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プロローグ〜SEX中の視点が変化すると流行する体位も変わる!?
SEXっていうと、「一番好きな体位は正常位」と答えるのが女子的な定番。未だにエロネタが放送できるweb系テレビなんかでも、これまた未だに一位を独走していますね。正常位の「正常」とは、「正しい位置」なのはもはやご存知の方が多いと思います。ただしキリスト教の概念としての、「正しい位置」になります。
いわゆる大航海時代に、ヨーロッパの船がアジアを目指して出発していったわけですが、この際に現地にいる民族に教え込んだのがキリスト教。これはSEXの戒律なんかも含んでいますが、単純に「こうやってするのが優れた民族だ」みたいなことで陵辱したんだと思います。
民族学的な見地からSEXを見ると、意外と多種多様なSEXがあるそうで、難しい本を書く先生方が、なぜかそういう下ネタを書いているのが人の探究心ってすごいなというところですが、バックが普通だったり、挿入するのは最後の最後、射精する瞬間など、その土地によって違っていました。
ましてやヨーロッパですら、あの膨らんだスカートは、中でおしっこしたりできるという有名な話以外にも、SEXの時に簡単にできるからということもあるようです。ちなみにYシャツの下の股間に向かって伸びている部分は、おしっことか精液を拭くためのハンカチ的なこととして伸びているそうです。
この場合、正常位じゃなくてバックがメインだったでしょうね。対面でも立ちがメイン。ショートプレイが多そうだ。お互いにお風呂入ってないから、娼婦以外はオーラルプレイをしていないこともあるでしょうね。
おまけで書いておくと、日本人は清潔好きな民族。温泉などもそうだし、銭湯が発達していったのも、江戸や大坂といった大都市だと、ホコリが舞うので、一日仕事をしていると汚れてしまい、それをきれいにしたいという概念があります。田舎だったら川などに入るなどがあり得ますが、いくらなんでも大都市で川にいちいち飛び込めない。そして飲料水でもあるため、「汚したら罰金」だったりしますから家のそばでするわけがない。なので銭湯ということです。
そしてきれいだったならばSEXも意外とお手軽にできるというわけ。手コキはあれどオーラルプレイがあったかどうかはあまり文献的にも残っていないので、悩ましいところですが(逆にいうと手コキに該当するプレイはよくあります)、挿入するためには問題ないってところですね。これは吉原のような遊郭や、岡場所でも同じ状況でしょうね。お風呂とは事前に入るものだったようです。現在の人々は、石鹸とともに、ソープランドのサービスプレイを感謝しましょう(笑)。
全然、正常位の話じゃないので戻します(笑)。とにかく下ネタOKだろうがなかろうが、女子に聞いて教えてくれる場合、大概が「正常位」を一位に選ぶわけです。恥ずかしいけれどノーマルという考え方でしょう。「異常なことをしているわけじゃないんです」的な照れ隠し。
ところがこれが曲者でして、20世紀というかいわゆる今に繋がるモラルが完成していく19世紀末くらいから出てきた概念が、「正常位はノーマルプレイ」なのです。江戸時代は、意外と対面座位とかバックのほうがノーマル。着物の構造を考えるとやりやすいですから。
ヨーロッパも先に記した通り、立ったままプレイを普通としているわけです。これは口臭などの概念が芽生えて、歯医者自体がノーマルになっていくにつれて、正常位とは寝た状態とキスすることを前提としたSEXということになるのです。家の問題もありますよね。とにかく庶民のデータって残っていないのですが、狭い長屋でプレイするわけですから、同じ正常位だとしても、たぶんにAV的な離れた正常位だったでしょう。それか座位。
キスが挨拶だったりするロシアとかは、また違うモラルを持っているでしょうけれど、
キス=特別だった時代がほんの少し前まで普通だったという事実。なのでみなさんの想像するような正常位がノーマルではないということです。ベッドなど寝具の向上も正常位を人気にした理由があると思います。
SEXは、AVのようなエロ媒体のみならず、社会からの影響を大きく受けて変わっていきます。AVのような、ハメしろを見せるための正常位があるからこそ、観たことがある人が、男子だけでなく女子にも増えたからこそ、「ハグする正常位が好き」なんてコメントが出てくるわけです。セクシー女優のデビューインタビューだと、3年以上前の女優さんは、ほとんどが「キスができるしハグして密着できるから正常位が好き」と答えてます。
これがここ数年で変わってきています。今、「好きな体位」として選ばれるのは……「騎乗位」なのです!?
