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プロローグ〜改めて考える、セクシー女優の世間における存在と立場・パート1
セクシー女優は必要か必要じゃないか。そんな討論がSNSでは巻き起こります。AV業界が極悪というツイフェミの方々からすれば、とんでもない存在ということになるわけですね。
ところが視点をぐるりと逆転して見てみると、必要悪どころか、彼女たちがいてくれるからこそ、成立している経済的状況もあるし、治安という部分でも大いにガス抜きな存在になっているのがわかるのです。
女性を相手にガス抜きとはなんだと言われるわけですが、好きで入った人も嫌々に入った人も、そこを突っ込まれても反発的なものはないです。なぜならばガス抜きな存在というのを知っているからです。
よく「家族がどう思う」的なこともありますが、そりゃあ喜ぶ親御さんはいないでしょう。でもそこで成立してしまったらどうしようもない……というか、地球は逆回転しないのです。それを他人がとやかくいうのもどうかなと思います。
また経済的な理由を背景にしている場合の、代替え案を出さない人が多すぎますね。実際の話、エロ系業界は即お金になる業界です……いやAV新法が成立して以降、AVは難しくなりましたね。風俗の方は規制もなくお金が動きますから大丈夫なのですが。
AVを潰すことは、リアルに救済するべき部分を止めてしまうことになります。犯罪防止を謳い文句にしている割には、犯罪に向かいやすい環境を作った法律になってしまっています。もちろんデジタルタトゥー問題を無視するわけにはいかないのですが、犯罪者を作る方がもっとヤバくね、と思うわけです。
いろいろな方面から考えて、AVは本当に難しい存在になってしまったと言えるかもしれません。
そんな中で活躍している女優たち。実は何をやってもかなり評価されないことが多いです。歌おうが踊ろうが、見ることもなく批判する人が多いです。また未成年は彼女たちを応援するには、AVへのフィードバックがあり得ないので痛し痒し。
「AV女優なのに」という定冠詞がついてまわり、ちゃんとその女優さんが作ったものを対象評価できていない場合がほとんど。
そんな時代ですが、まさに直球で世間と立ち向かっているのが、今回の原稿の主役である紗倉まなちゃん。すっかり業界ではベテランなのですが、作品はますますエロさがアップしているのです。
話題に上がる小説に関しては、もう最近の作品の出来は素晴らしいです。文芸小説として成立させるのと、作家の個性で成立させるのでは、別のラインになってしまった昨今の文芸界において、小説としての個性を全面に打ち出しています。いわゆるセクシー女優らしさは微塵もない。作家・紗倉まなとして文芸界に成立しているのです。
そんなまなちゃんですが、AVを正面から観ていくのがベテランになった現在、あまりその部分をチェックすることがなかったので、ここで贔屓を発揮して、文章を書いていきたいと思います。ちなみに麻雅庵のセクシー女優MVPは、まなちゃんデビュー以降、鉄板で変わったことがありません。実はエロさが抜群なのです。
そんな紗倉まなちゃんのAV論、スタートします。
「紗倉まな」とは、あなたの思う通りに変化する存在Mです
小見出しのタイトルが「意味わからん」となった方、その反応が普通です。ご安心ください(笑)。でもまなちゃんに関して、これは見当違いなことを言っているとは思いません。なぜならば、作中のキャラクターに溶け込んでしまいます。ベテランになると、どうしても自分をどこかに残したいはず。しかし、まなちゃんのAVには、そういう感じがありません。
「学校で人気の先生は、思春期の女子たちの付き合ってる彼氏を寝取りまくる女教師でした。 紗倉まな」
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優しそうな顔をして、男たちをコントロールする女教師。しかもち●こをがっちり逃さない最低教師です。これはまさに男子生徒の憧れる可愛い先生を、AVとして具現化したらこういうルートに入ったわけです。まなちゃん自身は、女教師ではありませんが、どこかの学校にいそうという感じ。しかも身長が高いまなちゃん、教師らしさ全開ですね。
こうやって彼女は、コンテンツ内の女性に変化します。もしも紗倉まならしさがあるとしたら、正常位の時の身悶えシーンとか、手コキの仕方とかでしょうか。どうしても特性が出てしまうシーンですから。
そうやって、ナチュラルに誘惑していく女教師。中出しも許したりするわけです。しかも男子生徒とSEXするのは、「変なSEXをして女生徒が傷つくといけないから」という設定がまた良いです。
