【連載インタビュー・職業「AV女優」】Vol.4 さとう愛理 なぜ彼女たちはAV女優を「仕事」に選んだのか。苦悩・葛藤・熱い思いなど彼女たちのAV女優観に迫るディープ・インタビュー!

もう数年前からAV女優は誰でもなれる職業ではなくなった。今、第一線で活躍するAV女優たちはみな、容姿やスタイルの高レベル化はもちろん、AVを仕事として捉え、AV撮影やイベントなどに対するストイックなまでの真面目な姿勢や、日々のSNSでのセルフプロデュースやファンとの交流など、一般職よりもはるかに高いレベルの努力をしている。この連載は、「なぜ彼女たちはAV女優を『仕事』に選んだのか」を軸にプロ意識をもってAVに取り組む女性たちに迫るインタビューです。

Profile 1995年3月4日生まれ。血液型AB型。秋田県出身。T149・B90(Fカップ)・W59・H86。趣味・特技はお菓子作り。 公式ブログ<http://blog.livedoor.jp/satouairi/>/公式ツイッター<@satou_airi

 

仕事が楽しくて仕方がない、と思いながら日々生活をしている人というのは、世の中にどれだけいるものなのか。おそらく、探してもなかなか見つからないはずだ。楽しんでやれる仕事…それに出会えることはどれほど幸せなことか、考えたことがあるだろうか。

2014年4月から現在にいたるまで、巨乳(90cmのFカップ)で童顔、そしてデカ尻…ロリ可愛い顔してダイナマイトボディのギャップで数多の男の股間を勃起させてきたさとう愛理ちゃん!まだまだ現役で活動の場を増やし続けている愛理ちゃんのAV女優感に迫ります!!!

「とりあえずやってみよう、無理だったら辞めればいいや、くらいの感じでAV女優になりました」

──さとうさんって、コスプレやってるんですよね。

はい。アニメとかゲームが好きで、高校の時からやってて、今もイベントなんかに参加してます。

 

──人前に出るのは、元々好きなんですか?

そうなんですけど、人前に立つと緊張しちゃうんです。すっごく上がり症で(苦笑)。

 

──それは、なんというか…。じゃあ、初めてのAV撮影の時なんかは大変だったんじゃないですか。

裸になることに関しては、私、家では裸族だったからほとんど抵抗なかったんですけど、周りに人がたくさんいるという状況が…。緊張しすぎて、ただ歩いてきてソファに座るというシーンが3回も撮り直しになっちゃったんですから(苦笑)。

 

──女優になるきっかけはなんですか?

応募です。私、AV女優さんがめっちゃ好きで、同じ女優になれば会えるんじゃないかって思って。

 

──応募するまでは悩みましたか?

あんまり悩まなかったです。思いたったらとりあえずやってみよう、という性格なので。まあ、無理だったら辞めればいいや、くらいの感じですね。

 

──AVに対するイメージっていうのは、どういうものを持ってましたか?

女優さんは好きだけど、全体的にはすごく暗いイメージを持ってました。でも、面接で事務所の社長さんが親切にいろいろと話してくれたので、それはどんどん払拭されていきましたね。

 

──実際やってみた感想はどんなものでした?

人生で初めてフェラをしたところがツラかった以外は、結構楽しくできたな、という感じでしたね。

 

──じゃあ、続けられるなって思った、と。

そうですね。スタッフさんもみんないい人だし、撮影は楽しかったので、続けますって伝えました。

 

──専属でデビューした後、キカタンになったんですよね。すぐにたくさん仕事が入ってきたんじゃないですか?

いえ。まだ学生だったので、そんなに仕事はいれませんでした。平日は学校へ行ってて、土曜は声優の学校へ行っていたので、仕事を入れられるのは週に1回だけだったんですよ。

 

──それだと、ほとんど自分の時間がないですよね、大丈夫でした?

まあ、学校は夕方までだし、声優の学校は3時間くらいだったので。1番ツラかったのはAVの撮影でしたね。朝から深夜までですから(笑)。ただ、忙しければ忙しいほどいい人なので、それはそれで別に大丈夫でした。体力的にも。

 

「テレビ、舞台、声優……AV以外の仕事もたくさんやっていきたいです」

──いつくらいに、女優専業になったんですか?

