そう、「甘辛い感覚」の女性なわけです。
匂いも口当たりも甘いのに、食べ進めると、辛さがやってくる。料理とは多種多様な味わいが楽しめるのが良いとはしますが、本来、甘めの味付けの辛さはほんの少しの塩であり、辛さやしょっぱさではなく、甘みを引き立てるものです。
それがヤンニョムチキンのように、甘いと辛いが同等のレベルに存在する料理となっている。極端なものを同時に楽しむような感じでしょうか。ちょっと前には激辛が流行り、芸能人たちが躍起になって番組で食べさせられていました。またスイーツも大流行していたのですが、取り上げる場合、同時にはやらなかった。人の味覚はそこまで融通が利きませんから。
しかし、数年後にはちゃんと同居させても大丈夫な流行に変わっていきました。人間はどんどんと変化と刺激を求めている証拠といえるでしょう。
セクシー女優たちのポテンシャルは、10年前にテクニックから反応から急上昇したところから落ちていません。ただ変わったといえるのは、女の子たちの気質とかSEXに対する反応でしょう。しかし作品は、痴女、NTR、ヤラれ系、媚薬、ドキュメント、コスプレなど、AVのジャンルが激しくレベルアップした結果、交わらなくなっています。
中途半端にコスプレするのではなく、そのキャラクターになりきっていないと、今のAV業界で、セクシー女優たちは残れません。「SEX大好きですよ」とニコニコ笑顔で語る新人娘はたくさんいますが、それが作中から匂わないとダメ。なにせ感じている演技は女性はほぼできちゃうことを認めていますから。
女優に合わせた作品を作るのでなく、作品に合わせて女優が対応する。これが昨今のAVでいわれていたことです。ところが、そこからさらにレベルアップして、作品内容は作品内容として作りつつ、女優側の見た目や個性、SEX中の雰囲気に合わせた「当て書き」も行われています。
「このキャラが彼女には合っている」と考え方でAVを作り上げているわけです。それを理解している女優たちが、現在、人気を博している女優たちなわけです。巨乳でありベビーフェイスであり、責められ愛撫が好きだけど、痴女っぽく乳首舐めをするのも大好き。二律背反のごとき状況です。
女優たちが対応できるポテンシャルを持っているからこそ、同じ女優なのにいろいろなパターンの作品を楽しめるようになっているのです。そしてその女性たちは、甘いプレイもあれば、ピリ辛な激しいプレイもある。
昔はただ唇を合わせるだけだったキスは、AVにおける「見せるキス」を知った結果、「そういう卑猥なプレイをすると興奮してきて、SEXが高まる!」事実に気が付き、ノリノリですればするほど気持ちいいのがSEXと理解したことで進化しました。
オナニーだって率先してする女性が増えているわけです。それは気持ちいいことを知っただけでなく、「そういうことをしている自分の中にある変態性」を見つけてしまったのかもしれません。
「バイブを使うのは恥ずかしいからローターでオナニー」から、「ローターだとパワーがないから電マ」となり、「電マもパワーがあるタイプが好き、バイブも相性のいいタイプを探しています」的な、SEXへの好奇心に満ち溢れてきた女性たち。
甘いのが好きとか、痴女が好きとか、区分けしているのは男性のみ。もはや女性は、どちらも兼ね備えた甘辛系がリアルになっているのかもしれません。そんな緩急溢れるプレイを観察して、AVを観る側も、より高度な快楽を得るようにしていきましょう。
「チ〇コも脳もバカになっちゃってるキミが好き♪」 息がかかるほどの密着甘サド責めでガマン汁ダラダラなM男くん’sとラブホSEX 浜辺栞帆
甘いサドという天国のような地獄のようなワードで展開するAV①
激辛とか激甘など、もともとの味を超刺激的かつ過剰に演出するののが、「激」というワードです。たぶん使用例としては、1980年代に週刊少年ジャンプで連載していたマンガだったような気がします。「魁!男塾」の作者のマンガですね。その後、食べ物などで使われ、日常的に普通に使用するワードとなりました。
そういう言葉遊びのようなモノが、今回2タイトル紹介する作品についている、「甘サド」というワードです。甘いのだけど厳しいわけです。SEXだと展開として想像できちゃいますよね。痴女の言葉がもっと可愛らしくなったと思えばよろしい。
「先輩、イク時は一緒ですよ?」脳トロ淫語とパンチラ尻フリダンスで僕の射精を神サポートしてくれる甘サドJOIチアリーダー
