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スナックヤリマン通信 第5回【マンボウによる2カ月の営業休止を終えた『スナックヤリマン』!そんな営業再開の直前、とあるネット放送番組が『スナックヤリマン』を取材することに!!】

再開してからは2週連続でカメラすら忘れて駆けつけるという筆者の健忘ぶりも凄い。ということでiPhone撮影。復旧は遠い。

休止する時ほどのけたたましさはどこにもなく、再開はとても静かなものだった。

新型コロナウィルス蔓延防止重点措置、通称マンボウによる2カ月の営業休止を終え、4月1日から営業再開となった『スナックヤリマン』。

その再開を喜ぶ常連客はありがたかったが、しかし歌舞伎町の街並みは、まだかつての勢いを取り戻したとは言い難く、「静かな4月」とでも言おうか、嘘をつくのも薄ら寒いと感じるような低沸点であった。

疫病が蔓延していることに加え、世界的規模の戦争が続いているのだからそんなムードも当たり前か。

日常からの逸脱こそが肝という『スナックヤリマン』のような企画には、現在のような非日常が常態化した世界は辛いものである。

なんというか、お笑い的にいえば、フリが全く効いてないような気分なのである。今日で再開3日目となるが、はたして繁華街の熱量が戻ってゆくことを、願うばかりである。

 

そんな営業再開の直前、とあるネット放送番組が『スナックヤリマン』を取材することになった。

既に放送は終わっているので、一部読者に於かれては見ていただいたかと思われるが、実はテレビメディアで取材されることは今回で2回目なのであった。

しかしほぼ幻となった初回取材を含め、現在のテレビメディアのスタッフの軽装ぶり、準備不足ぶりはもの凄いものだった。

なにしろ、予め決めた集合時間に遅れて来るや否や、段取り打ち合わせもなく、ぬるりと撮り始めるのである。

もちろん地上波放送とは異なるとはいえ、仮にも企画1本を撮影しようというのに、企画書や台本のペライチもなく、当たり前のように初見で名刺を切らせているのである。いやぁ、エコロジーにも程がある(笑)。

 

そんな相手が実体を伴っているかどうかもわからない状態で、『スナックヤリマン』のように、出演女性をリスクに晒すイベントの取材を受けるのは滅茶苦茶怖いものである。

筆者は日頃メディア業務をしている者だからまだ防御策もとれるのだが、相手は、こちらから訊くまで出演者たちのギャランティーも、額面どころかその存在の有無すら提示しないのだ。

放送日も、放送枠も、放送されるメディアすらこちらから訊くまでは説明してこないという徹底した情報統制ぶり。なんだその厳しさ、旧共産圏への海外旅行か。

異文化に直面した時にしばしば現われるその「知らないものは犠牲になっていくというシステム」は、世の厳しさとは真逆ともいえる、緩慢な世界線にも存在していることを痛感した今回の被取材体験であった。

本文中で長々と書いた某番組撮影中(!)にもかかわらず、当店キャストのにせぽよが自身のYouTube企画で直撃できるというヌルさ。 まあいろいろできていいのかもしれない。

案の定、こちらは向こうの依頼通りに賑やかにセッティングして臨んだが、音声スタッフなど皆無(なんで「いつも通り賑やかに」って発注したんだ)。

そんな初日取材などでは到底収まらず(撮りきれず)、その番組取材には3週間もの時間がダラダラと費やされた(これくらい1日で撮れるだろ)。

皆様が目にしたものは、某国の情勢ほどではないが、こういった取材の中では泥沼ともいえるような長期化を経て、こちら側がだいぶ献身をした上で、辛うじてできたレベルのシロモノなのである。

 

で、なぜこんな愚痴を長々と書いたのかといえば、その放送されたものは、意外によくまとまっていたからなのである(笑)。皆さんも見れたら見てください(笑)。

 

結果からいえば「じゃあいいじゃねえか」と思わなくもないのだが、やはりYouTubeのような敷居のないメディアが誕生してしまった以上、取材するメディア側もかつての世界から乖離していくのは必至なのであろう。もはやいつホンモノの潜入盗撮取材が入ってもおかしくはない世界なのだ。

 

現に、現在でもLINEでしか繋がっていないそのディレクターは、次回放送の取材対象まで筆者に依頼してきている。たくましいといえばそうなのだが、こちらの気がもたない(笑)。

 

ちなみに突然担当者が退社した企画『スナックヤリマン』も、次の担当者は決まってない……。メディアはもう自分でやるだけにしたいと痛感した4月であった。

文・福田光睦(スナックヤリマン代表/地下編集者)

店舗型イベント「スナックヤリマン」【※毎週火曜日開催に変更】

毎週火曜日新宿歌舞伎町「SODLAND」内3階にて

営業中の「素人ヤリマン女性と飲めるサロン」

当日の営業時間、キャスト等詳細はTwitter:@snackyarimanまで。

(Produced by Modern Freaks Inc.)

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