―当時はほかメーカーにも面接に行ったんでしょうか?
「それが行ったらしいんですけど、まったく覚えてないんです。SODの記憶しかなくて。
今はSyainBarの控室になってる1Fの奥の部屋で当時のキャスティング部長と哲っちゃん(現・高岡副社長)と面接したんですけど、それははっきり覚えてます」
―面接して即SODでの専属が決まったってことでしょうか?
「多分そうだったと思います。私の心の中でも、ここしかないっていうのがあったんだと思います。普段の生活でも何か直観でビビってくることってありますよね。
はじめてSODに来た時に自然なフィーリングで懐かしさや安心感があって全然こわさとかもなかったんですよ。
今はもう6年以上経ってるからSODにきたら『ただいま~!』って感じで、新しい新卒の子も親戚みたいな感覚で(笑)」
―まりりんはSODに来た時に、いつも各フロアをまわってきてくれますよね
「せっかく来たからみんな元気かなって挨拶周りにいつも行かせてもらってて『今日は○○さん出張でいないよ!』って言われたら残念!みたいな(笑)。
それだけ大事に思える人に囲まれてお仕事できるってなかなかないですよね。普通のお仕事でも、一般芸能でも絶対ないと思う」
「結婚して子供がいるっていうことを隠す選択肢もあったけどオープンにしたことが今も活動できてることに大きく影響していると思います」
―そんなSODから人妻で一児の母という異色の経歴でデビューしました!
「SODstarとしてデビューするときに、結婚して子供もいるってことを隠すっていう選択肢もあったんですよ。でも私、絶対ボロが出ちゃうし隠せないって思ったんです。せっかくパブも全開で活動していくし、そういうことも含めて発信していくことに意味があるんじゃないかなって。
当時はまだ、こういう経歴でデビューする女優さんって少なかったので、同じような境遇の方がAVデビューをしても居場所がちゃんとあるんだよっていうのが伝わればいいなって想いもあったし、ありのままの私を認めてほしいって願いもあってオープンにすることをSODも認めてくれたんです」
―たしかに今も隠したままだったらって思うと…
「今も活動できている理由の1つに大きく影響していると思います。だって途中で言うってないよなって思っちゃって…白石茉莉奈を生み育ててくたのがSODで、本当に実家みたいな感覚なんですよ」
―改めてまりりんにとってSODのイメージってどんなものなんでしょう
「店舗懇親会やアダルトエキスポみたいな大イベントの時にいつも感じてますが、結束力や団結力、仲間意識がすごいですよね。
私が新人でデビューした時のSODの先輩女優さんもみんな人間的に尊敬できる人ばかりだったし、だから私に後輩ができた時は『私も何かしなきゃ』って焦りもあったけど、それを大きく包み込んでくれたのが先輩たちで。長くやってるからこそ結束ももっと強くなっていって…。
一時期、SODstarが(紗倉)まなちゃんとこっちゃん(古川いおりちゃん)だけだった時もあって3人で特典のオムニバスを撮ったりとか…。SODstarとして卒業を見送ることもたくさんあったし、その分いらっしゃいってしたこともたくさんあって、いろんな出会いと別れがありました。
女優さんだけじゃなくて営業さんやスタッフさんも、信頼していた人が辞めちゃって泣いたこともありましたし、それだけの長い年数SODstarにいたんだなってこう振り返ると改めて思いますし、SODでデビューできて本当に良かったなって…それしかないです」