SEXを視聴する概念がノーマルになった結果、騎乗位が上位になっていった!?
SEXとは、30年ちょっと前だと視聴するという概念はエロの中でも少数派でした。だってそういうメディアがないもんね。ポルノ映画館は映画として独立しているので、記憶だけを持ち帰るしかない。エロ本は動かない。音だけのエロカセットなんかもありましたね。ビデオというメディアは、世界を変えてしまったわけです。
日本ではAVというメディアが発達します。丸見えがNGな国だからこそ、局部とかを隠しつつも、「SEXしている」を観ている側に自覚させないといけない。だからこそAVの隠し方は巧妙だったわけです。今では、モザイクを見るだけで「エロい」と思ってしまうようにすり込みが入っており、AVとモザイクの関係性の深さを感じずにはいられません。
そしてそこから、実際にするほうへの影響が登場するわけです。日常からSEXのような非日常に移る際には、シャワーを浴びるとかして、お互いに日常の汚れをとってからスタートみたいなのが普通だったはずが、風呂に入る前のキスからスタートして、服を脱がしあったりして、お風呂を一緒に入るというプレイっぽい概念がノーマル化します。
そこから今度は、お風呂の中での泡を使ったプレイとかが出てくるし、ラブホなんかに行ったら、ローションが常備されていたりして、非日常的な快楽に浸るなんてこともあるようになる。これ、AV的な発想がほとんどなので、昔は男子から「こういうことしてみない?」的なアプローチだったのでしょう。ここらあたりから、男子の聖域として思われ、守られていたはずの、AVに女子が侵入してくるようになります。
そこまでAVを好んでみる女子は、データ上では、そう数多くはいないのですが(サンプル動画ばっかり観ないでね、そこの女子!)、web中に、非合法違法アップロードなどでAVが観れるようになっていくわけです。なんだったら、「日本人による丸見えAV」が、海外サイト経由で発売され、それも意外と普通に観ることが可能だったりします(こちらの動画は有料がほとんど)。人は高いところから低いところに流れるわけで、そちらの人口が増えてしまうわけですね。
それだけで、騎乗位が増えるわけはない!まずその前に「コスプレ」しながらのプレイなんてのも参入します。シャワーを浴びた後に、SEX用のスタイルにお着替えするということです。その昔に、「倦怠期の夫婦のプレイ」などという呼び方もあったのが、好事家たちによって、じわじわとですが、プレイの中に入っていきます。
お気軽なコスプレとして、「パンスト破き」なんてのがありますね。女子に「足が好き」とか、「パンスト大好き」と言ってみてください。十中八九、「パンストを破きたいでしょ」と言います。すごく考え方がステレオタイプなんです。AV的な発想が、どこかで培われて、意識の中に刻み込まれているのでしょうね。
こういうプレイに対して、「視聴的な変化」を使うことを教えたAVは、カメラという概念によってまた新しい時代のSEXを生み出します。ガラケーの頃は、動画なんて「観れたもんじゃない」という感じでしたが、今のスマホに変わった途端に、ハメ撮りがお手軽になりました。
その前だって、カメラを持っている人たちは好んだだろうし、動画カメラやカメラでの撮影を映すプレイが、風俗の大人気オプションになっているので、潜在的な人気は高かったはずです。ところがカメラに関しては、女子からの証言を記しておきましょう。
「カメラに夢中になっていると、自然とチ●コが萎えるんですよね(笑)。ほんとにしょんぼりしちゃう。本人は夢中になっているんだけど、硬くないから何もすることができない。カメラを横に置いてまたスタートすると、また硬くなる(笑)。チ●コは本当に繊細で不便ですよね」(M.Aさん/27歳/元OL・現在不倫中主婦)
これです(笑)。カンパニー松尾監督によって一時は、AV界の主流となったハメ撮りですが、カメラ操作とSEXが、どうやら脳みその違う部分を使っているらしくて、萎える人が多いそうです。これプロのカメラマンでも起こす現象だそうで、セクシー女優も、「慣れていない人だと、勃起を続けさせるのが大変!」(セクシー女優Kちゃん)だそうな。
そうやってある程度のテクニックを必要としたハメ撮りが、本当に手軽になったのがスマホが普通に登場し、保存形式も場所も楽になって、普通のプレイとなっていったわけです。そしてここで気がついた人は、スマホハメ撮りの経験者です(笑)。