どんな状況でも、政治家から犯罪者でさえも、自己正当化をします。自分の弱さを別の理由をつけることで、さも正しいことのようにする。これってAVに登場する浮気する女性たちのキャラ付けですよね。
そして今作を観ていると、まなちゃん先生が、本当にそんな女性に見えてくるわけです。簡単にいえば小悪魔ですが、NTRするわけです。彼女がいる男子に興味があるというわけですね。そしてこういうネジが飛んでしまった女性こそ、AVに登場します。そんな女性そのものになるのがまなちゃん。
だからこそ興奮できるわけです。そしていつまで経っても色褪せません。例えば今作を3年後に観ても、ちゃんとどころか、抜きすぎくらいオナニーできると思いますよ。
やっぱり紗倉まなは変化していると語り続けます
さらに過激な作品になればなるほど、まなちゃんのベビーフェイスは強烈な武器になります。着衣プレイはめくられたりめくったりしつつ、続けていくプレイです。日常であれば、ああいうプレイは、汗、唾液、精液、愛液と、着衣を汚してしまうものだらけ。とても無理でしょう。
それを前提に準備するパターンがありますが、それだと偶発性に欠けてしまい、興奮がいまいちというのは男女どちらにもある話。のらないと興奮が浅いのがSEXだから、準備したら、なおさら無理になるとは、SEXとは深い矛盾を抱えています。
AVの良いところとは、そういう実際にはできなそうなプレイを具現化することにあります。
「絶倫ビキニモンスター痴女のヤバすぎる誘惑【完全着衣】【水着フェチMAX】 紗倉まな」
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まなちゃんは、おっぱいもお尻も意外と大きめで、弄りたくなるサイズ感をしています。だからこそ、めくったりしつつ楽しみたい。騎乗位するならば下は脱がずにして欲しいとか、手を突っ込む楽しさなど、十二分に発揮しています。
いけないプレイをして楽しむ。汚して楽しむ。作品としては、女性は痴女です。あなたのち●こを舐めたり弄ったりしてくれます。しかし着衣プレイの場合、痴女っぽさ以上に、変態感が伝わるので、Mっぽさも出てきます。
顔射をされて喜ぶ行為は、女性側からの発信だと否定されがちです。ところがAVの中の女性は、むしろ喜んでくれる。精液の臭いで発情してくれます。
指マンも、風俗店舗によってはNGになっているところがあります。不潔にしていたり爪が伸びていたりすると、ま●こが傷ついてしまいビジネスにならないからです。しかしんがらNGとしている店舗であればあるほど、男は指を挿入したがります。なんならデリヘル嬢に挿入を懇願します。
AVの中にいるまなちゃんは、むしろ喜びつつ、アソコをめくり開いて誇示してくれますね。「あなたの指マンを待っている」という感じ。もちろんAVとは事前に打ち合わせして、ある程度の動きを決めています。そのあたりを書きすぎると、「AVは嘘」とか言い出す輩がいるんですよね。
実際に感じてしまうプレイをやっているからこそ、臨場感が出るわけで、そうでなければいくらエロい行為をやっていても、興奮しません。たまに「なんかエロそうなのに勃起が続かないんだよね」というのは、EDの可能性も否定できませんけど、AVの中から発する臨場感が低すぎるから起こった場合もあるのです。
そのあたり、まなちゃんは、この頭の弱そうな痴女を想像以上にエロい変態娘としてやっています。もしかすると、まなちゃんは、こういう女なのではないかと勘ぐりたくなるくらい。
ちなみにAVのSEXを信じているからこそ、「プライベートのSEXはどうなの?」と質問するのです。AVが作るファンタジーをより強調するためです。セクシー女優および関係各所の方々、インタビューでのこういう質問には勘違いしないでください。昔は、口説く要素を嗅ぎ取るために聴くという、ヤバいAVライターいましたけどね。
めくられたパンツの横から挿入されるち●このピストンのたびに、高い喘ぎ声を発するまなちゃん。モザイクがあって観られないのですが、ち●こには、愛液が滴っているんだろうなと想像できちゃうほどに、夢中になってハメられまくります。
メルヘンの中でもまなちゃんはMなスケベなのです
完全なドラマの場合、女優さんの演技力が試されます。そこに臨場感が出てこないとか、セリフが拙いとかあると、ドラマに没入できなくなります。
「SEXさえ面白ければ、AVなんでなんでもOK」というタイプは、現在、AVを観ずに、ヤバいサイトで違法動画に手を出している輩でしょう。今後は履歴とかでも逮捕の証拠になりますので、身の回りはご注意ください。ダウンロードしてHDDに持っていた日にはもう……⁉︎
