かつてはその他大勢の扱いで、名前すら作品パッケージに載ることのなかった企画女優たち。
しかし単体女優に引けを取らないルックスとキラリと光るエロさで上原亜衣や波多野結衣などが登場する後のキカタン女優ブームを巻き起こす礎となった長瀬愛、南えりという2人の伝説的キカタン女優がいた。
今回のSODアーカイブスはキカタンブームの立役者の2人の共演作に迫ってみる。
単体女優並みのルックス、企画女優の持つエロさを併せ持つ最強のAV女優・キカタンの誕生
レンタルビデオからセルビデオという大きな流れの中で、AVに出演する女の子たちにも変化が起こっていた。
大手レンタルメーカーのように潤沢な制作費を持たず、モデル事務所ともコネクションのない零細セルメーカーは十把一からげの企画女優を起用するしかなく、長瀬愛や南えりはそんな企画女優の中に原石として埋もれていまいた。
通常、単体女優は月に1本の新作リリースのペースでしか撮影を行わないのに対し、長瀬や南らはほぼ毎日のように撮影をこなすことで原石はどんどん磨かれていきました。
ユーザーの方も「この女の子、前に見たAVにも出ていたな」「ちょっと気になっていたんだよね」「他にも出ているAVはあるのかな?」といった具合に彼女らの存在に気づき始め、誰が出ても同じとされていた企画女優の中から飛び抜けた販売本数を記録する女優がたちが生まれました。
それがキカタンと呼ばれる企画単体女優の始まりだった。
単体女優並みのルックスと企画女優のエロさを併せ持つ最強のAV女優・キカタンは瞬く間にセルビデオを席巻していった。
自由に見えて、ものすごく計算された演出、痴女というジャンルを確立させた偉才!!
監督・二村ヒトシを真面目に語ろうとすると、本1冊書いても足りないので、痴女ブームに限定した考察をしたい。AV女優に自由に演技をさせて、ときに困らせ、ときに女優自身も気づいていなかった潜在能力を引き出す天才が監督・二村ヒトシである。その原点は女性に囲まれて育った環境や一流大学で劇団を主宰していた経歴など、これまでインタビューなどで明らかにされてきたが、最も大きな功績は、女の性欲を肯定した点ではないだろうか。痴女とはみずからの性欲に向き合った姿で、それがエロいということを形にしたのだ。
AV史に残る2大女優の魅力全開!!
『痴女』
という言葉は実はAV業界で独自の使い方をされて、今では世間一般に広まった言葉です。元々は男の痴漢のように、電車などで見ず知らずの男の股間を触ったり自分の体を押し付けるような女のことを指す意味合いでした。
しかし女の子が痴漢されるAVはいつの時代も人気だけど、男が痴漢されるAVはほとんど需要がないのです。
つまりユーザーが求める理想の痴女像とは、性欲全開で男をリードしてくれる女の子のこと。
ニンフォマニア、いわゆる色情狂いに近いものだったため、いざ痴女作品を撮影しようとしても痴女を演じられる女優がいませんでした。
当時の単体女優は男優にリードしてもらわないと動けなかったし、アドリブもほぼできない。そこで制作者たちが目をつけたのが企画女優たちでした。
長瀬愛や南えりらは毎日のような撮影で経験豊富だったし、AVの仕事に対して前向き。過去にインタビューで長瀬が
「痴女はあんまり得意じゃない」
と語っていたが、それはあくまで彼女の中での基準で、ユーザーから見れば立派に痴女を演じられる名女優!
一方、南えりは一見ぽわ〜んとしているが、天才的な感覚の持ち主で与えられた役割をきっちりとこなします。
『痴女行為の虜になった私たち4』は単に任期女の2人を共演させるという安易な発想ではなく、真面目で優等生タイプの長瀬愛とおっとりしているけど内に秘めるタイプの南えりをキャスティングした絶妙な作品なのです!!
しかも南えりにとってはこの作品が引退作であり、長瀬愛にとっては復帰作というメモリアルな作品でもあるのです。
時に物事のすべてが上手い方向へ進んでいくことがある。女優、監督、そして時代…あらゆる条件がいい具合に揃って、とてつもない化学反応を起こすことがあります。
本作はシリーズの中でも名作と呼べる1本であり、長瀬愛復帰作、南えりの引退作となった貴重な作品でもあるのです!
<おすすめ痴女作品>
『汁男優としてAV撮影現場に参加したボク!人気女優4名に惚れられて、撮影中に痴女られまくりハーレム!』
SOD主催の「蓮実クレア先生の凄テクエロエロ塾」に参加した汁男優の主観映像。エロエロ塾が進むにつれて、なんだか女優さんに気に入られた僕。僕を挑発するような目つきで見られたり、焦らされたり。最終的には僕と4人の女優さんでハーレムプレイになることに。
ソフト・オン・デマンド/SDMU-894/150分
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