ちょっと前ならばどう考えても、痴女もしくはヤリマンお姉さんタイトルです。パッケージも可愛いチアコスですから、応援するのだろうなと想像ができます。
応援といっても、パンチラ誘惑ショットで勃起を誘発させます。さらにはベロキスなどで肉感的な誘惑もプラスされます。これだけでなく、生チ●ポをシコシコ。旧来のAVであれば、この場合の女の子たちの表情は挑発誘惑に変貌しているのですが、ニコニコ笑顔で責め続けるわけです。
ギャル系AVおいて、ワードで挑発しつつ笑顔でチンシコとかありましたけれど、罵倒しているので、完全なSです。しかし今作は、甘い言葉での誘惑が止まらない。優しい優しいワードと表情なのですが、こと愛撫だけはハード。
なんならま●こに勃起チンを自ら突っ込み、激ピストン。しかし男には優しく労ってくれるような言葉遣い。そのままのめり込むほうがいいのか、それとも抵抗しつつ自分でピストンして、イカせて女性たちをねじ伏せるほうがいいのかと、悩むところでしょう。
こういう場合に、1980年代だったら、男が強烈愛撫の復讐をして、攻守入り乱れるSEXが展開したのですが、それを可能だったのは淫乱系と呼ばれたセクシー女優さんだけにしか許されませんでした。その頃のAVユーザーは、どっちがどっちかというのもとても気にしているし、どちらかといえば、「女性がSEXに溺れる」シーンが観たかったのです。
女性への対応についても、今は童貞チックなパターンとか、責められ側が男性という内容が受けています。SEXに対する感覚が変わったのではなくて、「どっちが受けてどっちが責めて」みたいな、男女だから違うよね、的な発想が変わった。それが2024年なのです。
責めるのは男性、感じることを受け入れるのが女性というSEXの概念は変わったのです。そうなると、SEXの主導権はどちらが握るのかはあからさまですよね。男たちは、自分のチン●ンを弄ってもらって、挿入されて、射精することを待っています。1970年代の女性が、「白馬に乗った王子様」を待っていたように、今の男性は、「自分に跨がってくれて、SEXをリードしてくれ変態女」を待っているということでしょう。
そうなるかならないかは、その男性の行動の結果なのですが、AVを視聴すれば同じことを疑似体験できるわけです。自分の握り手(左右は人それぞれ)で、射精タイミングも自分の思う通り。SEXとは違っているけれど、自分が望むSEX。それがAVの素晴らしいところですね。
ここまで世情を考えつつ、パラダイスな状況を実際に体感するには、相当な出費を覚悟しないと無理かなと思います。マンツーマンの楽しさこそSEXと考える人は多いでしょう。だからこそ素人さんのハメ撮りを楽しむ人がいる。人のSEXを観ながらオナニーする行為は、相手の女を精神的に陵辱する的なカタルシスと快楽を楽しむのでしょう。
そういう精神的優位などとは違う、ただただエロい責めをされて楽しむ。肉棒を挿入すると、さっきまで責めていた相手が、「もっとぉ〜」とせがんでくれる。今作をたっぷりと楽しむということは、甘サドで男を責める変態女に弄られる楽しみです。
みんなを励ますチアガールは、ダンスブームな昨今でも、体育会系の中でも女性らしいダンスです。いくら性の平等を謳っても、こうやって男性にはできないものがあるわけです。そこにエロの発想を組み込むと、こんなにも卑猥になるわけですね。
楽しみ方も、ただ笑顔で卑猥なことをする映像のセクシー女優の痴態を観つつ、同時に別デバイスに、自分が気に入っているチアガールを観て、その女性が卑猥なことをしている体で楽しむのはいかがでしょう。AVユーザーの中でも、上位に属する倒錯的変態になれます。
甘いサドという天国のような地獄のようなワードで展開するAV②
まだまだ続く甘サドワードが展開するAVタイトル。エロい責めをされる際に、丁寧な言葉遣いとキツい責めという、相反する行為によって、より鮮明な興奮を得られる(のかなぁ?)というのが、この傾向のタイトルです。
さらには「甘サド」を体現する女性が世の中に登場しているからこそ、AVタイトルとして登場し、人気を博しているのだと思います。意外なのですが、アイデアとして0→1から作ってしまうと、ユーザーを置いてけぼりにしがちな内容になることがほとんど。AVとは世相の中から登場するものなのです。
【未経験OK】【第二新卒歓迎】【福利厚生充実】清楚系&ギャル系の甘サド美人OL2名に、上質な精液をひたすら提供し続けるだけの簡単なお仕事です!