今回の原稿の主役・まなちゃんは、本当にお芝居が上手です。昔、「闇金ウシジマくん」に悲劇のヒロイン役で出てましたよね。ライン交換で本体を振っていたから相当前です。その際は、誰もがセクシー女優と思っていなかったようです。新しいグラドルで、お芝居がやたら上手的な存在でした。
なので、ドラマのまなちゃんは、AVを映画にしちゃうくらいの彼女の必殺技です。
「地方で大人気!!夕方の情報番組でMCの女子アナウンサーは、生放送中もSEXの事しか考えていない【隠れヤリマン】です。 紗倉まな」
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エロいことしか考えていない地方局の女子アナ。本番中も妄想しているので、終わったところにち●こが現れたら逃しません。必殺の肉棒ハンターです。
今作は、キスというか舌遣いがまたエロエロなんです。キスシーンもフェラシーンも、舌が伸びていく。この伸び方のサイズ感がまた絶妙なエロさを醸し出しています。
過剰に伸ばすのは、AVではよくあるプレイです。痴女っぽい作品の女の子は、エロい目をしてそんな顔をさせられます。いわゆるわかりやすいアイコン。ところが我らのヒロイン・まなちゃん(いつの間にか『我らのヒロインになっている笑笑)は、そういう感じではなくて、可愛い顔の延長線上で作り上げます。
今作は特に口を緩ませて、アソコも緩い感じ=押しに弱いヤリマンを絶妙に演じてくれています。アソコを舐められるとき、感じる前に照れ笑いをしたりしてから、喘ぎ出すタイプの女子っているんですよ。その雰囲気に男性は落ちるわけですが、そのままクンニシーンで登場します。
挿入する段になったら自ら積極的にリードしちゃうし、お口に発射されるのを望み、お掃除フェラも完璧。挿入されることだけでなく、ヤラれる前の、愛撫される自分が好きって感じでしょうか。だからこそ誘惑しつつもリードは任せる。しかしポイントを外さないから、男はたまりません。そして観ている我々もたまりません。
ありそうだけど、本当にあったとしたら大スキャンダルになる今作のストーリーは、妄想そのものといってもいいでしょう。本当にそういう女性がいたとしても、表沙汰になることはほとんどあり得ませんから、そういう相手がいるあなたは、今後、宝くじは絶対に当たりません(笑)。
やってはいけないスペースを使って速攻ハメをしたり、ベッドの上で甘々なプレイを披露したりと、男性の妄想そのものな今作。まなちゃんの具現化力の強さが滲み出ていますね。
エピローグ〜改めて考える、セクシー女優の世間における存在と立場・パート2
セクシー女優とは不思議な存在です。現在の日本およびアジアでは、大人気を誇る存在ですし、認知されています。しかしながら全く知らない人もいますね。まぁそれは普通の俳優や女優でも同じですね。スキャンダルとかで初めて知ったなんてパターンもよくある話。
そのくらいに、AVに限らず、映画やドラマというコンテンツは、マニアック化する傾向にあるわけです。ドームクラスに5万人近くを動員できて、「国民的」なんて定冠詞がついているのに、どういう人が在籍しているのか知らない人が多いアイドルグループなんかと同じ傾向にあります。
しかも世の中に強く起こっている、女性の差別を無くす運動は、日本の場合、より差別を強調して女性同士の中でマウントの取り合いする運動になってしまっているわけです。要するに容姿で差別するなという運動ですから。しかしながらスポーツだって芸術だって、容姿はとても重要視される時代になっているんですけどね。
そんな世間のなかで、一般芸能ニュース欄に掲載されるのが、紗倉まなちゃんの小説です。そういうふうになると、「もうAVやってないんでしょ」と言われますが、まなちゃんは、「エロ屋」と自分を呼称し、AVのリリースも続けている。
しかもエロさは、まだまだ増しているというから、まなちゃんは、ちゃんとスケベなんでしょうね。これは褒め言葉です。セクシー女優だからって、スケベとは限らない。ヤリマンだってスケベじゃない人が多い。自己承認欲求とかね。そういうなかで、スケベなのはきちんとAVに出る矜持がある人ということなのです。
AVが、妙に軽んじられてしまう時代的な風潮は、前よりも厳しくなっています。セクシー女優になりたくて入った女子が、すぐに辞めてしまう傾向は、前よりも強くなっています。
昔は、続ける職業ではなかったAV。風俗と同じようにアルバイト的な感覚が大きかったと思います。しかしながら、今は続ける場所がある人は、続けてもらいたい職業に変化しています。
優れた小説を書き、とてもエッチで官能的なAVに出演し続ける紗倉まなという存在は、AV界においてとても巨大なことを自覚しつつ、そんなエロ屋のまなちゃんのAVを、今一度ご覧になってください。ハマりますよ。
記事=麻雅庵