SEXって意外と肘や手のひらを使います。要するに腕を使ってするのがノーマルといえるでしょう。正常位で自分を支えるのも腕だし、バックで相手のお尻を支えるもの腕。これだといくら使いやすいスマホといえども、屈強な男でないと難しかった。これを考えずにお手軽に撮影できるのは……騎乗位ですよね。寝てますから。あとあるとすれば、フェラとか乳首舐め手コキとかになるかと。
女子に責めてもらうプレイは、撮影がしやすい。まぁ当たり前といえば当たり前なんですが、騎乗位を嫌がる女子は意外と多かったのが、AV以降、本当に変わっていくわけです。挿入時は騎乗位からスタートなんて、楽したがる男子だって普通にいるし。
同時期に、もともとから「女子からするサービス」である風俗が素股によって、騎乗位が増加していきます。ちなみに手を使うプレイは、正常位だろうがバックだろうができるのですが、騎乗位だけは見え方から違っています。挿入しているチ●コをしごいているプレイに見えなくもない。そしてチ●コの反る角度の問題からも、騎乗位のほうが楽に愛撫できますので、必然的に騎乗位プレイが増えていきます。
便宜的に増えたはずの騎乗位責めは、その後の痴女ブームに乗っかることで、エロい風貌の女子のみならず、可愛い系女子でも興奮できるプレイとなり、未経験素人だったら、風前に挿入しちゃうんじゃという妄想も考えられたりして、アップしていきます。まぁ上手な女子の手にかかると、正常位も騎乗位も抜群に気持ちいいんですけど(笑)。
風俗というゲートを潜っていなくとも、スマホを持っているだけで、通常のSEXに騎乗位の頻度がアップしていきます。また女子の概念の変化は、「SEXを誘うのは男子」から「男女平等」に全てではなくても変貌しているわけです。
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SEXの概念の変化が、騎乗位を優れた体位として女子に認知させた!?
正常位を好む人は、キスとか抱きしめられるとか、愛情を注がれたい概念が強く感じられます。バックは真逆に近く、突き放されている感が興奮していくわけです。バックで自ら腰を振る女子ってあまりいませんから、ことさら、「ヤラれている感」に感激して発情しているのでしょう。
騎乗位はどちらにも該当しないといってもいいかもしれません。むしろ女子が全てにおいて優位になる体位です。なぜか?MMA(総合格闘技)をみたり経験したりしている人だと理解しやすいのですが、腰に乗られると体重差がかなりあっても上に乗っている人にコントロールされてしまいます。
つまり男子の腰を押さえている騎乗位は、女子のヤリたいようにSEXをすることを可能としているのです。「気持ちいいように動ける」とか、「男子が勝手にイクのを阻止できる」とか、最近の騎乗位好きな女子は、そのメリットを大いに語ります。気持ちいいように動けるってワード……いかに男子のSEXが男子本位で、女子のことを考えたプレイになっていないかを象徴してますね。
以前は、むしろ騎乗位を明確に嫌がる女子が多かったはず。これ、セクシー女優にもかなりの数いました。もちろん、彼女たちはお仕事としてそのプレイをします。要するに、「してもらうのがSEXなのに、なぜしてあげないといけないんだろう」という、女子特有の疑問が根幹にありました。セクシー女優だって女の子。SEXが好きで好きでたまらないと言っているのは、本当なのでしょうか?(薄笑)
とまあ混乱を引き起こすことは慎みまして(ならば書くな笑)、女子として腰を振るというはしたなさにあわせ、正面から丸見えというのもNGだったようですね。おっぱいを見られ続けるのが恥ずかしいとか、いろいろあります。フェラチオでチ●コをガン見して舐めるのは大丈夫だけど、クンニされるのは苦手というのに似ているかも。
AVによくある背面騎乗位は、あまり普通でも風俗でも見られないので、恥ずかしいから除けます。ちなみに風俗嬢でこのプレイをしているとしたら、お尻プレイに自信がある女子というだけでなく、「リラックスしている顔を見られなくて楽ちん」なんてことがありますよ。男子は尻の穴とおま●こが、チ●コとイチャイチャしているのを見て大興奮している間、休んでいるという理屈です。
苦手の概念がまるっとひっくり返ったのが、最近の風潮として考えて間違いありません。恥ずかしさよりも、気持ちよさだったり、男(=チ●コ)を自分のオモチャのようにコントロールできるという嬉しさではないでしょうか。
