【連載インタビュー・職業「AV女優」】Vol.2 栄川乃亜 なぜ彼女たちはAV女優を「仕事」に選んだのか。苦悩・葛藤・熱い思いなど彼女たちのAV女優観に迫るディープ・インタビュー!

もう数年前からAV女優は誰でもなれる職業ではなくなった。今、第一線で活躍するAV女優たちはみな、容姿やスタイルの高レベル化はもちろん、AVを仕事として捉え、AV撮影やイベントなどに対するストイックなまでの真面目な姿勢や、日々のSNSでのセルフプロデュースやファンとの交流など、一般職よりもはるかに高いレベルの努力をしている。この連載は、「なぜ彼女たちはAV女優を『仕事』に選んだのか」を軸にプロ意識をもってAVに取り組む女性たちに迫るインタビューです。

1997年12月25日生まれ。T147・B79・W62・H83。趣味は食べること、特技は寝ること。 公式サイト『のあのわ』<https://eikawa-noa.com>公式ツイッター<@Noa_Eikawa

 

仕事が楽しくて仕方がない、と思いながら日々生活をしている人というのは、世の中にどれだけいるものなのか。おそらく、探してもなかなか見つからないはずだ。楽しんでやれる仕事…それに出会えることはどれほど幸せなことか、考えたことがあるだろうか。企画単体女優としては初となる『スカパー!アダルト 放送大賞2018』で新人女優賞を受賞、2019年3月から8月までアイエナジーの専属女優になった身長147センチのミニマムサイズのロリ系女優と言えば… そう!栄川乃亜ちゃん。AV女優が天職といっても過言ではない乃亜ちゃんのAV女優感に迫ります!!!

「最初、AVはない、というか
『やっぱりやってはダメでしょ』みたいな感じでした」

─栄川さんって結構長いですよね。

栄川 まだデビューして1年ちょっとですよ?

—そうなんですか!? たくさん出られてるから、長くやってる感覚になってました。

栄川 昨年末からついこの間まで、毎月結構な本数を撮ってましたから(笑)。ちょっと怒涛すぎたので、今はペースを落ち着かせてゆっくりやらせてもらってます。

—ちなみに、女優になったきっかけは?

栄川 応募です。

—なりたくて入ってきたんですね。

栄川 そういうわけではないんですよ。最初は水着モデルになろうと思って、事務所を探してたら「AV女優」というのに目が入ったんです。水着モデルになろうと思ったのは「貯金したい」というのがあったので、より稼げるようなイメージがあって、話を聞いてみようかな、と。でも、聞いてみたら最初はやっぱりダメだって思いました。

—AVはないな、と?

栄川 ない、というか「やっぱりやってはダメでしょ」みたいな感じでした。

—AVに対するイメージは、どんな感じでした?

栄川 実は、1回も見たことなかったんです。見てはいけない気がして。もちろん、どんなものかは知ってましたけど、モザイクが入ってることは知らなかったんです(笑)。

—どういうことですか?

栄川 カラミの時にモザイクが入るなんて、知らなかったんですよ。見たことがないので、モザイクという概念が頭にありませんでした。

—なるほど。しかし、決めたわけですよね、出ることを。

栄川 そうですね、1ヶ月くらい考えて、まあ1度やってみよう、嫌だったら辞めよう、と。

私、これまであまり冒険や挑戦をしてこなかったんです。夢を描くのが苦手というか、現実主義な性格なんですよ。

例えば、美容師になりたいから学校卒業したら専門学校へ行く、とかあるじゃないですか。私の場合、どうせなれっこないから…と思うタイプなんです。
だから、今回が初めての冒険ですね。AV女優という仕事をやるなら今しかないな、と思ったので、かなりの決断でしたね。

「現実ではいないような子でも、『こういう子がいてほしい!』と見ているわけですから、作品内でリアルになるようにしています」

—そしたら、意外と水に合った、ということですか。

栄川 やってみたら楽しかったので。でも、それだけじゃここまで続けることはできなかったと思います。やっていくうちに、あれができるようになりたい、とか、これができたら褒められた、今日はこれがダメだと言われたから次はできるようになろう、そういうのがだんだんと楽しくなっていったんですよね。

—レベルアップしていく感じですね。

栄川 普通の仕事でも、そういうのはありますよね。

私、基本的に仕事をしているのが好きなんですよ。なんの仕事であれ、そういうのが楽しいし嬉しいんです。勉強よりも働く方が好き、多分根っからの働きマンなんでしょうね(笑)。この仕事も、最初のうちは昼の仕事とかけもちしてましたし。

—社会人経験ありなんですね。

栄川 はい。正社員で働いていたんですけど、お給料が…で、だからお金を稼ぎたいと副業をしようと思ったんですよ。

—今もかけもちしてるんですか?

