あなたが実際にヤリマン女性に遭遇した際、訊いてみたいことはなんだろうか?
筆者はこの二十年にわたりインタビューを業務として行なっているが、聞き手としては、オリジナルな発言を引き出したいがあまり、ついつい奇をてらった質問を繰り出したくなるものである。
だが取材対象の凄さを引き出すのに、手が込んだ質問は必ずしも要らない。そんな真理を知ったのは、数々のヤリマン女性へのインタビューからであった――。
たとえば、経験人数三万人を誇る真田家の末裔ヤリマンこと有奈めぐみ嬢は、「ヤリマン女性の見分け方を教えてください」という、ホットドッグプレス誌やスパ誌など様々な男性誌が各々二万回は書いたであろう質問に対し、「歩くのが遅い女の人」と即答した。
確かに、いつでも止まれるように歩いている人間はそうでない人間よりも歩くのがゆっくりになるのは道理であると少し考えればわかりそうなものだが、やはりここまでの単純な真理を一瞬で返されると驚くほかない。
まさに「地球は青かった」という宇宙飛行士ガガーリンの言葉のような単純さとその力強さを彷彿とさせる言葉であった。
たとえば、〝大阪を代表するパンコ(現地語でヤリマンの意)〟といわれるベティー嬢は「セックスの上手い男性とは?」という野球のヒーローインタビューのように決まり切った質問に対し、「セックス中によく目が合う人」というこれまた端的で明快な解答を打ち返してきた。
極めつきは、前回紹介した〝名古屋のヤリマン〟ことチアキ嬢で、こちらの「今までのセックスで気持ちよかったのは?」という、まさに小学生記者のように凡庸な質問に対し、「そんなのないよ。だって一週間前に食べた米の種類なんて覚えてないでしょ?」と返し、我々の返す言葉を奪った。
まさにマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる吸血鬼ディオの名フレーズ「おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」の世界観を地でゆく、大量のセックスを消化したものだけが到達できる大量殺人鬼の如き解答である。
どれをとっても性癖という範疇に止まらない、人生観までを感じさせる答えであるが、それを引き出したのは取るに足らない質問だった。
皆さんも『スナックヤリマン』を訪れた際は、彼女たちに、思いつくままの質問を投げかけてもらいたい。
返ってくるのはどこを切ってもヤリマン女性だけが見えている《人生の真理》なのである。
文と写真・福田光睦(スナックヤリマン代表/地下編集者)
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2022年2月1日から新宿歌舞伎町「SODLAND」は当面の間、営業を休業いたします。あわせて、毎週金曜日「SODLAND」内3階にて営業しておりました「素人ヤリマン女性と飲めるサロン」も営業再開まで休止いたします。
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