また膣壁などのどこにチ●コがあたり擦れると気持ちいいかとか、ピストンのリズムやスピードなど、実のところ、男子はわからないような、女子あるあるなSEXシーンがあるのでしょう。それで考えると、騎乗位は本当にコントロールしやすいプレイとなります。
さらには男女間の意識の差異があるのかもしれません。セクシーな格好をするのは、男子の目線を呼び込むためだったはずが(バニーガールとかそれですね)、倖田來未とか椎名林檎が登場した頃から、女子側から、「エロカッコいい」を意識するようになり、そのファッションも、「着させられている」から、「着ている」にスイッチしました。
着エロアイドルなんかがまさにそれで、「やらされている感じ」がたまらなかったのが、黎明期であり全盛時の着エロの人気概念。今は、スタイルやバスト、お尻の形など、「どうですか、エロいでしょ」と言わんばかりに女子からの主張が強くなっています。それにひざまづく男子という構図ができているのです。インスタにエロポーズを投稿している着エロ系女子がそれですね。AVはまだまだその域には達していないですが、「騎乗位好き!」という概念はこの流れに沿った考え方でもあります。
SEXをいかにコントロールするか。射精=SEXの終了という、AV前からあったであろう概念を覆していく騎乗位。ゴムの中が破裂しそうなほどに、何度も射精させられる男子。SEXで悲鳴をあげるのは女子と相場が決まっていたのは、いつくらいでしょうか。もちろんマニアプレイでは、ありましたけれど、ここで語っているのはノーマルプレイのお話。そのぐらいに、快楽という感覚が脳に刷り込まれているということでしょう。
エロいものを観る(AV、エロマンガ、エロゲーなど)だけでなく、オナニーもすることで、体でエロいことの良さを吸収している女子。それが騎乗位好きに現れているのかもしれません。
視覚的な影響を大きく与えたのはVRで間違いない!?
ここ数年のAV業界で、一番伸びて一番世の中の好事家を生み出したのはVRであることは間違いないでしょう。発売当初は、「これは最高!」と語りポジティブにとらえる人もいましたが、「まだこれだとオナニーできない……」とネガティブな層もかなりいました。そこからカメラの性能もアップし、スタッフも撮影方法だけでなく、撮り方はこれというのが理解できて、さらに演者たちも、「VRってこうやればいいのか!」とわかるようになってきました。
VRの3年あまりの歴史は、AVがVHSからDVDに変わったより激しい変化であり、それがあまりにも性急に進んでしまったために、理解する前に機械が進化するという感じだったわけです。これって、ここ数年の家電製品なども同じですよね。ここにきて、やっと理解している人が増えてきたという感じ。
家電でいえば、電子レンジは、当初、温めるための機械でしかありませんでした。コンビニのレジ裏においてあるものであり、お弁当などのコンビニ商品=レジでチンするものという印象が強い人がほとんどだったはず。
しかしここ数年のレンジの使い方は、野菜に熱入れするとか、油抜きで焼くのと同じような効果を得る道具になっています。レンチンのほうがビタミンなどが崩壊しないとか、最近だと、湯煎するよりも加熱を使わない分、地球環境に優しいという印象を持っているはず。「レンチン商品」は幅を広げ、たくさん登場しています。しかしそれを理解できてなくて、未だにコンビニ弁当のみをレンチンと思っている人もいる。この理屈は、AVも同じってことです。
さてこのVRですが、当初の記憶を思い出してください。オナニーネタかフェラネタがほとんどで、SEXはほぼ騎乗位ネタでした。初期は、VR撮影カメラは、動かせないしちょうど男優のいる位置に配置する。しかも目線の位置が違いますから、お互い見つめるわけにいかない。VRプレイを嫌がっていたセクシー女優さん、多かったんです。
そこから勘がよい女優さんが登場し、「こうやれば難しくなく、なおかつエロくできる」理屈が登場。演出するほうも説明しやすくなります。そのぐらいになるとカメラも位置を動かすことが可能となり、騎乗位ばかりのSEXから解放されました。そして人気コンテンツとして、未来のAVを牽引するものとして上昇中。円盤(DVDなど)ではなく、ダウンロード、ストリーミングがメインですし、データが重いので、違法アップロードされないというメリットが、2021年末にはあります。