1年くらい経った頃です。平日に毎日学校へ行かなくてもよくなって、声優の学校も終わったから、どうしようかなって考えた時、AVの仕事1本で頑張っていこうって思ったんです。ファンの人もいてくれるし、現場も楽しいし、いろんな女優さんと仲良くなれる、こんなにいい仕事はないなって思ったので(笑)。

 

──AV女優というのを仕事だと思い始めたのは、この頃からですか?

うーん、どうでしょう…。最初の頃は仕事をするという感じではなく、何も考えてなかったです。楽しいところへ行く、そんな感覚だったかもしれませんね。かといって、今プロ意識が高いかというと、そんなにはないと思いますね。あんまり仕事仕事しちゃうと、ふとした時にAV女優というものが嫌になってしまうと思うので。ほどほどに仕事と思いつつ、初心を忘れず楽しんでやってる感じですね。

 

──じゃあ、普段はあまり仕事のことは考えない感じですか?

そんなことないですよ。AVをたくさん見て勉強したんですから。まあ、好きだから見るっていうのと半々の理由ですけど(笑)。私、ロリって言われて作品ではそれを求められるんですけど、中身は全然ロリではないので、どう振る舞っていいのかわからなくて。「こういう仕草があるんだ」って、見ながら勉強したんですよ。

 

──仕事をしていく上での目標みたいなのを立てたりは?

専業になってからは、「あの女優さんに会いたい!」っていうのが目標になってましたね(笑)。それ以外はあまり考えたことがなかったんですけど、今はAV以外の仕事をたくさんやっていきたい、というのが出てきました。テレビに出られるなら出てみたいし、舞台が好きなので舞台も出てみたいし、声のお仕事もやりたいですね。

 

──声優の仕事はSOD配信のソシャゲー『マジックミラー号これくしょん─マジこれ─』でやりましたよね。

はい! 最初は宣伝部長としてゲームのPR活動だけをしてたんですけど、途中でゲーム内のキャラを作ってもらって、声も担当させてもらいました。PR用のカードを頑張って配りまくったかいがありました(笑)。声のお仕事は面白かったけど、すごく大変で難しかったですね。何もされていないのに、エッチな声を出さなければいけないのが。AVはやられてるから、素で出せますけど、エロゲーはシーンとした中で1人でやるので、もうなんか…ねぇっていう感じでした(笑)。でも、声の仕事があれば、もっともっとやっていきたいですね。

「隠してやっていても楽しくないので、親バレしてスッキリしました」

──目標が変わったのは、何かきっかけがあったんですか?

きっかけは…親バレしたことです。ただ、応援してくれてるんですよ。それで、パブも全開になったので、ガシガシ仕事をしていこうと思うようになった、というわけです。

 

──わかってもらってよかったですね。

もともと、隠すような仕事じゃないと思っていたんですけど、きっかけがなかなかなくて。友達には、結構前から言ってましたから。隠している時は気まずかったので、親に話せてすごくスッキリしてます。隠してやっていても楽しくないと思うので、できればみんなも言ってもらいたいっていうのはありますね。堂々と「私の仕事はAV女優です」ってみんながみんな言える日がくるといいなって思います。

 

──じゃあ、まだまだ女優として仕事は頑張っていくつもりなんですね。

もちろんです。これまで辞めようと思ったことは何度かありましたけど、今はいろんな仕事がしたいと思ってるんで。もともと、芸能界とかに憧れがあったので、AV女優をステップにしてそちらへ行きたいな、というのもあります。

 

──その時は、女優はきっぱり辞めてしまうんですか?

…そこが難しいですよね。AV女優を辞めてしまうのはもったいない気もするんです。私、この業界がすごく好きなので、寂しくなりそうで。だから、そういう状況になったら、すっごく悩むと思います。この業界に入ってきた時よりも(笑)。

 

──ファンとしては、残ってほしいと思いますけどね。

そういう状況になれるように、今はとにかく頑張っていきます! とりあえず直近の目標は、SODのソシャゲー第2弾『マジックミラー号のAV監督になろう─マジかん─』に出ることです。この間、偶然スタッフさんに会った時、PR用カードを渡されたんですよ、配ってって。仕事の話とか全然なかったんですけど(笑)。でも私、頑張ってもらったカードは全部配り終えました。前回みたいに、この頑張りを認めてくれないですかね。声のお仕事は本当にしたいので、ぜひお願いします!

初出:ソフト・オン・デマンドDVD 2018年4月号 Vol.82の内容を一部加筆修正しています。

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