転職サイトが人気になっています。昔は、そういうデジタル的なものを嫌悪する層が絶対にいたので、定着しなかったのですが、マイナンバーも含めて、そろそろ定着していきそうな傾向になっています。だってコンビニの買い物で、現金なのはお年寄りだけだし。
だからというわけではないけれど、お仕事として射精してもらうというAVらしい発想で構成されているのですが、昔ながらこの手のタイトルは、看護師バージョンとかが多かったのが、デスクワークとしてのエロに落とし込む能力は面白いと思います。しかもVRなので臨場感もたっぷりと味わってもらいたい限り。
優しい言葉で弄りながら、シコシコしたり足コキしたりと、いわゆる女子のち●こ弄りプレイです。お口で舐められ、乳首を弄られ、存分に楽しんだらお口へたっぷり射精しちゃいましょう。VRの良いところは、目の前でそれが展開していること。カメラを装着しているので、自分のち●こを弄られているようにちゃんと感じます。
たっぷりと弄られ、何度も静液を発射したら、彼女たちとのプレイが待っているわけです。昔だとメイン以外は変な感じにか見えなかったのですが、今では臨場感をさらにアップさせてくれます。2D AVとは全然違う味わいなのです。
今作に登場するのは、黒髪ストレートと金髪ギャル。どっちがどっちと選んでいるような暇もなく、彼女たちに責められまくるのです。ちなみにどちらも巨乳なのでこれまたVR向きです。距離の差異がより立体感を演出るのがVRですから、巨乳であればあるほどVRは美味しく観れるのです。
そして交互に舐められるわけで、どっちの味わいが良いのかを、自分の妄想の中に落とし込みましょう。ヘッドホンからは卑猥かつ優しいセリフ。映像では強引に弄られまくるち●こ。
ま●こにぶち込まれたら、映像と同時に動けば動くほど、快感と興奮が増していくのがVRです。より映像へと近づけながら、自分の性器を弄ってください。ちなみに女性がVRを使用すると、自分がエロいことをやっているような感覚が得られるため、何もしていなくとも甘サド娘に変身できちゃうはず。
AVの客観的な部分は、ドラマの増加によって、「このSEXはAVっぽい」という様式美の世界になっており、じっくり何度も楽しめるように、この絡みのときは抵抗する顔、この絡みのときは快楽に溺れている顔というように、女性を客観的に楽しませるようなプロ性が高まっています。素人AVだと編集も含めて、難しいでしょう。
ただ、素人っぽいエロ動画も観たいと考える人たちも多くなったのも事実です。それこそAVが激しくプロ化したので、もっと自分たちも楽しめるような簡単な動画を好むという感じでしょうか。プロ野球を見つつも、草野球もしたいという感じ。そこにスマホのように進化した道具がくっついたのが、2024年です。
甘い言葉を囁き、エロ責めに関しては、あらゆるパターンを使って責めまくる女性。もしかすると、そのくらいエロに関して、女性たちが進化したのだろうかと錯覚させるのがAVに登場する女性たち。ただただ責められまくり、破廉恥な姿を晒すのが素人を含んだエロ動画。そんな感じでわかれています。
現代に存在するエロい女性とのエロ体験は、一歩間違うと、身の破滅を呼ぶのですが、マッチングアプリやらトー横やら、より簡単になっています。ナンパとかしてSEXの相手を探すなんて効率の悪いことはしなくなったのでしょう。
甘サドかつ好対照な娘ふたりの責めの違いを楽しみながら、精神的な浮気を楽しむのがAVと考えると、やはりエロが進化していることが理解できるかと思います。まずはVRを使って、ふたりに弄ばれてください。
エピローグ〜甘い声で誘惑するけれど、2024年の女の子たちは甘くはない!?
