2001年『青い性欲』でAVデビューした堤さやか。
ほぼ同時にデビューした桃井望と一緒にデビュー会見を行ったときの衝撃は、今も忘れない。
この子たちは必ずブレイクする、そう確信した数ヶ月後、押しも押されぬ人気女優に。
今回のアーカイブスで紹介したいのは、思わずいじめたくなる薄幸美少女・堤さやかと堤さやか出演作の中でも名作と名高い『Mの刻印 2 トランクの中の少女さやか』。
女子○生さやかは夏休みのある日、憧れの美術教師から絵のモデルをお願いされ引き受けるが……それは緊縛モデルであった。調教され、華奢なカラダにアンバランスなDカップ美巨乳を麻縄で汚され、変態教師の性の奴隷と成り果てる人気SMシリーズの第2弾。
最近はアイドルですら「自分はMです」などと平然とテレビで言ってのけるが本来、SMはひっそりとマニアが愉しむものだった。かつては、レンタルコーナーでもSMは独立したジャンルとして陳列され、軽い気持ちで手を伸ばせる雰囲気ではなかったしSM作品に出演する女優は引退間近と言われていた。
しかし、セルビデオ時代の到来、企画単体女優ブームと共にSMのハードルが下がり、ソフトSMは普通のプレイと認知されるまでになった。
ロリ系AV女優の中では異色のスレンダー系美乳
堤さやかは身長が151cmだというのにそれを感じさせないプロポーションの良さが他ロリ系女優の中では群を抜いていた。
長瀬愛と比較すると長瀬は典型的な幼児体型で背が低いことも一目瞭然。
それに対し堤さやかの場合は、男優や他女優と一緒に映っていなければ小さく見えない時がある。
手足がスラリと細長く全体的にスレンダーなので実際の身長よりも大きく見えるのだ。
ロリ系女優にとって小さく見えないことは、ひょっとするとマイナスだったのかもしれない。ただ、ロリ系好きと言ってもさまざまで、必ずしも幼児体形が好きだというわけではない。
幼児体型が好きなら長瀬愛がいたし、むっちりロリ巨乳が好きなら桃井望がいた。同じ事務所の他のロリ系女優とキャラが被っていなかったことも、ブレイクした要因のひとつだ。
本文でも触れたいが憂いを帯びたクールな表情も、彼女の魅力を語る上で欠かせない。一般的なロリ女優は「無垢」「うぶ」が売りなのに対し、堤さやかは「儚さ」「脆さ」といった、どこかへ消えてしまいそうな危うさがあり、それがファンの心をギュッと掴んだのだろう。
どこか憂いを帯びた顔の裏に壮絶な過去
堤さやかのことを語るときに必ず一緒に論じられるのが、同じ事務所で同じようにロリ系AV女優として大活躍していた長瀬愛と桃井望の2人。
長瀬が太陽のような笑顔、明るい性格と評され、桃井望が天真爛漫、エッチ大好きというキャラで定着していた一方、堤さやかは「影のある美少女」と呼ばれていた。
長瀬愛と桃井望が可愛いキャラなのに対し、堤さやかが正統派美少女という単純なルックスの差もある。
ただ、それだけではなく堤さやかの笑顔の奥には、どことなく切なさや哀しさが感じられたのだった。
そう感じられた理由が明らかになったのは堤さやかが引退後に始めたブログに綴られた、デビュー前のレイプや中絶の体験……堤さやかの憂いのある顔のわけが少しわかったような気がした。
親友・桃井望の不幸。2年の活動に終止符
堤さやかと桃井望は親友でもあり、お互いに良きライバルでもあった。しかし2002年10月、桃井望が衝撃的な死をとげてしまった。
その悲惨な最期に堤さやかの憂いは、なお一層深まっていったように思える。
それは、もはや引き返せない領域まで達していて、翌年1月にAV業界から引退。わずか2年の活動だったが総集編を合わせると、出演作は200を軽く超える。
その中でも名作と評判なのが本作。
堤さやかの表情に注目して本作を見てほしい。
『古川いおり 緊縛監禁 完全緊縛で犯され続けメス堕ちした美人女医』
古川いおり、AVデビュー7周年記念作品!本格金爆解禁!!
訪問診療で毎日患者の家を回る女医のいおりは、優しく穏やかな性格で周りからの信頼も厚い。ある日診療で訪れた矢島という男の家。周囲の人間からもただならぬものを感じていたが、実は彼は暴力団矢島組の組長だった。余命僅かな矢島に対し懸命に治療するいおりだったが、緊縛嗜好のヤクザに囚われ監禁凌辱されてしまい…。
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