改めてVRの醍醐味を考えると、「本物以上に近くにいるように観える映像」がAVでの醍醐味。リアルを体感できるというゲームとか体感アトラクションのような感じとは違う感じに進んでいます。そうなるとやはり、騎乗位が目の前におっぱいを感じられる最適な体位になるため、メインとして感じている人がまだまだ多いのです。
なんなら、VRプレイという感じで、対面座位での顔へのパイズリが巨乳娘の必殺技になったりしますね。大好きな人が多いかと思います。巨乳好きじゃなくてもハマるプレイですから。ちょっと前で止まっている人は、VRのAV=騎乗位なんてことがあるわけです。
VRの体感もゴーグルの進化でだいぶ変わったのですが、まだまだ旧来のゴーグルを利用している人も多い。よって未だに興奮が高まるのは騎乗位だったりするわけです。要するに顔の前に出てきてほしいということと、ま●こにはモザイクもあるし、出っ張ってはいませんが、おっぱいは出っ張っているので、VR特有の映像として理解しやすい存在ということです。思わず触りそうになるわけです。巨乳を探して空中を彷徨う手を想像しちゃうと笑ってしまいますが(笑)。テッシュBOXを探して彷徨う手も笑えますけど。
進化を続けているし、天井特化アングルなど、どんどん進化を続けているVRといえども、人間の想像力を超えるほどのクオリティまで進まないことには、「びっくり!」にはなりづらい。そんな人たちは、騎乗位で満足しているわけです。そしてノーマルなSEXが騎乗位になっていっているわけです。
男子が自然と寝転ばせて、服を脱がせて……というのが従来あるSEXとして、服を脱がせてから自分が寝転んで下になり、女子とイチャイチャがVRに大きな影響を受けたSEXのスタートプレイとなります。本音をいえば、パンツを下ろしてチ●コを弄ってほしいとなるのでしょうけれど、それだとAVのまんまだし、風俗プレイのまんま(笑)。さすがに女子も、「リードすることを要求されている?」と気づくはず。
その部分はどうにかクリアしたとして、SEXは騎乗位プレイがメインとなるわけです。そして、VR並みに体感できる座位や、じっくり観るために離れた騎乗位の繰り返し。正常位でも、女体やら挿入している抜き差しを観るのと、おっぱいやキスを堪能するプレイが違ってくる。距離感がまるでカメラを見ているような感じになります。リアルなSEXなのにVRのSEXのようなプレイと思ってください。
でもそのほうが感じることができる人が増えている。生身の人間は温もりを感じるプレイが最後は一番良いと思っている人、あま〜い!(古語)。温もりすらプレイの瞬間を切り取ったものとなっていくわけです。なにせ男女ともに、リアルなプレイをしていない人も増えている時代ですからね。需要と供給が、一部の人に偏っている時代がさらに加速している感じなのですから。
いざそのチャンスに巡り合ったとしても、AV的なプレイになるのはどうしようもないのです。昔と違うとすれば、「顔射をしたがる」とか、「パイズリをさせたがる」とか、AVのフィニッシュ的なプレイを要求されるのが、「AV的なプレイ」だったわけですが、今は、途中の過程における試したいプレイの数々をしたり、させたりを繰り返すのが「AV的なプレイ」。AV嫌いな人に多いのは、「クンニ」なのですが、AV好きな人は、映像のように顔を埋めたいと想像し生きてきたわけで、チャンスにしないわけがないのです。
VRに限らないプレイも数々あるのですが、今後、さらに影響を受けることは間違いないでしょう。しかも撮影アングルがわかるようになり、どの位置に顔や挿入部分など、見せたい箇所を持ってくれば変な映像にならないかを理解していますから、もっとナチュラルなプレイが増えることでしょう。
ドラマなんてVRで進行されたら、目の前でのお芝居との合体なわけで、リアルイベントがなくなってしまいそうな……。事実、カメラを従来のような外からではなくて、セットの中において演技をする映像やライブが出てきています。従来のカメラ位置でVR撮影や配信をしても、観ている側の変化はなく、ほぼ意味がないのですが、内側という本来はあり得ない場所にカメラを配置した映像は、想像の上をいきます。リアルとはなんぞや、となりかねない。
VRがリアルを超えつつある昨今、AVが変わるのではなくて、それを通り越したSEX自体が変わる。そういう事態の萌芽はすでに始まっているということなのです。
エピローグ〜騎乗位を、観念的にするか楽しむかでは、大きく違います!?
