―特に印象に残っているイベントエピソードってありますか?
「1回目のアダルトエキスポの時に、休みなく女の子たちがローテーションでブースを回って、ヒールだったから最終日は足に豆できてすごく痛かったんですけど強がって『全然大丈夫です!』って言ってたんですけど…1人になった時に営業さんに『まりりん、靴ぬぎなよ。俺らの前では強がらなくていいよ』って言われてホッとして号泣したり…。
そうやってちゃんと見てくれて1人1人に向き合ってくれる部分に泣いちゃったりしました。弱い部分も受け入れてくれる、見せても大丈夫なスタッフに囲まれてるって素敵なことだなって思います」
※AVメーカーが一堂に介した国内最大級のアダルトの祭典『JAPAN Adult Expo2014』では白いドレス姿でステージやブースでイベントを行いました。
―1回目に参加した時のアダルトエキスポは全員白いドレスでヒールでしたもんね
「強がり女子ってそういうふとした優しさにクラっときません? 私がずっと体育会系だったからそういう雰囲気やノリもすごく合ってたんだと思います。まあ…弱い部分に気づかれちゃうのはダサいんですけど(笑)」
―あの規模の他メーカーも合同で出展するイベントに参加したのって初めてだったと思うのですが、たしかに女優さんもSODスタッフもものすごい団結力で熱がありましたよね!
「私も、ラムタラさんの舞台で各メーカーの女の子が代表して出る『だるまさんがころんだ』にSODを背負って出たり(笑)。こう振り返ると1つ1つのイベントの思い出が濃いですよね」
―ありましたね~。裸足になったまりりんが本気のだるまさんがころんだを披露して優勝しました!あと、セルDVD店様を一堂にお招きした店舗懇親会でも急に直前に挨拶のスピーチを任されたこともありましたよね
「ありました!それ覚えててくれる人、もうあんまりいないですよ(笑)」
―まなちゃんがいない会場だったか、タイムスケジュール的に別のことをしていて間に合わないから…とかで直前に営業さんがまりりんにやってって言って…『えっ…本当ですか!?』ってすごい戸惑ってたんですけど、本番では完璧にこなしてましたよね!
「そうですそうです(笑)。しゃべるの好きだからやっちゃうんですよね。頼られると弱いし、いいとこ見せたいって思っちゃうから…!あの時にいたstarの子、今も覚えてます。瀬名まおちゃんと葉山めいちゃん!他メーカーの女の子は控室でおとなしくしてるのに、私たちはトランプとかウノやってたんですよ。
SODの女の子たちって、本当にみんな仲がいいし真面目ですよね。時間も守るし、集合イベントでも輪を乱すことなく自分の役割を見つけてちゃんとやるし、控室でも笑い声が絶えないしそれぞれが居心地いい環境作りを心掛けるし。
私があの子たちのお母さんだったら子育ても楽だろうな~って思います。本当にみんなイイ女! そういう仲の良さがユーザーさんにも伝わってるんだと思います」
―集合イベントはもちろん、SOD社内の新年会や忘年会とかでほかの女優さんと会う機会も多いですもんね
「SOD以外のお仕事でSODstarの子が現場にいるとなんだか安心しますもん。卒業のロケの時、同じスタジオで、おぐゆな(小倉由菜ちゃん)も撮影しててスタッフのみなさんと一緒に遊びにきてくれたんですよ。あのスマイルでニッコニコして、2人ではじめていっぱいお話ししました。『もっと早くこういう時間作ればよかったね』なんて言って…。
あの、おぐゆなもすっかりお姉さんになっちゃって…ってちょっと親心で見ちゃったり(笑)。古株の、まなちゃんやこっちゃんもプライベートや打ち上げとかで『私たちってさあ…こうだよね』って本音で話したり。そういう人間関係を築けたのもSODだったからっていうのが絶対あると思うんですよ。まだそこの一員でいたいって思う感情が強いんだと思います」
―アウェイなお仕事でもSODstarがいればホームって感じ、すごくわかります
「さっき実家って言ったんですけど、だから今回の卒業は上京するような気持ちなんです。またいつの日か『ただいま』って帰ってきてもいいのかなって…。今回は卒業だけど、仮に引退ってなった時はSODで撮ってください、って意志を伝えています」
―あくまでも「卒業」ですもんね。でも15カ月の作品リリースのお休み明けの作品が『SOD卒業』っていうことで、ファンにも衝撃が走っているかと思いますが…先にお休み中にしていた活動を聞いてもいいですか?
「お休み中は、私からAVを取ったら何が残ってるんだろうって考えて活動をしていました。AV以外で本腰を入れてやっていきたいなってお仕事の準備だったり、新しいことに挑戦するようにしていました。
もともとやっていたDJや歌のお仕事を増やしたり、ゴルフのお仕事をしてみたいからその準備をしてみたり、卓球もはじめたんです。あと、ある国の国技を広めるお仕事をすることになったんですよ。その国技のチケットの売り上げが、その国の貧しい子供のチャリティーにあてられるんです。
私もAV女優でありながら子育てをする立場なので、そういう風にAV女優が福祉的な活動に取り組むのもいいんじゃないかな、と。今後、引退した時に白石茉莉奈としてできる仕事の引き出しを増やせるように活動をしていました」
―すごい!未来への種まきをしていたんですね
「でもやっぱりAVをリリースしていない時期は心苦しい部分もありました。SOD専属女優の合同イベントにも参加させてもらったけど、私がここにいていいのかな…って思いましたし、現役AV女優でいるうえでいろいろやりたい仕事があるんだなって再確認できましたね。
『元AV女優』って言うのはまだ早いなって…まだやめられないです。白石茉莉奈になった意味を見つけたいし、むしろお休みを経てまだ現役でやっていこうって想いが強まりました」
―すごくSOD愛が伝わってきますが、卒業が決まった時の心境はどうでしたか?
「うーん…心境としてはショックではありました。ついにきたか…って。どこに行ってもSOD色が強いと言われて、『SODのまりりん』って言われて私もそれが誇りだと思っていました。
そうやって認知してもらってるのが1つの自慢だったので、それが外れることの大きさは私が1番わかってます。だからせめて1つ希望を持ちたいから『引退はSODで撮ってください』って言ったんです。最後の最後は戻ってきます…実家に」
SODstar 白石茉莉奈 SOD卒業記念独占ロングインタビュー【前編】はここまで。
いかがでしたか?まりりんの発する一言一句から、SOD愛がひしひしと伝わってきますね。
【後編】は明日、公開予定!
1月9日に発売された卒業作品のこと、7年近く活動したなかで発売された70作品の思い出話に今後の活動についてなど、たっぷりお話してくれてます!
お楽しみに!!
※月刊ソフト・オン・デマンド2月号vol.5からの転載記事になります
インタビュー後編はコチラから▼
SODstar 白石茉莉奈 SOD卒業記念独占ロングインタビュー【後編】「白石茉莉奈を生み育ててくれたSODは実家なんです。今回の卒業は上京するような気持ち…またいつか『ただいま』って帰ってきます」
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