今回の職業「AV」女優は2015年にデビューしたかなで自由ちゃん。
AV女優に憧れて自分から事務所に応募し、業界に飛び込んできたという、かなで自由ちゃんは真面目さとエロさを併せ持った女の子。
ほんわかとした雰囲気ながら芯の強さも見せるかなで自由ちゃん、憧れの職業に就いて充実した毎日を送る彼女のAV女優に対する職業観を聞いてみました!
Contents
「芸能人に憧れるようにAV女優にも憧れていて『同じところで働きたい』と思っていました」
──かなでさんは、どういう経緯でこの業界に入ったんですか?
応募です。
AVが好きで、サンプル動画を見まくってました、もちろんオカズとして(笑)。
そしたら、好きな女優さんができて、ブログとか読んで追っかけ始めたんですよ。
そして、他の人が芸能界に憧れるような感じで、いつか私も同じところで働けたらなぁって思っていたんです。
──それで応募しよう、と。
憧れだけで、本当に入ろうとは思ってなかったんですよ。
でも、当時やっていた仕事があんまり面白くなかったのと、ずっと彼氏がいなかったんで、応募してみようかなと思って。
──彼氏がいないから応募した?
私、本当にエッチなことが好きなんですよ。でも、セフレとかそういう軽い関係はちょっと…、だけどヤリたいって思った時に、大好きなAV女優さんのブログを読んでて思いついたんです。
AVなら安全にエッチができるじゃん、って(笑)。
──なぜ安全だと思ったんです?
10年以上女優さんやってる人もいるし、ブログを読んでたら楽しそうだから、絶対安全なんだろうなって思いました。
──不確かなのに、よく飛び込んできましたね。
実際にやってみたら、想像していた以上でしたね。
女優だけでなく男優さんも年齢確認をしないと撮影が始まらないし、無理強いせずプレイ内容は事前に聞いてくださるし。
性病検査証を持ってこないといけない現場もあったりして、すごく徹底してますよね。
他は知らないですけど、性風俗業界の中では1番クリーンなんじゃないかなって思ってます。
「憧れの人と同じ業界で大好きなエッチができて作品も作れる一石三鳥くらいの仕事です(笑)」
──初めての撮影から、エッチは楽しめました?
さすがに…。
エッチ自体が2年ぶりとかだったんですけど、ドラマものだったからセリフとか絡みの流れとかを覚えなくてはいけなくて、楽しむどころじゃなかったんですよ(笑)。
というか、監督さんから叱られてばっかりでかなり大変でした。
──それで挫折する人もいますよ。
大変だったんですけど、撮影が終わった後に監督さんが「初現場にしてはセリフもちゃんと覚えられてたし、動けてたよ」って褒めてくださったんです。
そして「厳しいことを言っちゃったけど、これから一緒に頑張っていこうね」と言われて、泣きながら「頑張ります」って。
──最初の現場でいい人に恵まれてよかったですね。
本当にそう思います、度胸もつき ましたし。
──演じるのが好きになった?
中学時代は演劇部に入っていたので、演じることはもともと好きなんです。
人から注目されたいっていう願望もあるので、形は違いますけど、AV女優になってよかったなって思っています。
──趣味と実益を兼ね備えた、一石二鳥な仕事というわけですね。
いろんな女優さんにも会えるし、作品という形に残るものも作れるので、私にとっては一石三鳥くらいですよ(笑)。
──本当に楽しんで仕事をしてるんですね。
はい!めっちゃ楽しんでます!!
撮影も好きですし、自分の作品が店頭やネットに並ぶとすごく嬉しいですね。ただ、中身を見たら、ひたすら反省会が始まるんですけど(笑)。
──自分の作品、見るんですか?
全部見てます。
見ながら、撮影当時のことを思い出してニヤニヤすることもありますけど、基本は反省の連続です。
至らない点があったら、次では修正できるようにと。
あと、確認の意味もあります。
私の作品を買ってくれた方が興奮できるものになってるかな、っていうのが気になってしまうので。
──真面目なんですね。あの現場はツラかったから見たくない、って思う作品もあると思いますけど…。
ツラい現場はありますけど、その分終わったあとの達成感がすごくあって気持ちいいんですよね。
それで、また頑張ろうって思えるから、見るのが嫌な作品とかはありませんね。
──辞めたいと思ったことは?
まったく。
逆に、辞めたいと思う日がくるんですかね。
熟女までずっとやってそうな気がしますね(笑)。
「目標にされたいとは思いませんが『かなで自由ちゃん好き!』くらいは言われる女優になりたい(笑)」
──ファンの人にとっては心強い言葉ですね。そのためには、芸の幅を広げていかないと。
本当にそう思います。
今はM寄りの役柄が多いんですけど、Sもできるオールラウンドな女優になりたいんですよね。
ただ、Sは本当に難しくて、なかなか…。
最近、痴女とかM男いじめとか、淫語を主観で喋るとかいう仕事が増えてきてるんですけど、言葉が出てこなくて固まってしまって。
今、壁にぶち当たってます。
──同じ事務所の跡美しゅりちゃんに教わったらどうです?
しゅり様とは共演した時に間近で責めを見ましたが、ただ責めるだけじゃなくて、相手の反応を見ながら臨機応変にやってますよね。
ほぼ同期で、『原宿☆バンビーナ』のメンバーだから仲良くさせてもらってるので、すごいなって思うと同時に悔しくもなっちゃうんですよね。
だから、毎回真横でガン見して勉強させてもらってます(笑)。
──じゃあ、しゅりちゃんみたいになるのが目標ですか。
誰々みたいになりたい、っていうのはないですね。
「この女優さんみたいになりたい」と思うと、その人の真似をしてしまうんですよ、私。
それはよくないと思うので、今は考えないようにしています。
ただ、いいところは盗んでいきたいですね。
──そして、目標にされるような女優になっていく、と。
そんな偉大な人間になりたいとは思ってません(笑)。
でも、「かなで自由ちゃん、好き!」くらいは言ってもらいたいですね。
──AV撮影以外の仕事も、積極的にやっていきたいですか?
アイドルユニットとかも楽しいですけど、撮影が好きなので、そちらをメインでやっていきたいです。
アクションもできるので、『脱げるアクション女優』という感じで活動できたら楽しいかなって思います。
それと、ドキュメンタリー、自分の素を出す作品がうまく撮れるようになりたいです。
自分を表現する仕方がわからないので、苦手なんですよ。
──それができて一人前の女優になれる、という感じですかね。
たぶん、そうだと思います。
でも、私のドキュメンタリーなんか撮ったら、闇しかないですよ(笑)。
割と過去は暗いんで。
──そうなんですか!?
全然友達がいなかったんです。
でも、この仕事を始めたら、友達が5人もできたんですよ!
すごくないですか?
──お、おめでとうございます。
ホント、この仕事をやるようになって、明るくなったし、社交性も身についたんですよね。
──AV女優という道を選んで、いいことづくめですね。
そうですね、本当に毎日が楽しいです。
休みなんていりません、毎日仕事してたいくらいですよ!
──頑張りすぎて、身体壊さないでくださいね。
体力には自信ないんですけど、これからつけていきます!!
初出:ソフト・オン・デマンドDVD 2016年2月号 Vol.68の内容を一部加筆修正しています。
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