どんなことでも世の中からの影響を受けないものはありません。そして時代が変化すると全くの別物が流行します。例えば言葉なんて、3歳違えば全く通じないワードだらけとなる。よくおじさんが若者言葉を追いかけますが、いたちごっこどころか、通じないワードを出してしまうなんて事例は多々あるでしょう。
SEXもまた違っているのです。情報が限られていた昭和の時代に、SEXパターンが似ているのは当たり前だとするならば、これだけ情報過多である令和のSEXは、あらゆるプレイが行われているはず。もちろんSEXはとても保守的な面もありますので、昭和と同じことを繰り返している人だっているでしょう。
でも情報として、AVなどで観れるSEXや、ハメ撮り素人投稿何かを見てしまえば、プレイの本質が変わってくるのは当たり前の話。方程式が違えば解は変わるに決まってるのです。
騎乗位というプレイは、やはり見せるプレイの筆頭。ポルノ映画だけでなく、ハリウッド映画でもかなり見られるプレイでした。女体を見せるには最適ですからね。今となってはセクハラ・パワハラ裁判の影響で、洋画にも少なくなったと思ったら、R指定の映画が増えていた(笑)。人間バランスをとらないとね。
昭和の場合の騎乗位は、そのように見慣れているからこそ、女子が抵抗を示したということもあります。映画は、とても猥褻で退廃的で、扇情的に描きますからね、SEXを。だからこそ、そのような女になるなんて恥ずかしいという概念が騎乗位をさせなかったし、SEX産業の女子たち(ソープ嬢など)は、率先してすることで、差別化を測っていたということです。
それもまた昔の話として風化しつつある。エロい映像を観た時、VRの影響もあるので騎乗位が増えているわけです。それ以上に、AVはもともとから騎乗位は多かった。前述のSEX産業の話と同じ理屈です。3Pや4Pでフェラを見せる際に、騎乗位もしくはバックが多い。人体の構造上、そのほうが無理はないし、あり得なそうなことをするのが、映像としてのエンタメなわけです。
エロいエンタメとしての騎乗位は、やはり有効手段。それに影響を受けるSEXが拡がっているとすると、やはり観ているものから騎乗位が一番エロい情報として入ってくるからでしょう。AVも超進化している部分もありますが、所詮はSEXであり、地上ですから人間の限界があります。ハードになりすぎると、ちゃんと揺り戻しがあります。
そんな中でも、ほどよく激しくエロく見えるのが騎乗位なのです。女子が上というのも時代を感じたりします。女子が痴女になったというよりも、男子が痴女を望んでいるということの結果です。それに応じてくれる女子が増えているし、エロに興味がある女子が増えている証拠でもあります。なにせオナニーよりも便利な体位ですから。
昔、ヤリチンの男たちは、ヤリマンでお手頃な女子を、「便所女」と呼んでSEXしていました。前戯もなく挿入して腰を振って射精するのみ。オナニーするよりその女にぶちまけるほうが楽ちんという感じだったのですが、その逆パターンとしての、「張り型男」が登場しそうな勢いということです。ある意味これも、男の妄想ですが。
男たちの妄想が具現化しているうちに、騎乗位を好む女子たちが増えている。顔射に抵抗ない女子の増加も聞かれます。もしかすると願い続けると、そういう女子だらけの時代になるのかもしれない? シンクロニシティ!? あなた自身が、その恩恵に与れるかどうかはわかりませんけど(笑)。
記事=麻雅庵