昨今で甘いボイスの代表格というと、舌足らずなしゃべり方とボク遣いのあのちゃんとかでしょうか。しかし彼女は、今回の原稿のような、声とは全く違う個性の持ち主。パンクサウンドを実践し、意外と武闘派だし、海千山千の芸人勢ぞろいなテレビ界で、タレントとして機能しているわけです。好感度が高いからCM起用も多い。
そういうような、男性が想像するのと全く違う女性たちこそ、2024年以降の女性像となっていくと思われます。ただただいいなりになっており、お姫様扱いでしかなかった女優は、自己アピール強めな女性像からさらに進化して、演出側の想像以上の演技を求められています。
スタッフのいいなりになっていれば、万事上手くいくからと、男性が想像するままの可愛い女子でしかなかったアイドルは、今や自己プロデュースができないとダメ。アイドルとアーティストの境界線も曖昧になっています。アーティストが近づいたのかもしれないけどね。
そんな中でのAVにおける女性像は、ハリウッドやらテレビだったら怒りの鉄槌を食らわされるハラスメントな世界に生きる女性です。男性が思ったようにSEXに夢中になるわけです。
最近のAVには、媚薬や催眠が作中によく登場します。それはただSEXテクニックで溺れるでは通じなくなってきているからでしょう。スタッフが、仮面ライダーシリーズの敵役の女性キャラとか、洗脳された味方キャラに興奮した子どもの頃を思い出しているのもあると思うけど(笑)。
とにかく、ただ女性がいいなりになるのは理にかなわないだけでなく、世の中ではハラスメントに注意して生きる状況が次々と起こっているので、そんな気を使わなければならない世界に辟易しているのかも。
ほんの10年前まではハラスメントなんか当たり前にありましたからね。「女だから」とか、「あのババア」なんてレッドカードなセリフは日常会話に出ていましたから。
そしてAVにも、甘い女性が男性側を痛ぶるシリーズが徐々に登場しているのをご存知ですか。
「ねぇ?ワタシになついてくれるよね…?」M男をワタシだけの性処理ペットに育成… ~猟奇的な目で可愛がり、精子尽きるまでひたすら射精させまくる飼い主ヒビキ~ 夏目響
ちょっと甘えた感じでしゃべる響ちゃんが可愛らしいのですが、自分の飼っているM男と相対すると、言葉の雰囲気はそのままで強烈に弄りまくるキャラクターだったことが発覚するわけです。「ペット飼っている」なんて、AVにはよくありましたけれど、昔だったら女性がペット……いや今でも女性がペット扱いする作品は定期的にリリースされています。
ち●こ、首絞め、ベロ舐めまくり、中出し強制など、どう考えても女性がされて嫌がるプレイであり、痛ぶられて苦しむ顔を観ることこそAVだったはず。それが全く逆転してSEXが展開します。
騎乗位で責めるのは当たり前。正常位だってペットくんは、響ちゃんに言われて懸命に腰を振り、射精するわけです。痴女がM男をいじめるAVなんていうのは普通にあったのですが、それは女王様っぽいルックスでスタイルの女性がやっていたわけです。
AVというのは、ハラスメントで訴えられたら即アウトになる世界観です。プロトタイプといえる男女がSEXを展開する。女性は受け身であり男性は射精することだけを楽しみにしている。愛情あるSEXなAVもリリースされておりますが、いまいち伸びないのは、そういう「演者だけが満足する世界はいらない」ということでしょう。
セクシー女優がアイドルとして扱われた際に、イチャラブとかありましたけれど、あれは結局、「ファンとして嬉しそうなSEXを観たい」人だけが購入するわけで、不特定多数を相手にする場合、AVユーザーは許さないわけです。
それを突き破らんばかりの今作。Mだったら観ているだけで楽しくなりますよ。そういう表情も多いし。響ちゃんがとても上手です。彼女は催眠術になったりツンデレだったりと、二個の人格があるようなパターンのよくあるAVがとても上手です。今作のような責めまくりも上手。だいたいM心がわかる人は、どういうSプレイがいいかを理解しているのです。
そういう意味でも、夏目響ちゃんは優秀なMです。芸能界で活躍しているアイドルも、優秀なMが多い。MだからこそSっぽいアクションをしてストレスを感じないのです。Sな人がSをやると、微細な違いでストレスになることが多いかもしれない。そういうアイドルは確実に消えていく(消えていった)人たちなのです。
甘サドは、徐々に女性たちに浸透しています。優しい雰囲気のほうが男性は引っかかる。そして引っ掛けたあとは、どうやってコントロールするかが鍵です。どんなジャンルも擬似恋愛なビジネスが流行しているということは、「捕まえたら絶対に離さない相手」を探し、そういう素振りをみせることで、男性を吸い寄せている。
コンカフェが流行していますが、あれこそ甘サド娘の温床でしょう。だって入るときの提示金額は安いけれど、営業的なモテ作業が嬉しくて良い顔をしすぎると、あっという間に高額請求に変わります。まぁ成功している水商売は昔から同じですけどね。
というか、男たちは、甘サド娘に浸るようになっています。ハラスメントがうるさいこの時代、変に男を主張するよりも、女性側のリードに合わせるほうがずっと幸せかもしれませんね。SEXもリードしてくれるならばなおさらだ。
記事=麻雅庵