栄川 いえ、もうこっち1本です。この仕事を続けていくうちに、やりがいがあるなって思って、続けていくならもっとたくさん作品に出られるようにしようと、決断したんです。

—そこから一気に撮影が入っていったわけですね。

栄川 もう怒涛でしたね。しかも、人生もガラッと変わったわけですから(笑)。

でも、急速にいろんなことが進みすぎて、「私、何を目指してるんだろう?」と思ったんですよね。それで、今セーブしてそのあたりを考えてる感じですね。

—体力的にはツラくなかったんですか?

栄川 そうでもなかったですね。その時の方が健康だったくらいですよ、今、しょっちゅう熱出してますから(笑)。

—で、目標的なものは見つかりましたか?

栄川 それが、まだないんですよ。本当、苦手なんですよね(苦笑)。

—でも、現実主義者が空想作品をつくるのって、難しくないですか?

栄川 そんなことないですよ。「今日はこういう設定の女の子でお願いします」と言われたら、その作品の中でリアル感を大事にしてやってるので。「こんな感じな子、現実では絶対にいないだろう」と思っても、監督さんを始め、見ている人は「こういう子がいてほしい!」と思ってるわけですから、私はそれに乗っかって作品内でリアルになるようにしています。

—空想の中の現実を目指しているわけですか。

栄川 はい。基本的に、役に従順するタイプなので、難しくはないですね。

—地を出すより、なりきる方がいいんですね。

栄川 そうかもしれませんね。『栄川乃亜のツンデレJ〇』というよりも『ツンデレJ〇をやっている栄川乃亜』をやりたいんです。自分のカラーを出すというよりは、役柄でカラーをつけていろんな栄川乃亜を楽しんでもらいたい、という感じですね。

「作品をつくるのも好きですけど、今はファンの人が応援してくれるから頑張ろう、というのが1番大きいです」

—なるほど。じゃあ、今やってみたい役はなんです?

栄川 人妻です! でも、見た目がこれなので、9割以上がロリ系なんです。もっと幅広いことをやっていきたいし、今後のことを考えるとやっていかないといけないなと思ってるんですよ。J〇役は、本当にやり尽くした感があるので。

人妻はまだ無理なら、OLとかでもいいです。スーツを着たいです!

—今後を考えているということは、この仕事はまだ続けていくんですね。

栄川 もちろん。辞めるのは、自分がやりきったと思える時ですね。

—どこまでやったら「やりきった!」と言えるんですかね。

栄川 なんだろう…。明確な答えはないですけど、今はまだ「やりきった」とは言えないですね。
今年に入ってファンの人と触れ合う場が増えたのですが、ファン孝行ができていません。そう思っているということは、やりきってないということですからね。

—ファンの存在は大きいですか?

栄川 普通に生きていたら、何百人という人に「好き」なんてことは言われないじゃないですか。それにみんないい人だし、話すと楽しいし、ファンという存在が自分の中では大きくなっていますね。

作品をつくるのも好きですけど、今はファンの人が応援してくれるから頑張ろう、というのが1番大きいです。

—じゃあ、ファンの存在を知らなかったら…。

栄川 もういっか、という感じになってたかもしれませんね。作品はかなり撮りましたから。

—ファンとしては、AV以外の仕事での栄川さんを見たいと思ってるんじゃないかと。そういうのに興味は?

栄川 この前、『SEXY−J』というアイドルグループに入ったんですよ。今後は、そちらでの活動も増えていくかと思います。ライブで名前を叫んでもらいたいですね、私あれ、大好きなので(笑)。

—普通にOLやってた子が1年で…もう激変ですね。

栄川 本当に。賞とかにもノミネートしていただいたり、順調に行き過ぎて怖いくらいです。

—AV女優になるという決断、してよかったと言えます?

栄川 もちろん。さすがにこの状況で「いや、ダメでした」なんて言えないですよね(笑)。むしろ、申し訳なくなったりしてます。

だって、最近は誰かに憧れて女優になったり、有名になるぞと意気込んで入ってきたり、なりたくてなる子がたくさんいるじゃないですか。それなのに、なんとなく「やろっかな」みたいに入ってきた私が順調に行っちゃっていいのかなって。最初の頃は全然思ってなかったけど、そういう子がたくさんいるというのを知ってからは、適当に仕事はできないな、という責任感みたいなのを感じるようになりました。

—そういう子たちの気持ちを背負っていく、という感じですね。

栄川 そうですね。もちろん、最初の頃もちゃんとはやってきたけど、最近はその時以上に真剣にやってます。

—そのうち、「栄川さんに憧れて入ってきました〜」という子が入ってくるかもしれませんね。

栄川 それは…恐ろしいです(苦笑)。そんな子が入ってきたら私、何をすればいいんでしょうか?

初出:ソフト・オン・デマンドDVD 201711月号 Vol.77の内容を一部加筆修正しています。

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女子校生の乃亜は廃墟に監禁され緊縛調教されている。縛られて身動きできないまま、喉や胸、マ○コを責められる。時には玩具を入れられたまま放置され、いつ終わるとも知らない責苦に耐える。しかし彼女は同時に未知の快感にも目覚め、次々と挿入される知らない男の男根を受け入れてゆく。栄川乃亜、衝撃の緊縛解禁作品!!

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